ポーランド旅行記:5日目
阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–
夜の散策は常に楽しい!
クラクフの夜
さて午前中はアウシュビッツ強制収容所、午後はヴィエリチカ岩塩坑の見学と世界遺産2つの観光をして盛り沢山な一日。夕食は外のレストランで食べて、ホテルに着いた後はまた近くのスーパーまで買い物に行きます。ツアー参加者数名と添乗員さんと共に出掛ける事に。
ホテル近くのスーパーにて
ホテルから徒歩5分位にあったスーパー、あまり綺麗なそうな感じがしなくて狭かった。
こちらはカップラーメンか、スープか? そういえばここで建築家のオジサンが「このソープ、美味しいんだよね!昨日試食してみたら、美味しかって置いてある分だけ全部買おうっと!」と嬉しそうに言っていた。すると近くに居合わせた奥様達はその口コミを聞いて同じスープに手を伸ばしていたので、あっという間に棚からそのスープが売切れちゃったね。。
こちらはエナジードリンク。添乗員さんが反応していたので、見てみたらこんなポーランドでも缶のデザインに日本語が使われていた。日本人男子が好きそうな言葉「武士道」っていうエナジードリンク。下の方には「侍」マークもあって「THE WAY OF WARRIOR」と英語で書かれていた。
スープの素を買おうかと思ったけど、味見をしていないし、もう数個を購入済だったのでパス。その代わりにアルコールを購入する。レモン入りウォッカ(26.79ズローチ:約750円)をお土産として買って帰ったけど、日本で飲んでみたら結構美味しかった。
日本国内で某大手ビールメーカーが出しているフレーバー入りのウォッカを飲んだことがあるけど、何んか混ざり物の苦い味がした記憶があったけど、このウォッカは美味しかったね。
それとさっきのエナジードリンクも購入、2.69ズローチで約80円。結局自分では飲まずに添乗員さんにプレゼントする。
その感想を聞いてみたら「武士道を飲んだら元気がみなぎってきました!」と添乗員さんが言ってましたね!
個人的には、こちらのフレーバー入りビールが気に入った。これはテキーラ入りじゃなくて、ラム入りでオレンジ味。400mlしか入ってないけど、4.19ズローチで約120円程。
再びクラクフの夜の街に出撃
スーパーでお買い物をした後は今日も再びクラクフの旧市街地へ向けて、また歩きだす。この時の時刻は21時30分頃、昨日と同じように中心地に向かう道には歩行者の姿は少ない。
夕食が中心地近くだったので、ある人からは「レストランで食べ終わった後は、そこで解散させてもらえばいいのに」と言われたけど、こう見えても真面目なボクは団体行動を守ってホテルに着いて解散になった後に個人行動をするのであった。
流石に2日連続で街歩きをすると、その途中の景色も覚えてきた。こちらは中心地まで向かう道の途中にある旧市街地の周回道路脇にある「クラクフ炭鉱大学」で、ヴィエリチカ岩塩坑のような場所を掘るのに必要な地質学などを学べる大学である。
大学前に設置されている銅像。こちらは型に金属を流し込んで、何かを作っている様子。
こちらは大きなツルハシを持って、採掘作業に励む様子とその途中に美味しそうに水分補給する姿の銅像。
こちらの看板はヨーロッパで人気のコーラスグループ「イル・ディーヴォ」(IL DIVO)。日本でも何回も公演した事のある、日本人にもお馴染みのグループである。
ヴァヴェル城付近に辿り着く
さて昨日は歩き回った末に辿り着いたヴァヴェル城付近で満足してしまったけど、今日はガイドさんから聞いた写真スポットに到着。
やっぱりちょっと離れて見た全景写真の方が綺麗に見えるね!
昼間にバスで通ったデンブニッキ橋を渡る。車の交通量はそこそこに多かったけど、徒歩で行き交う人の姿は少なかった。
そんなデンブニッキ橋の途中から見えるヴァヴェル城はとても綺麗。川面に反射している景色が、それを更に綺麗にしてくれるような感じである。
そして左側に目を向けるとビスワ川を走る船と、その向こうには昼間も見た中島みゆきが訪れたショッピングモールと時計の広告が見える。
ビスワ川に映えるヴァヴェル城の景色 動画
13~14世紀に先程ヴィエリチカ岩塩坑内の岩塩像でも見たカジミェシュ3世が造ったとされるヴァヴェル城。歴代のポーランド国王の居城でもあった場所は現在では博物館となっている。先程のデンブニッキ橋を渡った公園に入って、ビスワ川を挟んで写真に撮る。ちなみにこの公園、街灯はチラホラあったけど結構公園内は暗かった・・・。
こちらは約100年程前にこの付近から見たヴァヴェル城を描いた絵。ちょっと角度が違うかな?!
