【バルカン半島周遊6ヶ国】3日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年5~6月
世界遺産の街?!
北マケドニアのオフリドの街からトイレ休憩を2回挟んで、アルバニアのベラトの街にやっと入ってきました。
こちらの「Bachelors’ Mosque」というモスクは残念ながら改装中。19世紀に建てられたモスクでアルバニアの文化財となっています。
世界遺産のベラトの街に到着!
バスを降りるとオスム川と呼ばれる川が広がっていて、その両脇に昔ながらの建物があります。
この川を挟んで、それぞれイスラム教の街とキリスト教の街と別れているようです。これだけ対岸でそれぞれの文化が分かれている街というのも珍しい気がする。
バスを降りると、近くにいた人相の悪そうな少年たちが何かを言いながら近寄ってきます。左の少年は歯が抜けていて、見るからに怪しい・・・。
「何が目当てかな??」と少年たちを監視する。海外ではこんな子供達がスリだったりする事が多いので、警戒する必要がある。
こちらの悪そうなガキは特に何をする訳でもなく、いきなり「マニ~~、マニ~~!」とだけ呟く。勿論何もしない人間にお金を渡すつもりはなく、徹底的に無視する。この辺でブラブラして観光客にお金せびる位なら、何か芸を身に付けてそれで魅了し、それでチップを稼ごうと考えればいいのに・・・。
世界遺産ベラトの街の景色 動画
ベラトの街でもこちら北側は「マンガレム地区」(Mangalem)と呼ばれていて、イスラム教がメインの街。
マンガレム地区の丘の頂上には紀元前4世紀頃に要塞が築かれたベラティ城がある。城内には13世紀に建てられた教会があり、現在では民家も建っているそうだ。
こちらでは尼さんが連れてきたと見られる小学生の団体と遭遇。それにしてもヨーロッパ系の子供達はとても可愛く見える。さっきの悪ガキたちは別だけど・・・。
オスム川にかかる橋を渡ります。
こちらの街の南側にあるのが「ゴリツァ地区」(Gorica)と呼ばれて、キリスト教を信仰する人達が暮らす場所。
こちらの街は別名「千の窓の街」とも呼ばれる所以が、この景色を見てもらうとご理解いただけると思う。
そんなベラトの街を隔てるオスム川。この街の人口は6~7万人で、オスマン帝国時代の街並みが保存されている街という事で、すでに世界遺産登録のされていた「ジロカストラの博物館都市」の拡大登録として2008年に世界遺産に加えられた。
世界遺産ベラトの街の景色 動画2
ここではこの街限定の現地ガイドさんが付きます、勿論英語で喋る方ですが。こういったヨーロッパの街ではその街毎に認定された現地ガイドがいます。そしてその資格を持ったガイドさんを雇わずに、例えば添乗員さんが現地を案内すると最悪の場合、案内した人が捕まってしまうそうです。
なのでこうやって多少の費用を払って、僅かではあるが現地ガイドさんを雇うか、それともバスの中で説明だけして現地はフリータイムにするかという選択肢が多いですね。
あまりキレイな水が流れていない、この川・・・。
この崖の上に登った場所にある要塞跡に行くと、この街を一望できるようで見晴らしがいいそうだ。ただ今回はそこまで登らなかったのだが。。
やっぱり若い子は大胆に短パンを履いたりしますね。周りに話を聞くと「短パンは怖い物知らずの若い子の特権」だそうです。
上の要塞跡には30を超える数の教会が建てられているそうだ。そしてその中にモスクも混在しているようだ。これだけ違う宗教が親密に混ざっているというのも珍しい。
これだけ窓が多いと、自然光の採り込みはいいだろうが窓の掃除は大変だろうな。。
結構この辺りは風が強かった。
個人的にはあの崖の上に登りたいのだろうが、ツアーで年配の方が多いので現実的には登っている時間はない。今回も70歳前後の人が多く、徒歩であの崖を登りたいと思うのはボク位しか居ないだろう・・。
ゴリツァ地区からの景色 動画
聖トマス教会へ入る
なので簡単に入れるゴリツァ地区にある「聖トマス教会」(Kisha e Shën Thomait)に進みます。
こちらの門から入って行きます。
階段が少しありますが、そこまで大そうな階段ではありません。
こちらの教会は正教会。
こちらで祀られている「聖トマス」とはイエス・キリストの弟子の1人である。
