ポルトガル旅行記:6日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
ポルトガルの猫ちゃんもやっぱり可愛い!
ポルトガルの首都リスボンで、綺麗な街並みを見下ろせるスポットのサン・ジョルジェ城(Castelo de São Jorge)。そんな中世のお城跡では、このようにワイングラスを片手に持って、見学する人達も居たりと結構自由な雰囲気。
サン・ジョルジェ城にて
元お城だけあって、城壁に囲まれている建物。リスボンの街も昔は城壁が張り巡らされていたようですが、今では影も形も無いようです。
リスボン市内を一望する景色 動画
中世以前に造られた要塞跡は、古くは古代ローマ人が建てたそうで約1500年以上も前の建造物と推測されている。そんな古い時代に造られた城なので、中世の時代に増えてきた建築様式のように装飾とかの飾りは一切ない、シンプルなお城である。
こちらは城から東側を向いた時に見えた景色。目前に見えるテージョ川は全長の長さで言えば、ポルトガル国内にある川で最も長い。そしてそんなテージョ川からは大航海時代に多くの英雄たちが出発していった場所でもある。
ただこのサン・ジョルジェ城、シンプルな造りの城跡なので城壁を一周してみたものの、あまり見るべきものが見当たらないのです・・・。
ローマ時代は装飾とかを城に取り入れる発想までは行かずに、戦争第一だったので単純に砦として防御機能と造り易さを優先した造りになっているようで、今の時代に観光する城としては見所は少なく思う。それよりもお城から見える景色の方が素晴らしく見えてしまう場所だった。。
中央に見える教会は昨晩前を通った「サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会(Igreja de São Vicente de Fora)」。その右側にドームだけ顔を覗かしているのは「サンタ・エングラシア教会(Panteão Nacional)」で、両方とも後程訪れる予定だ。
城から東方向を眺める 動画
こちらの松は日本とはちょっと違い、「ヨーロッパマツ」と呼ばれる植物。ツアー参加者の”常にお箸オジサン”は造園業関係者で、このような植物関係には詳しくて色々と教えてくれたけど全然覚えていない・・・。
要塞や城の造りでよく見る、外側は狭く内側は広くなっている。ここから矢を撃つ時に外側からは狙われにくく、かつ内側からは撃ちやすいという基本的な造り。
城に繋がる橋は太鼓橋みたいなアーチ状で支えられた石の橋。何とも時代を感じる造りである。
そんな城の芝生が綺麗に生え揃った堀で、よ~~~く見たら石の上に登っている猫ちゃんを発見。ここまでカモメちゃんとは触れ合ったけど、肝心の猫ちゃんとは全然触れ合えてなかったので早速掘りを降りて近寄ってみる。
急に降りて行くと猫ちゃんも驚くので、慎重に近づく。
するとこの猫ちゃん、とても人懐っこくて全然警戒感無く触らせてくれた。しかも頭をマッサージすると、とても気持ち良さそうな顔をしていた。
「この掘りにいると変な奴が寄って来ないのでいいのだが、頭が痒くても掻いてくれる人が寄って来ないので微妙な場所なんだニャン。お~~ソコソコ、気持ちいいニャン!」というような顔をしていたような。。
城に居た猫ちゃんをナデナデ 動画
またこの猫ちゃんがこのサン・ジョルジェ城の守り猫のようにも見えてしまう。
「城からリスボンの街は充分に見たニャンか?? わしは毎日見ているので見飽きたけど、他の展望台からの景色もいいニャンよ!」という猫ちゃん。それでドコの展望台がオススメかと聞くと「ここから一番近いのは北に行くとあるグラサ展望台だニャン!」との事。
海外ではこんなに簡単に触れ合える猫ちゃんだけど、日本国内だと外で見かける野良猫は近寄らせてすらくれない。街中では家を汚されたくないと考える人が多い日本とは違い、温和な性格の人が多い外国の方が猫ちゃんも住みやすいのかもしれない。
という事でサン・ジョルジェ城の見学は終了。ただそれにしてもボクに付いてきていた人達の姿は途中から一切見なくなったけど、どっかに行っちゃったのかな?
サン・ジョルジェ城以外は公園となっていて、こちらに置かれてる像は大航海時代にポルトガル国王だったマヌエル1世の像。ただ彼の時代に王宮をこのサン・ジョルジェ城から下に新しい宮殿を造り、王宮を移した人物だけどなんでここに彼の像が置かれているのかな?!
