【トルコ周遊10日間ツアー】2日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年7月中旬
耐え抜いたキリスト!?
アヤ・ソフィアの内部
トルコはイスタンブール市内のアヤ・ソフィアの内部に入ってきました。中は一部改修工事中ですが、大半はそのまま見学できるのでラッキーでした。
このアヤ・ソフィアは単体ではなく「イスタンブールの歴史地区」というカテゴリーで、複合体として世界遺産(1985年文化遺産)に登録されている。
趣きのある形状をしたシャンデリはあるが、それより天窓からの採光で明るい内部になっている。
537年に再建されたこの聖堂も長い年月の間に、幾度の地震により建物がダメージを負ったがその度に修復を施され現存する。
天井も一部キレイな場所があるが、あれは修復された跡。上部の左右に設置されている文字の入った円盤は、1847年の修復時に合計6つ設置されて直径7.5mのラクダの革で出来ている。その円盤には尊敬される指導者の名前が金色で書かれている。
元々創建当時はキリスト教の大聖堂であったが、1453年にコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を奪還したオスマン帝国のメフメト2世がこのアヤ・ソフィアをイスラム教のモスクに流用する事に決める。そうしてコンスタンティノープル初のモスクとなるのである。
アヤ・ソフィアの内部 景色 動画
こちらの場所は”オムファロス”(Omphalion)と呼ばれる場所で、皇帝が冠を授かる場所だったそうです。ここは無数の種類と色が混ざり合ったキレイな大理石が埋め込まれていて、ここは立ち入り禁止です。
こうやってアヤ・ソフィア内部の空間を見ると、シャンデリアの照明がとても多い事に気付く。
昼間や天気のいい時は外の光が入ってくるからいいけど、夜とかになればだいぶ暗くなるのかな?!
こちらのシャンデリアはこのアヤ・ソフィア内で一番大きい。
その真下から上を見上げてみると、大きなドーム天井の真ん中から紐一本で吊るされています。この下に居る時に地震がきて紐が千切れたら、このシャンデリアに圧し潰されてしまいそう・・・。
先程も見た”オムファロス”という大理石を細かく装飾したキレイな床。モスク時代はこの上に絨毯を広げていたので、このキレイな大理石の模様が見れなかったそうだ。
回廊の左右にはベルガモ遺跡の神殿跡にあったアラバスター製のベルガモ壺がそれぞれ1個ずつ設置されている。でも現代人にはアヤ・ソフィアの内部見学でちょっと疲れた時に一服する腰掛け台のオブジェにしか見えないのかもしれない・・・。
アジア人は自撮り棒を持っている人が多いけど、欧米人はあまり持っていないので普通に手で持って自撮りする。ただこれだとあまりカメラからの距離が出ないので、どうしても自分が大きく写ってしまう・・・自分好きのナルシルトさんにはこれがちょうどいいのかもしれないが。。
このベルガモ壺の前で自撮りするお兄ちゃん。ただこの角度からの写真だと、このベルガモ壺は入らないし奥の壁は改修中の足組ばかりが目立ち、あまりいい写真にはなっていないように感じる・・・。
回廊に出ると、黒っぽい汚れた感じの猫ちゃんが毛繕いをしていた。こんな建物内でも猫ちゃんは放し飼いなのか・・。
こちらの柱や壁は大理石。
こちらの建物も改修工事が終われば、素晴らしい内装になるのだろう。
天井には元々キリスト教の大聖堂だった時の十字架の跡が見える。
15世紀にオスマン帝国がこのコンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服した時に、モスクに改修した時にこの辺の十字架は全部消されたみたい。イエス等のモザイク画は漆喰で塗り潰されたのである。
このように至る場所で十字架の消された跡が見られる。ただしその十字架の枠までは消せなかったのか?!
