ポルトガル旅行記:3日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
ポルトのカモメは優雅!
前回に引き続き、ポルトの街を360度見渡せる絶景スポットであるクレリゴスの塔の頂上にいます。ここからは素晴らしい街並みが目の前に広がっているので、天気さえ良ければず~~っと居ていたい場所です。
クレリゴス塔の上にて
ここの塔の入場料金は6€。この塔の高さは76mで、多分今いる場所は70m程の高さの位置。教会の横に立っている建物の屋根が全て丸見えです。屋根も所々にガラスになっている部分があって、天然光を採光しているような箇所も見えます。古い街並みではあるものの、部分的には変化していっている建物。
こういう光景も高い場所から眺めるからこそ分かる事なのである!
中央に流れる川はドウロ川でポルトガル北西部を流れる川で大西洋まで繋がっている。そのドウロ川の手前に見えるのがポルトでも旧市街地で歴史地区として世界遺産に登録されている場所。そしてドウロ川の奥に見える地区はビラ・ノバ・デ・ガイアと呼ばれる地域で昔からポートワインのセラーが立ち並ぶスポットである。
そんな景色を超広角モードで撮影。同じ場所を撮った写真でも、これだけ違いが出てきます。
起伏が比較的激しいポルトの街でも、高台に造られているこのクレリゴスの塔。だから76mの高さでも充分にポルトの街全体を見下ろす事が出来る。
塔の上から見渡す景色 動画
さすがに高い場所なので、万が一カバンなどを落としてしまうと、下を歩いている歩行者に直撃したら命の危機になるので、そうならないようにここにも格子が張られている。
今回ポルトで宿泊したホテルはポルト空港の近くだったけど、出来ればポルトの中心部に近い場所の方が良かった。ただこの辺りも最近観光客が増えて、ホテルとかも値上がりしてきているようだ。このクレリゴスの塔の入場料も2016年度に改版して発売されている某ガイドブックでは3€となっていたけど、今では6€まで上がっているのだ。。 だからツアー料金を抑える為には郊外の安いホテルに連泊せざるを得ないんだろうが。
最後にもう一度塔からの景色を見渡す 動画
さて充分にポルトで一番高い場所から、街の景色を見れたので大満足。という事で階段を降りて行く事に。
この塔は勿論エレベーターのような設備はなく、全てこのような狭い階段だけ。この時は時間も遅めだったからか、あまり人が居なくて降りるのも早く降りれた。
混雑しているシーズンに行くと、本当にこういう階段でも渋滞が起きている。そう思うとなるべく今位のシーズンに観光した方がいいのかもしれない。
”人が行かないシーズンに行く”と、人が少なくて安いし一石二鳥!(笑)
階段を降りる途中もちょっと名残惜しいからか、隙間から見える景色を写真に収める。
ポルトの街ってサッカーチームがある位しか予備知識がなかっただけに、これだけ綺麗な街並みや特徴的な建設物が多かったので、一目で気に入ってしまった。
こんな景観を守る為に、新しい建築物には厳格な制限があるのだろう。まあここに住まない人間からすると、あまりそういった事は気にしないけども。。
さて目的の塔の上に登り、念願を達成したので次はどこに行こうかと悩む。ここで自由時間があると思っていなかったので、全然ポルトの街を予習していないので次に行きたい所も決まらず・・・。
それはそうとしてとりあえず出口に進む事にする。
ポルトの歴史地区を散策
塔の下に降りると周辺のお店にはライトが灯っていて、既に夕方から夜になりつつある。
こちらが先程まで上に登っていたクレリゴスの塔。一番上まで登れたフロアは時計の上~鐘楼の下の辺り。
こちらの銅像は「アントニオ・フェレイラ・ゴメス (António Ferreira Gomes)」のもの。彼はローマカトリックの司教で1952年にはこのポルトの司教に任命される。その後大統領となるサラザール氏の強権弾圧政治に反対し続けた人物。1959年に海外に出掛けた後、サラザール大統領にポルトガルへの入国を拒否され、実に10年間もポルトガルに帰る事が出来ずに実母の死にも帰国が許されなかったという。
こちらの光輝く、明るいお店はさっきこの坂の下でも見たイワシの缶詰めのお店。そんな下にあった店舗から300m位しか離れていないのに、またこんな近い場所に別の店舗がある。コンビニ並の近距離店舗の出店である。。
こちらには世界遺産に認定されている、ポルトの歴史地区を表す看板が置かれています。
この建物はそんな世界遺産の歴史地区内でも、特に違和感を出していたボロい建物。
「pixo not dead」と3フロアに渡って落書きされた建物は、ポルトの街でも隠れた人気を集めているようで、写真家のようなカメラマンさんが物珍しそうにカメラを向けていましたね。
こちらの噴水みたいなオブジェには、蛇のような生き物の口から水がしたたり落ちていた。。
こちらの建物は、旧裁判所と刑務所だった場所。だからか、左側の建物の窓には全て格子が嵌められているのが見える。
この辺りはちょっとした広場だけど、全然人が居ません。ちょっと雨がパラついていた影響もあるのかもしれないけど、この近くにポルト大学があってポルトガルの大学生はサンデマンで見たようなマントを付けているらしいのだが、そんな学生達の姿も全然見る事が出来なかった。。
さっき塔の上から見ていたら、これ以上奥に行ってもあまり何も無さそうなのでこの辺りで一旦折り返そうかなと思っていると・・・・
この辺りには何故かカモメが何匹か飛んでいて、こちらのカモメちゃんは優雅に休憩中の様子。
ちょっと次行きたい所も無かったので、遊び半分にこのカモメの後ろを付いて行ってみる事にする。するとこのカモメちゃんもそんな後ろを付いてくるボクの様子に気付いて、パタパタと歩きだす。
怪しい男に後ろを付けられて、途中で羽ばたこうか迷う様子を見せるカモメちゃんが結構可愛いのです!
