ポルトガル旅行記:3日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
ポルトで一番高い場所に
ここはポルトガルでも第二の都市として、観光客にも人気のあるポルトの街。ポルトガル名物の”アズレージョ”と呼ばれる、タイルに青地のインキを使って描かれたものがとても印象に残る。最近ではそれらのタイルにカラーで絵が描かれているのもあって、ポルトの街の景色を描いたものがまた美しくも感じる。
ポルトの街にて
昼にこのポルトの街に戻って来て、ポートワインの工場を見学したり、ドンルイス1世橋を渡ったりした後は、街の中心部で約1時間のフリータイムとなりました。ツアー参加者さん達は添乗員さんから「世界で一番美しいとも言われる本屋が、近くにありますよ~~!」と言われて、そこに行く人が数人居てたけどボクのようにクレリゴスの塔に登りたいという人は居なかった。やっぱりツアーに参加する人達の年齢層だと、階段を上まで上がるのがシンドイのだろう。。
このクレリゴスの塔はクレリゴス教会に付属する鐘楼のある塔だけど、ボクは教会には興味が全然なく、ただ単に高い上の場所から街を見下ろしたいだけ。
クレリゴス教会&クレリゴスの塔にて
冬のシーズンは、こういった塔が早く閉まったり、クローズしている所もあるのでちょっと不安になりつつも扉を開けて入って行きます。
1750年に完成したクレリゴス教会には、様々な歴史的な品も展示されているようです。
まずは入口を入って階段を登った所で、チケットを購入します。この教会内のミュージアムと塔を見学できる入場料は6€。
とりあえず塔に登れるという事が問題なかっただけでちょっとホッとしたけど、早速塔の階段を登れる訳ではなく、塔の上までは意外と長い道のりが続くのである・・・。
通路は一方通行で、このように所々に置かれている矢印をアテにして歩いていきます。
まず見えてきたのは塔・・・ではなく、大きな空間の教会内の祭壇が真横に見えます。
このように2階部分から、クレリゴス教会内を見渡せます。まるで司教さんになったような気分です。
派手な装飾はないけど、こういった感じの天井の方が教会っぽくてシンプルでいいと思った。
下には教会を見学している人達が数人見えたけど、こっちの2階の通路には他に人を見かけなかったので、ちょっと心配になりつつ進む。
先程ここについて真っ先に見えたのは、この先にある祭壇だったようだ。あんな至近距離でほぼ真横から祭壇を眺めれる所ってあまり無いので、貴重な体験だった。
壁にも色んな彫刻などが飾られているが、今回はこの教会を見に来た訳ではなく塔の上に登りたいだけ。
という事でチラっと見て写真を撮って、それから速足で進みます。
このような金キラな装飾品も見えるけど、今は触覚が違う方向に向いているので気にもならない。
この主祭壇には大理石で造られていて、とても神秘的な仕上がりになっているようだ。
神様に祈るという習慣のないボクからすると、単なる彫刻作品にしか見えない教会の装飾品。
この塔まで行く道、この教会の内部をグル~っと通路を回って行くのですが、それがそこそこに階段があってちょっとしたアップダウンの連続です。
まあこれ位では塔の上に上がるモチベーションには影響しませんけどね!
教会の窓からはコルドアリア庭園と呼ばれる、緑が一杯の公園やポルト大学などが見えるなど立地的にもいいポルトの中心部に建てられています。
一応ミュージアムも入場料に入っているので、教会内を周った後にこのようなキリスト関連の絵や彫刻作品が置かれている部屋を通過します。
そしてここでは珍しく、このように主祭壇上に置かれているキリスト像の背面がガラスになっていて、そんな像の後ろから眺める事が出来ます。でもボクの目が行ったのは、背中に付けられていた固定具。。
普段こんな彫刻の後ろ姿を見る事が出来ないので、いい経験になりましたね!
