サンタ・ルジア展望台やグラサ展望台から、リスボンの街を眺める-ポルトガル旅行記61

ポルトガル旅行記:6日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日

リスボンの色んな所にある展望台

午後からのフリータイムでサン・ジュスタのエレベーター&サン・ジョルジェ城などを見学し、次の目的地の展望台に向かって歩いているとアルファマ地区の高台に辿り着きました。

 

リスボン市内を散策

こちらは昨晩に見たような記憶があったけど、その時は暗かったので昼間は全然違う景色に見えます。

 

 

サンタ・ルジア展望台にて

夜はテージョ川が全然見えなかったけど、昼間は目前にテージョ川が綺麗に見えます。そしてテラス席にはそんな景色を楽しむ人達の姿が見えます。

 

ここは「サンタ・ルジア展望台(Miradouro de Santa Luzia)」と呼ばれる場所で、アルファマ地区にある展望台。道路脇ではアジアなどでよく見かける三輪車のトゥクトゥクが見えます。オフシーズンだからか、運転手さん達もちょっと暇そうな感じ。

 

この奥に見えるのが「サンタ・ルジア教会(Igreja de Santa Luzia)」で、元々は初代ポルトガル国王アフォンソ1世時代に建てられたもの。その後度重なる地震の影響で損傷し、今見られる建物は18世紀に再建されたものらしい。

 

この展望台だけど、他に比べるとあまり景色が素晴らしい所でもなく、それよりもレストランやカフェなどのテラス席が沢山あってそれらを楽しむ場所のようだ。

 

リスボン市内を走るレトロな路面電車が何本かあるけど、この市電28番線が一番の人気である。この市電28番線はリスボンの街を東西に走る便利な路線で、このアルファマ地区では細い道を走るのでそのぶつかりそうな光景がまた面白いのが市電28号線の魅力である。

 

市電28番線の路面電車がカーブを走る様子 動画

 

そんな市電28号線の路面電車を見送り、3人になった”チーム・ヒロ”は坂道を少しずつ登って行く。改めて歩道などを見ると”ポルトガル式歩道”だったのが分かる。現地にいる時は全然気にしていなかったけども。。

 

アルファマ地区は細い路地が曲がりくねった、昔ながらの雰囲気を残す地域。

 

古いエリアのアルファマ地区だが、今でもまだたくさんの人々がこれらの建物に住んでいるのである。

 

道を路面電車や車がどんどん迫って来る 動画

 

 

こちらの看板を見ると、坂を上って行くと展望台に辿り着けそうな感じで書かれている。

 

ひたすらに上り坂が続いて、それをひたすら歩くボク達。付いてきた奥様も普段ここまで歩く事が無いので、汗だくになっていたけども。。

 

すると坂の上にグラサ教会(Igreja da Graça)と隣接するグラサ修道院(Convento de Nossa Senhora da Graça)が見えてきた。

 

付いてきた奥様は”旦那さんの無茶振りに何年も耐えてきた辛抱強い奥様”だったので、何とか根性で上り坂を付いてきたようだ。この時点で万歩計は15,000歩を超えていて久々に10,000歩を超えたそうだ。

 

もうすっかり見慣れてきた落書きアート。もう落書きかアートかまで、判断付かないレベルに。。

 

 

グラサ展望台に到着

そしてグラサ教会のある広場からリスボンの街を一望できる「グラサ展望台(Miradouro da Graça)」に到着。もうすでにいつの間にか16時を過ぎていたので、段々と夕陽になりつつある時間帯になっていた。

 

【グラサ展望台】(Miradouro da Graça)

 

住所:Calçada da Graça, 1100-265 Lisboa

 

 

こんな展望台から見える、手前の建物の上にまでも落書きがされている・・・落書きする側も根性を見せているみたい。。

 

ここから先程訪れたサン・ジョルジェ城が見える。高さはほぼ同じ位のようだ。

 

展望台からの景色 動画

 

ここからはリスボン中心部北側の景色も見える。右側にも大きな木が目印の、展望台のような場所が見えているのでここまで来たら折角だからアソコも行ってみようかと思う。

 

ここから一望できる街並みの景色は素晴らしいけど、やっぱり快晴だとそれが更に素晴らしい景色になる。

そう思うとお天道様に感謝しないといけないですね!

 

グラサ教会&修道院の見学

こちらの教会は元々は13世紀に造られた教会だけど、何回か再建されて今ある建物は18世紀のリスボン大震災後に再建されたもの。今は教会としては使われていないようで、祭壇とかもロウソク台とかも置かれていなかった。

 

その代わりに17~18世紀頃に装飾されたアズレージョが壁にズラ~~リと貼られていた。

 

大きなサイズのアズレージョばかりが飾られていた。ただ流石にポルトガル旅行も後半戦になってきたので、すっかりと見慣れてしまったアズレージョの数々もそこまで夢中に魅入る事はなかった。。

 

こちらは隣接する修道院の中庭で、青々としている芝生が広がっていた。

 

ポルトガルの観光地で見た芝生は、だいたいドコでも綺麗に手入れされているのか、青々としていてとても綺麗だった。

 

 

リスボンの街の散策再会

さてグラサ教会を出て、次の目的地に向かいます。次はサンタクララ広場でやっている泥棒市とサンタ・エングラシア教会に向かうつもりだったけど、さっきの展望台から見えた、奥にあった大きな木が見える展望台らしき場所にも行ってみる事に。

