アマリア・ロドリゲスが眠る教会を眺めて、市電28番のレトロな車両で揺られる-ポルトガル旅行記62

ポルトガル旅行記:6日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日

市電28番の魅力とは?!

さていよいよポルトガルでの残り時間もあと僅かになってきました。残り時間はあまり無いけど、まだまだ夜になるまでリスボンの街を散策し続けます。

 

リスボンの街にて

さてここでは”泥棒市”と呼ばれるサンタクララ広場にやって来ました。こうやって売られた絵を見ていると、このリスボンの街は狭い路地を走る路面電車が一番人気がある景色なんだろう。

 

 

泥棒市に寄り道

ここのたくさんの服が吊るされていた露店は、ポルトガルの服というか、南米の服というか、アフリカのような服がいっぱいにありましたね。

 

そんな泥棒市の中で目が止まったのが、こちらの露店の看板。昨晩聴いたファドのCDを販売していたお店です。

 

ファドのCDがこれだけ置かれているのは、ポルトガル以外ではあまり見かけない光景だろう。ましてはファドなんて言葉を全く聞かない日本国内では、まず見かける事が出来ない。

 

露店のオジサンに聞くとこちらの「アマリア・ロドリゲス(Amália Rebordão Rodrigues)」(1920~1999年没)がポルトガルのファド界では、未だに一番人気なんだとか。日本の歌手に例えると、美空ひばりのようなポルトガル人にとっての存在感のあるシンガー。

 

折角のポルトガルの思い出として、ファドのCDで先程のアマリア・ロドリゲスにするか、こちらのオムニバスにするか少々悩む。でオジサンに「こっちにもアマリア・ロドリゲスの曲が入っているから、コッチにしなよ!」と言われて、コッチのオムニバス形式のCDを10€で購入する。

 

こちらの周辺の壁にも落書きのような、アート作品が描かれていた。

 

こちらの壁にはドット絵のような女性が描かれていた。ひょっとしたらこの女性はアマリア・ロドリゲスだったかもしれない。

 

そしてお目当ての教会が近づいてくる。近づき過ぎてドコが正面だか分かりにくい。。

 

 

サンタ・エングラシア教会にて

ポルトガルにあった教会の中では、どちらかというとイタリアでよく見られる大聖堂のようにドーム状の屋根になっている。某ガイドブックを見ていると、こちらのドームの上に登れると書いてあったけど、ドームの上に登っている人は見えなかった。。

 

そして教会の入口周辺に辿り着くものの、扉は固く閉められていた・・・。

 

近くにいた集団の1人がこっちに向かって喋りかけてきた。「今日はクローズなので、入りたかったらまた明日来ないといけない」的な事を言われた・・・。

 

まあ教会の中に入りたかった訳ではなく、単純に高い所に登りたかっただけ。ここに来た時間が遅くて閉まったのか、それとも今日は休みだったのかは不明。

 

それとこのサンタ・エングラシア教会には、先程のファド界のナンバーワン・スターであるアマリア・ロドリゲスの遺体が安置されている場所なんだとか。なる程、だからさっきそれみたいなアート絵が描かれていた訳だ。

 

さてこれにてとりあえず事前に考えていたリスボン観光は一旦、全部回ったので終了。後は気の向くままに進むのみ。

 

このサンタ・エングラシア教会は17世紀に再建しようと計画されたが、その後資金難に陥り、このドーム状屋根が出来たのは20世紀後半に入ってからだそうだ。こういった教会が沢山造られているヨーロッパの街だけど、その裏には大量のお金を捻出してくれるスポンサーが居ないと成り立たないのである。

 

ポルトガルの陶器は結構お洒落で、柄も自由な感じでデザインされているし、可愛い物が多かった。

 

お洒落で可愛いお皿をオカンにプレゼントしようかと思ったけど、家には大量の食器があるので持って帰ってもその一部になるだけなのでお皿の購入は控える。

 

ここはサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会の横の路地。とりあえずリスボン市内の中心部方向に歩くとする。

 

こちらのアーチ状なのは門なのか、それとも橋なのか。自由気ままに歩くボクの後ろを付いてきた”我慢強い奥様”と”メルハバおっちゃん”。午後は動きっぱなしだったので、そろそろお腹が空いてきたみたい。

 

そんな教会横の壁に、喧嘩を売っているようにも見える落書きアート。

 

リスボンの街を色々と散策していたら、もう既に照明に光が灯る時間がやって来ていた。

 

 

