【トルコ周遊10日間ツアー】7日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年7月中旬
ギョレメ野外博物館の見学!
トルコのカッパドキアで、昔に迫害を逃れてきたキリスト教徒がこの地方に洞窟を掘り、そこを教会として使用していた場所。そしてその教会内に”カッパドキア様式”と呼ばれるフレスコ画を描き、現在ではそれを含めてこの地方一体が世界遺産に登録されています。
こちらの猫ちゃんはこのギョレメ野外博物館でも、一番の目玉である「暗闇の教会」前で観光客の品定めをしています。
ある意味、この「暗闇の教会」の”番人”といった感じで目の前を通る人達を監視しているようにも見えます。
ただこの猫ちゃん、触られるのが大好きなようで頭を撫でてみると、とても嬉しそうな顔をしてご満悦のお顔!
皆から触られて、目が開かないぐらいに気持ちいい、ご様子です。
カワイイ猫ちゃんの元には、可愛らしい子も集まってくる。アジア系と見られる女の子が寄って来て猫ちゃんを触っていたが、猫ちゃんは人種を問わず地球上で大人気なのである。
暗闇の教会前にたたずむ猫ちゃん 動画
暗闇の教会の入場料は18TL。ただし内部は写真撮影出来ない。。
この暗闇の教会だけは入場料を取るだけあって、フレスコ画の保存状態がいいみたいだ。ただ今年は色んな場所でフレスコ画をそれなりに見てきているので、ここではパス。
そんな暗闇の教会前でとりあえず記念撮影。
するとボクの”擬似トルコ人”風の衣装を見て、興味深々だったこちらのアジア系観光客と一緒に写真を撮ってみる。今アジア地方では大人気のこの指マーク。この指マークをもし知らなければ、是非覚えておいた方がいいですね!
番人と思っていた猫ちゃんも、単に助平な猫ちゃんだったご様子で別の女の子の元に行っていた。。
現代に住んでいる我々からすると、こんな岩山をくり抜いてそこに生活するなんて発想はあまりないけど、意外と夏場は暑くなく冬場は保温効果もあるらしく、そこそこ住みやすいらしい。
海外の人から日本人を見かけると、よくこうやって合掌ポーズをして「コニチワ~~!ニイハオ~!」と声を掛けてくる。日本人からすると、アジア系の特徴がごちゃ混ぜになっている感じだが海外の人達の認識はこういった感じなんだなというのを強く感じる。
このギョレメ野外博物館付近には合計約30個ほどの教会跡を一般開放している。ただしフレスコ画を守る為に写真撮影は全て禁止になっている。個人的には「写真位でフレスコ画が劣化するの??」と思ってしまうが、教会内は暗いのでフラッシュを禁止と言っても撮影する人が後を絶たないのだろう。
この場所は元々階段があったのだが崩れてしまい、鉄製の階段が設置されているようだ。
キリスト教は迫害される事が多かった。それだけ他の宗教から見ると、驚異的な信者数を獲得していたからだろう。8世紀頃にはビザンチン帝国がキリスト教の弾圧を行ったが、それはキリスト教の教会に住む人間を徴兵できなかった為の苦肉の策だったという。
この周辺にある教会跡は全てが入場可能ではなく、勿論入れない場所もあった。
ギョレメ野外博物館の景色 動画
こちらの見晴らしがいい場所で、インド系っぽいキレイなお姉さんが記念写真を撮っていた。それを見て思わず近寄ってしまう。
するとそんな自分の写真を撮るボクを見て、恥ずかしがって笑うお姉さん。
こうやって「何気なく接した時に、笑顔が出ちゃう人はいい人」というボクの理論。
そういういい人とは、一緒に記念撮影をしたくなるボク。
いい笑顔を振りまいてくれた美人なお姉さんでしたね!
このギョレメ野外博物館内も、そこそこ広いけど迷子になる位に複雑な道はない。
そんなこの場所で約1時間もフリータイムがあったので、ちょっと時間を持て余す。
世界遺産のマークが入った説明板。この辺りは1985年に複合遺産として、世界遺産に登録済。
この辺りには小さな教会跡が何個か点在している。
「りんごの教会」や「蛇の教会」と呼ばれる場所がこの辺りにある。それにしても写真が記憶代わりのボクは写真を撮れなかった場所の記憶が著しく残っていない。。
この辺りで、観光に疲れたツアー参加者さん達を見かけたので、怪しいトルコ人に変装したボクと記念撮影をと。
こちらの下の洞窟には、人骨も展示されていた。人によっては撮影禁止を知ってか、知らずか平気で写真を撮る人間もいたが、その場のマナーは守るべきだと思う。
昔の人達は文字を読み書きできない人が多かったので、ここで見れるフレスコ画などのような画を見て、キリストの物語を後世に伝えていった。子供に文字だらけの本を見せるより、絵本の方が分かり易いのと似たようなものかな?!
