【神話の国ギリシャとエーゲ海クルーズツアー】2日
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】
デルフィ遺跡を訪問
デルフィ地区のホテルに泊まり、朝7時前にロビーに降りるもまだ朝食会場の用意は出来ていない。ちょうど今準備中みたい。
外に出てみると空気がキレイである。空はまだ明るくないが、徐々に明るくなりつつある。
パルナッソス デルフィ ホテル(Parnassos Delphi Hotel)
部屋によって大小あるようで、ボクの泊まった部屋はバスタブが小さくシャワーを浴びるだけしか出来なかったが、他の人の部屋はバスタブに浸かれる位の広さがあったりしたみたい。
ホテル内の朝食バイキング スタート
5分位すると「全部は揃っていないが入っていいよ」との事で朝食会場に入って、まずはどんなものがあるが物色する。ここの朝食会場はあまり種類が無さそうな感じであった。
あまり広くない朝食会場なので、あまり沢山の種類を置けないのか?
朝からあまり食欲は出ないので、いつもフルーツ類までは取らない。でも周りの人達は結構食欲旺盛でガツガツ取っている。。
こんなのも無造作に置かれている。。誰か取る人が居るんだろうか?と思わずにはいられない。。
海外ではリンゴとかはカットされているものが置かれてなく、自分で皮を剥くか?それともかぶり付くスタイル。そう思うと日本は親切である。
ゆで卵がこんな可愛い器に入っていました。
ある女のコ曰く「ゆで卵が安定していて一番美味しい!」と言ってましたね。。
野菜が見当たらなかったので、あっさり目にパン類とハム&チーズをチョイス。
まだ会って2日目でツアー参加者同士が慣れていないので、お互いに”ぎこちない”関係の時。女性たちはそこそこ喋れる仲良くなれそうな人を見つけて、早速一緒のテーブルに座っているが男性陣はそれぞれ孤独に?(それかそんなのお構いなし?)テーブルに1人座っている。
勿論ボクみたいに「ちょっと変わった雰囲気を出している人間」(よくこう言われます・・・)が座っているテーブルには誰も寄ってこないのであります。。
ただ折角の旅で”色んな出会いが楽しい”ので近くに座っている人に話しかけると、さっきまで無かったハズの野菜が「有りましたよ!」との事。ということで席を立ち野菜のみを取りに行く。
小さい頃、全然野菜を進んで食べなかったボクがこんなに野菜だけを食べるなんて。
「人は変わるもの!」ですね。。
ギリシャ語の挨拶は?!
朝食後に部屋に戻り、持って来ていたガイドブックの「ギリシャ語:基本会話」のページを開く。せっかく海外旅行に来たので、現地の言葉を使って挨拶をした方が楽しくなる。
「おはよう!」「こんにちは!」と簡単に言う場合は・・・
「カリメーラ!」 Καλημέρα
※good day「良い日」という意味合いも含まれています
「こんにちは!」「はろー!」と気軽に言う場合は・・・
「ヤーサス!」 εια σας
で通じます。もしこれらの挨拶をしてみて最初は通じなくても何回か喋りかけたら、相手も理解してくれて通じるようになるので諦めずにギリシャ語で喋りかけましょう!
そうしていると段々と現地の発音の感じが分かってきて「こう発音すればいいんだ!」とコツを掴めるようになります。
「ありがとう!」と簡単に言う場合は・・・
「エフハリスト!」 Ευχαριστώ
という最低限の挨拶ぐらいは覚えていると、旅行も楽しくなります!
ホテルをチェックアウトする
ホテルをチェックアウトして外に出る。すっかり辺りは明るくなっている。
部屋によっては小さなベランダも付いている部屋があったみたいだ。どんな部屋に当たるかはその時次第なので、贅沢は言えない。。
我々の乗るバスが来たら荷物を積まないといけないのだが、ただ前の道がご覧のように狭いので交通の妨げになる。なので急ぎで22人分の荷物を積み込まないといけないのだ。
ギリシャでもちょっと北側になるデルフィ地区。その為、雪は降ってはいなかったが大分寒い朝である。。
本日のバスの座席は、真ん前の特等席!
