クラクフ名物の魚料理と聖マリア教会の鐘編-ポーランド旅行記-50

ポーランド旅行記:6日目

阪急交通社ツアー「おひとり様参加限定:決定版ポーランド8日間」にて–2019年11月–

おもてなす心は大事ですよ!

ポーランドでも屈指の人気がある観光地のクラクフ。ポーランドに来る観光客は殆どここを訪れるようで、それだけの歴史がある街で、しかもそれらの建物が戦争で破壊されずに現存している為に、そんな古風な建築物が人気なんだとか。

 

クラクフの街にて

さて午前中はそんなクラクフの街で美術館や人気のヴァヴェル城の見学を済ませたので、これから飯時という事で昼食会場に向かって歩いて行きます。

 

クラクフの中心地である、中央市場広場から歩いて2~3分のこちらのお店に入っていきます。

 

こちらはこのレストランの名刺。レトロな感じのデザインがいい感じに見えるお店のようだ。

 

 

 

 

クラクフで昼食

こうやっていつもレストランの中に進んで行く時も、ツアーでは楽しい瞬間。「どんなお店かな?!」とか「どんなお料理を食べれるのかな?!」と思えるし、ボクの場合は「どんなビールが置いてあるかな?!」と思える瞬間なのである。

 

ここのレストランの壁には、沢山の鍋が所狭しと飾られています。地震が来たら、全て落ちてしまいそうな感じもするけど・・・。

 

昔の軍人さんの写真だろうか?

 

さてまずはビールをオーダー。こちらは10ズローチで約300円。こちらの「OKOCIM(オコチム)」ビールは1845年に設立された老舗ビールメーカー。第二次世界大戦後は国有化され、その後共産主義の崩壊と共に民営化となり、現在ではカールスバーグ系列の傘下に入っている。

 

 

ちょっと気温が低めのポーランドでは温かいスープが、体を温めてくれるし優しい味なので、とても人気があるのが理解できる。

 

ポーランド人にとっては国民食といっても過言ではないスープ。

 

今回のスープには、芋やニンジンなどの具もそこそこ入っていました。

 

テーブルの上にロウソクが立ててあったけど火が点いていなかった。でも向かいのテーブルではそのロウソクに火が点いていた。というのもあちらのテーブルに座っているメンバーの中に今回の旅では唯一のスモーカーさんがいて、そのライターで点けていたようだ。

せっかくの食事時にロウソクに火が点いているか、いないかで雰囲気が変わるのでボクがライターを取りに行こうかと思っていたら、隣に座っていたパパさんがわざわざ火を借りにいってくれた。

 

やっぱり同じ食事をするにも、こういったように雰囲気作りは大事ですよね!でもこのパパさん、このテーブルしか火をつけなかったので、それ以外のテーブルの火はボクが再びライターを借りに行き、点けてあげる事になるのでした。。

 

こちらは鱈か、スズキか?! 鱈っぽい感じがしたかな。

 

食事は美味しいし、ビールは進むし、大満足な食事。ただ後で自由時間に街歩きをする予定なので、あまり食事時にビールを飲み過ぎるとトイレを探すのが大変なのである。。

 

それにしてもこのお魚料理も本当に美味しい。このタルタル的なソースが、またこのお魚と合うのでありました。

 

 

昼からフリータイム

さて昼からは約2時間のフリータイムとなります。レストランで早々に会計とトイレを済ませて、お店を飛び出します。まず向かったのは聖マリア教会。

 

チケットは教会の建物ではなく、その横にある建物内でチケットを買うようです。

 

こちらが聖マリア教会の南側にある建物内のチケット売り場。会計時に何か言われて、それが何を言われたかが分からなかったので「???」という顔をしていたら「ジャパン??」と聞かれた。英語で初めから喋ってくれたらいいのにと思っていたら、日本語の簡単なパンフレットをくれましたね。

 

聖マリア教会の見学

こちらが聖マリア教会の入場チケット、10ズローチ(約300円)。ただ残念ながら上の塔までは登れないみたい・・。

 

という事で足早に教会内に入る。簡単にこの教会内を見学した後はここから徒歩で約30分は必要な、シンドラーの工場跡まで向かう予定なので。

 

ただ結果的にはこの聖マリア教会内部の見学がちょっと失敗だった。普通に教会なので既に見飽きているというのもあったけど、それとシンドラーの工場まで行くのにちょっと迷い、最終的に時間が無くなったので帰り道5~10分位を走る事になった・・・。

しかもこんな観光地のクラクフで走っているのはボク、たった一人だけだったし・・

 

この教会が建設されたのは13~15世紀に渡ってだという。13世紀の終わり頃から建設開始されたので、13世紀にモンゴル勢のタタール族によって襲撃があった話と、時期的に食い違うのである。

 

だからこの塔の上でラッパを吹いていた人がタタール族の矢にて、討たれたという話があるけど、これもあまり信用されていない話なんだとか。

 

この教会はゴシック建築の建物。だけどヨーロッパを数回訪問すると、同じような教会ばかり目にするので実はあまり感動もないのである。

 

