【充実の台湾北部周遊3日間】2日目
【阪急交通社(トラピックス)ツアー】2019年9月6日~8日
人々の欲望だらけ?!
ここは台湾・台北にある十分の街。街といっても元々は電車の駅があっただけのそんなに栄えていなかった街だったけど、いつの間にかランタン上げで大人気の街となってしまったようだ。近くにある駅の乗客数も10年前と比べると10倍増と周辺経済は上向きになっている。
こちらは家庭に飾れる、小さい御守りランタン。大きさによって、値段は様々。
周囲のランタン上げの様子
辺りには日本人も多く、至る所で漢字と平仮名のコンビネーションで願い事が書かれたランタンを沢山見かける事ができる。
何軒もランタン屋さんがあり、とても賑わう場所。
辺りは人だらけ・・・ただこの十分の街もこの場所だけしか見所というか、観光客が集まる場所がないので余計に人が密集しているのでそう思えるのだろう。
これは願いではなくて、自分で努力すべき事?!こうやって願い事を祈る人は自分で努力せずに、神頼みなどに頼る傾向が高い?!
電車の線路はあるものの、1時間の間に上下線それぞれ1本ずつしか通らない、結構な田舎の街である十分。まあ逆にいえばそれだけしか電車が通らないので、線路内に立ち入りが許可されているのだろう。
線路を挟んで、左右には色んな雑貨などが置かれているお店が並んでいる。ランタンで観光客を引き付けて、色んな物を買ってもらおうと頑張っているようだ。
十分に来ると、常に空にランタンが飛びあがっている光景が見られる。一日何百個は上がっていると思う。
十分の街の様子 動画
ここは線路があるのがいい味を出しているのだろう。何も無い道よりも景色として、線路があると写真映えするからだろう。
このランタンも2人だと、それぞれ2面ずつ書かないといけないので個人的には大変だと思うけど願望の多い人からするとこれでも少ないのかも?!
それにしてもランタンを上げる人達の姿は絶えない・・・次から次へと現れてはランタンを上げて・・・の繰り返し。。
韓国人観光客は必ずする、この親指と人差し指のそれぞれ第一関節をくっ付けた”ハート型”を作ったポーズ。
こちらも韓国系と思われるグループもハートマークをして記念写真中。
次から次へと人が湧いてくる十分の街。これから行く九份もこんな感じなんだろうか?!
空を見上げると、天高く舞い上がっていくランタンだらけ。でもイカロスと同じように天まで突き抜けて行ける訳ではなく、いずれ必ず落ちてくる運命なのである。そういう意味では願い事を書いて飛ばしても、必ず落ちてくるので願い事は叶わないのではないのだろうか。
ただ自分にとって都合のいい事しか考えない人間にとっては、こうやって天高くまで飛び立っていった景色を見るだけで満足するのだろう。
強欲な人々の願い事が書かれて、空高く舞い上がっていったランタンの行く末はこのように落下して朽ち果てるのみ。このランタンに願い事を書き込んだ人間の行く末もこんな感じになるのだろうか?!
十分の街の様子 動画2
すっかりこの街の名物となってしまったランタン上げ。ただ天気が悪いと台無しになってしまうので、天候に左右されやすいのが弱点かもしれない。
台湾は上部・中部・南部と大きく3つに分けられる事が多いが、一番観光客に人気なのは台北である。色んな観光スポットが揃っているのが人気なんだろう。
先程我々がランタンに記入していた場所には、また新たなお客さんの姿で埋め尽くされている。
奥の壁に張られているチラシのように、ランタン上げも夜になるとそれはそれで綺麗な感じになりそうだ。
さて自由時間も終了し、バスに向けて戻る事に。振り返るとまだまだランタンが昇っていっているのが見える。この街の名前も九份と似ている「十分」だが、ここまでランタン上げが人気だったら思い切って街の名前を「ランタン」に変えてもいいのではと思ってしまう。。
さて十分の街も満喫できたので、次は九份へ向かいます。天気さえ良ければ、もう何も文句はありませんので。
九份へ向かうバス車内で現地ガイドさんより地図を貰う。九份の街は道があまり広くないので、その手前でこのバスを降りて地元の送迎用バスに乗り換えて移動するそうだ。
この辺にはお墓が並んでいる場所のようで、豪華な造りのお墓が見える。
九份へ向かうバスの車窓の景色 動画
九份の街はちょっと山の上に登っていった場所にあるようだ。清の時代には小さい村で9世帯しかなく、村が物資を買う時にいつも「9人分で!」と言っていたので、そこからこの街名の由来になったという説がある。
こちらで我々が乗っているバスが停まります。ここでバスを降りて、専用の送迎車に乗り込みます。
5分程待っていると、この青いバスが到着します。こちらに乗り込むようです。
先に居たJTBの日本人団体が乗り込み、それに続いてバスに乗っていきます。
台湾でバスに乗りますが、周りは日本人だらけ。
その後から乗ってきたのも、また別のJTBの日本人団体客。実は九份は日本人観光客に大人気の街で、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなったともされていて、日本人には抜群に知名度があるのである。
九份の街に到着!
この専用送迎バスで5分程揺られた場所で降ります。まだこの辺りはイメージしている九份らしさは感じません。
他の日本人団体は別の方向に進んで行きましたが、我々はこちらの階段を昇っていきます。
今日は色々と観光して回っているので、オジサングループはそろそろお疲れの御様子。ちなみにこのオジサン達は帰りは自分の足で歩いてバスに帰らずに、短い距離だったが豪勢にタクシーに乗っていましたね。
まずはこちらの豪勢な造りの建物が我々を出迎えてくれます。この九份という街は19世紀後半に金が発掘されてから一気に栄えて、日本統治時代に最盛期を迎えます。現在の街並みの基盤にあるのはこの日本統治時代に造られたものです。
しかし第二次世界大戦後に金の採掘量が激減し、金鉱が閉められてから街は急速に過疎化になる。
しかしその街並みを活かして台湾で大ヒットした映画のロケ地になった事により、人気は復活しその後日本のジブリ映画のモデル地となったのもあって海外からも人気が出て、台湾有数の観光地へと変貌するのであった。
観光客が増えて、活気がある九份の街。至る所にカフェやレストランが出来ている。
この通りには飲食店だけではなく、ブティックや雑貨店やモダンなオフィスなども出来ている。台湾政府はこの九份を単なる観光地だけにせずに、IT関係の設備を充実させてより活気のある街に誘導していっているそうだ。
だいぶ登ってきたのが分かる。
こんな周りには何も無い場所だったから、昔は9世帯しかこの辺に住んでいなかったのだろう。
しかし金が採掘されるようになって、急にゴールドラッシュが起こったのだろう。人間は金の魅力には勝てないのである。。しかしそんな頼みの金が無くなってしまった後は低迷したが、V字回復し今では観光客が溢れる街へとなった。
高台にある街なので、そこから見下ろす景色はとてもいい。この展望台っぽい場所から写真を撮る人達。
九份の街の様子 動画
九份の街を楽しみにしていたオカン。バスの中で現地ガイドさんが「花文字」を書いてくれるお店があるというので、去年生まれた孫の名前を書いてもらう気満々の様子のオカン。
ただこの九份の街は起伏に富んでいるので、結構階段を登る必要があります。それと暗くなると更に観光客が増えるので、少々覚悟がいるかと思います。
その様子はまた次回に続きます!
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