世界遺産トルンの街で天才コペルニクスの生家を訪れる編-ポーランド旅行記-8

ポーランド旅行記:2日目

阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–

 

世界遺産の街、トルンへ

本日は朝ワルシャワを出発後、一旦ジェラゾヴァ・ヴォラという村によってショパンの生家を見学した後は旧市街地が世界遺産に登録されているトルンの街に向かいます。トルンの街出身者で一番有名なのがコペルニクスです。コペルニクスというと、映画「バックトゥザフューチャー」の中でドク博士の愛犬が「コペルニクス」という名前でそれが強烈に頭に残っている。だから「コペルニクス」と聞くと、その犬が頭に思い浮かぶのである。。

 

ビスワ川に架かる橋を渡る 動画

 

このビスワ川はポーランドで最長の河川で、全長は1000kmを超える。ポーランドを代表する川である。

 

トルンの都市の街並み 動画

この辺りは旧市街地ではなく、新市街地。

 

ビスワ川に沿ってバスが進んで行く。大きな橋が架かっているのが見える。

 

ヨーロッパの国はどこでもそうだが、落書きだらけである。世界遺産の街であろうと、お構いなしに落書きが描かれている。。

 

トルンのビスワ川沿いを進む 動画


 

トルンの旧市街地に到着

やっとこさトルンの旧市街地に到着。旧市街地に付き物な城壁が川沿いに伸びている。勿論旧市街地はこの城壁の内側にある。

 

ヨーロッパやアラブ地域には昔、争いが多かった為に城壁が沢山造られた。だが争いが少なくなった現代では用済みとなった城壁を取り壊す地区もある。昔の城壁を残すのも大事であるが、無用の長物がある事により都市機能に慢性的な障害が起こる場合が多い。マドリードやミュンヘンなど、城壁を壊す事により発展した都市も多く、城壁の維持はその都市にとって悩み所なのであろう。

 

そしてそんな城壁の前で、トルンの街を案内してくれる現地ガイドさんと合流する。ただ残念ながら日本語は喋れなくて英語でのガイドとなり、それを添乗員さんが翻訳して説明してくれる。

 

さて城壁の入口からトルンの旧市街地の様子を見る。車が入っているものの、車両の行き来は少なめのようだ。

 

世界各国でそれぞれに標識が違う。こういった標識を見ているだけで、日本との違いを楽しめる。

海外旅行で楽しむには創造力を豊かにした方がベターである!

旧市街地には石畳が付き物だが、まだ歩きやすそうな石畳に見える。ただ石畳によっては歩きにくいものもあったりするので、ヒールで歩くとかはもってのほかである。

 

ツアーに参加すると全員ガイディングレシーバーを貸してもらえる。「まずはバスを降りて、ガイディングレシーバーの電源を入れて・・・・」という感じのツアー参加者さん達。

 

トルンの旧市街地に足を踏み入れる

14世紀頃に「ハンザ同盟」で栄えて、絶頂を迎えたトルンの旧市街地。ハンザ同盟とは元々はドイツから来ているが、中央ヨーロッパの北側地域で行われていた貿易などの商圏を表す。

 

トルン旧市街地の石畳。そんなに古いものでも無さそうな感じで、まだ歩きやすそうだ。

 

ここトルンの天気は曇っていてあまり良くなかったけど、雨は降っていなかったのでまだマシだった。

 

正面には時計台が見える。昔は今みたいに各家庭に時計などなく、腕時計なども勿論なくこのような時計台の知らせる時間がこの街で暮らす人達の時間を計るものであったのだ。

 

旧市街地にも暮らす人が勿論居るので、そんな人達が使う車の駐車スペースも旧市街地には必要である。こちらのラインが書かれた内側が駐車スペースのようだ。ヨーロッパの街に来ると、この縦列駐車している車の間隔が狭い事に驚く。「こういった狭い間隔だと、ぶつけて車を出すんだよ!」と言う人がいるけど、実際にそういう風に車をぶつけて発進する機会って意外と見かけないのであるが。。

 

トルンの街も城壁は現存しているが、元々はもっと長い城壁だったが今はだいぶ短くなっているようだ。

 

トルンの旧市街地の景色 動画

 

ポーランドの国は第二次世界大戦で、隣国ナチスドイツに侵攻されて早々と支配下になった。その影響もあって昔からの建物が崩壊してしまった地域も多いけどもこのトルンの旧市街地は無事であった。

 

これらの建物の写真を撮ろうとしたけど、普通の撮影モードでは全部が入らなかったけど、このギャラクシーS10の広角モードだとなんとか全景が入った。こういった場面ではこのギャラクシーに機種変更して良かったと思う。

 

ヨーロッパのこういった昔ながらの建物を見ると、何回来ても思わず写真を撮ってみたくなる景色である。このような形式の建物は日本国内ではお目にかかれないので。

 

