夜のクラクフ旧市街へ向けていざ徒歩で出発編-ポーランド旅行記-30

ポーランド旅行記:4日目
阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–

世界遺産の旧市街地の夜

ポーランドでも一番美しい都市とも言われるクラクフ。やっと辿り着いたクラクフのホテルでまずは晩飯を頂きます。夕食はホテル内のレストラン会場にて、ちなみに朝食もここで頂くようです。

 

さてクラクフで夕食タイム

昼食時と同じように夕食も長テーブルにツアー参加者さん全員が座ります。

 

さてすっかりお馴染みになってきた、ポーランドでは毎回出てくるスープ。暖かくて、胃に優しい味がします。

 

今回のスープにはタイ米のようなものが入っていました。トマトスープに米というのも、ちょっと珍しいような感じがする。

 

お代わり自由なパン。ただボクは小食なので、パンを食べるとそれで結構お腹が膨れやすいのだ。

 

さて夕食時も必須なビール。こちらのポーランドビールは19ズローチで約550円。

 

今日の夕食のメインは、こちらのクリームソースが和えられているチキン。たまに鶏肉が嫌いな人がいて、レストランなどでの食事は鶏肉以外という注文も一応は出来るそうだ。

 

向かいに座る79歳のパパさんは鶏肉が苦手みたいで、鶏肉以外を事前にオーダーしていたがここでは残念ながらその対応ができずにみんなと一緒のチキン料理が出てきていた。仕方なしに鶏肉以外を食べられていましたね。

それとこちらのパパさんはアルコールが全く飲めない体質らしく、人によっては最初アルコールが飲めなくても飲み続けるとアルコールが段々飲めるようになる人もいるらしいけど、こちらのパパさんはアルコールを分解する酵素自体が体に無いので全く飲めるようにならなかったそうだ。

 

「鶏肉が食べれない人なんているの??」と思わせる位に美味しいチキン。ソースも美味しかったね。

 

食後のデザートは珍しく食べたくなるような、ちょっと凝った感じで出てきた。このチョコレートをピャッピャッとかけられた感じが、食欲をそそるみたいで高評価だったようでした。

 

そして食べ終わった頃に、恒例のドリンク代集金タイム。海外では小銭を事前に用意していなかったりする事が多く、「お釣りが無いから、ちょっと待って!」という事が度々ある。

 

いざ、夜のクラクフの街に向けて出発

さて今日も添乗員さんの買い出しタイムがあって「一緒にスーパーに行きたい人は後程ロビーに集まって下さい」と言っていたけど、今日はクラクフの街に繰り出すのでパスして外に出る。

 

今回宿泊するホテルはクラクフにあるものの、結構中心地からは離れている。ホテルの近くにはバス停があるが、乗ってもどこに連れて行かれるのか分からないし、30分位歩けば中心部付近に辿り着くので歩く事にする。

というか歩く以外の選択肢を考えた事もないけど・・

ホテルから中心部までは一本道なので迷いはしなさそうだけど、相変わらず全然ひと気が無い。。まあそんなに暗くも無いし、女性の1人歩きじゃないので怖くもないけど。

 

クラクフの中心部に向かって歩いていると、蒸気機関車が展示されていた。

 

この公園のような場所は、このように街灯がいくつも設置されていて、とても明るかった。ただしここも全然ひと気が無かったけど。。

 

街が明るいというのは治安がそこそこに保たれているという証拠。

ボクが歩いていても襲われる可能性は少ないかもしれないけど、一応こう見えても周囲を警戒して歩いているのです!

こういった建物の絵は落書きなのか? それとも最初からこのように描かれていたのか?

 

ホテルから約20分歩いてきたけど、まだまだクラクフの旧市街地は見えてこない。意外と距離がありそうだ。。

 

「渡るなら、親子で渡れば怖くない!」という感じの標識?!

 

こちらの下の標識はどんな意味があるのか?? 「幼い子供が風船などを持って、急に飛び出してくる可能性があるので注意してくださいね」という感じかな?

 

クラクフの周回道路が見えてきた。ここから先に進めば旧市街地が出てくるハズ。

 

この周回道路を渡ると、一気に建物がボロくなってきた。クラクフの旧市街地はドイツ軍が進駐していた影響もあって、損壊を免れたので昔ながらの建物が多く残っているのである。この通りもゴーストタウンのように、あまり人が出歩いていなかったけど車は沢山走っていた。

 

どうせ旧市街地に行くなら、正面付近から入って行きたいと思っていたので周回道路をフラついていると、このような看板があった。

旧市街地まではもう少しのようだ!

