バルト三国旅行記:2日目
阪急交通社ツアー「バルト3国周遊 8日間」-2019年12月17~24日
12月のリガは流石に寒い?!
訪れているのはバルト三国のラトビアという、真ん中に位置する国の首都リガの街。ここはそんなリガでも世界遺産に登録されている旧市街地。12月中旬だけあってクリスマスムードが辺りには漂っています。
リガの旧市街地にて
この通りは「ワーグナー通り」と、かの有名な作曲家ワーグナーがこの通りに面した家に短期間ではあるが住んでいた事により名付けられている。
こちらの角のお店はベルギービールの専門店。美味しいビールが飲めそうだけど、寒い時期なのであまり喉が渇かないので、ビールも美味しく感じないような?!
ブレーメンの音楽隊の像
聖ペテロ教会の前に、グリム童話に出てくる有名なブレーメン音楽隊の銅像が置いてあった。
勿論名前は聞いた事があるけど、ブレーメンって名前が付く位だからリガではなくドイツのブレーメンのはず。。
そんなのお構いなしにブレーメンの音楽隊の像を前にして、記念撮影しだす一同。
「何故ブレーメンの音楽隊の像がリガに??」という答えは、このリガの街がブレーメンと姉妹都市になっているから。
上からニワトリ、猫、犬、ロバという設定。「ブレーメンの音楽隊」とは、ブレーメンに行って音楽隊に入ろうとしたけど道中で安住の家を見つけた為に結局ブレーメンには辿り着かなかったとか。。
実は”ブレーメンの音楽隊”は4匹ではなく、5匹だった・・・というオチ?!
17時位だけどすっかり暗くなってきたリガの街。
リガの旧市街地にはローカルな珈琲店が並んでいる。
ダブルコーヒーやゴールデンコーヒーと、いまいちインパクトの無い名前にも思えるけど。
こちらの古そうな建物は「聖ゲオルギ教会」で、この歴史あるリガの街でも最も古い建物なんだそうだ。13世紀初頭に城の一部として建てられたが、他の部分は取り壊されてこの教会部分だけ現存している。ちなみに塔の上には展望台があるけども、オフシーズンは閉まるのが早くこの時間は既にクローズしていた。
第二次世界大戦後、かろうじてその建物が全壊せずに残っている聖ゲオルギ教会。右上には最初に訪れた中央市場の建物群が並んでいるのも見える。
こんな旧市街地の道端には、現代的な電気自動車の充電コンセントが設置されている。何とも歴史ある旧市街地には似つかわない物だけど、現代的なエコに対応している21世紀の街でもある。
古くからの建物はそのまま維持するけど、現代のいい物も組み合わせて進化していくリガの旧市街地。
市庁舎&ブラックヘッド会館にて
こちらの綺麗にライトアップされている建物はリガの市庁舎。この辺りも第二次世界大戦中に破壊されたので、その後再建された物ばかり。
前には市庁舎広場があり、昔はここで魔女の火炙りとか絞首刑が行われていたという。見せしめの為に公衆の面前で人を殺すという行為は現代人には考えられない事。
こちらが「ブラックヘッド会館」(House of the Blackheads)、第二次世界大戦時に破壊されてしまったが1999年に再建されたもの。14世紀に建設が始められ、その後破壊されるまで度々装飾の増改築が行われていった建物。
再建された後はリガ城が火災で損害を受けた為に、その修復期間にはこちらのブラックヘッド会館が大統領官邸となっていた。現在ではリガ城の修復が終了したので、再びリガ城に大統領官邸が移っている。
こちらは第二次世界大戦で破壊される前のブラックヘッド会館。レトロな趣のある雰囲気を感じる。
1999年に再建されてとても綺麗になったブラックヘッド会館前に立つ、ひとつの銅像。こちらは聖ローランドの像でリガの街の守護聖人である。
右側建物の上部に見える青い時計は、この時計を造った職人に他に同じ時計を造らせないようにと職人の目をくり抜いたという話もある。でもこの話はよく聞く話だけど、昔の王様達は自分達の威厳を残す為に本当にやっていた可能性が高そう・・・。
ちなみにその時計の下に4体並んでいる像の上には、ハンザ同盟を組んでいた4都市(リガ、ハンブルク、ブレーメン、リューベック)の紋章と共にギリシャ神話の神々がモチーフとした飾られている。
先月訪れたポーランドもそうだったけど、沢山の歴史的な建物は第二次世界大戦時に破壊されてしまったのである。そう思うと戦争という物は、多くの物を破壊する行為であると感じた。
市庁舎もクリスマス用のライトアップをしている。見た目にあまり古さを感じさせなかったのは、戦後に再建されたものだったから。
さてちょっと油断していたけど、暗くなった街をブラついていると思った以上に寒くなってきた。聞いていた温度よりも体感的には寒く感じる。
これからこのリガの旧市街地で、ちょっとしたフリータイムが与えられるとの事。その解散・集合場所に向かう途中にあるお店で、こちらは人気の化粧品などが置かれているお店なんだとか。
化粧品というよりかは石鹸とか入浴剤とかが沢山置かれていた。
