ポルトガル旅行記:4日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
聖地の夜の景色とは?!
聖地ファティマの街にて
さて聖地ファティマの街でこれから夕食のお時間です。夕食会場はこのホテルの中にある、レストランのようです。このようなパックツアーではホテル内のレストランに行く機会が結構多いですね。
ホテル&レストランという感じの看板。
Dominican Sisters Hotelで夕食
ここはドミニカ修道院跡のレストランで、現代的な華やかさはないけど、このように壁にはキリスト教の聖地の街を思わせるアズレージョで飾られていて、とてもいい雰囲気が出ています。
住所:R. Francisco Marto 50, 2495-448 Fátima
建物内のレストラン内にはご覧のように30を超えるテーブルが設置されていたけど、我々の他のお客さんの姿は見えない・・・。
まずは濃厚なカボチャのスープが出てきた。修道院だからか、まずは質素な感じのスープで様子見といった感じかもね。
それとこの夕食で嬉しい事が1つあった。それは修道院だけに”キリストの血”とも言われる赤ワインがテーブルに1本、無料で付いていた。
それに喜ぶ一同だけど、座ったテーブルのメンバーは全員がアルコールを飲める人だったので、あっという間に無料の赤ワインが無くなってしまう。すると人生の大ベテランである”自称後期高齢者オジサン”が「添乗員さん、確かお酒飲まないハズ。だからそのワインを貰おう!」と言って赤ワインを貰って来てくれた。
酒飲みは特にこういった時に機転が利くのである!
ウエイターも修道士だと思っていたら、そこそこにイケメンのお兄ちゃんがスープを注いでくれる。ただ腕にタトゥーが入っていたけど、修道士も最近は管理が甘いのかもね。
さて無料で付いていたワインとは別にビールを注文、1本1.50€と流石に安い!
お次に出てきたのは、こちらのコーンとハムが入っているオムレツのような食べ物。なかなか美味しい。
そしてお次はサラダ。野菜は大事である。
それぞれに料理の載ったお皿を持って来てくれるのではなく、このようにイケメン・ウエイターが料理を持って来て配ってくれる。
ここのレストランのウエイターのお兄ちゃん達、そこそこにイケメンだったけど、そんな若い年代にはあまり興味がなく、料理とお喋りに夢中な様子のツアー参加者さん達。。
次々に運ばれてくるので、お喋りに夢中でゆっくり食べているとお皿が一杯になってしまう。。
本日の夕食のメインはこちらのお魚。オイルサーディンが人気な国だけあって、イワシが本日のメイン。
ポルトガルは大西洋に面しているので、このような魚介類が豊富なのでどこでも新鮮な魚料理などが食べれるのである。
ちょっと骨が細かかったけど、そこそこに美味しい!ただお代わりは要らないけども。。
そして急に横に座っていた”自称後期高齢者オジサン”が、壁にあった最後の晩餐のアズレージョの絵を見て「どれが裏切り者のユダだった??」と言い出した。
こちらのアズレージョはレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な最後の晩餐をモデルにしたもので、それを詳細に真似て描かれている。
このキリストの弟子である、12使徒の中でどれが裏切り者のユダか、皆さんは分かりますか?
添乗員さんを呼んで聞いてみるものの、いまいち自信が無いとの事で、ここは修道院との事でウエイターを呼んで彼に聞いてみる事に。ただイマイチ彼と意思疎通が出来なくて、彼もイマイチ内容が分かっていなかったみたい。。
この最後の晩餐の場面はキリストが「この中に裏切り者がいる!」と告白した時で、それに対して反応する弟子たちの様子を描いている。だからこのようにナイフを隠し持っている人はその裏切り者を殺そうと企んでいたとされている。
ちなみに裏切り者であるユダは、この写真中央に写っている袋のようなものを握りしめている人物とされている。これはキリストをユダヤ人に売った対価として、手に入れた銀貨が入った袋だという。それと裏切り者がいると言われたので、思わずバレるのを恐れて体が後ろに引き気味になっている様子が描かれているのが分かる。
最後の晩餐のイメージはこのレオナルド・ダ・ヴィンチの描いた絵画の構図が、既に常識として世界中の人々に認識されている。しかしこのイメージはあくまでレオナルド・ダ・ヴィンチの世界感で描いた作品であって、実際にあったであろう景色とは違う可能性が高いのである。
「どれがユダかは分からないけど、デザート持ってきました!」という感じのイケメン・ウエイターのお兄ちゃん。。
修道院だからってどんな料理が出てくるかと思っていたけど、記憶に残ったのは無料のハウスボトルである赤ワインだけだったような。。
今回のデザートはアップルパイで、カリッと焦げ目も付いて中々美味しかった!
