ポーランド旅行記:3日目
阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–
街を見下ろす景色はいつも綺麗!
ここは今ではすっかりこのような小人像が人気になってしまって、街の代名詞代わりとなっているポーランド西部にありヴロツワフという街。街中には至る所にこのように小人像が400体近くも設置されていて、そんな小人像をコンプリートするのも楽しみの一つです。しかし周囲をしっかり見回らないと見つからない小人像もあるので、コンプリートを目指す為には小人マップが欠かせません。
これだけ小人像が増殖した理由にはこのヴロツワフにある商店が、これらの小人像のスポンサーとなってお店の前に設置する事で広告代わりにしたからである。そういった事もあって、大半の小人像は比較的見つかり易い場所に設置されている。
設置されている像は勝手には造れずに許可されないと像は造れないみたい。ただ土地の所有者が許可を通れば、小人像は造れるようだ。果たして、一体の小人像を設置するのにはいくら位の費用がかかるのだろうか??
こちらの小人像はレゲエチックな感じで、音楽を聴いて幸せそうな顔をしているようだ。
こちらの像は左官工のように壁塗りをしている最中のようだ。ただこちらの小人はあまり可愛くもないし、表情も見えないしで、ひょっとしたら初期に造られた小人像なのかもしれない。
自分で小人像を見つけれない時は、他人を利用する。辺りを見回していると、必ず小人像の写真をこのように撮っている人が見つけられるのでヒント代わりに活用しよう。「こんな小人像なんか、簡単に見つけられるよ!」と思うけど、実際にヴロツワフの街に行ってみると結構見逃してしまうのである。。
こちらは鳩除けの針金が設置されている中に、置かれている鳩に乗った小人像。なんともユーモラスである!
ヴロツワフの街で約1時間ちょいの自由時間となったので、トイレに行く方向に見つかった小人像をちょこちょこ写真に撮りながら進むと意外と小人像を発見できた。
トイレの目前に設置されていた、のんびりと電話しながらリモコンでテレビをみているオジサンの小人像。
トイレ休憩のお時間
ヨーロッパの旧市街地ってトイレ探しに難儀する場合が多い。カフェなどに入ればトイレを使わせてくれるみたいだけど、それだけの為にコーヒーを飲むというのもちょっとしにくいので必死にトイレを探すけど見当たらなかったりが多い。ここは現地ガイドさんがさっき案内してくれた、塩の広場の地下に設置されているトイレ。男性側と女性側はそれぞれに違う入口なので、最初間違って女性側の階段を降りて行ったら窓口の人が指を振って「コッチじゃないよ!」って感じで仕草していたね。。
という事でやっと男性側のトイレに辿り着き、窓口のおばちゃんに1ズローチのトイレ料を払って用を足す。日本では公衆トイレを使うのにトイレ料なるお金を支払うって事はないので、違和感を感じるけど海外ではトイレ料が必要な場所が多い。
ただトイレ料が必要なトイレは、きちんと清掃係がいて清潔に管理されていると思う。だからトイレ料として使用料を払う事には全然抵抗は感じないのである。
こちらはポーランドを代表するビール会社の銘柄の看板。ただこちらの看板は残念ながら小人像の類ではないみたいだけど。。
この街歩きしていると、小人像を探して下は見ないといけないと、それだけじゃ他の物も見過ごすかもしれないので上も見たりと結構大変・・・。
自由時間で楽しみにしていたのは、小人像探索よりもこの聖エルジュビェタ教会の90mの塔に登ってヴロツワフの街を見下ろす事。
聖エルジュビェタ教会の塔に登る
という事でさっきも前を通った聖エルジュビェタ教会にやって来ます。こちらの三角屋根の建物が塔への入場チケット売り場なので1人分を購入。ただしヨーロッパでは夏場のオンシーズンと、冬場のオフシーズンで開場している時間が違ったり閉まっていたりするのでちゃんと事前に確認しておく必要がある。
こちらが聖エルジュビェタ教会の塔の入場チケットで10ズローチ(約300円)。
聖エルジュビェタ教会の塔を登る
ヨーロッパの中世の塔によくあるように、このように狭い螺旋階段で上まで昇って行きます。
上から眺めれる絶景はそう簡単には見れないという感じですね!汗を流した分、それだけ景色が素晴らしく感じれますよ!
