ポルトガル旅行記:5日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
ナザレからの景色はワンちゃんも好き
さてポルトガル旅行も早や5日目。聖地アルファマのホテルで宿泊して、これから朝食です。朝7時からオープン予定の朝食会場でしたが、5分程早めに開けてくれました。オブリガードです!
朝食会場に着いても、お皿を手に持って簡単に料理を取る事はしません。まずは朝食会場内にある料理を先に全て偵察してからです。
豊富なパンの種類が置かれています。人によってはオーブントースターを使って、パンを焼いて食べる人もたまに見かけますが、面倒くさがりのボクはそんな手間を掛けたいとは思いませんが。。
こちらには甘そうなパンやポルトガル名物のエッグタルトなどが置かれています。
”甘いものは別腹”というセリフが好きな女性陣にとっては、誘惑のコーナーですね。
今日は朝8時出発で朝食会場オープンからの時間は1時間しか無いので、殆どのツアー参加者さん達は朝食会場に既にやって来ています。日本人の真面目さというか、勤勉さが垣間見られる場面です。
相変わらずの少なめの朝食。朝からあまり食べれないボクにはこれ位の量がいいのであるが、年齢が2周りも上の方々は結構朝から食欲あるのに驚く。。
ナザレの街に向けて出発
朝8時にホテルを出発し、一路ナザレの街へ向かいます。遠くには朝日がモヤっているのが見えて、とても綺麗な朝です。
夕陽のように見えるけど、これはれっきとした朝モヤ。
今日は天気が良くなりそうなので、絶景を期待しているのである!
バスの中で騒いでいる声が聞こえたと思ったら、左側に雲海が見えている。昨日は雨降りだったので太陽様が現れた朝に温度が上がり、昨日の雨が蒸発してこのような状態になっているようだ。
バスから見えた雲海の景色 動画
そんな景色に加えて、更に飛行機雲も「オレも参加させてよ!」って感じで入ってきた。朝から幸先良さそうな感じである。
ナザレ(Nazaré)の街にて
バスに揺られる事、約50分でナザレの街に到着。某ガイドブックには少ししか街の情報が載っていなかったので、何がある街なのかも知らないままにバスを降ります。
期待通りに青空で殆ど雲が見えない快晴。観光で一番大事な要素は、やっぱり綺麗に晴れた晴天だと思う。
夜遅くまで活動するポルトガル人は朝に弱いのか、駐車場近くにはあまり人影が見られなかった。
そして添乗員さんの後ろを付いていくと、向こう側からこちらに向かって歩いてくる日本人団体と遭遇する。聞いた所によるとこの団体さんも阪急交通社のツアーだという。ナザレの観光をもう終えたみたいだったので、えらい早くから到着していたみたい。
シティオ地区にて
ここはこのナザレの街でも崖の上の高台に位置する地区。この街は元々漁師の街でイワシ漁が盛んなので、イワシ料理が昔から名物だという。
こちらの教会は「ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会(Santuário de Nossa Senhora da Nazaré)」で、元々は14世紀頃に建てられ、その後17世紀頃に改修されて今に至る。こちらの中には4世紀頃に現イスラエルのナザレから移動された木彫りの黒マリア像が711年にこの地方に持ち込まれて、今では保管されているという。
この街は19世紀までは海賊やバイキングなどの襲撃が度々あったので、標高100m程にあるこのシティオ地区にまず街が築かれた。そして19世紀以降は海賊の襲撃が殆ど無くなったので、下にある海岸線に近いプライア地区に移り住み、今では夏場には大西洋で泳ぐのを目的にした観光客が多く訪れる人気観光地となっている。
シティオ地区の広場の景色 動画
ここを訪れたのは1月中旬で観光客が多く訪れる時期では無かったので、まだお店などは全然開いていない。。
こちらの岸壁の端に建てられているのは「メモリア礼拝堂(Ermida da Memória)」と呼ばれるもので、12世紀に建てられた物だそうだ。ちなみに先程の教会が出来る前には木彫りの黒い聖母マリア像は、こちらの礼拝堂に保管されていたそうだ。
この地方では有名な”ナザレの伝説(Legend of Nazaré)”という出来後の後に建てられた礼拝堂。これは1182年にこの辺りの領主ドン・ファスという人物が、朝に狩りをしていたら今日のような濃霧に包まれ1人ハグレて鹿を追っていた。すると急に目の前に聖母マリアが表れて、それに驚いた馬が立ち止まるとそこは崖の上で、何とか後ろ足だけで踏みとどまったという。
この奇跡に命を救われたドン・ファスがそれに記念して建てたのが、このメモリア礼拝堂である。
