【神秘のペトラ遺跡&死海&聖地エルサレム巡礼旅】3日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年8月23日~30日
頂上からの眺めは?!
エド・ディルに到着!
ペトラ遺跡の一番奥にある「エド・ディル」まで、先程昼食を食べたレストランから約30分かけて坂道を登ってきてやっとこさ辿り着きました。約800段にもなるという階段を登ってきた甲斐もあって、とても細かく、そしてペトラ遺跡内でも掘られた建物の中では一番大きなものです。
これはシンドクてもペトラ遺跡に行ったら見ておかないと後悔しますよ!
そんなエド・ディルの手前にはちゃんとお店があるので、単純な山登りではなくて休憩所もあるので安心して坂道を登ってみて下さい。
そこのベンチでは先に登ってきたツアー参加者さん達がエド・ディルを眺めながら、休憩している姿が見えます。エド・ディルを目の前にして休憩できるなんて、とてもいい場所です!
このエド・ディルはナバタイ王国の最後の国王:ラベル2世時代の2世紀頃に造られたものとされています。中は空間があって、祭壇だけがあるようでそこで先代の王様を神様のように祀っていたのではと考えられている。その後はキリスト教徒がやってきて修道院代わりに使ったので「エド・ディル(修道院)」という名前が付けられているのだ。
エド・ディルの眺め 動画
昔は上まで登れるようだったみたいだけど、今では危ないので禁止されている。そして勿論エド・ディルの内部にも入れない。
休憩もそこそこにして、まだ上に上がる階段があるのでそちらを進んでみる事に。まだ更に高い場所があるようだ。
こちらは登る途中の洞窟。手前のオジサンが嬉しそうに写真を撮っていたので、どんな景色が見えるのだろうか?
同じエド・ディルの風景も、こうやって洞窟から撮るとその雰囲気もちょっと変わるような感じがする。でも別にフィルターが掛かっている訳でもないので、同じエド・ディルなんだけどね。。
なかなかビュースポットが分かりやすい看板。
皆さん好き好きに色んな場所で写真を撮っているけど、落ちないようにだけは注意して下さい。ボクもよく「落ちないで下さいね・・・」と言われるけど、一応本当に落ちる可能性がある所には登らないようにしている・・・つもり・・・。
この頂上には更に何個かの岩山があって、更に上の場所からエド・ディルを眺める事が出来そうだった。この岩山の上だと、エド・ディルがちゃんと見えそうだったので試しに登ってみる事にする。
このペトラ遺跡を訪れたシーズンは8月という事もあって、真夏の暑い時期だったので他の時期に比べてもまだ観光客が少ないようだった。他の時期はもっと観光客が多くて、写真撮影なども順番待ちになったりして大変なようだ。そういう意味では暑い時期に来てもそれなりにメリットがあるみたい。
こちらの看板には「THE BEST VIEW IN THE WORLD」と書かれていて、本当かな??と一瞬疑ってみる。しかし他の岩山も遠いので、とりあえず登って見る。夕陽の時も綺麗に見えるんだろう。
この岩山の階段は、ちょっと岩山が崩れたような感じで「本当にこのルートでいいの?!」と思う位にボロボロになってた。。
このように地震かの影響で、崩れてしまっている階段跡を登る。そんなに人が頻繁に通るルートでもないので、散らかっている岩とかは全然整理されていなかった。もう少し道と判り易くなるように岩をどけてくれてても良かったのにと思ったが。
さすがにこの辺りまで登ってくると、エド・ディルも綺麗に見下ろせる。このエド・ディルは映画『トランスフォーマー2/リベンジ』でのロケ地ともなっている。そういえばかすかにこんな岩山の上でオプティマスプライムが闘っていたシーンを覚えているような・・・?!
こちらもDavid-Robertsが1839年にこの辺りからエド・ディルを眺めて描いた画である。このエド・ディルも造られてから1800年程経過している割には、とても綺麗な状態で現存している。
エドディルが見渡せる岩山付近の景色 動画
この辺で喋っていると、後ろから「凄い音の山彦が返ってくるな~」と思って振り向くとそこには岩山に掘られた空間があった。しかもその洞窟の奥の壁には神殿の絵のようなものが掘られていたけど、特に何の説明もなくほったらかし状態であった。。
更に上に進んでみます。するとこちらは「Jabal Umm Zaytuna」山の方向。こちらは岩山ばかりが見える。
この正面の方向がペトラ遺跡の中心部辺りのハズだけど、何にも見えないな・・・。
ここのパノラマ景色は絶景である。ここまで頑張って登ってきて人間のみ見れる”特典”でもある。
エドディルが見渡せる岩山付近の景色 動画2
更に上まで登れるみたいなので進みますが、岩が崩れた感じなのでどれが階段なのか、全然分かりません・・・。とりあえず上に旗が立っているのでそれを目指します。
さっきの場所からこの岩山の頂上まではあっという間に行けるのでご安心下さい。
ただし「この階段を登れば・・・」と思って登っていると、頂上で待っていた現地民のように人に「もっと内側を登れ!」みたいな感じで指導されました。登ってみてから後ろを振り向くと、このようにロープが張ってあって通行用の道として区別されていました。これぐらいするのなら、さっきの登る階段にも何かマークをしといて欲しかったな。。
エドディルが見渡せる岩山頂上の景色 動画
エド・ディルが見渡せる岩山の頂上にて
この頂上では小屋のようになっていて、猫ちゃんもお出迎え・・・と思っていたら恥ずかしがり屋さんみたいで逃げていきましたね。。
この頂上から、さっきの休憩所付近にいたツアー参加者さんに大きな声を出して手を振ります。ここからでもちゃんと見えたのかな?!