ただしこういう塔のアルアル話じゃないけど、登るのも降りるのもこの階段しか無いので途中でぶつかるとどちらかの人が道を譲る必要があります。
ボクの年頃だとまだこんな階段は障害にも感じませんが、ある程度のお歳を迎えるとこのような階段を見るだけで登るのを諦めるようになるみたい。。
昔の人達はこんな階段を毎日昇り降りしていた訳で、逆にここをショートカットして展望できる場所に行けたとしても何だか味気ない感じしかしない。
前で階段に登る人に付いて登って行きます。
塔の階段を登って行く 動画
階段で登っていくと体でその高さを味わえるのが醍醐味です。このようにたまに見える外の景色がじわじわと高くなってきて、登っていると実感できます。
塔をある程度登って行くと、螺旋階段は終了します。頭上は頭を打ちやすいからか、注意模様のカラーリングが施されています。
その先は普通の階段になっています。ひょっとしたら20世紀後半に火災で消滅した後に造り直された場所なのでしょうか?? まだそんなに古い感じもしないし。。
そして6分程、狭い階段などを登った後に辿り着いた頂上で、重く硬い扉の先に待ち受ける景色は・・・・・
聖エルジュビェタ教会の塔から景色を眺める
ここ階段はそこまでシンドイものでもありませんでしたね。16時頃だったので、夕焼け景色が綺麗に見えてくる頃合いです。冬のヨーロッパは日照時間が短くなるので、夕暮れ時も早めとなります。
この塔の展望台も、昔はこんな鉄柵はなくてこの欄干だけだったのだろうか??今の時代では安全対策の為に、絶対身を乗り出せないようになっているが。
こうやって上から見ると、さっきまで小さな小人像を探していた事をすっかり忘れてしまう位の絶景が見れる。
今ではすっかり再建されて違和感のない建物群だけど、第二次世界大戦中にドイツ軍の攻撃によって大半が壊されてしまったという。
塔の上からの景色 動画
この塔の上のように高くて見晴らしがいい場所から眺めれる景色はとても綺麗なので、そこそこの人がやってきていた。だけどあまり年配の人と思われる人の姿は無かったけどね。そういった意味では出来る限り、若い頃に海外旅行は行っておかないといけない。シンドイからと言って、こんな高台からの素晴らしい景色を見逃すのは勿体無い。
塔の欄干からヴロツワフの街を見下ろす。同じツアーの参加者さんはこの塔では誰も見かけなかったので、皆さん今頃どこで何をしているのだろうか??さっき店の前を通った、可愛らしいポーランドの陶器”ボレスワヴィエル”のお店で買い物していた人もそこそこいたようだが。
ヴロツワフの街はオーデル川に囲まれた、「水の街」とも言われているとか。昔から川の近くの街は、その水流を利用して発展しやすい環境にあり、この街も古くから栄えていたようだ。
正面には大聖堂も見える。しかし塔の上は破壊されてしまって、そのままのような感じにも見える。。
塔の上からの景色 動画2
しかし”黄昏時”じゃないけど、この夕暮れの雰囲気って大好きだ。同じ街の景色も、普段の日中や夜景もいいけど、太陽の有難味を感じされてくれる夕暮れ時がとてもいい。
このヴロツワフの街を流れる、オーデル川のゆったりとした水流の如く、穏やかな時間が流れる。
だけど小人像探索という任務があるので、あまりここでゆっくりしている訳にもいかないのだけどね。。
太陽は毎日沈んでも次の日には顔を出すので、普段は有難味を感じないけど太陽が存在するから地球上に生命体が生きていられるのである。そういう意味では全能の神はゼウスではなく、太陽のように感じるね。
高い塔の上に来ると、風も吹いていて少々涼しいけどこれらの景色に見惚れている時間はそんな気温を忘れてられるのである。
他にも同様に黄昏時を楽しむカップルの姿も。ただヨーロッパではカップルがこういった場所で人目もはばからずにイチャイチャしていたりするので、なんともそういう光景を見かけると気まずくなる。。
綺麗な旧市街地の街並みが残るヴロツワフでも、教会の塔の上には残念ながらこのような落書きだらけ。。人類の造った景観より、価値の無い自分のエゴを残したがる人間がこの世に多く存在するのはやや残念ではあるが。
塔のテッペンはもう少し高い場所にあるようだが、あそこの上までは行く事はできないようだ。
さすがにこの塔の上からは小人像の姿は見えない・・・。視力が6.0もあったというオスマン・サンコンさんだったら、ここから小人像を視認できたかもしれないな。。
塔の上からの景色 動画3
奥のカップルはさっきからず~~っとイチャイチャしているし、この塔のパノラマの景色も充分に撮ったし、小人像も探さないといけないので塔を降りる事にする。ただこの塔の上には残念ながら小人像が設置されていなかった。ここでも一か所位に小人像が設置されていたら、良かったのにと思うけど。
聖エルジュビェタ教会の塔を降りる
帰り道も登ってきた道と同じ。ただ時間が遅かったので、途中で登ってくる人達とすれ違う事はなかった。
狭い階段だけど、ピサの斜塔のように足元が滑り易い階段ではなかったのでそこそこ快適ではあった。
ボクの前を降りて行くお姉さん。ボクが足早に降りていっていたら「お先にドウゾ!」と道を譲ってくれた。ボクにはまだまだ小人像を探さないといけないので、ゆっくりと塔を降りる時間はないのであった。
こんな様子はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポーランド旅行記:初回↓↓
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