ポーランド旅行記:6日目
阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–
ショパン三昧の夜?!
ポーランドに着いて最初に訪れた首都ワルシャワにやっと帰ってきました。クラクフからこのワルシャワまでは列車で移動してきましたが、我々が乗っていたバスは先回りしてくれていて、既に中央駅前に待機してくれていました。列車だと2時間半位でクラクフ~ワルシャワ間を移動できましたが、バスだとその倍位は掛かるそうです。
ワルシャワの夜
すっかり暗くなった夜。その代わりに建物はキレイにライトアップされています。
ワルシャワの街も第二次世界大戦でナチスドイツに侵攻されて、旧市街地は90%以上が破壊され、新市街地もその大半が破壊されてしまった。でもこうやってワルシャワに来てみると、そんな感じは全然見られなくて綺麗な建物だらけ。戦争から約70年以上経過しているので、既にご覧のように復興している。
さて本日の夕食は”ポーランドの英雄”である、あのショパンも実際に通った事があるというレストランに向かいます。
ホノラトカ「Honoratka」で夕食
こちらの看板が目印、夜だったからか周辺の街灯があまり明るくなくて、寂しい感じのする建物にも見えた・・。
建物もロビーはレストランという感じではなく、ホテルっていう感じ。。レストランの矢印は奥の階段へ続いているが、その先は暗くなっている・・・。
てっきり階段で上に登るのかと思っていたら、下に降りて行く。するとちゃんとレストランは営業しているようで、下に降りれば照明の灯が見えてきて、ちょっとだけホッとする。
入口の扉に近づくと、生演奏のピアノの音色が聞こえてくる。そして店内に入るとピアノが置かれている部屋に日本人の団体が見える。日本からのツアー客みたいだった。
「そんなピアノの生演奏を聴きながら食事が出来るのか?!」と少しテンションが上がったものの、残念ながら我々の団体は店の奥深くまで進んで行く・・・。ただよく考えたら夕食を食べた後に、別の会場でピアノコンサートに行く予定だった。だからわざわざここでピアノを聴く必要はなかったんだけどね。
約200年前に創業したと言われる、この老舗レストラン「Honoratka」。あのショパンも訪れたというレストランですが「ワルシャワの街は戦争で大半が破壊されたハズなのに、ここは残っていたの??」と思ったけど、このレストランは地下にあったので破壊は免れたという。ただしさっき見た地上階は損壊したようだが。
こちらのトイレの札もなかなか面白い。ションベン小僧でこのトイレが男性用か、女性用かが一目で分かる。
レストラン奥の我々が通された部屋には、ご覧のように動物の皮の剥製などが飾られていた。
鹿の角なども飾られていた。左側にいるのはワルシャワの現地ガイドさんで、日本語を喋れる人でした。
さてポーランドでの夕食はこれが最後、最後の晩餐となる。といってもまだ明日の昼食もここポーランドで食べるんだけどね。。
まず出てきたのはこちらのサラダ。上にはドレッシングが既に掛けられていました。
なんか奥の部屋に追いやられた感があったけど、約20人のグループがちょうど入れる位のいい感じに収まる部屋だった。
テーブルをご一緒したのは、さっきのクラクフから移動する列車でお隣に座られていた奥様と、”博識がありそうなお父さん”。
天井にはさすがに動物の毛皮は飾られていなくて、代わりに鳥の絵が描かれていた。
さてここでもやっぱりビールですね!こちらは15ズローチで約400円。ヨーロッパでは冷えたビールが置いてない所もあると聞くけど、ツアーで訪れる所は殆ど冷えたビールが出てくるね。
本日の夕食のメインは、こちらの”ミラノ風カツレツ”っぽいカツレツ。実際にイタリアのミラノで食べた”ミラノ風カツレツ”はあまり想像していたよりも美味しくなかった。ハズレ無しの当たりばかりのポーランドのカツレツのお味はいかがかな?!
特にソースが掛かっていなかったけど、予想以上に美味しい!
さすがポーランドって感じの美味しさでした!
量的にも多過ぎずにいい感じで、食後はこちらのデザート。ベリーと他のフルーツが入っていると思われるムースで、ちょっと酸っぱいけどあまり甘すぎずにこちらも完食。
既に6日目位だとツアー参加者さん達とはだいぶ打ち解けてきて、食事の時は宴会みたいな感じに盛り上がる。それとこちらのお店のウエイトレスさんが、ご覧のようにとても可愛らしかった。そういえばポーランドに来てからは、いつもの美女とのツーショット写真が全然撮れていない・・・。
せっかくポーランドに来たけど、ちょっと気後れしてしまっていたのかも。。
ポーランドのガイドブックにも載る有名なお店で、こちらのショパンデッサンの写真をよく目にする。
でもショパンも晩年はポーランドを出てウィーンやパリで済んでいて、その後はポーランドに帰ってくる事は出来なかったという。
ポーランドに来て個人的には大事なツーショット写真を撮れていないので「ここが最後のチャンスかもしれない!」と思い、必殺アイテムであるお寿司のキーホルダーを握りしめて、ツアー参加者さん達がレストランを出ようとしている中でさっきのお姉さんを探しにいく。既にレストランに入る時にいた日本人観光客団体の姿はなかった。
常にピアノの生演奏をしているという訳でもないようだ。我々はこの後、近くでピアノコンサートを聴きに行くのだけど、時間的に余裕のないツアーだったらここにピアニストを呼んで2~3曲程演奏してもらうのかもしれない。
さっきのお姉さんを見つけて、寿司キーホルダーを渡すと結構喜んでくれましたね。
厨房のお姉さんが気を利かして、何枚か写真を撮ってくれたので調子に乗る男。ツアーでご一緒した事のある人から”天性の親しみやすさ”を持っていると称された男に抱き付かれると、思わず自然に笑みがこぼれる女の子でしたね。
ちなみに「あの子とツーショット写真を撮ったよ!」と”博識がありそうなお父さん”に伝えた所、「今晩彼女を誘ってみろよ!」と何度も言われたっけ。
「というか、もう今晩だし、これからピアノコンサートだし・・」と思っていたら、「ピアノコンサートなんて行かなきゃいい!」とまで言われてしまったな。。
そんな可愛らしい女の子への誘いを断腸の思いで断ち切り、後ろ髪を引かれるような気分でショパン御用達であった老舗レストランを去るのであった。ちなみにこちらはさっき入った正面入り口ではなく、お店の裏口。
さて、美味しい食事と楽しい会話を過ごした後はほろ酔い気分になりながら、近くにあるというピアノコンサート会場に向かいます。ここのレストランから、とても近い場所にあるようだ。
さっきのレストランの正面入り口は暗かったけど、ワルシャワの街はこのように基本的に街灯が明るく灯っていた。
ポーランドに来るとショパンの曲を耳にする事が多いけど、やっぱり生で演奏してくれるのを聴かないとね!