ただこの像は足の先が飛び出てて、足の先にもたれるのは禁止とプレートが置かれていた。
構造的にあまり体重を掛けると破損してしまう可能性があるのだろう。高い所に設置されて庶民の手が届かない像とは違い、こうやって簡単に手が届く所の像は色んな事を計算してデザインする必要があるみたい。
こちらのオフィスのような建物の玄関の上には、孔雀が乗っていた。また何とも珍しい場所の上に乗っている孔雀である。
日本ではまず動物園以外では見かける事がない孔雀だけど、ヨーロッパではたまにその辺でいきなり見かけるのでビックリする時もある。
もう一匹はこの壁の上に優雅に寝転がっている。
孔雀はオスの羽が特に綺麗なのだが、ここでは孔雀はじ~~っと座っていたのでそんな羽は残念ながら見れなかった。。
この写真では見えないけど、左側にはヨーロッパで最も長い「ヴァスコ・ダ・ガマ橋(Ponte Vasco da Gama)」がある。1998年に完成し、その全長は17.2kmもあるという。
ちなみに世界で最も長い橋は中国にある「丹陽-昆山特大橋」で、その全長は164.8kmに跨るが基本的には高架橋。それと長い橋世界TOP10の内、9本はアジアに設置された橋が占めている。
という事はアジア人は長い橋が好きなのかな?!
こちらの眼下には昨日ファドを聴いた、ファド発祥の地とされているイスラム時代の雰囲気を残している街並みが特徴のアルファマ地区がある。
昔の人達は敵から攻められる可能性が日常的にあった為に、このように敵の侵略をいち早く発見できる高台に要塞などを造っていたのだろう。それにしてもこの場所からだと四方を見渡す事が出来るので、最適な防御の要所となっていたんだろう。
淡白な造りのお城だったのであまり城で見るべきものがなく「10€も支払ったのだから、もうちょっと景色を楽しんでおこう!」って感じで、展望台からリスボンの街を眺める人々。
ここにもテージョ川に向けて大きな大砲が設置されている。川を上って攻めてくる船舶に対して、大砲の先端が向いているように見える。
再びリスボン市内を眺める 動画
ちなみに日本で最初の大砲はというと、1576年にキリシタン大名大友宗麟がポルトガル宣教師から入手した大砲を「国崩し」と名付けたのが最初とされている。確かに大砲の出現でそれまでの戦法が様変わりし、相手の国を潰す事が出来たのだろう。
奥には先程見た4月25日橋が見えて、その奥にはちょっと見えないけどベレンの塔とジェロニモス修道院があるハズ。
この公園辺りでボクに付いてきていた人達を発見。しかし当初は4人居たけど2人の姿しか見えなかったので聞いてみると「その2人はもう充分みたいで帰りました!」との事。。
明日の朝は帰国に向けて、朝4時45分にホテルを出発するという。それにツアー後半になって疲れが出てくる人もいるので、人によっては最後のリスボンを満喫するというよりは明日に備えるという考えの人もいる。
特にお歳を召してくると色々と活動するのが、段々とシンドクなるようである。。
ここは大きな木が植えられていたので、少々日差しが強いシーズンでも木が日差しを遮ってくれるので休憩場所としては最適。
ボクを待っていた奥さんと”メルハバおっちゃん”はアイスクリームを食べながら、ボクが帰ってくるのを待ちわびていたみたい。。
リスボンの街散策を再開
という事でここでこれ以上ゆっくりとする必要もないので、次の第五チェックポイントを目指して出発します。
次のチェックポイントは先程サン・ジョルジェ城の猫ちゃんが教えてくれたグラサ展望台で、ここからは歩いてもそんなに距離は無いはず。
路地で歩く人達が普通に手に届く場所でも、このように洗濯物は干されていた。結構人数が多そうな家庭のように見える洗濯物。
古い建物が多いヨーロッパでは、このように路地裏とかに入ると補修をしている建物をよく見かける。
ヨーロッパの建物を見ていると「きれいだな~~!」と思うけど、アレはこまめに補修している賜物。そうしなければ、このようにボロボロな建物になってしまうのである。
そんな建物でもちゃんと補修して、外壁にタイルを綺麗に貼るだけでこのような建物となる。
中央のボロイ建物が先程見たものでビフォー、左右がそんな建物を補修した後のアフターって感じ。
こちらの建物も目下補修中。イスラムチックな濃いブルー色の扉と白い石灰が塗られた感じがいいね!
こちらではバケツが吊るされていたけど「何かな??」と思って上を見上げたら、バルコニーでギターを持ったお兄ちゃんが立っていた。そんなバルコニーの下に段ボールの切れ端に矢印が書かれていて「チップはここに入れてね!」って感じが、ちょっと可愛らしくも見えた。
グラサ展望台を目指して、気ままに進んでいたら路面電車が走る通りに出てきた。
路面電車が走る姿を見ながら進む 動画
こんな旅はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポルトガル旅行記:初回↓↓
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