中にはこのように消された十字架跡の上に、新しく描かれているのもある。
拝廊にある聖マリアのモザイク画
スロープを降りて出口に向かう通路部分に描かれているモザイク画「聖マリアにアヤソフィアを献上する皇帝」。
元々キリスト教の大聖堂だった時代、洗礼を受けていない者はここまでしか入る事が出来なかったそうだ。
拝廊の様子 動画
このように出口の上部には鏡が設置されていて、このモザイク画が目に飛び込みやすいようにされている。ここは思わずそのモザイク画の美しさに振り向いてしまわずには、いられない場所でもある。
ここの扉を抜けて、外に出ていきます。
先程のモザイク画のある場所は、観光客が次から次へと来ては写真を撮って行きます。狭い場所なので混み合います。
個人でアヤ・ソフィアに来たら、もっとゆっくり2階や石畳のスロープなども見学ができるのだろうが、ツアーは色々周る日程なので1つの場所でゆっくりはできないのである。
アヤ・ソフィアの内部は地下があり、地下道を通じてブルーモスクやヒポドゥロームの地下辺りまで繋がっているそうだ。
アヤ・ソフィアの見学は終了
偉大な建物のアヤ・ソフィアの見学を終了し、再び前にある広場に出てきました。
道端では色んな露店が営業しています。
この辺りでよく見かけたのは焼きもろこしで、みんな美味しそうに食べていましたね。
この次はトプカプ宮殿の見学が続きます。約20時間移動してきて、そのままイスタンブール市内の観光で、年配の方はちょっとお疲れが出てきそうな時間ですがイスタンブール市内は見所満載なので、ガンガン観光して行きます。
あと数時間すればホテルで休めるので、せっかく来たイスタンブールを満喫しましょう!
アヤ・ソフィアからトプカプ宮殿に向かう道には土産物屋さんが立ち並んでいます。
ここでお土産をゆっくり見る時間は我々には無いので、横目に見ながら通り過ぎて行きます。
実に建てられてから改築などはあったものの、約1500年の歳月を過ごしているアヤ・ソフィア。
こちらの露店で現地ガイドさんが何やら、パンのようなものをいきなり購入し出します。
この女のコはこちらの露店で手伝いをしているのかな?ただし人が多い観光地では、少年少女のスリも居るので気を抜いてはいけない。日本人は少年少女を見ると油断し易いので、特に狙われやすいのである。
こちらのオジサンも試しでこのパンを購入してみる。たしか1個2トルコ・リラ(約40円)だったと思う。
それ以外にも試しで購入する人達が列を作る。現地でそこでしか食べれないものを食べるのも、観光の醍醐味である。
こちらのパンは「シミット」(Simit)と呼ばれるトルコでは定番のゴマ付きドーナツ型のパンである。味は至ってフツーでそこまで珍しいものではなく、一般のゴマ付きパン。そしてこちらのオジサンに1/3ほどを頂いたが、1人で食べるにはボリュームがあるので2~3人で分ける位が良さそうだった。
アヤ・ソフィアの尖塔(ミナーレ)は元々キリスト教の大聖堂時代には無かった。オスマン帝国が征服した後にモスクに改修された時に付け加えられたものである。
この辺りには野犬と思われる犬が数匹、放し飼いになっていた。そんなに危ない感じもなかったけど、綺麗ではなく汚れた感じになっている犬も居たのであまり近寄らない方がいいのかもしれない。
このアヤ・ソフィアはイスタンブールで現存する建造物の中では、特に古いものの1つに属する歴史的建造物。
トプカプ宮殿に向かう!
さてこれから門を進んで、トプカプ宮殿の方に向かいます。
まずはこちらの門を進みます。
現地ガイドさんは先程買ったシミットと呼ばれるパンを、少しだけしか食べれていません。意外と中身が詰まっているので、簡単には食べれないパンのようです。
門をくぐった場所でちょっと休憩。ここからはボスポラス海峡が見えて、いい景色が広がっています。その景色に見惚れているように見える犬の後ろ姿が。。
その中庭には赤いバラも咲いていた。
この先にあるトプカプ宮殿は元々オスマン帝国時代に歴代のスルタン(王様)の居城であった場所。約370年程の歴史があり、「ハーレム」の語源となったハレムという建物など、王様の豪勢な暮らしをしていた跡が見れる場所である。
その様子は次回に続きます!
↓↓↓↓トルコ周遊旅行記:初回↓↓
【コメント欄】