ショパンのピアノコンサート鑑賞
連れて行ってくれたのはこちらの「Fryderyk」と、まさにショパンの曲しか弾かないようなイメージが頭に思い浮かびそうな名前のお店。
住所:Podwale 15, 00-252 Warszawa
勿論ツアーで訪れるので、ここの料金もツアー代金に含まれています。ただドリンクは無かったけど、さっきの夕食時にビールも飲んだし別にここで欲しいとは思わなかったね。
会場は50人位が座れそうな部屋で、そんなに広くはなかったけどボクら団体用に貸切だった。
「ショパンの曲で知っているものを述べよ!」と言われたら、意外と頭に曲名が思い浮かばない・・。ある程度はメロディーで知ってても、いざ曲名まではそんなに覚えていないのである。ボクが覚えている曲名は「別れの曲」のみ。。
ショパンの生まれたポーランドだけあって、音楽は基本ショパンばかりで、凄い人気である。
日本語のパンフレットを手渡される。別れの曲が入ってなくて、他の曲名を見てもイマイチ頭に曲が思い浮かばない・・・。
ピアノコンサート中は写真&動画撮影は一切禁止でした。
演奏してくれたのは「Robert Skiera」というオジサン。フリデリック・ショパン音楽アカデミーでも講師を務めているという。
残念ながら演奏動画は撮れなかったので、ショパンの曲を聴きたい人は下記Youtube動画をご覧くださればと。
「別れの曲」
英雄ポロネーズ
革命のエチュード
ノクターン 第20番 嬰ハ短調 (遺作)
↑の「ノクターン 第20番 嬰ハ短調」は映画『戦場のピアニスト』のテーマ的な曲です
演奏は約20分間のみ、意外と短かったですね。こちらは今回のピアニストのオジサンのCD。勿論販売していましたが「CD、買ってクダサイ!」みたいな感じではなかったですね。1枚25ユーロするという事で、我々の団体では残念ながら1枚も売れませんでした・・・。だいたい1人位はチップ代わりにCDをお買い上げになったりする人がいるのですがね。
そう言うボクも勿論買わず・・・。
CDを購入しなくてもピアニストのオジサンとは写真撮影が可能との事。
CDは買わないけど、寿司キーホルダーはあげる。
ただしピアニストのオジサンは目が笑っていませんでしたね・・・
CDは買わないけど、ピアニストのオジサンとはツーショット写真を撮りたいツアー参加者さん達の長い列・・・。
”博識がありそうなお父さん”はピアノの演奏中、半分位眠っていたそうです。
まあそれだけ心地が良かったという事でしょうね!
この”博識がありそうなお父さん”曰く「あのピアニストは下手だったね。ピアノも安物だし」と言っていた。人によっては「そんな事ないよ!」と言い返していたけど、本当にピアノを聴き慣れている人じゃないとそんな批判するコメントを言えないと思う。そのコメントを聞いてから、このお父さんのあだ名はボクの中でだけど”博識がありそうなお父さん”となるのであった。
レストランに着いた時にバスを降りた場所で再びバスに乗り込みます。ワルシャワはポーランドの首都だけど、そんなに人口密度も高くないのか、あまり歩く人を見かけなかった。
バスに乗り込み、ホテルへ向かいます。
後で街歩きする気が満々なので、しっかりと道中の道を偵察するボク!
今晩のホテルは一応シェラトンホテル。「海外のシェラトンは、日本のシェラトンと一緒にしない方がいい」とは聞くけど、期待はしてしまう。手前の少し大きい車がちょっと邪魔していたので、ホテルの真ん前にバスが入れなかった。バスのドライバーさんも何回も切り返して、入ろうとしていたけど、左に見える道路に渋滞が発生して諦めていた。
そしてホテルに到着するとホテルのポーターからドライバーさんが「何でホテルの真ん前に駐車しないんだ!」と言われている感じだった。。
バスのドライバーさんも大変だな・・・と思った瞬間でした。
こんな旅はまた次回に続きます。
↓↓↓↓ポーランド旅行記:初回↓↓
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