基本阪急交通社のツアーでは
・一番前の列は添乗員さん用に空けて2列目以降に座る
・「前・真ん中・後ろ」側と毎日座る場所を変えて満遍なく座る
という簡単なルールがあります。みんなが快適に座れるようにとの配慮ですね。
個人的には一番前が正面の景色を良く見れるし、添乗員さんも近いのでベストポジションなのですが占領はしません。この日も最後の方にバスに乗ると「一番前」が空いていたので、そういう風に空席であれば積極的に座りますが。。
道端に路駐車があるので大型のバス1台がやっとこさ通れる道幅。対向車が来たら端に寄ってくれて、こちらのバスを通してくれます。
そんな優しい心で譲り合いをして、運転手同士お互いにちょっとした”手合図”で「サンキュー!」などをしているのを見ると「ギリシャ人も勝手な想像ばかりしてたけど、現地に来てみるといい人が多いな~~!」と感じる。
またそういう風景がよく見えるのが最前列のいい所でもあるのだ。
本日最初の観光はデルフィ遺跡でホテルからは5~10分ほどの場所にある。
バスを降りると野良犬と見られるワンちゃん2匹がお出迎えしてくれていた。
野良犬って危ない感じがするけど、人間に餌付けされているようでおっとりとした性格みたいだ。ただ顔つきはギリシャ人みたいにハンサムではないが。。
デルフィ遺跡に到着
ギリシャの国土は大半が山々。そしてこの山肌がこのようにゴツゴツとした岩になっていて、こういう風景はなかなか日本国内では見かける事が出来ない。
こういう山を見ると「ギリシャに来た実感を感じる」瞬間である。
デルフィ遺跡に向かいますが、まずは近くにある博物館の中に入って先にお勉強をします。
デルフィ遺跡前でお出迎えしてくれる猫ちゃん!
ほんと、ギリシャに行ってみると猫ちゃんが多い。どこの観光名所に行っても絶対猫が居てる。
しかも殆どが餌付けされているようで、とても人懐っこい猫が多かった。
こう見えてもボクはアレルギーが沢山あって、勿論犬猫の数値もとても高い。
犬猫に対してのアレルギー反応が常人の平均値より100倍位高いみたい。昔小学生の時代に帰り道で犬を触ったら、翌日”端整なマイフェイス”が凄い腫れた記憶が残っている。。
それ以来、あまり犬猫には触らないようにしているのだが猫が好きな知り合いがいて、猫を触っている姿が羨ましくて最近徐々に猫に触り出しているのだ。まだ今の所、そのような猫アレルギー反応の影響はまだ出ていないが。。
この前、イタリア旅行に行った時に聞いた話では”触って欲しい”という猫の仕草というものがあるそうだ。確かに油断しすぎているというか、無警戒に寄ってくる猫は触って欲しいという願望を持っているように見えてきた。
こんな間近に寄ってみても、驚かない猫はそういう感じなんだろうな。
という事で恐る恐る手袋のままでギリシャの猫ちゃんを初タッチ!
全然驚かない猫ちゃん。とても可愛らしい!
