イスタンブールのアヤ・ソフィアはキリスト教の教会とイスラム教のモスクが重なる場所 -トルコ旅行記6

【トルコ周遊10日間ツアー】2日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年7月中旬

埋もれたモザイク画!?

 スルタンアフメット公園にて

トルコに着いた初日から、イスタンブール市内の観光中。まずは通称”ブルーモスク”とも呼ばれる「スルタンアフメット・ジャーミィ」を見学しイスラム教の国を少しずつ感じていきます。

 

そんなブルーモスクをバックに「イスタンブールに来て、これからどんな楽しみが待ち受けているのか?!楽しみだ!!」ポーズの男??

 

この公園には”アヤ・ソフィア”をバックに記念撮影する観光客の姿も多く見かけられた。

 

こちらは「ハセキ・ヒュッレム・スルタン・ハンマーム」(Ayasofya Hürrem Sultan Hamamı)と呼ばれる元ハマム(イスラムの大衆浴場跡)。一時は閉鎖していたようだが、最近になって改装して再びハマムとしてオープンしているそうだ。


「これから見学するから、そこで大人しく待っていろよ!」ポーズの男。トルコまでの飛行機機内が寒いので長袖の服を着ていたが、現地では半袖シャツで充分の暑さ。この日はあまり日差しがなかったが、日が当たればとても暑い、この時期のトルコである。

 

他のツアー参加者さん達もここで思い思いに写真撮影を楽しむ。

 

 噴水のある広場の景色 動画

 

こちらのアヤ・ソフィアは4本のミナレット(尖塔)が見える。現在この建物は”無宗教の博物館”となって公開されているが、2つの帝国・2つの宗教が同居している独特な空間を持っている建造物でもある。

 

こちらの公園には噴水も設置されていて、その周りでは佇む人達の姿も見える。ただし風下のベンチには噴水の水が風で飛んできて、水浸しになっているのもあった。。

 

そのアヤ・ソフィアの横の道にはトラム(路面電車)も走っている。混雑する車が走る道路の交通渋滞を解消する手段でもある路面電車。ただしそれには用意周到な都市計画が必要であるが。。

 

色んな人達がいるが、まだトルコに着いて初日なのでまだまだ全然”トルコ感”というのが分からない。。

 

 アヤ・ソフィア周辺の景色 動画

 

どこかのモデルさんのような恰好をしたお姉さん2人組が歩いていて、トルコ旅が楽しくなる瞬間!!

 

そしてこれから、このアヤ・ソフィアの入場見学がスタートです。

 

入口の前には長蛇の列が出来ています。ただしこちらは個人入場の列。

 

でも我々はツアー団体で、団体は個人の列とは別の通路で進めます。


こうやって待ち時間なく、入場できるのはツアーのいい所。個人の場合だと、あまり現地の事に詳しくなければ無駄に待ち時間が発生して効率が悪い。。

 

こちらのアヤ・ソフィアという建物は元々キリスト教の教会として建てられたもの。その後オスマン帝国に支配されて、その建物を流用してイスラム教に改修された珍しい建物である。

 

こちらは入場チケット売り場。たくさんの個人入場の人達が並んでいました。

 

でもその脇を団体入場の我々はスムーズに進みます。

 

こちらはアヤ・ソフィアの入場チケット。60トルコ・リラという事は約1,200円。勿論これらの入場観光の料金はツアー基本料金に込みなので、ここで払う必要はありません。

 

各自チケットを受け取り、1人ずつこちらの入場ゲートを進みます。チケットに印刷されているQRコードをかざして、進んで行きます。

ゲート毎にお姉さんが1人ずつ配置されていて親切でしたね!

