イタリア周遊10日間 ひとり旅ツアー(阪急交通社)口コミ旅行記-4日目
ピサ観光
ピサの大聖堂 内部見学
そのまま大聖堂の中に入って、見学です。広い室内で高い天井。
この大聖堂は建設後にイスラム様式の改修があった為に、スペインのコルドバにある「メスキータ」のような赤と白のアーチ状の柱になっています。
天井は作る側からしたら、気が遠くなりそうなぐらいの細かい彫刻が。。
先程外から見た大きな扉の裏側。
奥の中央部にはキリストと思われる人物のモザイク画が見える。
横にはデッカい絵が並んでいる。誰かの戴冠式のように見える。
この辺りはイスラム様式に改修された部分だろう。
古い大聖堂も時代の変化に応じて、その姿を変えて今日に至る。
こちらの天井は16世紀に完成したそうだ。ホント細かい造り。16世紀頃に火事で一部が破損し、フィレンツェのメディチ家が再建させたそうで中央にはメディチ家の紋章が配置されている。
床にはお墓のレリーフがある。初めての人はこの下にお墓があって、人骨が埋められているとは思えないがこれはヨーロッパの教会や大聖堂の”あるある話”である。
聖ラニエリを祀る祭壇
ピサの守護聖人である「聖ラニエリ」を祀った祭壇で、中央の透明な棺には「聖ラニエリ」のミイラが保管されています。12世紀に生きた人でキリストの苦しみを体現する為に週5日の断食をしたそうで、晩年はピサの人々のために全霊をささげた。その中で数々の奇跡を起こした事により、生前中から聖人として崇められたそうだ。
そんな「聖ラニエリ」は亡くなってもまだ人々に崇められ、肉体は永遠に地に還れない状態・・・。
これぐらいのサイズの絵を描くのに、どれくらい時間がかかるのだろうか?
至る所にイエス・キリストにまつわる絵が飾られている。
大理石でできた説教壇
ピサ出身の彫刻家「ジョヴァンニ・ピサーノ」により14世紀に造られた彫刻の説教壇。
上部には細かい人々の彫刻が刻まれている。完成まで約9年の歳月がかかったそうだ。
柱まで人の顔が彫られている。
その柱を支えるのは獅子。しかもよく見ると馬みたいなのを押し倒している状態で柱を支えている・・・というより”支えさせられている”という感じかな。
なお、この彫刻が凄い所はこの説教壇が”一つの大きな大理石からできている”ところ。失敗の出来ない人生を掛けた彫刻作品である。
正面奥のモザイク画には「イエス・キリスト」と洗礼者「ヨハネ」と「聖母マリア」が描かれている。
ガリレオのランプ(シャンデリア)
こちらの天井から吊り下げられているシャンデリアは当時の「ガリレオ・ガリレイ」がこれの揺れを見て「振り子の法則」を発見したという逸話が残っている。ただし科学の世界ではこれは”作り話”だとされている。
洗礼堂が夕焼けになりつつある曇り空の下でひっそりとたたずんでいる。ここも内部の見学ができるみたい。
時間は15時を過ぎて、少し日が落ちつつある。
横の芝生では芝刈り機が手入れ中。
ホント観光地に芝生があると、それだけで2倍以上そこがキレイに見えてしまう。マチュピチュ遺跡も緑がキレイに管理されているのでキレイに見えるのと同じ。
段々ピサの斜塔に近づいていく。
何やら笑顔のおばあちゃんが見える。
楽しそうにトリック写真を撮っている。もうそろそろピサの斜塔が間近に見えるハズ。
ピサの斜塔(Torre di Pisa)
本来は「ピサの大聖堂の鐘楼」であるが、この傾き加減が世界的に有名になり「世界一有名な搭」である。建設は12~14世紀の間に断続的に建設され、8階相当の高さになっている。この傾斜は建設途中から地盤沈下の影響で傾き始め、それを考慮して建設を続行された為にカーブして造られている(もし地盤が真っ直ぐになるとおじぎをしているように曲がっている)。近年の工事の影響で斜塔の傾斜は安定しており南側に約4度の傾きを維持しており、塔の内部は入場制限付きだが入場観光ができる。
ピサの斜塔と同じ”4度”の傾きで屋上を見上げる男。
足元には軍隊が守っている。確かに下から見上げると、左側にうっすらカーブしているのが分かる。
こちらの扉から入場する。その前に手荷物を預けるクロークへ向かう。こうやって足元を見る4度以上に傾いているような感じがする。
ヨーロッパにある斜塔で円形のものって、そういえばあまり見ないような気がする。
こちらの芝生には頭が割れて上半身が残っている像(もしくはこういう風に意図的に造られたものか?)が見える。
こちらが手荷物を預けるクロークがある建物。
違う角度からもピサの斜塔を見てみる。
こちらのクロークでは係員が居て、コンピューター制御で預かってくれるので盗難の心配はないとの事。
傾斜する「ピサの斜塔」をバックに、傾斜する「広場内の標識」。
ピサの斜塔の足元は、このように階段が付いておりここで身体検査をしてから入場できます。ガイドレシーバーやスマホなどは持っていても検査は問題ありませんでした。
こちらで現地ガイドの「ローラ」さんとはお別れ。
「グラッチェ!チャオ!」と挨拶します。これからピサの斜塔の内部に入っていきます。
この続きはまた次回に!
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