ポーランド旅行記:4日目
阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–
ポーランドでキリストの最後を勉強
ここはポーランド南部にあるカルヴァリア・ゼブジトフスカという街にある、キリスト教の教会がある場所。ちなみにこの周辺の施設と共に世界遺産に登録されている場所でもある。
キリストの軌跡を振り返る
前回からの続きでキリストの最後の一日を再度勉強する。実際にキリストが歩いたであろう道はイスラエルのエルサレム旧市街地にある。この教会はそのゴルゴタの丘を再現し、ヨーロッパのキリスト教徒が巡礼しやすいようにと教会以外にも聖墳墓なども造られたという。
こちらの絵は5番目で「クレネ人シモン、イエスの十字架を担ぐ」で、たまたまヴィア・ドロローサに居合わせたら目の前でキリストが十字架を持って倒れたのでそれをヘルプする事になるのである。。
こちらは6番目で「ベロニカ、イエスの顔を拭う」で、疲れたキリストに布を手渡し顔を拭うキリスト。
そしてその時にキリストが顔を拭いた布はこの絵のようにキリストの顔の形が残り、聖遺物となって時の権力者が病気を治癒する力があると信じ込んだという。
お次は7番目で「イエス、倒れる 2度目」で、再び十字架の重みに圧し潰されるように倒れ込むキリスト。度重なる鞭打ちなどにより、既に体力の限界に到達していた。。この頃の十字架磔処刑では、その罪の重さを味合わせる為にこのように自ら十字架を運ばしていたそうだ。
お次は8番目「悲しむ女性たちを慰める」で、哀れなキリストの姿を見て悲しむエルサレムの女性を慰める。既に体力とも気力とも限界に達しながらも、周りの人を気遣うキリスト。
お次は9番目「イエス、3度目倒れる」で、ゴルゴタの丘に何とか辿り着いたキリスト。
10番目「イエス、服を脱がされる」で、ゴルゴタの丘に何とかキリストは十字架に磔される準備として着ていた衣類を脱がされるのである。
11番目「イエス、十字架に釘付けにされる」で、自分が運んできた十字架に両手と両足を釘で打たれて磔にされるキリスト。意外と残酷な処刑方法の十字架磔、自らの体重を両手で支えるが時間の経過と共に自重を支え切れずに両肩が脱臼する。その後は肺に自重が掛かり横隔膜の活動が弱くなり、呼吸困難に陥り酸素が欠乏する。そして最後には体が呼吸困難になり心肺が停止するのである。
12番目「イエス、息を引き取る」で、神の子キリストも十字架での磔刑によって息絶えてしまうのであった。この時にキリストの生死を確認する為にローマ兵士が脇腹を槍で突いた。その時の槍は”ロンギヌスの槍”でこちらも聖遺物になっているものである。
ちなみにボクはアニメ「ヱヴァンゲリヲン」の中で、度々登場する”ロンギヌスの槍”の存在を知ったのである
13番目「イエス、十字架から降ろされる」で、息絶えたキリストを十字架から降ろす。ここでキリストを介抱したとされるのはマグダラのマリアと言われている。
14番目「イエス、墓に葬られる」で、ゴルゴタの丘にあるお墓の中に葬られるキリスト。しかし神の子であるキリストは3日後に復活したという。そしてその後昇天したので、キリストの聖墳墓の中にはキリストの亡骸は葬られていないのであるが。。
そんなヴィア・ドロローサを再現した回廊には、キリストの聖墳墓も真似て造られている。
この聖墳墓は当然再現しただけのものであるが、エルサレム旧市街地にある聖墳墓教会の中にあるキリストのお墓は、最初にキリストが亡くなった時にそこに遺体が安置されたのだとか。
そんなポーランドのキリスト教巡礼を済ませて、外に出る。
回廊の出口の広場には聖母マリアの像が出迎えてくれているかのようだ。
こちらの敷地内には巡礼者の宿もあるみたい。
そんな建物には珍しく日本国旗が掲げられていましたね。こんな教会のような場所で日本国旗と出会えるとは思いもよらなかったね。
もうここの見学はほぼ終了したので、敷地内にあるトイレに寄ります。ツアーを主催する立場からすると、意外と観光中のトイレの確保に結構頭を悩ますんだとか。
ここはトイレチップ1ズローチ。綺麗に管理されているトイレでした。
辺りはすっかり暗くなってきている。遠くにはチラホラ灯が見えるけど、この街の人口は5000~6000人程だとか。
丘の上の宿舎の裏にはこのような大砲も置いてあったけど、実際に使われた大砲なのかな?!
