バルト三国旅行記:2日目
阪急交通社ツアー「バルト3国周遊 8日間」-2019年12月17~24日
ラトビアのクリスマスマーケット
ここはバルト三国の真ん中に位置するラトビアという国の首都リガ。そのリガでも旧市街地の入口付近にあるこちらの建物は元々はリガ城跡で今は大統領官邸となっている。なのでこれだけラトビアの国旗が立ち並んでいるのである。
リガ旧市街地の散策
そんな大統領官邸前だったけど、辺りは静かにひっそり返っていた。クリスマス時期ではあるものの、寒く観光シーズンとしてはオフな時期なので観光客の姿はあまり見られない。
でもちゃんと建物の前にはモミの木が植えられていて、キチンと電飾も飾られている。12月中旬の寒い時期にわざわざバルト三国まで来たのは、本場のクリスマスマーケットがどんな感じかという事を自分の目で見てみたかったから。
リガの大統領官邸付近の景色 動画
ラトビアでは世界遺産に登録されている場所は2箇所のみ、その内の1つがこれから観光する【リガ歴史地区】である。1997年に世界遺産に登録された場所である。
といってもヨーロッパの街を何回か訪問した事のある人間からすると、見慣れた景色なんだけどね。。
ラトビアの宗教は主にキリスト教が占めるけど、最大派はルター派のプロテスタントだという。宗教に興味の無い人間からすればカトリックもプロテスタントも同じように思えるけど、ヨーロッパはこの宗教の些細な違いで戦争を繰り広げた歴史があるのだ。
12月は日の出が遅く、また日の入りが早いのでずっと暗いイメージのある時期。
この12月にバルト三国旅行を選んだのはクリスマスマーケットを見たいという理由だけど、裏返せばそれだけ。
一日の日照時間が短いのですぐに夜になってしまったり、天気も悪かったりとあまりこの時期の旅行はオススメしません・・・
こういう看板を見ると、思わず「ビールをボクを呼んでいる!」と思ってしまう・・・。
三人兄弟の家にて
こちらの3つ並んだ古い建物が「三人兄弟の家」と呼ばれる、リガでも歴史ある一般庶民の建物。でもここに限らずにヨーロッパではこのように、「スリーシスターズ」(タリン旧市街)など、同じような名前が付けられている建物がチラホラと見受けられる。
15~17世紀に建てられた、この3つの建物。建てられた時代が違う為か、右から左へ進むに従って、建物の幅が狭くなっているように見える。それと共に窓の大きさや形なども変わっていっているようにも見える。
こちらの17番地の建物が長男で15世紀に造られたもの。この時代は大きな窓は造れなかったようで、小さな窓があちらこちらに付けられている。
こちらは「間に挟まれ次男」というべき建物。ボクも3兄弟の次男なので、少し次男同士で共感してしまうような・・・。建物上部の外壁に「1646」と書かれているので、多分この建物が造られた年だろう。
そしてこちらが三男坊になる建物。兄弟の中では一番窮屈そうに見えるけど、基本的に末っ子はわがままな性格なので、この建物もわがままな性格かも?!
次男坊の建物、ガラス越しに中の様子を見てみる。今では人は住んでおらずに博物館になっている模様。
ラトビアという国自体の歴史はまだ短い。ソ連から独立してまだ20数年しか経っていない。東ヨーロッパの国は昔から色んな侵略を受けての歴史があり、七転び八起きじゃないけど、ラトビア地方も約700年間も他民族に支配された時期が続いた。
陸続きになっているヨーロッパ大陸ならではの歴史である。
幸い世界的に平和になっている21世紀に生きれている事を幸せに思う。今だからこそ治安もよく、綺麗な街並みをこうやって自分で歩いて見てられるのである。
旧市街地ならではの石畳と道には車の路駐が見える。これもすっかり見慣れたヨーロッパの街並み。
それでも街に来る度に写真を撮ってしまう。というか、写真を撮る事がボクの旅行のメインな事である。
ちょっと小雨が降る天気だけど、残念ながら雪は降らない。気温は3~8℃なので、雪が降る気温ではないけど充分に寒い。。
リーガ大聖堂のあるデゥァマ広場にて
こちらはバルト三国内でも最も歴史のあるリーガ大聖堂の建物。建設が開始されたのは13世紀で、その後何回にも渡って改修・増築されて今に至る。後ほどこの大聖堂の内部を見学する予定です。
ここはリーガ旧市街地の中心部で開けている広場でもあるので、クリスマスの出店が沢山出ていた。ヘルシンキで出ていたクリスマスマーケットでのお店は出店の片方でしか開かれていなかったが、こちらの出店は両面でお店が開かれているので、こちらの方が賑わって華やかに見える。
個人的にはクリスマスマーケットで買いたい物はホットワインだけ。帽子も面白い物か、派手な帽子が欲しかったけど保守的な国柄なのか、あまり派手なデザインの帽子は無かった。