無料の赤ワイン2本とビールを飲んで、すっかりほろ酔い気分で満足した夕食。
フランシスコ・サビエルみたいな人物がアズレージョに描かれている。何気なしに今の日本でも、16世紀に伝来したポルトガル文化が根付いているので、そう思うとポルトガルとの縁をどこか感じるのである。
ホテル周辺にはスーパーは無かったけど、このように24時間開いているお店もあった。こちらだけはキリスト教関連グッズのお店ではなく、色んなお土産とかも置かれているお店であった。ここで今晩晩酌用のアルコールを購入するのであった。
ファティマの大聖堂にて
晩酌用に買ったお酒を部屋に置いて、再び夜の大聖堂に1人向かう。すっかり暗くなった大聖堂では、このように綺麗にライトアップされていて、とても神秘的な雰囲気を出していた。
元々は何も無い場所だった、このファティマ。ある少年少女3人が聖母マリアが出現したという奇跡を体現してから、約100年後にはこのようになった。個人的には聖母マリアの奇跡よりも、人類の生み出す技術革新の方に驚く。少年少女3人の内、9歳と10歳で早世した2人もこの光景を見ると驚くと思う。
聖母マリアと会ったと少年少女3人が言った事から、始まったファティマの街。そんな小さなきっかけでもこれだけの影響を及ぼすという事に、改めて感慨を受ける。
夜の聖堂の周辺には神に祈る人達がロウソクに火を灯している姿が見える。
ロウソクに灯される火は、イエス・キリストの象徴でもあるのでキリスト教信者が絶える事なく、このようにロウソクに火を灯していくのである。
ファティマで灯されるロウソクの火 動画
そんな場所に置かれていた籠の中には、このようなロウソクのようにも見えるものが置かれていた。
こちらの箱には顔の部分や手や耳、更には内蔵や小腸などの部位も置かれていた・・・。
夜の大聖堂周辺の景色
夕食前もあまり人が居なかったけど、夜は更に少なくなっていた大聖堂。ここで1人、聖母マリアの奇跡を妄想しファティマの雰囲気を満喫する。
さていくら待ってもボクの前には天使や聖母マリアが訪れなかったので、夜歩きも兼ねて一番近くにあるスーパーマーケットまで行ってみる事に。こちらは先程の大聖堂を横から見た景色である。
大聖堂の横は大きな駐車場と公園になっていたけど、全然ひと気はなかった。でも怖いという感じは全然無くて、人が居ないだけという感じ。
そんな公園沿いの道を進むと、営業しているのかちょっと怪しいホテルが見えてくる。
ファティマのホテルは聖地だけあって、入口にも聖母マリアの像が置かれていたりと雰囲気がある場所。
夜道はこのように暗くなくて明るいけど、全然人通りがない。一応周辺に警戒して歩くけど、全然人自体が居てないので危なくも何ともない。
近くのスーパーマーケットにて
ホテルから歩いて10分程でスーパーマーケットが見えてきた。
面白そうなデザインの袋に入ったポテトチップスと思われる商品。だけど、空気がパンパンに入って嵩張るのでお土産に持って帰れないし、ホテルで食べるには多過ぎるし・・・。
ポルトガルでも人気のオイルサーディンもスーパーマーケットに置かれている商品は、さすがにめちゃめちゃ安い。。
やっぱりバラマキ用のお土産を買うにはスーパーマーケットが最適。
ただそんな商品には目をくれずにボクが狙っていたのはポートワイン。ここはポルトの街じゃないけど、ご覧のようにポルトガルでは普通にポートワインも売られている。そこそこ安い物もあったけど、右側の10年物を購入する。
スーパーのレジで「袋はいる??」って聞かれたけど「ノ~~~!」と伝えたので、ワイン瓶を片手に抱えたまま、夜の小道を1人歩いて帰る。勿論そんな帰りの道中でワイン片手の怪しい男に、接近してくる人など居ないのであった。
こちらは24時間オープンのお店で購入した、お酒の小瓶。明日訪れるオビドスという街で名物のサクランボ・リキュールとポートワイン。
ただ小瓶なのであっという間に無くなってしまったけども・・・
こちらはスーパーで購入した、10年物のポートワイン。なかなかコクがあって美味しいワインでした。これ1本で9.89€というお手頃な値段でしたね。
こんな旅はまた次回に続きます!
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