イスタンブールで数々のモスクを代表するブルーモスクは改装中・・・-トルコ旅行記5

【トルコ周遊10日間ツアー】2日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年7月中旬

6本のそびえる塔・・!?

トルコに着いた初日にイスタンブール市内の観光はスタート。まずは「ヒポドゥローム」という古代ローマ時代に造られた競技場跡を足早に通り過ぎます。個人的にはここのオベリスクなどが飾られている、真ん中にあるギリシャから運ばれた”蛇の柱”を見たかったのですが見逃してしまった。。

 

この広場には紀元前15世紀にエジプトのカルナック神殿で造られたオベリスクが飾られているにも関わらず、何の説明もなく通り過ぎていく現地ガイドさん。その為に事前に自分でその現地の事をちょっとは調べておく必要があるように感じた。

 

他の人達はオベリスクを見向きも無く、現地ガイドさんの背中を追いかけて行く。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィ”ブルーモスク”見学

手前の壁をくぐると、1616年に建造された”世界でも有数の美しいモスク”とも言われる通称”ブルーモスク”と呼ばれる「スルタンアフメット・ジャーミィ」(スルタンアフメット・モスクとも呼ばれる)の正面入り口に辿り着きます。

 

ただし残念ながら現在は、改修工事中です。

 

「イスタンブール歴史地域の歴史的建造物群」の一部として、このスルタンアフメット・ジャーミィは世界遺産に登録されています。

 

イスタンブールでも人気の観光スポットであるので、沢山の観光客が押し寄せるポイントです。こういった観光地では、特にスリには気を付けましょう!

 

こちらのスルタンアフメット・ジャーミィでは、女性は入場の際にスカーフを頭部に巻いて入らないといけません。もしスカーフ等を持っていない場合は入口付近で貸し出しをしているのでそれを借りれば入場できます。

 

入口に横には信者の体を清める洗い場があります。イスラム教の人々は人生の時間の中で、体を清める時間の割合が高そうですね。

 

こちらの入口横にいる警備員のオジサンが、女性でスカーフをしていない人を見つけて注意していました。

 

門をくぐるとこちらの広間に辿り着きます。

 

こちらのモスクは1609年に当時オスマン帝国の第十四代皇帝「スルタンアフメット1世」の命を受けて、イスタンブールに残した建造物が319個というオスマン帝国時代の天才設計家「ミマール・スィナン」の弟子である「メフメット・アー」が設計した建物である。

 

只今残念ながら改修中の為に、全体像が見えなかった・・・。

 

それでもモスクの外側からでも、その巨大さが伝わってくる。

 

高さ43m直径23.5mの大きなドームが中央に配置されていて、その周りには6本の尖塔(ミナーレ)と4つの中規模のドーム、それ以外にも小さいドームが30個も配置されている。

 

尖塔(ミナーレ)と呼ばれる塔が普通なら1本で充分と言われる中、6本も備えられていたのはこのスルタンアフメット・ジャーミィの権威を象徴するものであった。しかしイスラム教の総本山であるメッカのカアバ神殿がある”マスジド・ハラーム”と同じになってしまった為に、マスジド・ハラームの尖塔(ミナーレ)を1本増やしたという。

 

ちなみに現在メッカの”マスジド・ハラーム”では、その後の改築によって尖塔(ミナーレ)は11本以上に増えているそうだ。。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィの外観 動画

 

これらの尖塔(ミナーレ・ミナレット)は初期イスラム教では”権威の象徴”となっていた。役割としては”アザーン”と呼ばれるお祈りの時間を告げる音を拡販する為に使用されていた。その後15世紀のオスマン帝国時代に建てられたモスクは、この尖塔(ミナーレ・ミナレット)が複数建てられていき、アザーンを流す搭という役割から建築装飾としての建築意義に変わっていくのであった。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィに入って行きます!

このスルタンアフメット・ジャーミィは礼拝時間を除いて、内部の見学が可能だ。金曜日は午前中が入場禁止だったり、礼拝時間は時期によって違うので事前にHPで入場可能時間を確認しておいた方がいい。

http://www.sultanahmetcamii.org/opening-closing-time/

 

中に入るには、靴を脱いで入る必要があります。

 

靴を脱ぐ場所には、こちらのようなビニール袋が置いてあるのでビニール袋に靴を入れて持ち運びます。ただみんなが靴を脱ぐので、ちょっとこの辺りは臭い・・・。

 

廊下を歩くと直ぐにエントランスが見えてきます。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィの内部に!