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会にて

こちらの教会も昨晩にやって来ていた「サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会(Igreja de São Vicente de Fora)」である。この教会もポルトガル初代国王アフォンソ1世時代に建てられた教会で、その後16世紀に再建されたもの。

 

そして教会には入らないけど、ポルトガル国王でブラガンサ家(1640年~1910年)出身の歴代国王達の遺体が安置されている教会でもある。ブラガンサ家の国王総勢17人の内、15人分がこの教会に集められているのだ。

 

教会付近の景色 動画

 

実はこう見えてもレストラン選びが苦手というか、吟味し過ぎて簡単に入れない事が多い。日本にいる時も知り合いと居酒屋を探す時に下手したら1時間程かけて店選びをする時もある。。

 

教会前には路面電車も通っていて、こちらの路線はリスボン市内の路面電車の中でも一番人気の28番線だ。ちょうど乗ってみたいと思っていたので、絶好の場所に出て来れた。

 

こちらの看板の一番下に書かれている「feira da Ladra」とは先程の泥棒市の事。

 

さて道路を渡った反対側に路面電車の28番線のリスボン市内行きの停車場があったので、そこで電車が来るのをしばし待つ事に。

 

去年12月のバルト三国旅行に行った際に福岡からお越しだった夫婦から、ポルトガルに行くと伝えたら「絶対路面電車の28番線には乗ってみて!」と言われていた。それ以外にも某ガイドブックにもオススメは28番線と書かれていたので、乗車するのが楽しみである。

 

しかし停車場で待てども待てども、全然車両はやって来ない。反対側に行く車両はドンドンとやって来る割に、こちらの路線は一向に姿すら見えない・・・。

 

リスボン市内を走る28番線の電車 動画

 

すると反対側路線だけ、このように玉突き状態に・・・。

そんなに連続で反対側に来る位なら、1台くらいこっちに来てくれてもいいのに。。

そう思ったりしていると、更にもう1台反対側の線路に表れて、3台連なって走ったりと流石ポルトガル。。

 

レンタルカートで走る団体さん 動画

 

こういうレンタル・カートでレトロで可愛らしいポルトガルの街を、走り回るのも楽しそうだ。

 

 

やっと市電28番の車両に乗り込む

電車を待つ事10数分・・・・やっとお目当ての車両が到着します。この路面電車は特に時刻表とか無いんだろう。仮に時刻表があったとしても、意味をなさない物になっているだろうね。

 

路面電車に乗り込む時は、こちらのカードリーダーに乗り放題チケット「Viva viagem card」をかざします。

 

少々電車が来るまで待ったけど、待望の市電28番に乗れてご満悦の顔を浮かべる”メルハバおっちゃん”は「メルハバ~~!」って感じでしたね。

 

ボクが座ったのは、車両の進む景色が見れる最前列。勿論ここから進む景色をガンガン動画に撮る為に、最前列を確保したのである。

 

狭い道を走る市電28番線 動画

 

昨日の夜に路地を歩いている時に見ていた、線路が1本しかない道がたぶんこの辺りだったハズ。他に車両は通れずに脇を歩く歩行者も止まって、車両を通さないといけない位に細い路地を上手い事路面電車は進んで行きます。

 

ここはさっき、曲がったカーブを進んで行く路面電車の動画を上から撮った場所。

 

サンタルジア展望台付近を走る市電28番線 動画

 

このリスボン市内に向かって走る路線は、ボクらが居た停車場でもだいぶ待ったけど、それ以降の停車場の人達も大勢待っていた。だから車両が停車場で停まる度に沢山の人達が乗り込んできた。

 

だんだんとリスボン市内の中心部に入ってきた。路面電車同士が交差する時は、日本だとすれ違う相手に合図するのが恒例だけど、ポルトガルの運転手は微動だにしなかった・・・。

 

バイシャ地区に差し掛かってきたけど、ドコで降りるか決めていなかったのでとりあえず乗り続ける。しかも降りる時は後ろのドアから降りるハズだけど、車両内は通勤ラッシュ時のように大混雑していて、一番後ろのドアに行くのも難しい状態になってしまっていた。。

 

ドンドン進む路面電車 動画

 

だけどこのまま乗っていてもキリないし、街中から外れると戻るのも大変なので、そろそろ降りようと決める。

 

ご覧のようにギッシリと詰まった市電28番線の車両内。来るタイミングが遅くて、それぞれの停車場で乗って来る人が多かったのも要因だけど、それ以上に一番便利な線であり人気もあるのがこの市電28番であった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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