お店の中にいたお客さんはどこかの日本人のような、アジア系のお客さんでしたね。後で行く所が無ければ、ちょっと寄り道してみようかな。
こちら右側のお店はリガで人気のチョコレート屋さんだとか。
再びリーガ大聖堂のある広場にやって来ました。こちらで解散し約1時間のフリータイムとなる。
この辺りも第二次世界大戦時に破壊されてしまっているが、リーガ大聖堂は何とかその形を留めているように見える。
リーガ大聖堂の歴史あるパイプオルガンは、造られた当時では世界でも最大級の規模だったという。現在でも大聖堂のパイプオルガンを聴く事が出来るコンサートが定期的に開かれているという。
自由時間にクリスマスマーケットを見て回るのもいいけど、寒いからトイレが近くなっていたので早くトイレに行きたい・・・。
解散・集合場所はリーガ大聖堂のある、この広場に面したラトビアのラジオ局前にて。ただちょっとリガの旧市街地は暗くなっているので、1人でズカズカと歩いて行くと迷ってしまいそうな雰囲気も感じる。。
旧市街地でフリータイム
さて自由時間となったものの、ドコかへ行きたいという気持ちが全くない。
とりあえずクリスマスマーケットの出店を見てみるけど、あまり目を惹くようなお店も無いし・・・。
帽子や手袋も沢山置いてあったけど、ボクに似合うような派手なものが無いし・・・。
近くのショッピングセンターにて
近くに沢山のお店が入ったショッピングセンターがあるという事で、添乗員さんと共に数名で向かう。しかしここまでの道中に歩いた道は、すべて同じような道に見えて、何回か曲がっていき辿り着いたのでイマイチ道を覚えていない・・・。
こんなショッピングセンターで売っているものには興味がないので、とりあえず一番上の階に設置されているトイレに向かう事にする。
こんなショッピングセンターのトイレも何と有料だったけど、門番が居ないので誰かが最初にドアを開けたタイミングで一緒に突入・・・。
リガのチョコレート屋さんにて
トイレを済ませて、そのままショッピングセンターに居ても面白くないので、一緒に行っていたお父さんと共に集合地点の広場方向に戻る。そしてその途中にあった、先程添乗員さんの紹介してくれたチョコレート屋さんに立ち寄ってみる。
「Laima」というブランドで、ラトビアでも人気のお店。
箱の大きさやデザインなどで勝手に想像してしまうチョコレートのお値段よりも、棚に貼られている値札は安い。そして値段の割にはパッケージがとても凝っている。
前職は箱屋さんの営業をしていたので、思わずそういう所に目が行ってしまうボク・・
気付けば同じツアー参加者さん達、数人が店内に集まっていました。みんな興味ある物は同じようですね。
箱を見ただけで高級感のある、こちらのチョコレート。ちょっと割引になっていたので、一番右の小さめのチョコレートを購入。中には色んな種類が入っていて、ウイスキーボンボンのようなアルコール入りの物もありました。
チョコレート屋さんで買い物をした後は、他に行きたい所もないのでリーガ大聖堂のある広場に戻ってきました。
さっきのショッピングセンターからチョコレート屋さんと一緒に行ったお父さんと、このクリスマスマーケットを見ながら時間を潰す事に。
そしてただこの広場で待っているだけだと寒いので、ここでホットワインを飲んでみようという事に。
バルト三国の中でも一番人口の多いリガだけど、その中心部のクリスマスマーケットはそんなには混雑していなくて、騒ぐ人達も居ないのでとても雰囲気がいい。
という事で湯気の出ているホットワインを購入、1杯3ユーロでした。その辺りで一般的に売られているホットワインは、安いワインなのか酸味が勝っているような味で感想は「ボチボチ」って所でしょうかね。
今回仲良くなったお父さんは、団塊世代の72歳。まさしくこの旅行時の2ヵ月前に亡くなったボクの親父と同い年のパパさん。団塊世代というだけあって人口比率が最も多く、仕事をリタイアして一番旅行に来る年代であったけど、何か運命を感じるようなパパさん。
ここからこのパパさんに”第二のお父さん”という、勝手なアダ名を付ける事に(笑)
寒いクリスマスマーケットでホットワインを飲んで体を温めつつ、色んな世間話をして、その後はそれぞれに写真を撮り合う。こちらのパパさんもあまり健康面には弱く、慢性心房細動もあったりと色々と大変みたい。
ちなみにこのパパさんのお母さんはまだご存命で、なんと102歳なんだとか。。「体に問題があった方が定期的に病院にいったりするから、全く健康児よりかは長生きするんだよね~~」とか言いつつ、時間を潰す。
今回の旅でも沢山の人達と出会ったけども、それぞれに旅行を楽しみたいという気持ちで共感するポイントがあるので、普段時に会うよりも仲良くなりやすいと思う。
そんな出会いを大事にしていきたいと思う、今日この頃である!
こんな旅はまた次回に続きます!
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