通称ブルーモスクと呼ばれるこちらの建物内には観光客の人や信者などが沢山居ます。

 

現在改装中なので、たくさん仮設の柱が見えますが本来はほとんど柱はありません。

 

この改修工事が終了した後にここにもう一度来てみたら、全然違う景色になっているんだろうな。

 

床には絨毯が敷き詰められている。

 

こんな景色を見ると、お祈りする場所という感じが全然しない。ここに来ているのも大半が観光客で見学している人が多い。

 

天井の丸いドームには全部で260個もの小窓があり、それぞれにステンドグラスが嵌められており、とても華やかな雰囲気を醸し出しているスルタンアフメット・ジャーミィ。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィ:内部の景色 動画

 

壁にもそれぞれに細かい装飾が施されている。こうやって見ると、モスクも単なるお祈りの場所ではなく、その時代の国王(スルタン)の権威を表す場所になっていったのだろう。

 

首を上に向けて見続けていると、だんだん首が痛くなってくる・・・。

 

日中は上部の小窓などから入ってくる光で明るいが、一応このようなシャンデリアっぽい照明も用意されていた。しかし2つ位、ランプが切れていたが。。

 

改修工事中の為に柱が多い。真ん中に見える柵の内側にはイスラム教の信者しか入れず、我々観光客はこのエリアまでしか入れない。

 

イスタンブールでも人気の観光スポットだけあって、次から次へと観光客が押し寄せてくる。

 

こちらはイスラム教の信者しか入れない場所。人によっては寝転んで雑談したり、何回も頭を絨毯に擦り付けてお祈りする人も居たりと様々な様子。

ただし現地ガイドさんからは「彼らは神様の為に祈っているのでありません。自分の為に祈っているだけです!!」と辛口なコメントが出る。トルコ人っぽく”尖った思想?!”を持った現地ガイドさんでした。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィ:内部の景色 動画2

 

改修工事中だったのは残念だったけど、こんな光景は工事中しか見れない光景と思って、これはこれでヨシとしましょう!

 

その国を代表する世界遺産の建物が改修工事中だと、ガッカリするけど入場できないよりマシだしね!

 

こちらの絨毯には色の濃い部分があるが、これはお祈りする際にこのラインに座れば前の人にぶつからないという表示でもあるという。

 

こちらの人々は信者ではなく、とりあえずここに座っている人だと思うが女性はこの柵内ではお祈りしない。この端の壁際でお祈りをする。

 

女性はこの壁の窓際の場所でお祈りをしていた。もし女性が男性と同じ場所でお祈りしていると、女性のお尻を見ながらお祈りをする状況が出来たりすると不純なのであえて男女で場所を分けているそうだ。

 

イスラム教の世界では、男女でそのように分けられている。女性民権運動家からすると「女性の差別だ!」というような声が聞こえてきそうだが、現地ガイドさん曰く「差別ではなく区別しているだけです!!」という答えが返ってきた。

なるほどね!!「差別」じゃなく「区別」か!

それにしてもイスラム教は真面目に教え通りにお祈りをすると、1日5回もお祈りしないといけないし、その毎回のお祈り前に体を清めないといけないので大変だ。しかも体を清めるにも順番がありそれぞれの部位を3回ずつ位洗っていかないといけないので・・・。

 

 スルタンアフメット・ジャーミィの内部見学、終了

靴を脱ぐので、周りの人達の足の匂いがちょっと気になるスルタンアフメット・ジャーミィの内部。入口には足元の匂いを消す消臭スプレーのようなものが必要かもね。。

 

こちらの尖塔(ミナーレ)は四角から時代の流れと共に丸型になったという。それは内部に螺旋状の階段が備えられており、丸型のようが構造としてシッカリするからだそうだ。

 

イスタンブールなどでこういった人気の観光スポット付近では、現地トルコ人が日本語で喋りかけてきたら注意して対応する必要があるそうだ。この時はそんな人は居なかったが、仲良く日本語で喋りかけてくる目的の裏には絨毯屋に連れていき高額な品物を買わせたりという思惑を持っている人が多いそうだ。

 

できれば改修工事中が終わった景色も見てみたい!

 

 スルタンアフメット・ジャーミィの外観 動画2

 

こちらの扉を抜けると、また別の大きなモスクが見えてきます。

 

この先に見えるのもイスタンブールを代表するモスクの「アヤ・ソフィア」である。

 

その間にはベンチのようなものが置かれていて、そこでつくろぐ人達の姿が見られる。

 

お次はこのアヤ・ソフィアの見学です。

 

この辺りも人が多いので、スリとかには注意しましょう。

 

こちらの大きなモスクであるアヤ・ソフィアは、元々はギリシャ正教の教会として537年に完成した大聖堂。しかしその後の征服者により、イスラム教のモスクへと変貌を遂げるのであった。

 

その様子は次回に続きます!

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