聞いた話ではスパインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリアで、最近入場をアナログな”もぎり”(手でチケットを切り取る)からこのようなデジタルでの管理に変更すると入場者数が増えたそうです。でもなぜかチケットの売り上げはほとんど変わらなかったそうです。普通に考えると”入場者数が増えるとそれに比例してチケットの売り上げも増える”ハズなのですが。。

 

という事は不純な人間がチケット代を横領していた・・・・という事だそうです。

とある実験によると「人間の不正を減らすには、その行為を監視されていると認識させる事」が重要なのだとか。

 

このアヤ・ソフィアは”モスク”ではなく、”博物館”として公開されています。

 

1931年にアメリカのビザンチン研究所の調査隊により、塗り潰されたモザイク画が発見されて修復されだすとその機を逃さずに1934年に初代トルコ大統領アタチュルクがこのアヤ・ソフィアを”無宗教の博物館”にして歴史的な文化遺産を一般公開する事に踏み切ったのである。

 

そんな征服者に翻弄された建物。それでもしっかりと”生き抜いてきた”建物だけあって、独特な雰囲気の空間を持つ。

 

まずは入場する前にトイレ休憩を挟みます。この敷地内のトイレは無料で使用できます。

 

アヤ・ソフィアの横には昔の建物の残骸のようなものが置かれていた。

 

アヤ・ソフィアは元々キリスト教の大聖堂として、360年頃に造られた。

 

しかしその後焼失するがすぐにテオドシウス2世によって415年に新しい大聖堂が完成する。

 

しかし新しく造られた大聖堂も532年に市民の暴動により焼失してしまうのである。

 

その時代の建物の一部がこの辺りに置かれているのである。

 

その横にはアヤ・ソフィアのグッズショップがあった。大きな博物館などには付き物のお土産物屋さん。

 

そこのお土産物屋さんのお土産の間に猫のぬいぐるみが・・・・ではなく、どうやら本物の猫ちゃんのようだった。。

 

さてトイレ休憩を終えてツアー参加者全員が揃い次第、建物内に入場します。

 

こちらはその昔の大聖堂跡。右奥の柱には6匹の羊が彫られていて、元々の柱には12匹の羊が彫られておりイエスの弟子12人を表しているとも言われているそうだ。

 

時代と共に色んな出来事があり、それを引き継いで現在まで受け継がれている建物であるのを実感する瞬間である。

 

 アヤ・ソフィアに入場!

全員が揃ったのでアヤ・ソフィアの内部に進んでいきます。まずはとても大きい扉を入って行きます。

 

扉から入ると、回廊がありまた大きな扉があって、その中が内部のようだ。

 

回廊の天井にはビザンチン様式のモザイク画が見られる。この下の側壁に描かれているモザイク画は「祝福を与えるイエス」と呼ばれていて、椅子に座っているのがイエス・キリストでその左右の円には聖母マリアと大天使カブリエルが描かれている。そのイエスの足元に跪くのは9世紀にこのモザイク画を献上した皇帝レオ6世と言われている。

 

こちらの建物は3代目の建物。元々はビザンチン時代に描かれたイコンが多くあったが、726年に起こった「イコノクラスム(iconoclasmα)」という宗教的に崇められる画像や聖像を破壊する運動により多くのイコンが失われたという。

 

その為にこの辺りに描かれているイコン・モザイク画は843年頃にその「イコノクラスム」が終息した以降に再度描かれたものが残る。

 

こちらの大きな扉は「皇帝の門」と言われていて、その名の通り皇帝が出入りする時にこちらの扉を使用していた。今ではず~~っと開いたままになっている。

 

元々はギリシャ正教の大聖堂であったが、オスマン帝国はそれを潰さずに無駄な手間を減らす為に流用して活用したのである。

 

大きな「皇帝の門」と呼ばれる扉。今までにどれだけの皇帝がこの門を実際にくぐったのであろうか?!

 

壁には幾何学的な模様っぽいけど、左右対称な模様の石が。。

 

左右対称のアートには、どんな想いが込められているのだろうか?!

 

皇帝の門を進んで行きます。その土台の大理石は長年、多くの人が通った為に部分的に擦り減った箇所が見受けられます。

 

これだけの幅があるので、跨いで通る訳にもいかない。しかも滑り易いのでこの上を歩く際はご注意を。

 

 アヤ・ソフィアの内部に入ります

アヤ・ソフィアの内部に入ると、思わずため息が出てしまいます・・・一部修復工事中でもあるにも関わらず、その壮大な景色には感動してしまいます。。

 

手前の天井に見られる大きなドーム型屋根は直径31mで、ギリシャのロドス島で造られた軽いレンガ石で造られている。モスクに改宗される前はここに全能のキリストのモザイク画が描かれていたそうだ。

 

 アヤ・ソフィア内部の景色 動画

 

こんな見学の様子は次回に続きます!

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