そんなカモメちゃんを追いかけてみた 動画
ちょっと雨がパラついてきたけど、雨が降っても微動だしないボク。傘を持っていないのもあるけど、雨に自分の行動を影響されたくないと思っているので、特に雨が降ろうと行動を変えるつもりがないのである。
こちらの銅像はアインシュタインにも見えるけど、「カミロ・カステロ・ブランコ(Camilo Castelo Branco)」という19世紀に活躍したポルトガル人の作家であり詩人のオジサン。そしてこんなオジサンが何で裸の美女と抱き合っているのかというと、晩年は愛人であったスペイン人ダンサーに夢中となり、全財産を彼女につぎ込んで借金までしたという。それを皮肉った銅像だったみたい・・・。
ちなみにこのオジサン像に抱き付いている女性の体は裸で、そんな彼女がお尻を向けているのはこちらの裁判所。これは偶然なのか? それともこれも皮肉っているのか??
そんな妄想をしつつ帰ろうと振り返ると、また別のカモメちゃんが広場でくつろいでいた。しかしこっちのカモメちゃんは先程のカモメちゃんとは異なり、ボクが近寄ろうとした気配を感じて直ぐに飛び立っていった・・・。
さて今回のポルトでの自由時間もあまり長くないので、集合場所付近に戻ってその辺りを散策してみる事にする。
人気のイワシ缶詰屋さんにて
するとこちらの店の中がとても明るく、かつお洒落な内装になっているので興味本位に入ってみる事にする。
「O Mundo Fantástico da Sardinha Portuguesa」というポルトガルでも最近人気急上昇中のイワシの缶詰をお洒落に販売しているお店。1942年に創業されたイワシの缶詰屋さんだけど、このように年号が入ったパッケージの缶詰などを売っていて「1916」と数字入ったものから現在の「2020」と入ったものまで揃っている。
店内にはお客さんが居なくて、店員さんが女の子だったので店内にお邪魔する事に。ここはイワシの缶詰(オイルサーディン)だけではなく、タラ・タコ・サーモン・ムール貝・エビ等など24種類のオイル漬け商品が販売されています。それに加えてそれぞれのパッケージがお洒落にデザインされているし、店内の陳列も奇想天外な感じになっているのがこのお店の特徴みたい。こういった雰囲気が受けて、ポルトガルで店舗が増えていっているようだ。
こちらの棚にはズラ~~リと年号が入ったオイルサーディンの缶詰が整列して陳列されている。勿論ボクの生まれた年の缶詰もあったけど、別に中身がビンテージって訳でもないので特に欲しくはならない。。
単にイワシやサバだけでなく、タコやサザエやウナギやメカジキといったように普段こんな缶詰で売られていないような種類があるのも特徴的なんだろう。
こちらはこのお店に置かれていた日本語のパンフレット。ここでは買わなかったけど、翌日訪れたコインブラの街にも同じお店があってそこで1つだけ買ってみたけど、なかなか1缶がいい値段していた。だから気軽に何個も購入するといったようなお店ではないと思う。。
同じ中身のイワシの缶詰をこのようにパッケージだけ変えて、同じ中身をこれだけ外側だけ差別化して販売するというのは、とても素晴らしアイデアだと思う。実際にこのパッケージにしてからどれだけ販売がアップしたのかは知らないけど、お土産用に自分の生まれた年や贈る相手の年のパッケージを買いたくさせているのだろう。
ここでは何も買うつもりがなかったけど、手ぶらで帰る訳にはいかなかったので、店員さんの笑顔を持ち帰る事に。
彼女達いい笑顔、してるでしょ! こういう笑顔がいいお土産になります(笑)
珍しいお寿司のお土産に、喜びを隠せない2人。
そんな笑顔にオブリガードです!!
さて物よりも相手の笑顔さえあれば、ボクは満足なのですっかりと気分をよくなったので、これでスッキリしました。
それにしてもこの辺りの景色はとても雰囲気がいい。あまり派手過ぎずに、かつ現代的過ぎずにゆったりとしているといった所が、ポルトガルの良さかもしれない。
こちらはさっきちょっとだけ内部を見学したクレリゴス教会のファザード(正面)。18世紀に造られたバロック様式のカトリック教会である。ポルトガルは国で定めた宗教はないけど、国民の90%以上がカトリック信者だという。
まだ集合時間まで15分程残っていたので、その近くの通りに入ってみる。するとこの辺りで散策中だったツアー参加者さん達数人と遭遇。
「ニイハオ!」ってその人達にいきなり声掛けたら、驚いていましたね・・・(笑)
この辺りで一番面白そうに見えたお店は、こちらの陶器のお皿とかを販売していたお店。
ショーウインドウには、蛇に首を絞められて目も舌も飛び出しているオジサンの貯金箱なんかもあった。
その写真をアップにしてみると、意外と細かく造られていて改めて面白い!
間近で見ると、本当に目玉が飛び出しているのが見える。。
こちらは亡くなったイワシさんに、ポルトガル国旗を被せて悲しむ人の姿の作品。あるネット通販のサイトでは370ユーロのお値段でしたが。。
こんな旅はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポルトガル旅行記:初回↓↓
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