【神秘のペトラ遺跡&死海&聖地エルサレム巡礼旅】7日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年8月23日~30日
イスラエルともお別れ!
エルサレムからヨルダン川西岸に向かったエリコと呼ばれる、世界でも最古の街とも言われる場所に来ています。ここは約1万年前に城壁で囲まれた集落が出来たとされていて、近くの山にはキリストが40日間も断食したという洞窟がある場所に近づいています。
キリストが断食をしたとされている場所は今ではギリシャ正教の教会が建てられています。このロープーウェイはその教会へ行き来する為のもので、この辺りは世界的にも海抜が低く”世界最低のロープーウェイ”と呼ばれているそうです。
隣に座っていた、大分県からお越しの”ビニール傘オジサン”は気が付いたら大きな口を開けてオネンネ中。。今日の朝、ちょっとした騒動となった「今更最終日になってビニール傘を捨てた」件を聞いてみると「さすがにもう雨は降らないだろうから、イラナイから捨てた!」との事。ちなみにこのオジサン、今回の旅行でカメラとかでの写真撮影は一切せずスマホや携帯電話すら持って来てなかった。「日本に帰ったら台風が近づいてきているので、雨の可能性が高いみたいですよ!」とボクが言うと「そうなの?!オレ全然そんなの分かんないから」と言っていた。
ビニール傘オジサン、その後起きてきたので噂に聞いていた”JTBで出禁”になった話を聞いてみる。すると「あっアレね~~!」と答えてくれて「あるツアーで昼食時に空いてる席に座ろうとしたら『そこは2人連れ用に取ってある席だからダメ!』と添乗員さんに言われて、その言い方にムッとした」そうだ。「で、オレ大分出身で下手に正直な所があって、そこで我慢できずにそこから一切日本に帰るまで、大体3日位かな~一切一緒に食事を取らないようにしたんだよ!」。と言ってもそれ以降は全く食事を食べなかった訳ではないらしく「いや~~バスの中とかでその辺で買ってきたパンとか食べてたんだけど、運転手が嫌がって・・・」という経緯でJTBと揉めたそうだ。
そして後日JTB側から「今後ウチのツアーに参加したければ、もう今後は同じような事をしないという誓約書にサインをしろと言われたんだよ。でも俺は間違った事はしてないし、謝るつもりもないからサインしなかった。だから出禁になっちゃった!」という。ただこのオジサン、その後も代理店経由で2~3回JTBのツアーに申し込んだそうだが、毎回バレてダメって言われたそうだ。。そんな件がありつつも、またJTBツアーに申し込もうとチャレンジした、可愛らしく憎めない一面を持った”ビニール傘オジサン”でした。
誘惑の山近くのお土産店に寄り道
このままヨルダンに行くのかと思いきや、その途中にトイレ休憩メインでこのお土産店に寄り道する。バスを降りると現地民がナツメヤシの籠を持って出迎えてくれるが、現地ガイドさん曰く「ここのナツメヤシは美味しくないので、なるべく食べないようにした方がいいですよ!」との事。
ここはキリストが修業した場所を訪れる観光客を狙った土産物屋みたいで、周りには何も無さそうな場所。
この山が”悪魔に試みられた誘惑の山”と名付けられていて、キリストが40日間にも渡ってひと気の無いこの場所で断食を行ったとされている。その後、キリストの修行体験を経験したいとここにやって来る人が増えて、穴を掘ってここに住み着きキリストの苦行を体験していたという。今ではそんな人はだいぶ減ったらしいが。。
誘惑の山を眺める 動画
とりあえずナツメヤシは受け取ったものの、現地ガイドさんから「食べない方がいいですよ」と言われたのでその辺に置いてトイレ休憩の為にこちらの土産物屋に入る。
ここでもキリスト関連のグッズが沢山置かれている。イスラエルはキリスト様々の商売である。
ユダヤ人の象徴でもある燭台もいい感じだけど、もうお土産は買うつもりは全くない。
インディージョーンズでも見た聖櫃(アーク)をイメージした置物。これはなかなかいいな~~と思ったけど、これこそ場所を取るし後々邪魔にしかならない置物だし。。
あまり置かれている商品に魅力が無かったので、早々に外に出てみる。この山の中腹に何か建てられているような場所にギリシャ正教の教会があり、そこまでロープーウェイで繋がっているのだ。
そんな”誘惑の山”を示す看板の横に、ラクダが一頭繋がれていた。
中東ではよく見かける、可愛らしい顔をしたラクダちゃん。
遠くから見る分には可愛いけど、近寄って見ると、とても臭い・・・。だからあんまり日本人には人気のないラクダちゃん。。
でも多少臭くても普段見れないラクダちゃんに興味深々。
とあるオジサンが「さっき貰ったナツメヤシ、ラクダにあげたら美味しそうに食べたよ!」と言っていたので、向こうの方に置き去りにしていたナツメヤシを取りに行ってラクダちゃんにヒョイっと投げると、上手い事パクって喰いついて嬉しそうにモグモグしていた。
10,000年も昔の世界最古の街、誘惑の山と看板が出ている。昔の人達は修業するのに、ひと気の少ない山岳地帯を選んだりしていて、結構ストイックだったんだろうな。
どうもこのラクダちゃんは日中は客寄せの為に、ここに繋がれているような感じもする。
する今回のツアー参加者で最年少の女の子もラクダちゃんの魔力に吸い込まれて近寄ってきた。ただラクダに触れると伝染病にかかる恐れがあり、下手に接触すると日本に帰った時に隔離される可能性があるので、女の子には 「絶対にラクダには触れないように!」と注意する。
だからちょっと引き気味にナツメヤシをあげる女の子。。
誘惑の山ならぬ、誘惑のラクダちゃんでした。。 皆さんもラクダに近づく時には、特に粘膜付近には触らないようにしてください。
バスに乗り、ヨルダンに移動!