路面電車の路線が2つあり、その左右にそれぞれに駐車スペースがある道。意外と車では走りにくそうな道に見える。。

 

辺りは旧市街地らしい雰囲気になってきた。先の方に目をやると、ライトアップされた建物も見えてくる。

 

クラクフは17世紀にワルシャワに遷都されるまで、ポーランド公国の首都であった都市で歴史は古い。

 

こちらの建物は博物館みたいだけど、あまり詳しくは分かりません・・・。

 

さて旧市街地の中心部に向かって進んで行きます。するとこの辺りで客待ちしていたタクシーの運ちゃんに「タクシー、乗るか?」と言われるけど、こちらはやっと歩いてここに来たばかりなので「乗りませんよ~!」と心の中で思いながら歩くのであった。。

 

旧市街地では、通りを見渡すとこのようにあちらこちらで建物がライトアップされていたので、フラフラと灯に吸い寄せらせる昆虫の如く歩くボク。

 

こちらは「ヤドウィガとジャジエロの記念碑」。1386年に結婚したポーランドの女王とリトアニアの王のカップルの像。ポーランドとリトアニア連合500周年を記念して造られたものなんだとか。

この結婚により、リトアニア・ポーランド王国という強国が誕生するのである。

 

さてやっと旧市街地の広場まで辿り着いたようです。ホテルを出発して、最短距離で歩いて来なかったこともあってか、ここまで約1時間歩いてきました。

 

夜のクラクフ旧市街地でもひと際目立つ、聖マリア教会。

 

こちらは織物会館と呼ばれる建物で、100m程の長さがあるそうだ。昔は織物が売られていた事からその名前が付いたようで今では1階にはお土産物屋さんが並んでいて、2階は美術館になっているそうだ。

 

夜のクラクフ旧市街広場 動画

 

こちらの塔は、元々この場所にあったという旧市庁舎の塔である。肝心の旧市庁舎は1820年に都市計画の一環で広場を造る事になり、建て壊しになったそうだ。だから今このような広い広場があるこの地には、旧市庁舎があったのだ。

 

ただ夜のこの時間では残念ながら織物会館は閉まっていて、営業していなかった。

 

注意点

この広場はクラクフでも一番観光客が多い場所で、それに比例してスリも多いらしいので気を付けましょう!

この聖マリア教会は14世紀に再建されたもの。その前の建物は13世紀にモンゴル勢力のポーランド侵攻時に破壊されてしまった。その時に敵襲を知らせた塔の上に居たラッパ吹きが弓矢でモンゴル勢に射られてしまう。そしてその時の事を忘れないように、今でも毎時間トランペットを吹き鳴らす風習が続いているのである。

 

クラクフ旧市街地の広場では、このように夜でも馬車の群れが大挙していた。

 

こちらは織物会館の通路、ちょっと中を覗いてみようっと。

 

こちらは柵がされて閉まっていたけど、昼間はここに色んなお土産物屋さんがズラ~~って並んでいるのだとか。ちなみにここだと海外の観光客も多いので、ユーロなども使えるらしい。

 

夜の広場には馬車もズラ~~っと並んでいて、客待ちで列が出来ていたようだ。タクシー乗り場さながらの、馬車乗り場。馬車の下とかをライトアップしていて、とてもいい雰囲気が出ている。

 

こんなまだら模様の毛並みの馬もいるんだね。乗る気は無いけど、子供が馬をスリスリしていた。

 

何台も馬車が客待ちをしていて、馬車の近くを歩いていると声を掛けられる。そして意外と馬車を操縦するのは若めの女性だったりして興味があったけど、いくら取られるのか分からないのでパス。

ボクは基本的に歩き一本なので!

ヨーロッパの建物も昼時に見るのと、こうやってライトアップされたものでは全然雰囲気が違う。夜は建物の汚さというか、見ない方がいいものが見えない事が多いので、昼間に比べて綺麗に見えやすい。

 

こちら聖マリア教会の高くそびえる2つの塔も、それぞれに形や高さが違うようだ。というのもここを建設した建築家2人がそれぞれに競って塔を建てた為に、このようにいびつな形になっているんだとか。

 

広場を歩いていると、パカパカと馬の蹄の足音が聞こえてくる。1人で乗っている人はいないけど、家族連れなどは結構乗っていたな。

 

そしてこんな雰囲気がいい旧市街地の建物を見回していると、ここでも世界的なチェーン店である「ハードロックカフェ」「ZARA」とかの看板が見える。世界遺産クラクフ旧市街地の雰囲気に合わせた建物に出店している訳なんだけど、このような看板を見るとちょっとガッカリする。。

こんな街歩きはまた次回に続きます!

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