クラクフから高速列車でお喋りしながらワルシャワへ編-ポーランド旅行記-53

ポーランド旅行記:6日目

阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–

列車移動は楽しい?!

楽しかったクラクフの街も今日でラスト。”ポーランドの京都”とも喩えられる場所で、中世のヨーロッパの雰囲気を保っている素晴らしい街。

 

敬虔なカトリック信者が多いポーランド。城壁下の空きスペースにまでも、このようにマリア像の絵が飾られていました。

 

クラクフ駅に向かう

正面に見えるのは15世紀頃に造られた要塞跡。かつてこの辺りには要塞が何個かあったが、19世紀初頭に街の整備の為に取り壊される。

 

クラクフの要塞

こちらはそんな19世紀初頭に描かれた絵。このように城壁内の都市内に入るには、この要塞を通ってからしか入れなかったのである。今となっては殆どの城壁は取り壊されたので、この当時住んでいた人達からしたら信じられない光景になっているのだろう。

 

こちら正面に見えるのは銀行。ただ建物を見ただけで、どんな施設かが分かりにくいのがこんな街の難点かもしれない。。

 

中世の頃は防御システムとして使われていた城壁と搭。それ以外にも吊り下げの橋があったが、それも今の時代には単なるオブジェとなっている。

 

この旧市街地中心部の周りまで路面電車が走っているので、古い都市ながらも結構交通の便が良さそうなクラクフ。

 

ただ古い街ではあるけど、次々と街の支配者が入れ替わり、色んな時代を過ごしてきたクラクフの街。

 

第一次~第二次世界大戦時代も闘いの時代だったけど、それよりも昔の中世の頃はそれ以上に毎日が闘いの時代だったんだろうな。

 

こちらのちょっとした広場では悪ガキっぽい感じの少年たちが、スケボーに興じていた。そんな広場の真ん中には何点かの銅像が設置されている。

 

その先にはまた古そうな建物が並んでいる。ただこういった建物も看板などが無いので、パッと見ただけではどんな建物かが分からない。。

 

ここには記念碑があった場所の記念プレートが埋め込まれている。

 

元々は1910年に造られた数体の像が設置された記念碑が建てられていたけど、第二次世界大戦中にクラクフを占領したナチスドイツによって破壊されてしまった。

 

グルンヴァルト記念碑

元々は1410年にポーランド&リトアニア連合軍が、ドイツ騎士団を破った戦いを記念して500周年に当たる1910年に造られた記念碑。「敵の敵は友」という言葉通り、ドイツ騎士団という共通の敵からポーランドとリトアニアは政治結婚を行い同盟を結び、当時としては新しい大国が誕生するのである。

 


その時の政略結婚がこちらのカップル、クラクフ最初の夜に散策していた時に見つけた銅像だ。ポーランドで初めての女性ポーランド王ヤドヴィガ、右がリトアニアの君主ヨガイラである。


 

やっぱり街中とかに設置してある銅像ってのは、何かしらの意味があるというか、理由があるから設置されているのである。こうやってちょっとずつその国の歴史を覚えていくのである。

だけどすぐに忘れてしまうんだけどね・・・

 

高さは24mにもなる記念碑。破壊されても造り直す位なのだから、この時の戦いはポーランドにとってもとても重要な事だったんだろう。こういった勝利もあったけど、ポーランドには他国に侵略される敗北も多かったので、余計にこういった勝利を記念に残しておきたいのだろう。

 

ヨーロッパでは多くの戦争が行われていて、その陰ではこういった感じで多くの人が戦争の犠牲になっていったのだろう。だがそんな記念碑も今ではあまり見る人が居なくて、少年たちのスケボーする場所になっていた。

 

ツアー参加者さん達はみんな右側の建物沿いの道を歩いていたけど、ボクだけこのちょっとした広場を歩いている。

せっかくだから真ん中を歩かないとね!

ポーランドみたいに360度、周りが陸地続きだと常に周辺から侵略されないかを気にしていないといけない。そう思うと周囲を海で囲まれた日本ってのは、地理的にも昔はとても有利だったんだろう。

 

それだけ複雑な歴史があるポーランドだけど、一番大事なのは今である。

 

過去の事は過去、現代は現代と割り切り、過去に引きずられずに生きていると感じたポーランドであった。

 

それにしてもポーランドに来てみると、ポーランド人として初めてのローマ教皇であるヨハネ・パウロ2世の人気は絶大である。下手なアイドル、顔負けである。。

 

ここを右に曲がると、先に見えているのが鉄道の駅。その建物はショッピングセンターにもなっていて、お店が沢山入っていてとても便利なクラクフ。

 

駅の手前にはこんな標識があったけど、わざわざこの真ん中にシールを貼るなんて・・・。

 

鉄道駅の前には路面電車も通っているし、建物も新しそう。だけどここでゆっくりする時間はもうない。

 