猫好き女子が旅行中も猫ちゃんに気を取られるのが何となくわかる。。
猫が人間社会で受け入れられて、何千年も経つ。その理由が何となく変わった瞬間である。
□POINTこの上にデルフィ遺跡があり、度重なる地震や地滑りの影響で土砂に埋もれていた時代が千年以上続いた時もあった。
1676年にデルフィ遺跡の一部が発見されるまで、土の下で長い眠りについていたのである。。その後は1892年からフランスによって本格的な遺跡発掘が行われて、この遺跡の上にあったカストリ村を丸ごと1キロ先の今のデルフィ村まで移した。そうした事に地元住民が暴動を起こしたがフランスは軍隊を出動させてまで沈下させて発掘を行った。
その莫大な労力と資金を費やした甲斐もあり、考古学者オモルを中心としたチームで1903年までに行われた発掘によって神話にも登場する「アポロンの神託」の舞台でもあるデルフィ遺跡が再び日の目を浴びる事となるのであった。。
朝早い為か、シーズンオフの為か、周囲には他の観光客が見当たらない。
シーズンオフに海外旅行に行くと、気温は寒いが人が少ないので遺跡を見やすかったり、写真を撮り易かったりと”いい事”もある。
足の長い木が立っていると、それだけ長い年数ここに存在しているんだなという感じを受ける。
デルフィの博物館前で簡単なレクチャー
今からデルフィ遺跡の博物館に入りますが、その前に現地ガイドさんからデルフィ遺跡の簡単な説明があります。
ヨーロッパでは都市毎に現地ガイドが替わります。というのもその地方でのガイドは免許制になっていて、資格を持っているガイドさんしか案内してはいけないシステムになっています。
その為に資格のないガイドさんが案内していると、それがバレて捕まったりするそうです。だから添乗員さんだけで案内すると下手したら捕まるので、ツアーで行くと基本的には現地ガイドさんがいます。
ただその現地ガイドを雇うのには勿論費用が発生するので、その価値に見合わない場所では現地ガイドさん無しで写真撮影のみを行ったりという場所もツアーにはあります。
午前中の早い時間で少し肌寒い気温なので、そんな遺跡の説明もあまり頭に入りません。。
ただそんな感じを出す訳にはいかないでの、「へえ~~!」とか「ほぉ~~!」とか一応リアクションをします。
そんな説明を受けるツアー参加者の人達の足元には、何かを探しているかのようにふらつく猫ちゃんの姿が。。
この辺には月桂樹が植えてあります。オリンピックの勝者などが頭に載せる葉っぱで出来た「月桂冠」はこの植物から来ています。
その由来はギリシャ神話『アポロンとダフネ』から。
ギリシャ神話『アポロンとダフネ』
全能の神であるゼウスの息子であり、詩や音楽など「芸術の神」としても名高く神々の中でも凛々しく美しい男子であったアポロン。そんなアポロンが1人の女性に夢中になってしまう。
その女性はテッサリアの川の神「ペネウス」の娘であるダフネである。ところがアポロンが彼女に近づいていくと、彼女は逃げ出してしまうのである。そしてアポロンがいくら彼女に求愛をしても一向に美男子のアポロンには見向きしないのである。
その裏には”愛と美の女神”アフロディテの息子でエロス(アポロ神話ではキューピット)という名の男が大きな影響を及ぼしていた。彼は常に2本の矢を持っていて、1つは”金の矢”でこれを射られると「深い恋にハマってしまう・・・」。もう1つの”鉛の矢”を射られると「どんなに相手に愛されても好きにはなれない・・・」というようになってしまうそうだ。。
そんなエロスはアポロンに昔いじめられた復讐をしようと、アポロンには”金の矢”を、ダフネには”鉛の矢”を射たのであった。
どれだけダフネに振られても一向に求愛を求めるアポロン。いくら冷たくアポロンを突き放しても諦めない事に疲れて、ダフネは父親に助けを求めた。そして遂にアポロンが彼女を追い詰めて、”あと一歩で体に触れる”というタイミングでダフネは「月桂樹」に変えられてしまったのである。。
それ以来、月桂樹はアポロンの聖樹となってその葉で作る冠は芸術やスポーツの分野での勝利者に与えられる冠となったのである。
※参考「地球の歩き方 ギリシアとエーゲ海の島々&キプロス 2019〜2020」
ご覧のように周りは誰もいない・・・独占である。。
ギリシャに来て、一発目の世界遺産だけにどんな感じなのか? 楽しみな瞬間!
上空から見るとこんな感じなんだろう。
入口に向かう途中にさっき見た猫ちゃんが先回りして休憩している。。
ほんと猫ちゃんって、ちょっと気難しい性格が余計に可愛く見えるんだろう。
猫に興味がない人から見ると「わざわざギリシャまで来て、どこでも居てる猫なんて見てて何がいいの??」と思うみたい。。
でも猫好きな人は「ギリシャの猫は猫でまたカワイイ♡」と猫に自然と目が行ってしまうみたい。。
そんな猫ちゃんの出迎えを受けて、デルフィ遺跡の博物館に向けて進むのであった。。
このギリシャ旅行の続きは次回に!
↓↓ギリシャ旅行記:初回↓↓
【コメント欄】