ポーランド旅行記:7~8日目
阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–
また行きたくなった国・・
ここはポーランドの首都ワルシャワ。旧市街地の散策及び昼食を頂いた後はポーランド旅行での全日程が無事終了となったので、これからバスに向かいそのままワルシャワ郊外の空港へ向かいます。
ワルシャワの街
こちらはナチスドイツ軍に占領されていた時代に、その虐げられていたポーランド人達が決起し反乱を起こした”ワルシャワ蜂起”を記念した像である。このポーランドレジスタンスを中心とした蜂起は1944年8月1日午後5時に一斉に行われた。今のワルシャワでもその蜂起開始時間を記念して、毎年8月1日のその時間になるとサイレンが鳴って街中では通行人や車が停まり、ポーランド国民が黙祷を捧げている。
その”ワルシャワ蜂起”では武力に勝るナチスドイツ軍に、最終的に鎮圧されてしまう。そしてその報復として市民などを含む約20万人を超えるポーランド人が犠牲になり、合わせて戦場となったワルシャワの街も徹底的に破壊される事となる。
こちらは昨晩夕食を食べた、ショパンもよく訪れたというレストラン「ホノラトカ」の裏口。
昨日夜レストランで食事を食べてからピアノコンサートに行った後に、バスに乗り込んだ場所と一緒の所からバスに乗り込んだ。
この大きな建物の地下フロアにそのレストラン「ホノラトカ」が入っている。この辺りも第二次世界大戦で破壊されたが、レストランは地下にあった為に破壊を免れたという。
ワルシャワを去り、空港へ向かう
さてバスに乗り込み、帰りの空港へ向かいます。ポーランドの街では中央の建物の側面に描かれているような、壁画をよく見かけた。昔からの旧市街地を大事に守っていたりする反面、こうやって大胆なデザインの壁画があったりと、柔軟さがあるように見受けられた。
旧市街付近は楽しめたけど、ワルシャワの新市街地付近はあまり満喫できなかったので少々心残りではある。
ワルシャワ郊外の様子 動画
ワルシャワ空港に到着
ワルシャワ中心部よりバスで約30分走ると、ポーランドに着いた時に到着したワルシャワ・フレデリック・ショパン空港に帰って来ました。
一度来た空港だけあって、何となくその景色を見覚えているもの。まだ一週間しか経ってないんだけどね。
こちらはず~~っと最初から最後まで運転してくれたポーランド人のドライバーさん。意外と寡黙な人であまりにこやかに対応してくれる感じではなかったけども、運転技術はピカイチでしたね。
さてバスで空港に着いたので、既に皆さんは心の中は”帰国モード”になっていたみたい。添乗員さんも最後のスーツケースを降ろすのを確認せずに空港内に入って行ったので、ボクが最後のスーツケースを受け取る奥様の姿を殿で見守る事にする。
ここまで来たら逸れる事は無いと思うけど、何事にも万が一があるので油断してはいけない!
そうやって集団の最後方を追って歩いていると、ふと空港内を見ると皆さん勢揃いしてこちらに手を振ってくれています。
この空港の国際線チェックインカウンターは2階なので、エスカレーターを登っていきます。
ポーランドでは最大級のこの空港であるが、そんなに巨大な感じはしない。1934年に開業した空港なので、見た目以上に古いみたい。
こちらのお父さん、道中スーツケースを代わりに持った時に重たかった印象があったけど、持って来ていたお水とかを飲み切ったみたいで意外とそんなに重たくはなかった。
帰りも勿論行きと同じポーランド航空の成田空港への直行便。こちらの航空会社は2013年に経営危機によりポーランド政府からの資金調達を受けて、ほぼ国有化されている。2016年から成田空港への便を開始しているようだ。
今回はビジネスクラスを利用する人はいなかった。でも79歳にもなって片道約12時間ものエコノミークラスでのフライトに耐えれるって、とても凄いと思う。肉体的にも精神的にもビジネスクラスに乗りたがる年代だと思うけど、それより贅沢をしないというストイックさが凄いと思う。これだけしっかりした人だからビジネスクラスに乗れない位にお金に困っている訳でもないハズだから。
こちらは航空券、アッサリ希望の通路側をゲット。大概の人は通路側を選ぶみたい。ただし人によっては「景色を見たい!」とか「通路だと中の席の人に起こされるのが嫌!」とか言って窓側を希望する人も少なからず居てる。
ちょっとポッチャリした日本語を話せる現地ガイドさんに、チップ代わりにお寿司キーホルダーをプレゼント。
何とも言えない笑顔で応えてくれましたね!
