夜のベオグラードでライトアップされたカレメグダン要塞に辿り着く-バルカン半島旅行記50

【バルカン半島周遊6ヶ国】7日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年5~6月

迷ったら前に進め!?

 ホテル周辺の散策

ここはセルビアの首都ベオグラード。ホテル:ラディソン・コレクション・オールド・ミルに宿泊ですが横の部屋の奥様が「近くにスーパーマーケットがあれば行きたいけど・・・1人じゃ不安だし・・・」という事でご一緒します。

 

そしてホテルの外に出ると元神官のオジサンも居たので、一緒に周辺を散策する。近くに小さいキオスクは開いていたが全然品揃えがなく、受付で聞いた一番近いスーパーマーケットに向かう。

 

しかし「もうこの時間は閉まってます!」と聞いていた通り、21時過ぎに訪れるとスーパーマーケットは閉まっていた。

 

それから談笑しながらホテルまで引き返す。その元神官のオジサンは72歳で1歳、年上の彼女が居て日本に帰ったら食事会をすると言っていた。こちらが聞きもしないのに、自分のプライベートな事も沢山喋ってくれた。たまに講演をする事もあるらしいので、道理で喋り好きな訳だ。

 

という事でホテルに戻ります。このホテル周辺は本当に何も無さそうな感じ。

 

部屋に戻ると、このホテルのロビーに置いてあったお菓子類をポケットに入れていたのを全て出します。これだけでそこそこのお土産になりそうな感じです。

ありがとう!ラディソン・コレクション・ホテルさん!!

このホテルは珍しく、バスローブが置いてありスリッパもありましたね。

 

部屋に戻って、歯を磨きグーグルマップでベオグラードの街を調べる。部屋でゆっくりしているとドンドン時間が過ぎていく。。時計を確認するとあっという間に22時30分。

 

 いざ、夜のベオグラードに出陣!

「迷ったら、前に進め!」という言葉じゃないけど、迷っていても時間だけが過ぎて行くので思い切って部屋を飛び出し、ベオグラードの街に出かける事にする。

万が一の事を考えて、財布とパスポートは部屋に置いてきた。紙幣も20~30€を2箇所に分けて忍ばせて準備万端!!・・なハズ。

 

ここはホテルを出て、近くの立体交差がある道。意外と街灯が明るく、怖い感じがしない。

 

そのまま真っ直ぐに通りをひたすら歩いていく。人通りは少ない。

 

1人で歩く時は速足ペースで歩くので、これについて来る奴は警戒しないといけないが、残念ながら誰も付いて来ない・・・。

 

ここはバスに乗っている時に景色を見たので覚えている。

 

機能していない駅舎がある場所。この辺りは路面電車の駅もあるからか、人はボチボチ多かった。

 

その先を左に曲がり、進んで行くとヨーロッパ風建物が綺麗にライトアップされているのが目に飛び込んでくる。夜に見る建物もライトアップの仕方で、全然印象が変わってくる。

 

ここもバスで通った事のある高架下。

 

この高架下は殆ど人が居なかったが、こんな場所にこれだけ明るい街灯が付けられている事に少し驚く。さすがに現地ガイドさんが言っていたように”治安がいい街”という言葉もまんざらではなさそうだ。

 

ここはあえてこの階段を登ってみようと思い、登るとそこにはオベリスクのような白い棒のようなものが展示されていた。

 

その後は昼間も歩いた場所付近を散策する。こちらは「ルビツァ公妃の館」で、ここもライトアップされていて、綺麗な感じである。

 

こちらは大天使ミカエルを祀っているセルビア正教の大聖堂。ベオグラードの街って、都市として夜のライトアップに力を入れているのだろうか? 建物とかを見ているとそう思ってしまう。

 

この建物はフランス大使館。

 

今日の午後にバスで通った路面電車が走る道を、1人黙々歩く。速足で歩いたら約30分程でここまでこれた。でも本当に早歩きなので、他の人から見たら「アイツ、何をそこまで焦っているのか??」と思われる位。

 

速足で30分歩いてきたので、うっすらと汗を掻いてきました。

 

 夜のカレメグダン公園に到着!

この公園までホテルから歩いて、グーグルマップでは約43分。実際速足で歩くと約35分。初めてきた街で、しかも迷わずにここまで辿り着けたのはとてもラッキー。まあもし迷っても、それを楽しむだけですが。。

 

 

午後も見たこちらの記念碑は「フランスへの感謝祭の記念碑」と言われていて、第一次世界大戦中におけるフランス軍への友情に感謝して捧げられた像である。2018年に改修済。

しかしフランスとの関係はこの像が建てられた1930年以降、関係が悪化していっている。それが決定的になったのは1999年にNATO軍がセルビアに空爆を行った時。そのNATO軍にフランスも加盟していたので、それで両者の関係は断ち切られた。その後、黒い幕でこの銅像が覆われたり、落書きがされたりもしたそうだ。

 

夜のカレメグダン公園のサヴァ川付近もカップルのたまり場??