何個もこのようなキリスト像などが所狭しと展示されています。結構この展示室の床が歩くとキシんだので、ちょっと慎重に足を進めながら進みます。
展示室を進んで行くと、やっと塔の内部に来たようなゴツゴツとしたような階段がやっと現れます。入口に入ってから実に5分で階段のスタートまで辿り着きます。
ちょっと登ると、早速景色が見えてきます。ここの窓は格子が設置されていたので、牢屋の中からの景色のようにも見えますね。
塔の下の方から見える景色 動画
登る途中に何箇所かこのように街が見渡せる窓が設置されているので、塔登りが何回も止まってしまう・・。写真中央には先程訪れた、アズレージョの駅舎が綺麗だったサン・ベント駅も見えています。
昼過ぎにはいいお天気だったポルトも、残念ながら夕方になるにつれて分厚い雲だらけになってきました。
ここの塔も中世の頃に造られたように狭い階段。でも幅が広い階段より、対向者とすれ違うのも一苦労しそうな階段の方が登り甲斐があります。ここの階段数は200ちょいみたい。
そろそろ塔の上の方まで登ってきたので、眼下にはクレリゴス教会の屋根が見えている。こちらは東側の方向。
途中から壁に囲まれている場所ではなく、このように外に剥き出しになっている階段となってきた。
最近海外の街に行くと、高い塔などの展望台がある所にほぼ必ず登ってしまうクセが付いてきた。高い場所からの景色なんて普段は見れる事がないので、そういう場所から見下ろすと興奮するのである。
塔の階段を登る 動画
こちらの真ん中左側に見える建物に”世界一美しい本屋”「レロ・イ・イルマオン(Livraria Lello)」があるみたい。1906年から現在に至るまで、この場所で営業しているそうだ。ちなみにこの本屋さんには入場料3€が必要との事。勿論そのお金は書籍を購入する際に減額してくれるのだけど、海外の本屋さんで購入したい本ってあまり無いような・・・。ちなみに自由時間内にこの本屋さんを訪れたツアー参加者さんに話を聞いたら「想像していたよりも、イマイチだった・・・」との事。
こちらはポルトの街の西側の方向。ちょうどこの辺りが中心部に当たるけど、この先奥の方にはそんなに歴史的な建物などは無さそうな感じ。
クレリゴス塔の上にて
そしてちょっと狭いけど、塔の上にある展望台にやって来ました。
こちらには南の方角が見えて、ポルト大聖堂やドウロ川、ドンルイス1世橋は見えないけどその向こうにあるセラ・ド・ピラール修道院なども見える。
ドウロ側までの辺りは歴史地区に認定されている場所で、ご覧のように殆どが赤い煉瓦で造られた建物が見事に密集して建てられているのが見える。
こんなポルトの街並みの景色を眺めていると、更に上に登る階段が見えます。もうちょっと上まで登れるようです。
もっと混み合う時期だったら、こんな階段も行き交う人で昇り降りが大変なんですが、この時は人が少なかったのでとても楽に進めました。
後から写真を見返すと、「下手に体重が重い人がジャンプしたりすれば、階段が壊れてしまうのでは?!」と思っちゃいそうな構造にも見える階段。。
クレリゴス塔頂上に辿り着く
そしてやっと辿り着いた、このフロアがこのクレリゴス塔で一番高い展望台。
さすがにポルトの街で一番高い場所だけあって、街中が見渡せます。天気があまり良くない以外は、最高の眺めです。
中世からの街並みが残るポルトの街だけど、やっぱり時代の流れには逆らえないのか、奥の方には新市街地になっていて大きなビルなども見えます。
一番上の展望台からの眺め 動画
塔の上には鐘もありますが、そこへは残念ながら行く事はできません・・・。
そろそろ夕陽が見えてくる時間帯だけど、雲に遮られて夕陽がハッキリと見えません・・・。
やっぱり首都と違い、第二の都市であるこのポルトの街は喧騒がなく、落ち着いた感じに思える。
これだけヨーロッパで中世に造られた街の屋根が、このような赤色で統一されていたのはその時代にこの瓦しか造れなかったという証拠かもしれない。でもそんな赤色の屋根も時代経過によってか、黒ずんでいたりしているのも見えて、それはそれで趣を感じる景色である。
塔の頂上から見下ろす街並み 動画
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