このトマスはイエス・キリストの復活を信じていなかった。しかし自分の目でその復活を見て感激し、キリストの脇腹の傷を自ら確認した人物だそうだ。
こちらはプロテスタント系の教会で、これらの付き物の絵が飾られている。右側がイエスで左側が聖母マリア。その左に居るのが「聖トマス」だそうだ。
プロテスタントの教会では”偶像崇拝が禁止”されているので、像などは無くこのような”イコン”と呼ばれる平面の画が飾られる。
聖母マリアの横に飾られているイコンはその教会の守護神なのだとか。ここだと左が聖トマスになるのだ。
カトリックと違って、プロテスタントは堅苦しくなくてイメージとしてはラフな感じ。聖職者は牧師と呼ばれて、その地位に上がるまでに結婚をしていても牧師になる事ができる。色んな事を経験している方が信者にアドバイスし易いという考え。
右側にはキリストが描かれ、その横にはキリストの弟子が描かれるそうだ。
教会に入ってカトリックかプロテスタントかを見分けるのに簡単な方法が、「像があるか?無いか?」で像があればカトリックで、イコン(画)ばかりだとプロテスタント。
ご覧のように質素な感じの教会。
この六芒星は17世紀以降はユダヤ人を表す印となっている。
天井も質素な感じの造りとシャンデリア。
聖トマスはある書物に「イエスの真意を理解せず、少しずれている人物」として描かれているそうだ。”考え方がズレている”という表現は、あまり好意的ではない。ボクの知り合いにも”感覚がちょっとズレている”人がいるが、それはヨロシク無い方にズレている事を表す。。
この十字架のある壁は募金箱のようだ。手前のロウソクを買って、そのお金をこの細い穴に入れるようだ。
特段見るものが無い教会なので、そこそこにして戻ります。
今回の添乗員さん、あまり写真スポットで自ら「写真スポットなので、写真をお撮りしますよ~~!」というタイプじゃなかったので、今回の旅行は全体的に自分を入れた記念写真が少な目だったと思う。どうしても撮りたい人は誰かに頼んで撮ってもらっていたが、今までのツアーでは添乗員さんが自ら誘導してくれるパターンが最近多かったので。。
こちらが南側のゴリツァ地区。もう少し奥に行かないと全体があまり見えませんでしたね。
こちらのマンガレム地区はこの辺りが良く見えるポイントでしたね。
ではそろそろ世界遺産のベラトの街を後にします。皆バスの方へ向かっていきます。
街を歩いている可愛らしいお姉さんに、どうしても目が行ってしまう・・。
バスで首都ティラナへ移動
バスに乗り込み、本日宿泊するホテルがあるアルバニアの首都:ティラナへ移動します。こちらの建物は元々は大学でしたが、今はホテルになっているそうです。
「千の窓の町」と呼ばれるベラト。ゆっくりと観光している時間は我々にはありません!!
ベラトの街をバスから眺める 動画
ベラトから首都ティラナまでは約2時間の移動。。
バスから見えるアルバニアの景色。
この辺りは郊外だが、首都ティラナが近づくにつれて大きな建物が増えてくる。
バスの窓から写真を撮る時に、このように太陽の光が差している時は窓ガラスに自分の姿やカメラが写り込むので、写真を撮るのも意外と難しい・・。
窓ガラスにスマホをピッタリと付ければその反射は少ないが、その方法だと撮りたい場所を上手く写真に撮れない・・。
そろそろティラナ近郊に入ってきたようです。一気に車が増えてきましたね。
人口約300万の国でも、やはり首都は混み合うようです。
ティラナ近郊の道路の様子 動画
マンションの上の方に緑が植えられていて、ちょっと珍しい光景。
ティラナ近郊の道路の様子 動画2
こちらのロータリーはオブジェが夕陽と交差して、ちょっと幻想的な雰囲気。
本日宿泊するホテルは首都ティラナでも本当に中心地にある。スカンデルベグ広場と言われるアルバニア中心部の真横にあるホテルだ。
経済が発展しない国はやっぱり交通事情があまりよろしくなく、渋滞ばかり・・・。
もうそろそろホテルに着くようだ。バスから降りる準備をしておきます。
首都ティラナに到着
この先がアルバニアの中心部であるスカンデルベグ広場で、ここを左に行った所にホテルがあります。
この続きはまた次回に続きます!
↓↓↓↓バルカン半島周遊旅行記:初回↓↓
【コメント欄】