やっぱりクリスマスマーケットの主役はモミの木。すっかりクリスマスの象徴となっているけど、モミの木がキリスト教と関連付けられたのは15世紀前後とそこまで歴史は無いんだとか。
クリスマスマーケットは勿論12月に行われるので、当然ながら寒い。多くの店は屋外にあり、寒いので近くにストーブを設置しているがこちらは珍しくガラスで囲まれて中が暖かそうなお店。
海外旅行をしだすと、すっかり色んな海外の国に対して興味を持つ。なので旅行で知り合った人達と「バルト三国に行った!」とか「クロアチアに行きたい!」というような話をすると、「私も行きたい~!」とか返してくるが一般人にそんな話題を振ると「えっ・・クロアチアってどこ??」とか言われる。そんな他人のリアクションを見ていると、自分がすっかり旅人になったという実感を感じる今日この頃。
ホットワインはだいたい1杯3~5ユーロ程のお値段。それ以外にもホットチョコレートなどもあり、寒いこの時期だけに温かい飲み物を欲してくる体。
さてリーガ大聖堂をバックにして、この旧市街地のメイン広場中央に鎮座するモミの木の前で、我々ツアー団体の記念撮影会が行われています。
個人的にはそれよりもホットワインのメニューに目が行く。1種類だけではなく、数種類お酒を置いているお店もある。
モミの木の下で現地ガイドのお姉さんと記念撮影。現地ガイドさんも「やれやれ・・・」というような顔をしていたような。。
リガ中心部広場の景色 動画
こんな可愛らしい、赤ずきんちゃんのようなおばあちゃん。よ~~く見たらお電話中のようでしたね。海外では仕事中にも関わらずにスマホを触ってばっかりしている人達をよく見かけます。日本だったら怒られるレベルなんでしょうが、海外ではあまりお咎めがないのかな?!
このような車での出店もあります。車体に電飾を取り付けて、クリスマスの雰囲気を出しているホットワイン屋のようです。
そんな車に角と赤い鼻を付ければすっかりトナカイさんに変身!
リーガ大聖堂にて
そしてリガの街を代表するランドマークでもある、リガ大聖堂に入って行きます。
本日添乗員さんからプレゼントしてもらったサンタの帽子を被っている人がチラホラ見かけられます。ただ添乗員さんはツアー参加者全員が被って、サンタの団体をイメージしていたみたいですが残念ながら帽子のサイズが小さめだったので思った以上にみんな帽子を被ってくれなかったみたい。。
流石に雪は降らないものの、12月のヨーロッパは冷えます。外を歩きっぱなしだと意外と体が冷えてくるので屋内に入るのはちょっとした休憩にもなります。
こちらがリーガ大聖堂の内部の様子。建物の造りはバロック様式の大聖堂のような感じで、とりわけ変わった感じでもない。
建設された後に幾多の増改築が行われた大聖堂だけど、約700年程の歴史がある建物。戦の多かったヨーロッパ激動の時代を見守ってきた大聖堂だけに、感慨もひとしお強い。
小さい子供は天使の使いにも見える。大人になるにつれて、汚れた事も覚えるけどもこれらの年頃ではまだピュアな天使みたいに見える。
この大聖堂の特徴でもあるのは、ここに見えるステンドグラス。教会や大聖堂はキリスト教の歴史や教えを伝えるのに、文字が読めない人の為にこのように絵など視覚的に見て理解できる媒体にて伝授を行った。日本の建築では殆ど見られないけど、ヨーロッパの建築では結構このようなステンドグラスが見られる。
それと共にミサが行われる時に演奏されたりするパイプオルガンも大聖堂や教会の必需品。
こちらは大聖堂の祭壇、手前にはクリスマスの時期だけにモミの木も飾られている。
それにしてもヨーロッパはキリスト教がとても普及している。キリスト教がこれだけヨーロッパに普及したのも、ローマ帝国のコンスタンティヌス大帝が国教をキリスト教にしたのが大きい。当時ヨーロッパを支配していた大国が国教に定めた為に、瞬く間にヨーロッパ中を席巻したキリスト教。
しかしその後、新たに生まれたイスラム教にヨーロッパは支配されていくが、宗教の利権争いではないけどキリスト教の国土回復運動(レコンキスタ)で武力と共にヨーロッパを再支配したキリスト教。
”人類の歴史は宗教の争い”の歴史と言っても過言ではない。大聖堂内に入って、写真を撮りまくるツアー参加者達。
ステンドグラスにはそれぞれにストーリーが描かれている。こちらは信仰の自由を表す書類を付き出す騎士団の様子が描かれている。
キリスト教の歴史も調べると興味深い物で、色んな聖人が後の時代に続々と増えていっている。そんな聖人達を全員覚えるのも大変な作業である。興味の無い人であれば12使途を覚えるだけで精いっぱいであろうが。。
こんな旅はまた次回に続きます!
↓↓↓↓バルト三国旅行記:初回↓↓
【コメント欄】