日本も秀吉・家康の時代にキリスト教を禁止にした。元々日本で続いてきた神道・仏教を迫害するようになってきたからだ。現在の日本人の総人口におけるキリスト教徒の割合は1%に満たない。しかしこの秀吉・家康の時代にキリスト教を受け入れていたら、もっとその割合は高くなっていたのかもしれない。
こちらの大きめの場所は修道院。男子と女子で修道院は分けられていた。
こちらの先の洞窟は固く扉が閉ざされていて、入場禁止となっている。
世界遺産に認定されるとその場所で、景観や環境の保全が義務付けられる。2019年現在で世界遺産(文化遺産&自然遺産)に登録されている数は1,100件に上る。
世界遺産に登録されると、その地域の観光地化が急速に加速する。世界遺産に認定される前と比べると2~5倍も観光客が増える場所もある。
本来はその場所の景観を保全する為の世界遺産登録が、逆に観光地化される事により周辺の生態が崩れてしまう場所も多々出てきている。その為に世界遺産に登録されてからは、一部を入場制限にかけたりしながらコントロールしている場所もある。
逆に近年ではそういった世界遺産登録後に観光地化になるのを狙っての申請が増えている。そしてその為のロビー活動により、裏では大金が動いているという噂もある。金が絡みだすとオリンピックのように、最初の志がいつの間にかお金中心の大会に変わってしまったりする。どうもお金の魅力には人類は太刀打ちできないようだ。
今年、世界文化遺産に登録された大阪府堺市にある百舌鳥古墳群。これも遺跡の保全を目的にというよりも観光地化が優先で進められたような印象を拭えない。百舌鳥古墳群の敷地は宮内庁が管理しているので、一般人は立ち入りできないのでわざわざ世界遺産に登録する必要があったのかと思ってしまう。
世界遺産もそういう意味では、今後迷走していく可能性もありそうな。。
と言いつつもボクも観光で世界遺産を訪れる時は、他の場所と比べると観光時の気合の入り具合が全然違う。。
そういう意味では世界遺産という国際条約は人類、地球が創り出したものを後世に残す為に重要な働きをしているという証拠でもある。
こういう恰好をしているとトルコ人に間違えられるが、そう思うのは日本人観光客だけのようだ。そりゃ現地のトルコ人はこういう恰好なんてしない、日本で置き換えてみればよく分かる。日本人が侍の恰好をして、その辺を歩いているか?!
とりあえずカッパドキアを満喫し、世界遺産でお寝んねする男。
こちらは撮影禁止な、この周辺にある洞窟教会のフレスコ画一覧。
ただし、キリスト教で伝えられている話に基づく内容なので特段珍しい内容というものはない。受胎告知や洗礼、最後の晩餐に十字架磔など。
キリスト教の歴史を調べると、人類の争いの歴史でもあるように感じる。元々は人々を救う為のものが、争いにも繋がった。
こちらは入口近くで、後から入って来てこれからギョレメ野外博物館の見学を行う大阪トラピックスのツアーですっかり仲良くなったオバチャンと”西郷どん”。こうやって写真を撮っていると、別の奥様が「私も一緒に撮って~~!」と来て、写真撮影後に「なんや、アンタ日本人かいな!」と言われちゃった。
そりゃ、トルコ人はこんな恰好しないって(笑)!
ギョレメ野外博物館のお土産屋にて
トイレ休憩を兼ねて、横に併設されているミュージアム・ショップを物色する。店内にはカフェもあり、そこそこに賑わいを見せていた。
店の奥で何やら店員さんと何かを喋っているお父さんを発見。しかしあまりコミュニケーションが出来ていないようなので、近づいてみる事に。
するとお父さんは孫用にTシャツを買いたいのだが、サイズをどれにしようか迷っていた。「まだ孫は小さいんだけど・・・今入るサイズで買ったらずっとは着れないから大きい方がいいかな・・」とかと言っていた。店員さんがそういう感じを察知して子供用のサイズを勧めてくれているのだが、中々進展しない。挙句の果てには現地ガイドさんにも相談しだすお父さんだったけど、結局どうしたいのかがハッキリしないので現地ガイドさんも困り顔だった。。
カッパドキアでは気球に乗れなかった。イタリアの青の洞窟も入れなかったけど、人によってはリベンジでわざわざ何回も再訪する人もいるそうだ。青の洞窟に計4回行って、それでも入れなかったりする人もいるらしい。。
個人的には再訪するよりかは、別の新しい場所に行きたいと思う。気球もカッパドキアでしか乗れない訳ではないしね。
お土産屋で置かれているものも、つい触りたくなってしまうけど触れてはダメなものもあるので注意。
物によっては触って、落としてしまって破損させた場合は買取になる所も多い。こういった場所ではむやみに商品には触らない方がベターである。
人によっては違うだろうけど、旅行中の買い物も旅行の大事なお楽しみの1つである。物を買うことは経験になり、そういった経験値が増えていくと何かしらのレベルが確実に上がる。
こちらの世界遺産マーク、四角は人を表し周囲の円は地球を表している。そして人と地球が融合したマークになっている。
こうしてギョレメ野外博物館の観光を終えます。これでカッパドキアを後にして、この後は首都アンカラに向かうのであります。
この続きはまた次回に!
↓↓↓↓トルコ周遊旅行記:初回↓↓
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