単なる塩の採掘場では無かったヴィエリチカ岩塩坑編-ポーランド旅行記-39

ポーランド旅行記:5日目

阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–

世界遺産の実力は・・・?!

今日は午前中アウシュビッツの見学をして、クラクフの街に帰ってきて昼食を食べ終わった所。空の感じを見て、夕暮れ時と勘違いしやすいような空をしていましたね。でもまだ現在の時刻は14時前です。

 

まあでもちょっと太陽が傾いてきた時間帯にはなるのだろうか。そんな日差しを浴びる、ポーランド国旗。赤と白のラインしか入っていない、単純なデザインの国旗である。

 

こちらは「ジェゴタ」(ポーランド語: Żegota)と呼ばれる、1942~1945年にナチスドイツ占領下にあったポーランドで迫害されるユダヤ人を救済する「ユダヤ人救済委員会」の記念碑。

 

ヴィエリチカ岩塩坑へ向けて移動

昼食を食べた後は再びバスに乗ってクラクフの街を離れます。その時にビスワ川に架かる橋の上から見えたヴァヴェル城の景色、この周辺からが写真を綺麗に収めれるポイントのようです。「今日の夜はここに来よう!」と思う瞬間でした。

 

こちらに見えたバルーンは、観光客向け用らしく、高さ180mまで上昇して周囲の景色を見下ろすアトラクション。大人は46ズローチのようだ。

 

クラクフの街中からヴィエリチカ岩塩坑までは、車で約30分の距離。アウシュビッツよりも近い為に、クラクフに訪れる人は大体寄るパターンが多いようだ。

クラクフ郊外の景色 動画

 

車で約30分の場所なので、あっという間に到着した感じがする。

 

このヴィエリチカ岩塩坑、事前の知識は殆ど無かったけどユネスコの世界遺産が1978年に初回登録された中に、この「ヴィエリチカ・ボフニア王立岩塩坑」が選ばれたのである。ちなみにその登録時に「クラクフ歴史地区」も同時に選ばれて、なんとこんな近い距離にある2箇所がポーランドから選出されたのである。

 

駐車場からヴィエリチカ岩塩坑の入口へ向かう参道には、お土産屋さんがズラ~っと並んでいます。

 

ヴィエリチカ岩塩坑に到着

こちらがそのヴィエリチカ岩塩坑の建物の入口。

 

これがヴィエリチカ岩塩坑のシンボルマークですね。ポーランド語では「Kopalnia soli Wieliczka」と表示されています。

 

こちらがその敷地内にある、ヴィエリチカ岩塩坑の建物。この正面がそこへの入口である。

 

この岩塩坑、掘られた坑道は全長なんと300km以上。見学するのは2300個もある部屋の中で23個のみ、歩く距離も全長の1/100の約2.5kmのみ。中は寒めと聞いていたけど、気温は14~16度で管理されているらしく、歩きでの観光の為に実際はそこまで寒くは感じなかった。

 

ヴィエリチカ岩塩坑で売られているアイスクリームだけあって、ちょっと塩っ気があるのかな??

 

まずは敷地内にあるトイレに向かいます。こちらのトイレは無料で使えます。

「岩塩坑だから内部は一切トイレはないのかな??」と舐めてかかってましたが、入ってみると度肝を抜かれる位の規模の岩塩坑でした・・

この岩塩坑の採掘が本格的に始まったのは13世紀頃で、1996年に塩の採掘コストの限界と環境保全を考慮して商業採掘が中止になった。なお観光客向けにはなんと18世紀頃から見学を開始していて、ショパンなども訪れた場所なんだとか。建物の上に突き出ている歯車の装置は、今ではエレベーター用になっているが昔は塩を引き上げる滑車用の物だったんだろうな。

 

チケット売り場はポーランド人と、それ以外の外人とで分かれています。ちなみにボクらは阪急交通社(トラピックス)でのツアー参加で、事前に予約してくれているので現地ガイドさんがチケットを取りに行ってくれるのをただ待つばかり。このヴィエリチカ岩塩坑では個人で好きに観光は出来ずに、必ずガイドさんが付くツアーに申し込まないといけないようです。

 

ポーランドにある世界遺産の中でも、代表的な場所になっているヴィエリチカ岩塩坑。今では年間約140万人の観光客が訪れる場所で、肝心の塩の採掘が終わった後でも代わりに利益を上げているので、そういった意味ではポーランドにとってはとても重要な場所なのです。

 

こちらはこのヴィエリチカ岩塩坑の入場チケット。なお、事前に「内部で写真や動画を撮る際は、別料金が掛かります!」と聞いていたけど、ここを訪れた時にはそのような追加料金は発生せずに写真や動画を撮影できた。

 

ヴィエリチカ岩塩坑の見学開始

専門のガイドさんが我々のツアーにも付きます。クラクフ現地ガイドの弓子さんはあくまでクラクフのガイドさんなので、また別。弓子さんはここの専門ガイドさんの通訳として、我々と同行してくれます。

 

まずは入口でチケットを提示して、入場していきます。

 