再び教会内の通路を通って、出口に向かう。
年間観光客が100万人を超すという、このカルヴァリア・ゼブジトフスカでの一大イベントは”イースター(復活祭)”である。そのイースターの日にはこのようにキリストの受難劇を再現したイベントが毎年行われるという。ヨーロッパのキリスト教徒からすると、キリストの生まれた日や死んだ日ではなく、このように復活した日が一番重要とされているみたいである。
1500年代に起こった宗教戦争でプロテスタント派の台頭があったものの、カトリックはこのカルヴァリア・ゼブジトフスカで教会などを造る事によってもカトリック信仰を再興した。今のポーランドでは国民の約9割がカトリック信者だそうだ。そんなカトリックから生まれたヨハネ・パウロ2世。
ポーランドという国は昔から許容性が高いらしく、宗教戦争が起こった後も敵対するプロテスタント派の存在を許容した。
そしてエルサレムから逃げ出して、キリストを殺したとして世界の嫌われ者になっていたユダヤ人の存在も許容した。その為にヨーロッパでは一番ユダヤ人の人口がポーランドでは多かったのである。ただしヨーロッパでユダヤ人の人口が一番多くなった為に、その後のホロコーストでの悲劇でユダヤ人被害者が多くなるのであるが。。
さてカルヴァリア・ゼブジトフスカの教会を出て、バスが待つ駐車場まで向かいます。すでに辺りは暗くなっています。
暗いけど、まだ16時30分頃。秋~冬のヨーロッパは日が暮れるのが早い・・・。
そんな暗くなった教会の前に佇む、ポーランド人が愛して止まない存在の像。
クラクフへ移動
さてカルヴァリア・ゼブジトフスカの教会を見学した後は、本日宿泊するクラクフの街へと移動していきます。
こちらはビスワ川に架かる橋から見えた、ヴァヴェル城の景色。今晩泊まるホテルからこの中心部まではちょっと歩かないといけないけど、ライトアップが綺麗そう。
カルヴァリア・ゼブジトフスカからは車で約1時間の距離にあるけど、クラクフ市内に向かう道はご覧のように渋滞が発生している。。
ノボテル・クラクフ・シティーウエストにチェックイン
本日と明日の連泊で宿泊するのはこちらの「ノボテル・クラクフ・シティーウエスト」(Novotel Krakow City West Hotel )ホテル。もっとクラクフの中心部に近いノボテルのホテルが来る途中に見えたけど、こちらは中心部から遠い方のホテル・・・。
(Novotel Krakow City West Hotel )
住所:Armii Krajowej 11, 30-150 Kraków, ポーランド
女性陣は何だかんだと群れるのが早い。それに比べて男性陣はあまり群れずにそれぞれに孤立しているようにも見える。ただ女性陣も仲良さそうに話をしていても、後で話を聞いてみると仲良くしているように見えてただ合わせているだけの時も多いようだ。
なかなかお洒落な内装のノボテル・ホテル。世界的なホテルチェーンのノボテルも、そこの場所次第でホテルの形式は様々である。
本棚が置かれていて、色んな本があった。
ただそれよりも興味が惹かれたのが、こちらに置かれたビール群。ディスプレイとして、ビール工場で使われるパレット(木の台)がロビー内に積み重ねられていた。
色んなビールの種類があるようで、思わず喉がゴクッて反応してしまうけど夜はバーでゆっくりするよりもクラクフの夜の街に飛び出て行きたい。
こちらはルームキーのカードを回収する箱。ある添乗員さんは「カードキータイプのルームキーは別に返却しなくてもいいですよ!」と言っていたけど、再利用するもんだから返却するに越したことないと思うけど。。それにルームキーを持って帰っても、使い道も無いと思うし。
ノボテルの部屋の中
さてお部屋の中はというと、ちょっとモダンな感じのデザイン。
あまり広くは無さそうだけど、狭い感じもせずにちょうどいいサイズのお部屋。
ホテルによって瓶ビールの栓抜きが無かったりする。なので栓抜きはいつも必ず持って行っているのだけど、このポーランド旅行で成田から関空へ帰る国内線に乗る時の保安検査で何とこの栓抜きが引っ掛かったのである。。
こんな全長8センチくらいのピサの斜塔付近で購入した栓抜き。初めて国内線の保安検査場で念入りに荷物を調べられて、その原因がこの栓抜きだった。。勿論没収はされなかったけどね。
ただその前2019年9月(このポーランド旅行は2019年11月)に伊丹空港の保安検査場でナイフを所持した男性を通過させてしまった問題があって、厳しくチェックしていたようだ。
部屋にはミネラルウォーターが2本置いてある。
何気に嬉しい瞬間!
ドリンクバーの中には色々入っていたけど、今まででドリンクバーには手を出した事はない。何か飲みたかったらスーパーで買うようにしているので。
まだ新しそうな内装のホテルの部屋。ベッド付近にコンセントがあるって、現代人には何気なく高評価。ホテルの部屋によっては全然ベッドの近くにコンセントが無くて、探し回ったりする事が多い。現代人はスマホに依存する生活なので、そのスマホを充電できるコンセントを何よりも便利な場所に欲するのである。。
こちらはバス&トイレで、寒い地方でよく見かける暖房の器具がある。洗濯物をこちらに吊るしておくと、早く乾くので洗濯する人から好まれるアイテムである。
ドライヤーはまず使わないけど、拡大鏡はひげを剃る時に結構活用したりするのであるに越した事はない。
まだ新しそうな建物なので、湯船もその気になれば浸かれそうだ。
ここのゴミ箱は珍しく、このように分別可能なゴミ箱だった。
リンゴをかじった後の絵は生ものを表しているのかな??
こんな旅の様子はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポーランド旅行記:初回↓↓
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