クラクフ本駅にて

建物に入るも駅というよりかは、ショッピングモール。

 

こんな中世からの街にも、これだけ大きいショッピングモールが旧市街地の近くにある。

 

建築家オジサンは「スーパーに行って、美味しいスープを買いたい!」を何度も繰り返し口に出していた。そして列車を待つちょっとした時間に添乗員さんの了解を得て、スープを買いに行っていた。。

 

ツアーでの旅行なので、個別に列車のチケットを購入する必要はありません。こういった面倒くさい手続きが要らないのがツアーのいい所ですが、逆に毎回こういう事をしてもらっていると自分が成長しないのであるが。。

 

駅のトイレにて

さてそこまで必要とは思ってなかったけど、一応トイレに行っておく事に。クラクフからワルシャワまでは2時間半程の移動。

 

トイレ料は3ズローチで、係員はいなくてこちらの機械にお金を入れるシステム。だから小銭をなるべく持っておいた方がいいみたい。

 

まだ新しそうな建物だったし、有料トイレなのでそれに見合った感じの綺麗なトイレ。

 

こんなトイレだったけど、壁には色んな商品が置かれていた。こういった沢山の商品が置かれているトイレは始めて。

 

単なる宣伝だけなのか? 買いたかったらどうするのかは不明なまま、トイレを終える。

 

そして駅のホームへ。なお今回の列車は全て指定席で、ここは事前にくじ引きで席を決める。なので男同士とか、女同士ではなくランダムに選ばれた席に座る事になる。

 

ここで2日連続ガイドしてくれた、日本人ガイドの弓子さんともここでお別れ。「ドブゼニヤ~~!」と添乗員さんの教えてくれた、ポーランド語のお別れの言葉を掛ける。ちなみに添乗員さんから教えてもらったポーランド語の覚え方で、この「ドブゼニヤ~~」(さようなら)は日本語で「ドブ銭屋」と覚えるといいらしい。

 

それ以外にも
・ジェンクイエン(ありがとう!)は「十九円」「人喰い猿」
と覚えるといいらしい。

確かにこれはなかなか使えましたね!

 

列車に乗り込む

そうして列車に乗り込みます。意外とツアーで参加していると、バス移動ばかりでこういった列車の移動はあまりなく珍しいので楽しみが膨らみます。ちなみに指定席でお隣となるのは、右側に見える”グレイヘアー”の奥様。

道中お喋りしていたら、あっという間にワルシャワに着いていたね!

左右2席ずつの車内。一番いい席ではありませんでしたが、そんなに狭くもありませんでしたね。

 

意外とゆったりした席でWi-Fiも一応付いていたけど、めちゃくちゃ通信速度は遅かったけども・・・。

 

車内はそこそこに人が乗り込んでいて、あまり空いていなかった。ちなみに車両の真ん中は席が向き合っている席だった。

 

意外と男性と女性が分かれて座っていた。これは席をチェンジしたのかな?? それとよ~~く見たらひとりだけ、外人さんが横に座っていたね。

 

列車内の様子 動画

 

クラクフからワルシャワまでの途中、1回だけドリンクサービスがあった。コーヒーか紅茶か選べた。

 

フタの付いたコップを開けて飲もうとしたら、まさかのお湯・・・・。というか「お湯は入れたから後はご自分で!」という事みたい。

 

こちらは紅茶を選んだ場合でも使えるようにと、レモン果汁が入っていた。コーヒーを入れたので必要なかったけど、捨てるのもアレなんで、レモン果汁だけ飲みました。勿論酸っぱかったけども。。

 

ワルシャワに到着

列車に乗っている間、隣の奥様とず~~っと切れ目なくお喋りしていたら、あっという間にワルシャワに辿り着いた。学生の頃の遠足みたいな気分で、お互い喋り出したら止まらないみたいな感じだった。ちなみにワルシャワのホームは列車との間に結構隙間があった。荷物を落とさないように注意が必要かもしれません。

 

初日に泊まったワルシャワに数日振りに戻ってきました。さてこのポーランド旅も遂にクライマックスを迎えようとしています。

 

エスカレーターに乗ると、ツアー参加者さん達の殆どが左側に立っていました。今回のツアーは阪急交通社(トラピックス)の東京開催なので、関東人が多いから自然と皆左側に立つのでしょう。そんな中でも”大阪人の意地”を見せる為に、1人だけ右側に立つボク。だけどヨーロッパ人にとっては、特にエレベーターで左とか右に立つという考えがないみたい。というか、その前にエレベーターで急いで上がるという考え自体がまず無いらしい。

 

ワルシャワ中央駅を出ると、辺りはすっかり暗闇に包まれています。

 

何か見た事があるなと思っていたら、初日ワルシャワに着いて空港からホテルに向かう途中に見えたワルシャワ中央駅でしたね。

こんな旅はまた次回に続きます。

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