この聖マリア教会を訪れた理由は、現地ガイドさんが「1時間毎に鐘が鳴ります!」というような事を言っていたから。だけど13時になっても鐘は鳴らずじまい・・。

 

個人的にはシンドラーの工場と共に、南部の方にあるユダヤ人街を見てみたかった。エルサレムで見たユダヤ人の宗教家の姿が衝撃的だったので、そんな人達がこのポーランドにいるかを見てみたかったのだ。

 

それにしても荘厳な祭壇。しかし残念ながら改修工事中で、足場が組まれていたね・・。

 

聖マリア教会内部の様子 動画

 

神様に対しての信仰心が全くないボクは、一応教会内では猫を被って熱心に見ているようにみせる。

 

気持ちはユダヤ人街に行っているのだけど、せっかく入場料を払ったので少しはゆったりしたいという気持ち同士が今、ボクの体の中で闘っている最中なのである。。

 

でも色々と海外旅行をする事になり、それなりに海外を訪れるとやっぱり世界の宗教についてはどうしても以前よりは詳しくなってくる。キリストの上に3人立っている像は、キリストが誕生した時に「救世主になる」と予言したとされている東方の三博士だと思う。

 

ピカピカな鐘、残念ながら鐘が鳴る事はなかった・・・。ひょっとしたらこの塔はラッパ吹きが居るから、鐘は鳴らないのかな?!

 

約10分間で聖マリア教会の見学は終了。その間に同じツアー参加者さん達の姿は見れず。みんなまだ多分レストランでゆっくりしているのだろう。

 

 

南側のユダヤ人街に向けて歩く

聖マリア教会の見学を終えた後は、ホテルにあったクラクフの地図とオフライン地図のアプリを見つつ、南側に歩いていくとする。

 

ヨーロッパの観光地ではこのようにセグウェイ・ツアーをしているのをよく見かけるけど、まだ乗った事はない。あまり乗りたいとも思わないし、出来るなら自分の足で街を歩いてみたいのだ。

 

このポーランドを訪れたのは11月中旬~下旬だったので、紅葉のような感じの木々。ただ後でこの辺の道をたった1人ボクだけが走る事になるとは想像していなかった。

まあでもペトラ遺跡で走った時よりかは、まだ環境的に楽だったけどね・・・あの時は足がツリましたね・・

 

街散策はトラムとかバスを使った方が楽なんだろうけど、イマイチ乗り方が分からなかったり、違った方向にいったりしたら困るので基本は歩き一本なのである。

 

歩く方向については難しくなく、この路面電車の線路に従って進んでいけば、ある程度近くまで辿り着けそうな感じ。

 

クラクフ中心部道路の景色 動画

 

知らない街を歩くってのも、最近とても楽しく感じる。最初は知らないけど、歩けば歩くほどにその街を段々知っていく。ボクの中ではロールプレイングゲーム(RPG)のような感じで、脳内ではドラクエやFFをプレーしているような感覚になっているのかもしれない。

 

そんな1人街歩きをしていたら、お店の前に立っている人が居たので「ジェン・ドブレ~」(ポーランド語の挨拶)をしても反応が無かった・・・。

 

「成る程ね、目を開けたまま眠っているんだな!」と理解するボク。後でよく写真を見てみると、体に鎖と南京錠が掛けられていて拘束状態にあったみたいだね。。

 

この通りを歩いていてもユダヤ人街の雰囲気がしなかった。でも地図ではこの右側のエリアがユダヤ人街になっていたけど、もっと中に入らないといけないのかな?!

 

街角の掲示板には、ポーランドでも大人気の日本のアニメのポスターが張られている。この「ナルト」というアニメは世界的にも人気があるけど、ボクはそんなアニメのストーリーすら知らないのであるが。。

 

クラクフ中心部から南側へ向かって歩いていると、ポーランドを代表する河川であるビスワ川に辿り着く。第二次世界大戦前はこの北側(向かって右側)にユダヤ人が多く住んでいた。しかしナチスドイツにクラクフを占領された後はビスワ川の南側(向かって左側)にゲットーと呼ばれるユダヤ人居住区が造られて、多くのユダヤ人がそこに押し込められるのである。

 

クラクフ南部ビスワ川周辺の景色 動画

 

ちなみにこちらの橋はポフスタンツフ・シロンスキフ橋(Most Powstańców ŚląskichKraków)という名前が付いている。幅19m、全長148mの橋で路面電車も通る橋。1913年に造られた橋なので、ゲットへ移動するユダヤ人が大勢ここを通ったのかもしれない。

しかしドイツ軍が撤退する1945年1月に周辺のビスワ川に架かる橋と共にこの橋も爆破される事になる。しかしその後すぐに橋は再建されたようだ。

 

橋の欄干には浮き輪が入っていると思われる救助用品ボックスが見えるけど、残念ながら落書きやシールが無残にも張られている・・・。そして奥にはここからでもバルーンが見える。128mまで昇れるので、あっちに行っても良かったのかもね。。

こんな旅はまた次回に続きます。

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