まず建物内に入って見えたのは、こちらのレトロなエレベーター。ペンキが塗り直されているので、あまり古そうには見えませんが。。

 

こちらのエレベーターは1つで6~7人乗り。あまり広くはない。

 

エレベーターも上と下の2箇所の乗り口があって、更にそれぞれもうワンセットがくっ付いていて、合計4個のエレベーターがくっ付いているイメージなんだとか。

 

まずはここから地下64mの場所まで、このエレベーターを使って降ります。

 

エレベーターに乗り込む前に、事前にちゃんと人数をカウントされていて、乗れる人数しかエレベーターの前に行けません。安全第一でキチンと管理されているイメージの場所でした。

 

狭いエレベーター、その内側に開くドアだったので余計狭く感じた・・・。

 

地下64mだけど、あっという間に辿り着いた印象だった。降りて行く途中にひんやりとした空気を感じる。

 

地下岩塩坑の見学開始

全長300kmを超す坑道だが、見学できるのは僅かに一部分だけ。それでも約2時間半~3時間は掛かるのである。

それだけでも充分な満足感を得れる、この場所です!

約700年間も塩の採掘が続けられていた、このヴィエリチカ岩塩坑。元々大昔は海の底だったのが、隆起した後にその時のミネラル分豊富な海水が蒸発して、岩塩地層が出来たそうだ。そのミネラルたっぷりの岩塩は、人間の体にもとてもいいみたいで、その岩塩を治療に使う病院もここに併設されているそうだ。

 

さてそれでは岩塩坑を進んで行きます。

 

坑道内には至る所に、このような人形などが設置してあって当時の塩の採掘の仕方や様子などがそれを見て学べるようになっています。ガイドさん曰く「来る度に色んな人形などが増えてきている・・」だとか。

 

早速最初の部屋なので、まず写真を撮るツアー参加者さん達。ただしこれはまだまだ序の口といった場所であった。

 

坑道内の景色 動画

 

ここの地層にある岩塩を切り出して、それを運ぶ様子が説明される。

 

17世紀頃の採掘の仕方が再現されているようだ。

 

これからこの岩塩坑の凄さが徐々に分かってくるのだが、ここに来てみるとトルコで訪れたカッパドキアのカイマクル地下都市のようなアリの巣を掘った場所よりも、断然コッチの方が凄く感じる。ただしカイマクル地下は時代的には1000年以上も前に造られたものなので、比べる事自体が間違っているのかもしれないが。。

 

 

最初の方の坑道内はこのように壁や天井は木材で覆われていた。ちなみにボクらに付いてくれた専門のガイドさんは金髪の小さくて可愛らしい大学生のお姉さんでした。観光業を専攻しているが、閑散期があり収入が安定しないのでここでのガイドをず~~っと続ける気は無いそうな。

 

温度か気圧かを一定に保つようにか、扉は全て閉まっています。

 

その為に扉の所では、毎回通る度に扉を支えるといった作業が必要となります・・・。

 

でも「ミネラル豊富な岩塩がそんなに体にいいの??」と疑問に思っていたけど、エチオピア北部のアファール低地でも似たような地層でミネラル豊富な岩塩が採掘される。熱い時には50度を超える炎天下な厳しい場所で、その取れた塩を運ぶのはラクダの仕事。そんな厳しい環境下でもそこで獲れたミネラル豊富な岩塩を食べるラクダは体が丈夫になるんだとか。まあ人類にとっても塩は欠かせないものなのであるが。

 

 

坑道内の景色 動画2

 

日本では戦国時代の有名な言葉で”敵に塩を送る”というのがあるけど、古代ローマでも兵士の給料がお金ではなく塩で支払わられていたというのも有名な話(サラリーマンの語源にもなっている)。さっきのエチオピアのアファール族も長年塩の採掘を家業にしていたり、塩は人類にとっては欠かせない重要な物質なのである。

 

今の時代では工業化によって、簡単に塩がスーパーなどで手に入るので貴重な物という感じがしない。だけどミネラル豊富な岩塩は体にとってもいいのである。塩分濃度が高すぎて生物が住めない、中東の死海でもミネラル豊富な塩が取れる。しかし死海の塩は塩分濃度が高すぎて、食用には適していない。なのでミネラル豊富な泥パックなどの体に付ける美容製品が人気なのであるが。

 

 

この坑道内で天井の土のように見えるのも、これも全部岩塩なんだとか。もっと白いのかと思ったら、灰色っぽいのも多いんだとか。

 

こちらは昔使っていた塩を運ぶ滑車。

 

今では採掘コストが掛かり過ぎて岩塩を取らなくなったとあるが、深くまで掘り過ぎて地上まで運び出すのに時間が掛かり過ぎるようになったのだろう。それと工業化により、塩の値段が下がっていったのも関係ありそうだ。

 

勿論この床も全て実は岩塩なのである。初めの頃はまだ岩塩の所まで来ているとは思っていなかったけど、この坑道内は全て岩塩で満たされているのであった。。

この様子はまた次回に続きます。

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