お酒を飲めそうなパブが地下へ誘っているような感じを受けるお店。勿論ここに寄り道する時間など無いのであるが。。

 

この写真も広角モードで撮影したもの。ヨーロッパは昔の建物を改修して、活かしていくので昔の建物が多いのである。

 

このトルンの街は13世紀頃に力を持っていたドイツ騎士団が支配していて、この街に城壁や城を築きました。しかし商売の発展によって力を付けた住民達が争いを起こすドイツ騎士団を追い出すと、さらにこのトルンの街は栄える事となるのである。

 

こちらの建物は昔裁判所だったという。ただ当時は異端を唱えるものは有罪になる時代だったのだろうが、「地動説」を唱えたコペルニクスはそういったリスクを覚悟して発言したので尊敬に値する。今の時代とは違い、人と違う事をすると晒し首になる時代。

 

写真を撮りつつもツアーは進んで行きます。ただし60~70代の方々が多いツアーなので、そんなに早くは進みません。それと共にガイディングレシーバーを付けていると、近くにいる内は声が聞こえるので写真を撮りつつもたまにみんなドコに向かっているのかを見ながら写真をパシャパシャ取り続けていきます。

 

ヨーロッパの街並みはこういった横道ひとつも画になる。

なので写真を撮る手が止まらないのである・・・・

道路の石畳にはこのように身体障害者用の駐車スペースのマークが書かれている。旧市街地とはいいながらも、住んでいる住民の住み心地も大事にしないといけないのである。

 

トルンの旧市街地の景色 動画2

 

こちらはトルンで最も古い教会の「聖ヨハネ大聖堂 」。この街で生まれ育った、かのコペルニクスもここで洗礼を受けたのだとか。

 

13世紀頃に建てられた聖ヨハネ大聖堂 。大き過ぎて全景は簡単には写真に入らない・・・。

 

こういう時は広角モードが重宝される。こういった建物も後ろまで下がれれば、全景が入るけど場所によっては充分な距離まで下がれない時もある。

 

そんな大聖堂前に停められていた黄色い自転車。ミラーがお花の形になっていたり、シートまで黄色で全部黄色に統一されていたりでなかなかお洒落な自転車。「持ち主もお洒落な感じの人だろうな!」という想像ができる。

 

標識のTAXIの所には赤色の斜め線が。「タクシーはダメ!」という判り易い標識である。

 

この辺りの地面には誰かの名前と共に、訳の分からないマークが嵌め込まれていた。この土地の有力者か、教会などに多額の寄付をした人なのか。

 

ドシドシと写真を撮っているけど、ツアー本体はどんどん進んで行くのでちゃんと把握しておく必要がある。

 

さっきの大聖堂。日本ではあまりこういった建築物は見かけないけど、ヨーロッパに来ると嫌でも沢山見かける。なので最初はいいけど、旅行の後半はこういった建物を見ても反応しなくなるのである。。

 

でも14世紀頃から栄えたトルンの街で、この辺、旧市街地の建物もその当時からの建物も残っているハズだけど、こう見ている分にはそんな昔の建物には全然見えない。

 

ただ建物の基礎はそのままでも、外装や内装は手入れして綺麗に改修しているので見た目には全然古く感じないのであろう。ただし排水管とか内部の物は簡単に補修できないので、こういった建物に住んでいると水回りとかはある程度我慢しないといけないようだ。

 

昔からの旧市街地ではあるものの、現代に合わせてそれなりに外装にも手が加えられている。

 

ヨーロッパの街はこのようにリノベーションして、昔の建物を活用して今の時代、そして今後の時代に歴史を引き継いでいくのである。

 

コペルニクスの生家に到着

そして歩いている内にこのようなファザードをした建物の前に到着する。こちらがこの街で最も有名な出身者を生んだ家。その人物が「ニコラウス・コペルニクス」である。1473年にこの街で生まれたコペルニクスは裕福な家に生まれ、クラクフの大学やイタリアの大学にも留学し、天体観測に秀でていた教授などと出会い「地動説」という当時では破格な考えを確信へと育んでいったのである。

 

当時のヨーロッパは他と違う主張をすると、魔女裁判のように火炙りになる可能性もあった時代。

 

そんな時代であったものの、コペルニクスは学者だけでなく司教でもあり、非常に世間的に信頼されている要職にあった人物であった。当人としてはその主張を全面的に発表するつもりはなかったそうだが、周りからの後押しを受けてその主張を出版する事になるのであった。

 

このコペルニクスの生家は今ではコペルニクス博物館となって、中に入る事も可能性である。ただしこのツアーでは中に入らずじまいで外からの撮影だけ。ツアーだと色んな所を周らないといけないので、そこかしらで時間をかける訳にはいかないのである。

 

コペルニクスの生家付近の景色 動画

 

そんなポーランドが生んだ偉人を育んだ街トルンの観光はまだまだ続きます。

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