お土産店に寄り道した後、再びバスに乗り込み、また世界最低のロープーウェイを眺める。
この地区はヨルダンの土地であったがイスラエル軍に占領され、その後はパレスチナ人自治区に献上された場所。
日本に住んでいると本土の土地を奪い合う戦争がないので、こういったようにお互いに土地を奪られるかもしれない緊張感を感じれるイスラエル。初めの話では「出入国時の検査が厳しい」と聞いていたけど、国を知ってみると”いつ何が起こるか、分からない”という危機を持っているからだと分かった。
エリコの街並み 動画
バスで走っている時に、見えた時計。この時午前10時頃だったけど、この時計が指していたのは明らかに午前10時ではなかった。。
イスラエルを出国し、ヨルダンに再入国!
ヨルダンとの国境で現地ガイドさんともお別れして、出国手続き・荷物検査をしてヨルダンの国境へ行く。新しくヨルダン側のバスに乗り込むもここでハプニングが。
何とヨルダン側の新しいバスの運転手が、我々の荷物を受け取らずにそのまま出発してしまったのだ。幸いまだ出口ゲート前で添乗員さんが把握していたので、再び国境の検査場に戻る事に。観光バスを運転していれば、団体人数分の荷物があるなんて当然の事と思ってしまうけど、常識外の事が起こるのが海外。これも”いい勉強”である。
スーツケースの問題もあったけど、イスラエル出国はスムーズに行き一安心。数日振りにヨルダンに帰ってきました。といってもヨルダンの観光はなしで飛行機で帰るだけなんですが。
ヨルダン側で再び現地ガイドさんと合流し、一旦昼食レストランに向かい、お腹を満たした後に空港へ向かう。
最終日とあって、緊張感もなくなってお疲れが出てくるタイミング。後ろに座っていた”ローマ法王オジサン”も写真を一杯撮ったお疲れが出ていたのか、爆睡でしたZzzzz・・・。ちなみにこの日はお腹の調子が悪かったみたいで「昨日食べたのが当たった!」と言ってましたね。
途中、道路で事故があったようで街灯が倒れていた。コーランには「安全運転に励め」とは書いてないのかも。。
やっぱり海外に行って、その国の国旗を見ると雰囲気を感じる。海外に着くと、匂いや温度・湿度など体感で感じるが脳ミソにとっては視覚的に教えてあげるのが一番確実なのかもしれない。
久々にイスラム教の国に帰ってきた。そういえばあまり街中のレストランとかでもアルコールを置いていない店があったけど、これから行くレストランはどうなんだろうか?!
バスから見るヨルダンの眺め 動画
バスから見るヨルダンの眺め2 動画
意外と車が多かった。ヨルダンはイスラエルに攻撃され、ヨルダン川西岸の土地を占領されたけどイスラエルとの停戦協定を結び、一応は平和な関係になっている。争いの無い日本に住んでいると「周りと争う時間があれば、自国の発展に注力すればいいのに!」と思ってしまうけど、陸続きの国に住んでいるとそうはいかないのだろう。常に侵略の危機を抱いたままに生きないといけないから。
バスから見るヨルダンの眺め 動画3
ヨルダンで昼食レストランに到着!