 

下の方から、大きな音楽が聞こえている。この辺りはナイト・クラブが多いようだ。

 

ここからの景色は、ちょっとモヤっている感じであまり綺麗には見えなかった。

 

個人的にはあまりナイト・クラブってのは興味がない。特に言葉が全然喋れない外国では。。

 

 夜のベオグラードの景色 動画 

 

カレメグダン公園の暗い場所に突如として、現れた何かのモニュメント。

 

ここには4人の彫像が置かれていて、その手前にはお墓のような墓石があります。セルビアに貢献した人達だろう。

 

この辺りも午後に歩いたが、夜歩くと全然雰囲気が違うので楽しい。

 

 夜の日本庭園の鹿威しの様子 動画

 

奥に進むとカレメグダン要塞が明るくライトアップされていて、ひと際”勝利の像”が光っているように明るいのが見える。

 

 夜のカレメグダン要塞にて

「だいたいこんな公園や要塞って、夜になると暗くなって危ないんじゃない??」と思っていたが実際に来てみると、そんな不安が吹き飛ぶほど明るい。。

 

「逆にここまで明るくする??」とまで思ってしまう程のライトアップ。

 

この付近からの景色は昼間の方が綺麗なので、とりあえずカレメグダン要塞の中に進むとします。

 

要塞への入口も、綺麗にライトアップされている。ここまで明るくされると犯罪発生率も著しく下がりそうな雰囲気。。

 

”勝利の像”は素材が白いので、当てられているライトも白い。

 

後ろに立って像を見上げても、お尻しか見えない・・・・。

 

この像は高い場所にあるので、像の内容自体がよく見えない。というか、あえてよく見えないように高い場所に設置したという説もあるそうだ。

 

中央左に見える建物では、ドリンクなどを提供しているようで騒ぐ声が聞こえていた。

 

ベオグラードの街も開発ラッシュで、数年後にはもっと建物が増えて景色も様変わりするのだろう。

 

 勝利の像付近の景色 動画

 

夜のドナウ川の景色はイマイチ。。

 

カレメグダン要塞内もそこそこ明るい。部分的にライトアップされている場所もある。

 

こちらはオスマン帝国時代の将軍の霊廟。ライトアップの明るさのレベルが半端ない・・・。

 

この時点で23時40分頃、さすがに遅い時間なので辺りには人影はまばらだった。それでも危なそうという印象は抱かなかった。

 

門を通る時だけ、他の人と距離が近くなるので一応警戒するも、これだけ明るいと危ないという気持ちが薄れる。

 

要塞は夜見ても要塞。。

 

黄色い街灯が、いいムードを醸し出していた。デートとかで歩くにはいい場所かもしれないが、男1人で黙々と歩くのに最適な場所ではないのかも。。

 

やっぱり門の所は特に明るくなるように照明が配置されているのだろう。

 

という事でカレメグダン要塞を一周し、フランスとの記念碑に出てくる。

 

 夜のクネズ・ミハイロ通りを歩く

さて今夜の夜歩きの目標は1つ達成(カレメグダン要塞:訪問)したので、もう1つの目標である聖サヴァ大聖堂を目指す事に。すでに時間はこちらの時計にもあるように23時55分。。

 

こんな遅い時間でも、ベオグラードを代表する通りの”クネズ・ミハイロ通り”ではまだテラス席で楽しむ人達の姿が見える。

 

この辺りも全然危険な匂いはしない。歩いているのはさすがに時間が遅かったからか、若者達が多かった。

 

でも時間が時間だったので、さすがにブティックなどのお店はほとんど閉まっていた。開いているのはカフェのような場所だけ。

 

メイン通りから、入った場所のテラス席もすでに営業終了している様子。

 

これから変貌を遂げる予定のベオグラードの街。意外と落ち着いた感じ。

 

もうこのバルカン半島周遊ツアーの夜もこれで最後。思う存分歩き回ろうっと!今回は1人だし、「帰りたいっ!」と文句言う人間も居ないし。。

 

最近は読書好きなので、こういったように本を売っているお店があると、ついつい目が行ってしまう。

 

お馴染みのフレディ・マーキュリーのポージングをした等身大パネルがあった。あのクイーンを描いた映画「ボヘミアン・ラプソディー」には本当にハマッた。映画館に3回も観に行ったっけ。

この夜の街歩きはまた次回に続きます!

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