さてこれから、セキュリティーに進みます。
さてゆったりラウンジを利用しようと思ったのですが、更にこの先にシェンゲン協定国からの出国審査のゲートがあります。ここが並ぶ列が分かりにくく、最初は間違った列に並んでしまいました。他の人達も結構混乱していましたね。
結局ラウンジを利用する事なく、ゲート付近に来てしまいました。
搭乗ゲートはこの奥ですが、この先にトイレがないのでちょっと不便なゲートです。。ボクは慎重派なので搭乗する前に何回もトイレに行ってしまうタイプなんです。
搭乗ゲート付近には体のゴツい人達が十数名見かけられます。どうも極真空手のジャージを着ていたので、親善試合の為に日本に行くみたいでした。ちなみにボクの席の周りに彼らは座っていて、道中元気にお喋りしていましたね・・。
成田空港へ向けてフライト!
そしてやっと搭乗開始。飛行機に乗る時とかは順番を待ち切れずに、自分の番ではないのに早くから立って待つ人が居ます。特に通路側だと後から内側の席に人が座ってきた時に「再び席から立ったりしないといけないので遅めに入った方がいいのに・・」と思うけど、そこまでは考えてないみたい。
そこそこにギッシリと席が詰まっている。意外と利用者がいるんだと感心した瞬間。
帰りの飛行機内でワルシャワで購入した本を読みながら、ポーランドの復習をする。ただしこの本は残念ながら英語表記で日本語版が無かった。まあそんなに難しい事は書かれていないので、多少は理解できるのだが。
飛行機内でのビールは、こちらポーランドでは定番のビールである。
機内食はこちら、焼うどんのようだ。人によって機内食について色々と評価を付ける人もいるが、個人的には飛行機内で食べるものなので、味の評価を付ける事自体が間違っていて”食べれるだけ幸せ”と思うべきだと思う。
こんな標高1万メートルを超える上空で料理を食べれるんだから!
でも味で言うと、こちらの焼うどん的な料理は評価に値しない味だったけども・・・・orz
その後2回目の機内食はこちら。朝食的な感じの内容。
思った以上に甘くはなかったクレープ。そう言えばクレープなんて、久々に食べたと思う。
窓から下を眺めると、広大な景色が広がっている。
ボクの席の周りにはさっき見た極真空手をしているポーランド人が密集している。そして彼らは丸太のような腕をしていて、右斜め前にオバサンみたいな人が座っていたけど、その人も筋骨隆々の体をしていた。。
成田空港に無事到着!
約10時間30分のフライトの末、無事に日本に到着します。
それにしても日本の空港の滑走路に着陸した時の安堵感は、半端ないですね!
日本人なら誰もが日本に帰ってきた時に”日本の素晴らしさ”を実感するのだろう。
成田空港でも大谷君に挨拶する。さて今年はコロナの影響でメジャーリーグでさえ開幕延期となったが、トミージョン手術明けの投球が楽しみである。
こちらの”博識がありそうなお父さん”も無事成田に到着できたみたい。加齢の為か、ちょっとモタついて歩くお父さんのフォローをしていた左側の奥様。勿論他人だけど結構そういった面での面倒見が良くて、ここ帰りのエスカレーターでもちゃんとフォローしていた。
そして無事荷物も出てきて、荷物受け取り所付近でツアー参加者さん達とお別れ。そしてボクはまだこれから関西に帰る必要があるので、第三ターミナルまで移動。
今回も御用達のジェットスターで関空まで帰るのである。
日本に帰ってきたという事で、これも恒例になっている1人祝賀会。からあげクンは去年夏に甥っ子ちゃんと長崎に行った時に食べて以来である。
たまにLCCに乗ると、JALやANAと違い余計なサービスを取っ払っているのがよく分かる。後発航空会社が規模やサービスなどでは勝てないので、それを逆手に取った”無駄なサービスを削除する事によるコストダウン”作戦を取っている。それと共に徹底的な合理化による、人員削減&スピーディー化で安価な運賃を求める人々に重宝されるのである。
だから他の大手航空会社ではないような、歩いて下に降りてこのような簡易なスロープを歩くなども意外と楽しい。
ただ勿論LCCにはデメリットもあるけど、まだ一度も大幅な遅延や欠航はない。幸運なだけか、その内に一回はやって来るのだろうが。。
ポーランドのお土産達
スーツケースの重量ギリギリになるまで購入したお菓子。2020年はあまりお土産を買わないようにしているので、今この写真を見ると「我ながらよくこれだけ買ったな~~」と少し感心してしまう。。
意外といいコースターがあったら買ってしまうタイプのボク。これは何か面白いデザインで、イメージしているショパンをだいぶラフにした感じだったので思わず購入してしまったな。