ここが今回最後の料理を食べれる、ヨルダンのレストラン。
レストラン【Tawaheen Al hawa】
やっぱりバスを降りると暑い・・・・仕方のないことだけど。。
顔部分が何とも面白い感じ。クシャクシャな顔をした時のオッチャンみたいなイメージ!
ここのレストラン、意外と客席が多く200人程は楽に入れそうな規模の客席があった。
通された奥の部屋は、クーラーがガンガンに効いていたので快適であった。
まずはゴマ付きのパン。パンというよりかはナンのような感じに見える。こんな量のパンを食べると、それでお腹が結構大きくなってしまうのでパンはパスする。
さて最後の昼食はどんな感じのものが出てくるんでしょうか?
野菜が味的に一番無難だけど、たまにピクルスのような味になっている時もあるので注意!
豆をすり潰したようなペースト状のものは調味料的な感じ。個人的にはあまりそういうのを付けて食べないけど、中東でしか味わえないので現地を旅行している時には現地の味を楽しむ必要もある。
こちらはソーセージで、普通に美味しかった。ちょっと辛めの味だったけど。
こちらの物体はハンバーグのように練ったお肉が詰まっている。
こちらの味はケバブ料理の肉の味。ただヨルダンはイスラム教の国なので、豚肉ではないのは確かだけど、そこまで肉の種類には興味がないので何かまでは気にせず、食べるだけ。
こちらの餃子を揚げたようなものの中にはチーズっぽいのが入っていて、これが一番美味しかった。ボクの母親もこういった料理を作るけど、コッチの方が断然美味しかったね。
周りを見ていると、意外とムシャムシャ沢山ご飯を食べるオジサンも。食べる事が健康を維持する大事な要素でもある。いついかなる時でもしっかり食べる・食べれるのは健康な証拠。
このレストランは案の定、アルコールを置いていなかった。ノンアルコールビールは置いてあったが、そんな偽物を飲むつもりがなくて、他の人が注文していたレモン・ミントティーというドリンク(4ドル)を注文してみた。レモンが入っているだけでジュースのような感じになっていた。
そしてやっとメイン料理のケバブが出てくる。ただしもうこの時点で殆どお腹は一杯になりつつあるのだが。。
更にデザート代わりにフルーツが出てくる。ただここのフルーツは甘くて美味しかったね。
”ビニール傘オジサン”はしっかりと食べるタイプ。ただ野菜メインで食べるようで、野菜をたっぷり食べるけど「夜中前にお腹が空くのが悩み・・・」と言っていた。ちなみにここ3年で65回目の旅行だそうだ。毎月以上のペースで海外旅行しないと、その境地には達せれないと思うとまだまだボクは未熟である。。
それとこのオジサンまだ63歳と若いんだけど、見た目にはもう少し上の歳に見えた。JALの旅行券100万円分を97万円で買ったらしいがまだまだ残っているそうだ。そんな旅行券を自分用に買う人がいるというのに少しだけ驚いたが。
こちらの陽気なお姉さん方と最後の記念写真。こう見えて色んな年代・性別に関係なく、スッと相手の脇に入れる存在のボク。そんなボクを見て「君は誰でも相手出来て、意外と凄いね~~!」と褒めてくれたオジサンがいた。自分では何も特技が無いと思っているけど、他人から見たら何だかんだで特徴があるようだ。
中東でもカプコンのゲーム機が置かれていた。カプコンは大阪市に本社を置く会社で、今時はみんな東京に本社機能を移転する会社が多い中、大阪で頑張ってくれているというのはありがたいと思う。
ショーケースには氷に敷き詰められた魚が置かれていた。ただ魚料理が出てくるイメージが全くしない今日の料理。
ひょっとしたら精巧な蝋細工だったかも?!
このレストラン、上に上がるとテラス席があって、更に沢山のお客さんを収納できるようです。ただこの時は夏場の一番暑い時期だったので、2階は使っていないようで従業員の休憩場所と化してました。
かなりの大型レストラン。逆にこれだけ客席があると、その管理の方が大変じゃないのかなと思ってしまうけど。
レストランを出て、いよいよ空港に向かいます。もう何も思い残す事はありません。
それにしてケンタッキー・フライドチキンの店はどこでも見かける。ただしボクは殆どケンタッキー・フライドチキンを利用する事はないのだけど。2019年に3回だけ、とある理由で行ったけど人生でそれだけしか行った事がないと思う。
という事でこの旅も次回で遂に完結編となります。続きはまた次回に!
↓↓↓↓ヨルダン&イスラエル旅行記:初回↓↓
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