カジミェシュ3世以降も歴代のポーランド王が居城にしていたけど、17世紀にクラクフからワルシャワへ首都を移されてからはちょっと下火になるクラクフ。日本でいう京都のような街みたい。
川の近くの雰囲気って、なんだかとても気持ちがいい。しかも激しい流れではなく、穏やかな流れの川でポーランドを代表をするビスワ川。滞在していて気分のいい街には、川がある事が多い。
それだけ人間には川という物の重要さが体に染みついているのだろう。それは人間が何万年も掛けて進化してきた、身体的に必要なものを自然に認識する能力となっているのだと思う。
そんなヴァヴェル城の景色を見ながらビスワ川沿いの公園を歩いて、橋が見えたので中心街の方へ戻る事に。
このグルンバルツキ橋からの夜景も中々綺麗に見える。
写真的には手前に停泊している船がちょっと邪魔だけど・・
ユダヤ人街を目指して
グルンバルツキ橋を渡って進むと、いきなり真っ暗な場所に辿り着く。向こう側はまだ明るいがこの辺りは誰か人が潜んでいて分からない位に暗い・・・。戻る事も考えたけども、前進あるのみ! という事でスマホの灯を点けて周囲を確認して、多分問題なさそうなので進む事にする。
少し進むとホテルとかあって左側の道の先が明るくなっていたので、そちらに進んでみる。意外とさっきの道は暗かったけど、逆に誰も全然居なくて怖くはなかった。誰かいた所でボクが歩いていると、逆に相手が警戒する可能性が高いかもしれないけどね。。
ヴァヴェル城を見た後はユダヤ人街や、出来れば足を延ばしてシンドラーの工場跡も見たかったけど、両方ともに見れなかった。ユダヤ人街はさっきの暗い道をもう少し進まないといけなかったみたいで。。
夜の街にはためくポーランドの国旗、こちらは鷲の紋章が入っている。
夜の街を歩いていると、灯が点いている建物もある。その中を見るとユダヤにとっては伝統的な燭台が見えた。これを見て「あっ、ユダヤの!」と分かるようになったのも、エルサレムを訪れたからである。そういった意味では海外旅行に行った事による経験値の蓄積はその後の人生で何かしら役に立つのである。
夜の公園のような通りも人通りが少ない。昔の城壁跡だろうか?
こちらの建物の奥の方向へ行けばユダヤ人街があったみたいだけど、またさっきの暗い感じの道が続いていたら嫌なので明日もクラクフの街観光するのでその時に回る事にする。
ここは観光地でもあるけど、人の集まる場所はこのように灯があってそこそこに明るい。ヨーロッパは夜の防犯を兼ねて、このように明るくしている場所が多い印象を受ける。
クラクフの中心地へ
再び馬車がゆっくりと歩く道を進みながら、クラクフ旧市街地広場の方向に向かう。
この広場入口で、また怪しい兄ちゃんに声を掛けられる。勿論答えはノーだけど・・。
そんなにボクが怪しい薬を求めているように見えるのかな??
夜のクラクフ中心広場は需要に対して、供給が過多になっているように見える馬車の大群が待ち構えている。地元の人は勿論乗らなくて、観光客向けになっているのでどうしても値段はそこそこ”いい値段”になっている馬車。
2日連続の織物会館がある広場に辿り着く。だけどこの周辺は露店などもなく、周囲にあるレストランなどが開いているだけで特にお土産物を買えそうなお店も意外となく、人通りも少ない。
昼間は多くの観光客で賑わう織物会館も、時間が遅いと何も買い物が出来ずに単なるライトアップされた建物に化する。
最初見た時は感動する景色も2日連続で見ると、その感動も消えてしまう。昨日散々見た景色なので、特に何も感じないので今日はそろそろホテルに帰るとする。
ただしホテルへの帰り道は昨日とは同じにせずに、別の道を歩いてみる。歩く方向は同じでも道を変えてみるだけの変化で、色んな発見する事は多い。
小さな発見でも自分にとっては大事な刺激である!
その後はさっき夕食を食べたレストランの前を通ったりと、意外と1人でクラクフの街歩きを満喫する。ただしこうやって1人歩きを何回も続けると、たまに連れが居るとその人に気を使って意外と街歩きを満喫できない時もある。そういう時を経験すると、こうやって1人で街を歩ける事の幸せさを感じるのである。
今日も何だかんだ約2時間、夜のクラクフを満喫した。同じ旅行するにしても、外に出歩かないと損した感じを受ける今日この頃。
それと観光地に行っても、ホテル内の施設やプールでのんびりしたり、近くのどこでも内容が一緒のカジノで過ごすというタイプにはなれないボク。
ホテルの部屋に着いて、部屋を見てみたら連泊だったけど昨日ビールを飲んだコップが新しいのではなく、飲んだ後のそのままの状態で置かれていた。
枕銭を置いてなかった事への仕返しかな??
部屋に戻ってシャワーを浴びて、長い歯磨きも済ませて晩酌のビールを味わう。それと共にアウシュビッツで購入した本を早速見ながら復習する。アウシュビッツを公開している理由にもあったが「同じ過ちは繰り返さない」と、何事も過ちは起こるけどそれをちゃんと学んで次に活かす必要がある。
そんな気持ちを胸に秘めて、アウシュビッツでの惨劇をビールと共に吸収しながら夜は更けていくのである。。
こんな旅の様子はまた次回に続きます。
↓↓↓↓ポーランド旅行記:初回↓↓
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