今ではそんな奇跡の影も形もなく、自分の露店を準備するオバチャンの後ろ姿しか見えない・・・・。
このナザレの街の名前は、イエス・キリストが大きくなるまで育ったパレスチナ地方にある街の名前で聞いた事があった。キリストは”ナザレのイエス”と呼ばれていたそうだが、そんなナザレの街から黒いマリア像をこの街に持って来た事でそのナザレの名前をこの街にも付けたという。
崖の上からは、海岸線とそれに合わせて発展したプライア地区が見える。1月だったので全然浜辺には人が居なかったけど、夏場には海水浴やサーフィンをする人でこの海岸線は埋め尽くされるという。
”ナザレの奇跡”と呼ばれる奇跡が起こったとされる場所は展望台になっていて、絶好の写真スポットになっている。そこには人間だけではなく、このようにカモメちゃんもやって来て動物に人気がある場所のようだ。
何とも綺麗な景色で、羽ばたいて大空から素晴らしい景色を見れるハズのカモメちゃんもここからの景色が好きみたい。
展望台から景色を眺めるカモメちゃん 動画
他のカモメは人が近寄ると飛んで逃げて行ったけど、このカモメちゃんだけは人が近寄っても微動だしない。。
ポルトの街でもカモメちゃんを見かけたけど、背景的にはこちらの方がよっぽど綺麗に写っている。
寄ってくる鳩は見た事あるけど、人に寄ってくるカモメってあまり見ない。だから余計愛くるしく見えてしまうカモメちゃんである。
それにカモメの割にサービス精神満載で、このようにオジサンの記念写真にも気軽に一緒に写ってくれるのである!
男性陣はそんなカモメちゃんや大海原が一望できる絶景に見惚れていたが、女性陣はそんな景色より地元の伝統衣装に身を包んだオバチャンが開いた露店に群がっている。。
こちらではナッツやクッキー、豆などの乾き物が売られていて勿論試食も出来る。
さすが逞しい女性陣である。。
こちらの地方では代々昔から、既婚の女性は6枚か7枚程のスカートを重ねて履くというのが伝統となっているようだ。そんな伝統衣装に身を包んだオバチャンと一緒に記念撮影したければ、この露店で少々お買い物が必要なんだとか。
そんなオバチャンには興味が無いので、1人黙々と鳥を追いかける。さっきの露店で試食に置いてあったクッキーなどを投げるも、このカモメちゃんは先程の人懐っこいカモメちゃんとは違い、直ぐに飛んでいった。。
平和のシンボルともなっている鳩。ちなみにこのナザレの街の人口は約15,000人前後との事。
こちらのオジサンは持って来ていたパンを鳩にあげていた。そんなオジサンに群がる鳩たち。。
まだ遠くには雲海が見えている。このナザレの海岸では高い波が発生するポイントでもあるらしく、世界のサーファーにも人気がある場所だそうだ。
さっきカモメちゃんの写真を撮っていた展望台は、横から見てみるとこのように突き出ていた・・・。
もしこの先端に立っている時に、この岩が折れたら・・・・と思うとちょっとビビッた。。
この奥の方に行けば昔の要塞跡が見れるらしいけど、ここからの景色だけで充分である。
下へは断崖絶壁になっていて、ここから落ちたら・・・・グシャ・・・という感じだろう。。
”ナザレの奇跡”では、よくここで踏ん張れたと思う。聖母マリアというか、乗っていた馬に感謝すべきだと思うけど。。
夏場になるとこの海岸は今の景色がウソのように、色んな場所から押し寄せてくる観光客で一杯になるようだ。そんな砂浜もパラソルが付いたベンチで、座る隙間もない位に埋まっちゃうらしい。
1月のポルトガルだったけど、さすがに太陽が顔を覗かせてくるとだいぶ暖かく感じた。そこまで暖かくはないけど、上着は必要ない位である。
ナザレの街と海岸線を眺める 動画
こちらには別の露店を準備しているオバチャンの車のフロントガラス。黒いマリア像に肖ってか、黒い人形が鎮座していた。。
こちらのオバチャンもこの地方の伝統衣装を着ていて、何重にもなったスカートを履いていた。
人懐っこいカモメちゃん 動画
そんなオバチャンの露店で試食のクッキーを貰ったのを、この人懐っこいカモメちゃんにあげてみました!
そんな可愛らしいカモメちゃんに見惚れていると、こちらの絶壁の壁の上に鎮座しているワンちゃんを発見!
毎日この辺りを散歩して慣れているのか、全然怖そうにしていないワンちゃん。犬には高所恐怖症はないのだろうか??
ナザレの景色に似合うワンちゃん 動画
こんな旅はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポルトガル旅行記:初回↓↓
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