エド・ディルまで登ってきて、更に高い場所まで登ってこれて、ご満悦の男。
その嬉しさが滲み出ているでしょ!(笑)
一緒に登ってきたお姉様方とも記念に写真をと。左の京都からお越しのお姉様は今回の旅行が約15年ぶりだそうで「次の旅行も10年後になるかな?!」と仰ってました。その理由を聞いてみると「旅行は楽しくて好きだけど、帰り際になると「現実に戻るのが嫌だな~」と思っちゃうけど、それは仕事が嫌だと感じている事だけど、私は仕事が大好きなのでそんな想いをしたくないので旅行には行けない・・・」という持論。
ただし今パン屋さんで働いているそうだが、そろそろ仕事を変えていいかなと思う段階に来ているそうだ。その理由も「仕入れも担当しているが、その交渉があまり得意ではなくて相手の言い分を聞いてしまって、いつも交渉事に負けてしまうので・・・」とか。まあ人それぞれに色んな考えがあって、悩みごとも色々とあるようですね。。
エド・ディルが造られたのも、ペトラ遺跡内では一番高い場所だったので、高い位置の方が死者との交信が伝わり易いと当時は思っていたのかもしれない。どこの文明でも死者は上にある天国に行くと思っていたのかな?!
さて頂上を満喫し、下に降りて行く事にします。岩がゴロゴロと転がっている階段は登る時よりも降りる時の方が危ないので、余計に注意して降りて行きます。
平べったい石が何重にも重ねられている。こういった光景は山の頂上付近とかでよく目にする。おまじないのような感じなんだろう。
他人の撮った写真を見ると、色々と勉強になる。まずは自分と違うカメラであり、自分と違う視点で物や景色を見ていて、そして自分と違う考えをしているので。そんな写真の中にカットインしていても分かりやすい真っ黄色Tシャツ男。。
ここまで登って来れなかった人は残念だけど、このエド・ディルは見る価値があります。ツアーによってはペトラ遺跡滞在に時間を裂けずに、エル・ハズネを見学した所で帰ってしまうコースもある。でも出来ればもう少し長く滞在できるコースにした方がいいのかなと思う。
このエド・ディルの左右の削られた岸壁を見ると、奥行きで15~20m程は削られている。これだけの物を造ろうとする手間は結構掛かったのだろうと推測する。
こちらの中央付近にさっき登ってきた階段がある。次々と登ってくる人達が見えるけど、どの人もしんどそうな表情で上がってきている(笑)。さっきまで自分達もそういう状態だったけど、ちょっと休憩したので復活してしまっている!
さっきのお姉様とは別に1人だけ、エド・ディルの手前の岩に登ってみた。すると登っている時に左足のふくらはぎが痙攣しだした・・・。ペトラ遺跡訪問に対して、夏場の昼間にウォーキングとかをしてトレーニングしていたが、さすがに疲れが出たのか?それとも脱水症状の表れか? そういえば水は控えめに摂取していたっけ。。
こちらのエド・ディルの手前にある洞窟を掘った穴に入っている休憩所の上にはアンテナも設置されていて、太陽光パネルも置いてあった。だから店の看板にWi-Fiマークが付いていたのだろう。
ちょっと左足の一部が痙攣しちゃったけど「何とか無事にエド・ディルに辿り着きましたよ~!」というポーズをしながら記念写真を。
エド・ディルに近寄ってみる。正面中央の入口が唯一の中に入る穴のようだ。ただし残念ながら入場は禁止されています。
この建物はローマ帝国の属州に組み込まれてから、ローマ帝国の国教となったキリスト教徒がやってきて、修道院や教会として使われた。その時に壁に十字架が描かれたとある。
ただし中の空間は思ったほどに広くはない。それによく見てなかったけど十字架らしきものは見えなかった。。
14時半頃でちょうど太陽が高く上がって、一番気温が暑くなりそうな時間帯。ヨルダンの暑さが伝わりそうな写真。ただ集合時間17時まではまだ2時間半もあるので、まだまだ余裕って気持ちだったこの頃。ただしここエド・ディルからペトラ遺跡の入口までは6km以上はあるので普通に歩いても1時間は最低かかる。ましてこの暑さである。
エド・ディル前でツアー参加者さん達と添乗員さんと少し雑談をしながら、エド・ディルの景色を目に焼き付ける。今回の添乗員さんは喋り好きな大阪人なので、丁寧な口調ではあるものの一旦話始めると意外とあれこれと話がどんどん出てくるタイプ。なので下手したら意外と話が長くなったりする。。
エド・ディルを去る
さて十二分にエド・ディルを満喫したので、登ってきた坂道を降りる事にする。すれ違うロバに乗った現地民から「ドンキ~?!ドンキ~?!」と声を掛けられる。ちなみにドンキー(donkey)とは英語で「ロバ」を意味する。それ以外にもロバをイメージした「マヌケ」や「のろま」という意味もある。だから任天堂のゲームで「ドンキーコング」というゲームがあったがあれは「マヌケなゴリラ」という意味合いでもある。
だからこのロバに乗った人は我々に向かって「ロバは要るかい?」と言っていたのか、それとも「マヌケ!」と言ってたのかもしれない・・・。
この様子はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ヨルダン&イスラエル旅行記:初回↓↓
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