こちらはショパンの顔入りショットグラス。これで買ってきたウォッカを飲んだけど、あっという間にウォッカは消えて無くなった。そしてこのショットグラスもこの記事が公開される頃には、既に割れてしまいこちらも消えてしまっているのである。。
<まとめ>
さて今回もこのポーランド旅行を振り返ってみる。
他の旅行好きな人達に「ポーランドと言えば思い浮かぶものとは?!」という問いをすると、だいたい帰って来るのが「アウシュビッツ」という言葉である。
確かにポーランドで訪れた観光地の中で一番観光客が多かったのが、このアウシュビッツ強制収容所であった。そしてそこでは思わず目を伏せたくなるような事実が過去に行われていた悲惨な場所でもある。
しかし日本人からすると広島や長崎のようなイメージもする場所かもしれない。同じく大量の人間が殺された場所ではあるが、その記憶を人類が忘れないようにと生々しく保存しているという所に共通点を感じる。
だからこそ敢えて、こんな悲劇が起きた場所だからこそ目を閉じるのではなく見開いて全てを目に焼き付けたかった。
亡くなっていった大勢の人の為にも、その記憶を次に繋いでいく必要があるのだ。そう考えて見ると、逆に目を伏せるという事がその人達の命を閉ざしてしまうようにも個人的には感じる。
今回ポーランドの中でもアウシュビッツの資料にはそこそこ目を通して、またユダヤ人の迫害(ホロコースト)についてもそれなりに資料に目を通した。人類の歴史には色んな過去がある。そこには勿論過ちもあるが、それは後世になってみないとその時点で過ちと分かるものは少ない。でもホロコーストは誰の目にも明らかに過ちであっただろうが、それを行った独裁者の狂気に満ちたダークサイドの結果としては何とも大き過ぎる過ちであろう。
しかし今のポーランドはそんな大きな過ちの影響を受けたとは微塵も思えない回復ぶりであった。
しかしそんな回復への道は簡単ではなかったハズだ。そんなポーランド人を支えたのは、彼らの心を救う英雄の存在である。国民の90%以上がカトリック教徒であるポーランドでは、そんな悲劇を乗り越えて生きていく為にはイエスキリストの救い・希望が無かったら逆に生きていけなかったのかもしれない。
そして世界地図から何度も名前が消えてしまったポーランドでは、征服された状況下で耐え忍んで生きる時代が多かった。そんな自分らしさを出して自由に生きれない時代を過ごしたから、心の中ではショパンのように荒れ狂うように激しく弾む気持ちだったのだろう。
しかしそんな不遇な時代が多かったポーランドにも時にはポーランド王国を築き、ヨーロッパ諸国に恐れられる時期もあった。
このヴィエリチカ岩塩坑の地下100メートル程の深さに、これだけの空間を3人の坑夫が約70年に渡って手作業で掘り続けたという”粘り強さ”はまさにポーランド人の気質を表すものだと思う。
その粘り強さがあったからこそ、色んな国の侵略や支配に対して心まで屈服する事なく、隙あらば蜂起して対抗していったのである。
正直ポーランドに来る前は全然何があるのかさえも、過去にどんな歴史があったのかさえも殆ど知らなかった。でも来てみると街は綺麗だし、女の子も綺麗だし(笑)。そして世界遺産の初期に登録された物が多いので、純粋に歴史遺産としての価値が高いものが多いのである。
実際にポーランドに来て、その歴史を勉強するとポーランドの人々の逞しさというか粘り強さには敬服した。これだけの悲しい歴史が多い国で希望を捨てずに我慢して生き続けてきたという事実。そして街の人を見てみると、それに疲れ切ったような顔をしておらず、これから新しい時代に向かっての希望を楽しんでいるような顔をしていた。
そんなポーランド人の気質に触れれたように感じる今回の旅。
旅行好きの人はよく聞かれる質問で「今まで行った国で一番のオススメは??」があるけど、ボクの中では”ポーランドがもう一回行きたい国”である。たった一回の訪問ではまだポーランドらしさを少ししか体感していないので、もう一度ポーランドをじっくりと訪れてみてその素晴らしさを感じてみたい。そしてそこにある日本人にも通じる、焼け野原からの立ち直った気質を感じに。
そして小人像のコンプリートもしたいのである!!
<完>
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【コメント欄】
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yuichironyjpさん
コメントありがとうございます!
yuichironyjpさんのブログ、拝見させて頂きました。
他の人のブログを見る事はとても勉強になり、有意義なのでしばし拝見させて頂きたく思います。
海外旅行の楽しみを拡げていけるように、お互いに頑張っていければ幸いです。
以上 よろしくお願いいたします。