「なっとくのスペイン9日間」旅行記(日本旅行ツアー)の続きです。
スペイン旅行記(日本旅行ツアー) 6日目
セビリア市内+コルドバ市内観光~マドリード
ツアー6日目、コルドバのメスキータ内部を見学。
柱も色んな種類が混ざっています。大理石の柱などもあります。
先程見えた中央にある礼拝堂。天井の彫刻がとても細かくキレイ。ヨーロッパによくある天井だけども。。
こちらの柱は”アラバスター(Alabaster)”で出来ている。前に行ったエジプトでもツタンカーメンの臓器が収められている「カノプス壺」もアラバスターで出来ていた。
イスラム建築の中に違和感を感じさせるキリスト教の礼拝堂。征服したものの勝ちという事なのか。
本当に広いメスキータ内部。奥の奥まで2重アーチ構造が続く。
正面に見えるのがビジャビシオサ(Villaviciosa)礼拝堂への入口の多弁形2重アーチ。
”アラバスター(Alabaster)”の柱について、現地ガイドさんから説明がある。アラバスターは光を当てると、透過し中まで明るくなる。
「この辺もそうでしょ!」って感じの現地ガイドさん。すっかり今ではお名前も忘れてしまったが、コルドバのガイド協会の重鎮だそうだ。ただ高年齢の為、今年で引退する予定だそうだ。
そしてこちらの光を当てている付近は、違う材質で補修してあるので光を通さない。
大理石ではめ込んでいるのである。これを見分けるのにはこうやって光を通せばわかるとの事。
そういえばエジプトの博物館でもこうやって説明してくれた展示物があったね。
こちらはイスラム建築を潰さずにキリスト教を調和させた場所。磔にされたキリストの像が異彩を放っているが。。。
中央上部の円形の窓から、光が差し込み明るい。ただここは通行禁止ゾーン。
こちらの柱も同じ材質が斜めに並んでいるが、それぞれに模様が変わっており、それを見るだけでも楽しめる。
このメスキータで一時は、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教の3つが日を分けてこの場所でお祈りをしていたそうです。
ここのアーチも他所から材料を持ってきて使ったそうです。”リサイクル”の考えは昔の人の方が大事にしていたのでしょう。今みたいに何でも手に入る時代ではなかったので、例えば動物の狩りでも肉だけではなく皮まで活用していたように。
こちらは「ミフラーブ」と呼ばれるもので、メッカの場所を示すものでこのモスクで一番重要なもの。ガラスのモザイクで飾られたアラベスク模様がとてもキレイで壮大。
その「ミフラーブ」の天井も「豪華」の一言。草花の装飾やコーランが細かく刻まれているらしいが、よく見てなかった・・・。
そしてミフラーブの隣にある「聖女テレサ礼拝堂」は現在聖具室(宝物庫)として利用されている。
この部屋の中央には金と銀で作られた豪華なゴシック様式の聖体顕示台があります。ドイツ人の金銀細工師エンリケ・デ・アルフェさんが16世紀初期に制作したもの。
こちらの天井付近は白色で統一されていて、とても清潔感があった。
壁には一面、絵画や像が並んでいる。
なんとも豪華な装飾の聖体顕示台。キリスト教の聖具で、中央部分に聖体の一部を収める透明な部分があり聖体拝礼や聖体行列の時に使用される。下側に棒を通す箇所があり、お神輿みたいに担いで街中を歩き回ってたみたい。
こちらの絵で描かれているのが『コルドバを征服したフェルナンド3世』。中央の王様の背後にあるのがメスキータだそうだ。
ちなみに王様はメスキータをサンタ・マリア教会と改名し、これよりキリスト教の流れが入っていく事となる。戦いに負けたものの宿命というか。。。
次の部屋に金で出来た十字架が飾られています。コロンブスが南アメリカ大陸から持ち帰った金で作られているという話もあります。
キリスト磔像の小さいのや、マリア像っぽいのやら、何故か髑髏マークまで色んな装飾品が置かれています。
金を惜しみなく使った豪華な部屋。目が痛くなるくらい・・・?!
羽が生えているので聖天使っぽいレリーフ。
現地ガイドさんのお顔のドアップ!・・・・ではなく、後ろの黒柱に刻まれた文字の説明。。。
それぞれの柱にはこうやって作った人の名前が彫られているそうです。
こちらのガラス張りの中に、先程の職人さん達のサインが入ったタイルがびっしりと納められています。
古代エジプトの象形文字的な感じのサイン。
宝物庫の出口を出た付近の2重アーチは増築された時に造ったものですが、当時財政的に余裕がなかったので壁が薄かったり、2重アーチ部分は石を使い分けたのではなく塗装で白と赤に塗り分けたそうです。
これだけ増築を繰り返していると、それぞれの時代の特色がでて、それもメスキータの”味”となっていますね。
そんな”味わい深い”メスキータの観光はまだまだ終わりません。
続きはまた次回!
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