エルサレムの街に残されている、救世主キリストにまつわる話は本物?-イスラエル&ヨルダン旅行記40

【神秘のペトラ遺跡&死海&聖地エルサレム巡礼旅】6日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年8月23日~30日

 いわくつきの足跡?!

イスラエルの自称首都であるエルサレムの旧市街地。今日はまず嘆きの壁を訪れ、その後はイエス・キリストが十字架を背負って自分が処刑される場所まで歩いたとされる道「ヴィア・ドロローサ」を歩く巡礼コースを巡ります。

 

その「ヴィア・ドロローサ」という巡礼コースの道自体は、そんな特別な何かがある訳でもなく一般的な石畳になっています。その代わりにキリストにまつわる地とされている場所が14個あり、それらを繋いでいる道です。

 

暑い8月のエルサレム。掻いた汗は乾燥している地域なのですぐに蒸発してしまい、あまり汗を掻いた感覚にならない。なので水分補給が大事なのである。ボクはというと”手ぶら派”なので水とかも持ち歩かないので、こういった道沿いにあるフルーツジュースを提供するお店に心惹かれる。

 

 第3ステーション:ポーランド・カトリック教会

ここが3番目の場所で「イエス、十字架の重みに倒れる」と、鞭打ちされて体力の無かったキリストが最初に躓いたとされる場所。その様子が教会入口上部に彫られている。ただし中にはキリスト教の信者らしき団体がミサを行っていて、入れそうになかったのでパス。


③【イエス、十字架の重みに倒れる】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


元々はポーランド・カトリック系が教会を建てたが、現在ではアルメニア系のカトリックの所属となっている。正面にも「ARMENIAN」と記されている。

 

 

 第4ステーション:苦悩の母・マリア教会

ここは4番目のアルメニア系カトリックの教会。先程の3番目の教会とこちらの教会は10世紀までトルコ浴場だったようだ。その後、アルメニア人がこちらの教会を建てたのである。


④【母マリアがイエスを見る】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


十字架を担いで自分が磔にされる場所まで歩くキリストを、群衆に紛れて母であるマリアが見守った場所とされている。その様子が教会入口上部のレリーフで表現されている。ただこの話は聖書には載っていないそうだが。。

 

その教会の敷地に入ると、こちらのペイントされた像が挨拶してくる。現地ガイドさん曰く「たまにこのおぼんの上に猫ちゃんが乗っている時もありますよ!」との事。この日は暑いからか、残念ながら鎮座する猫ちゃんは見かける事が出来なかった・・・。

 

教会の横には1915年に当時のオスマントルコ帝国によって、約150万人が殺されたとされる”アルメニア人の大虐殺”を追悼するレリーフが彫られている。しかしオスマン帝国の後のトルコ政府はこの大虐殺を一度も認めた事がないそうだ。

 

先程の教会は見学しなかったのですが、こちらの教会は見学します。

 

教会の入口横にはホンダのバイクが置かれていた。もしかしたら神父さんがこちらのバイクで通勤しているのかも。。

 

ドアの前には教会内の注意事項が書かれています。短パンや帽子着用は禁止です。

 

こちらの教会に入ると、キリストとマリアが抱擁する像が飾られています。ただこのエピソード自体、聖書にも書かれていないそうで完全なフィクションの可能性大なのですが。。

 

現在の建物は1881年にアルメニア人によって建造されたが、その工事中に地下から6世紀頃のビザンチン時代の床モザイク画や十字軍時代の教会跡なども見つかったそうだ。

 

そしてこの像の手前の足元にスポットライトが当たっている。よ~~く見るとそこに一対の足跡らしきものが見える。一説にはこれが十字架を背負って歩いていたキリストを見守っていた”マリアが立っていた時の足跡”だそうだ。そう言われるとそれっぽく見えちゃうけどね。。

 

それ以外は質素な感じの教会内。

 

 苦悩の母マリア教会内 動画

 

そんな曰く付きの足跡を眺めて教会を後にします。観光資源を作る為に無理やり色んな脚色をして、巡礼の道を祭りあげているようにも感じるヴィア・ドロローサ。

 

エルサレムの街にはご覧のように面白いデザインのTシャツを売っているお店が多い。似たようなデザインだが、お店によっては微妙に違うデザインになっているものもあるので色んなTシャツ店を見て回るのも面白い。ちなみにこの巡礼道を歩いている時に見かけた「I ♡ ME」とプリントされていた黄色のTシャツが欲しくて、エルサレムのTシャツ屋10軒ほど見て回ったが置いてある店を見つけきれなかった・・・。

 

 

 第5ステーション:フランシスコ会礼拝堂

こちらが5番目のステーションで「キレネ人シモン、イエスに代わって十字架を担ぐ」とされている場所だ。


⑤【キレネ人シモン、イエスに代わって十字架を担ぐ】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


重たい十字架を背負う力の無かったキリスト。そこにたまたま田舎から出てきたシモンというキレネ人(現代のアフリカ北部出身)が兵士の指示によって無理やり十字架を背負わされたのがこの地だという。この一説は3つの福音書(聖書)にも共通して記載されている事項なんだとか。

 

そしてこちらの、くり抜かれた岩らしきものはその際にキリストが壁に触れた時に出来たと言われるもの。この岩を触る人が多いけど、一説によるとキリストを毛嫌いしていたユダヤ人やイスラム教徒らはこの岩に汚物を掛けていたそうな・・・なのでこの岩に触る場合は自己責任でお願いします的な感じ?!