 

グラサ教会の横にある、ちょっとした広場ではベンチに座ってギターとトランペットを演奏するオジサンがいたりで、個人的に好きなジャズの音色が聞こえて更にテンションが上がる。

 

知らない街だけど、知らない場所をドンドン歩いて切り開いて行くのがとても楽しい。

まるで大航海時代に地図に乗っていない場所を切り開く航海士のように・・・と言うと、大袈裟すぎますね。。

 

特に何も文句を言わずに付いてきた”メルハバおっちゃん”だけど、なかなかこれだけ歩く日はなくそろそろお疲れが出てきたタイミングだったかもしれない。

 

リスボンの中心部ではあまり見なかったトゥクトゥクが走っていると、アジアのようなイメージを思い出すけど、ここはヨーロッパである。

 

車が通る通りが前にあるにも関わらず、食品を店先に陳列するお店。日本人はそういうのを気にするけど、ヨーロッパの人々はそこまで気にしないのだろう。

 

ただ店先に置かれていた商品はだいたいビニール包装とかされていた。最初にヨーロッパに来た時は、日本で買うよりも安く美味しいチーズを沢山買ったけど、最近は買っても食べるだけだし、特にそこまで必需品だとは思わないので殆ど買わなくなった。

 

大阪で走っている路面電車”チンチン電車”は、道路を走る部分もあるけど基本的にはチンチン電車の線路部分の道路は、追い抜きとかの場合しか車は走らない。でもここリスボンでは逆に線路の上を走らないと、それ以外に走るスペースはない。

 

なのでこのように車・車・路面電車・車・車とかいう光景をよく目にする。だからかこの辺りではハマーとかのように車体が大きい車はまず通っていなかった。もしこの街を知らない人間が元米国陸軍軍用車だったハマーを乗りつけると大騒動になるだろうな。。

 

こちらは1974年にそれまでの独裁政権だったポルトガル政府を打倒した軍事クーデターの”カーネーション革命(Revolução dos Cravos)”をイメージして描かれている。この革命は別名「4月25日革命」や「リスボンの春」と呼ばれている。

 

1974年4月25日 カーネーション革命(Revolução dos Cravos)

1974年4月25日の早朝にポルトガル軍の兵士達がリスボン要所を占拠し、当時の首相は抗う事なく降伏したという。それによりほぼ無血革命となり、独裁政権を倒した兵士達を祝ってリスボン市民達はカーネーションを兵士にプレゼントした。兵士たちはそんなカーネーションを銃口に挿した光景が強く印象に残り、カーネーション革命と呼ばれるようになったそうだ。

 

そんな近代ポルトガルの歴史で大事な一幕が描かれている壁画があると思ったら、こちらは全然そんな雰囲気が違って子供向けみたいな絵が描かれているのである。。

 

さてこの辺りでちょっと迷子になってしまいました・・・自分が思っている方向に歩いても特に何も無さそうな感じがしたので展望台は諦めて、当初予定していたサンタ・エングラシア教会へ向かう事に。

そしてこの教会のドームに登れるとガイドブックに書かれていたのですが、そろそろ17時近くなってきて冬場は17時までしか入れないみたいなので自然と急ぎ足になってきました。

 

こちらはキリスト教で平和の象徴とされている、オリーブの枝と鳩の落書きアートが。この作品は結構手が込んでいるように見える。

 

個人的に色々海外の街歩きをする時に、「一般の観光客はまずこんな所を歩かないな・・」と思う所を歩くのが好きである。

よく周りから”変わっている人”と言われるけど、普通の人がしない事をやったり、行こうと思わない所に行きたくなるのである!

 

こちらは落書きアート・・・ではなくシール・アート?! こんなべたべたにシールを貼った車は初めて見たけど、これ全部持ち主さんが貼ったのか? それともいたずらでシールを貼られたのか?

もしいたずらでこれだけ自分の車にシールが貼られていたら、怒りを通り越して呆れてしまうだろうけど。。

 

 

こちらの落書きアートはなかなか面白い絵が描かれていた。

安田大サーカスのクロちゃんを連想させる絵であった!(笑)

 

太陽が上に登っている時間帯は暑かったけど、だいぶ傾いてきたので歩いていてもそこまで暑くは無くなってきて、そこそこ快適に街歩き中。

 

すると目の前にはポルトガルではあまり見られなかった形の教会が見えてきた。

 

こちらが第五チェックポイントであるサンタ・エングラシア教会(Panteão Nacional)で、バロック様式で元々16世紀に聖エングラティアに捧げて造られた教会。その後最初に造られた教会が倒壊した為に17世紀後半から再建工事に入ったが、その後資金不足に陥り建設計画はとん挫する。そして実質的に完成したのは20世紀後半だとか。

本来の設計予定ではこのドームの左右にも小塔が造られる予定だったらしいけど、資金不足の為に造らないまま完成となったみたい。

 

そんなサンタ・エングラシア教会横のサンタクララ広場では、第六チェックポイントの泥棒市が開かれていました。

 

”泥棒市”って聞くと、盗品ばかりが出品されているイメージがまず浮かんでくるけど、勿論盗品じゃないみたい。

 

骨とう品とかアンティーク好きな人にはこういう市場巡りは楽しいんだろうな。でももういい時間だったので、そろそろ店じまいするお店もチラホラあった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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