 

こちらの修道院は見学可能なので中に入ります。

 

こちらは礼拝堂の内部。あまり広くは無く、質素な感じの礼拝堂って感じ。

 

十字架を代わりに担ぐシモンの様子を形にした像が置かれている。キリストを連れて行く兵士が自分達で十字架を少しも担がずに、たまたま居合わせた人に担がせたという事が何とも興味を惹かれる。ただシモンは聖人とはなっていないようだが。

 

たまたま現場に居合わせてキリストが磔になる十字架を担いだとなると、孫代々にとっても自慢できる話になるだろうな。

 

そんな修道院を出て、お店が並ぶ上り坂を進みます。商店の店主は殆ど男性ですが、あまり押し売りのような感じもなく、言葉もあまり掛けてきませんでした。

 

 ヴィア・ドロローサを歩く 動画

 

足元は階段になっており、車やバイクなどは走っていない。

 

なので荷物の運搬は主に人力のようだ。イスラム系の都市などではロバなどを使ったりしていて、道端にはその糞が落ちていたりするけどここエルサレムではそんなのはなく綺麗な道であった。

 

 第6ステーション:ベロニカ教会

ここが第6ステーションで、ベロニカという女性が住んでいた家の跡地とされている。この柱がシンボルなんだとか。


⑥【ベロニカ、イエスの顔を拭う】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


「ベロニカ、イエスの顔を拭う」 この家に住んでいたベロニカという女性がキリストが通りかかった際に白い絹のハンカチで顔を拭いた。すると何とそのハンカチにはキリストの顔が浮かび上がったという。そしてそれは”ベロニカ・ベール”と呼ばれて、5世紀以降はバチカンの聖サンピエトロ大聖堂に保管(非公開)されているというが17世紀頃に紛失しイタリアのアペニン山脈にあるカプチン会修道院で守られているという話もある。

 

その”ベロニカ・ベール”をイメージに描いた絵画。この白い布(大きさは17×24cm)には、血の赤の色で髭を生やした男の顔が非常にはっきりと写されているという。

 

そしてそのような”聖遺物”には特別な治癒力があると当時は信じられていて、ベロニカはその布を持って当時のローマ皇帝の元を訪れ難病を治癒したのだとか。映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』では、イエスが最後の晩餐の時にワインを飲んだ”聖杯”を見つけ出し、銃弾を腹部に打たれた父親にその聖杯で汲んだ水をかけると瞬時に傷が蒸発し消えていったシーンがあったっけ。。

 

ヴィア・ドロローサで通せんぼする少年と、道沿いに並ぶ商店の店主たちが暇そうに椅子に腰かけている景色。

これもヴィア・ドロローサなのである!

この教会は19世紀に造られたもので、大昔からあったものではないようだ。

 

 近くのお店で少し休憩を!

第6ステーションを進んだ先のお店に大きな番猫ちゃんがテーブルの上に佇んでいた。

 

鈴を首に何個も付けられて、ある意味可哀想な猫ちゃん?!

 

こちらのお店ではとても人気のマスコット的な猫ちゃんだそうだ。とても大人しい性格だが、体はちょっと大きめ。

 

こちらのお店のテーブルには、世界中の紙幣が飾られている。上にはビニールが被せられていて、盗まれないようになっていた。

 

ここでトイレ休憩を兼ねて、一服する事に。フルーツのドリンクも頼めるので、飲みたい人は飲んでくださいとの事(勿論ドリンクは有料)。

 

ここでドリンクを飲むつもりがなかったので、お店を出て周辺をブラつきます。すると隣のお店の看板はどこかで見た事のあるようなデザイン・・・「HOLY ROCK CAFE」と世界的なチェーン店をパクったデザインだけのお店。お店の中は全然その世界的なチェーン店とは関係無さそうなドリンクのお店のようだ。

 

結構パクりデザインの遊び心があるお店が多いエルサレム。そこら辺も堅苦しさがなくて何とも楽しめる感じである。

 

ツアー参加者さん達はこちらのお店で休憩中。

 

ある程度の歳になると、所々で休憩したくなるのだろう。それと旅行会社側からも途中になるべく休憩を挟んであげないといけないという配慮もあるのであろう。

 

美味しそうなフルーツジュース。だけどボクは乾いたノドを潤すのはビールと決めているので、ここで自分を甘やかす訳にはいかないのでジュースは飲まない。

 

このフルーツジュースは目の前で昔ながらのアナログなやり方で作ってくれる。なんとも美味しそうな匂いが漂うがボクの意思はブレない。

 

この1人参加限定旅も後半になるに従って、ツアー参加者さん達と気心が知れあってくる。こちらの”ドSちゃんお姉さん”は、ボクのカメラを向けるとモデルさながらのポーズをたまにしてくれる。ちなみにさっき撮った写真では油断してあくびをしていたのだが・・・。

 

普段から現地ガイドさんが休憩に使う場所だからか、無料でクッキーのようなお菓子を提供してくれた。でもあまり甘いものは食べないようにしようと思っているので、これもパスする。

 

モデルばりの”ドSちゃんお姉さん”にキッパ(ユダヤ教の人が被る小さな帽子)を被せて、記念写真を撮る。このキッパは、基本的にユダヤ教の男性が被るもので女性はほとんど被らないのだとか。ただし女性が被ってはいけないとかはないそうだ。

 

こちらの”旅行がしたくて会社を辞めたお姉さん”にもキッパを被せて記念写真。

さすが20代は発想力が違うからか、帽子の上からキッパ(帽子)を被ってのポージング!

この辺はご覧のようにヴィア・ドロローサを歩いてきて、その中間地点に位置して巡礼中に一休みする場所のようでフルーツジュースを提供するお店が多かった。

こんな様子はまた次回に続きます!

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