台湾有数のパワースポット龍山寺からお参りして、金運アップのお祈りを-台北周遊旅行記2

【充実の台湾北部周遊3日間】初日

【阪急交通社(トラピックス)ツアー】2019年9月6日~8日

 台北観光のスタート

台北に着いてまず最初の観光は台北市にある「龍山寺」を訪れます。台湾は移住民が多く、台南は先住民の割合が多いのだが台北は中国から渡ってきた漢民族の影響が多く残る。この龍山寺は中国の福建省から渡ってきた人達が16世紀に建てたお寺で台北では最古の寺だという。

 

  パワースポット龍山寺に足を踏み入れる

その入口の横には人工的に造られた滝もあります。マイナスイオンも発生していそうな場所で、余計にパワースポット的な雰囲気を感じます。

 

こちらの寺の造りは、沢山の龍が掘り込まれています。「龍山寺」と名前の如く、沢山の龍を祀っている場所なのが一目瞭然です。中国では昔から龍は”水の神様”と崇められてきた。龍は水不足の時は雨を降らせ、火事が起こった時には雨を呼んで火を消化してくれるという意味合いがあり建物の屋根にこのように龍を配置しているのである。

 

この台湾という国は他勢力から支配される歴史ばかり。大航海時代に始まるオランダ・スペイン・鄭氏政権(漢民族)・清国・日本・国民党政権(中華民国)という”外来政権”の経緯がある。

 

国名の台湾(Taiwan)とはかつて台南地方に住んでいた先住民のシラヤ族が、外来者を「タイアン」(Taian)や「ターヤン」(Tayan)と呼んでいたのが訛って「タイワン」になったとされている。

 

龍が柱に巻き付いている。なお龍の足の爪の数にも違いがあり、一概に同じではなくそれぞれに意味があるという。5本指の龍は皇帝所有を表し、4本指は貴族を表し、3本指は庶民を表す。そんな龍の足物にも意味合いがあるのである。

 

台湾は中国大陸から渡ってきた儒教の文化が根強いが、オランダ・ポルトガル統治時代に先住民を統治する為にキリスト教が普及され、現在でも割合は僅かであるがそのキリスト教徒も存在している。

 

お寺は日本でも沢山あるけど、漢民族系の寺は日本にある寺とはまた一味違った感じです。実際に自分で現地を訪れてみると、その辺の違いにも興味が出てきます。

 

龍山寺の入口脇には一対の鋳造された龍の置物が出迎えてくれます。日本でもマンガ日本昔のオープニングやドラゴンボールの「何でも望みを叶えてくれる神龍」のように、龍の存在は浸透しています。

 

「逆鱗に触れる」という表現は、そんな龍から来ているらしくアゴの下に一枚だけ逆に生えた鱗が龍には有るそうだ。それに触れてしまうと”必ず殺される”という伝説から来ている表現。ただしその鱗に触らなければ龍はとても温厚だそうだ。

 

入口を入った先で線香のような長く細いものを、1人一本手に取ります。

 

そしてその先に火を付けます。線香がもう少し長くて、しっかりしているバージョン的な感じ。

 

そんな線香もどきを持って龍山寺の中に進みます。ここは台北でも観光客に人気の場所らしく、沢山の人が居ます。勿論観光客だけじゃなく、現地の人達も大勢来ています。

 

こちらのテーブルにはお供え物が置かれているようです。儒教が伝わっている国だけあって、こういう考えは日本でも同じである。

 

本堂の前まで進むも、周辺にいる現地の人達でしょうか、お祈り用の歌を歌っているというか念仏を唱えているようです。そんな雰囲気にちょっと圧倒されながらも進んで行きます。

 

こちらが龍山寺の本堂。龍山寺本堂の屋根は釘が一本も使われていない構造らしく、国宝に指定されている建物だそうです。そんな本堂の屋根には龍や鳳凰の姿が沢山見えます。

 

 龍山寺境内の様子 動画

 

そしてこちらのちょっと面白い形をした物の中に、先程の線香を入れます。

 

日本の線香ってここの線香に比べれば短いので、こういう深めな所に差し込もうとすれば「熱っ!!」ってなるけど、これぐらいの長さがあれば余裕で持てる。だからこの長さなんだと少し納得する瞬間。

 

蓋を支える人の形が何とも面白い。

こういう所は龍じゃなくて、人なんだね!

そして本堂の裏側に回っていきます。ここでは色んな神様を祀っていて、大小を含めて100以上を祀っているという。

 

ここを訪れたのは9月上旬で天気もよく、暑いからかこのように霧状シャワーが設置されていた。このおかげで体感温度はそこまで暑く感じなかった。

 

そしてこの奥には三国志でも有名な関羽が1つの神様として祀られているという。関羽というと、武力で有名な武将であるという認識しか無いけど「何で関羽が神様として祀られているの??」という疑問が発生する。

 

周りにいる現地民と思われる人達は関羽の像に向かってお祈りをしていて、周辺にはカメラで写真を撮る人が居なかったけど思い切って近づいて写真を撮ってみる。ただし中が暗くて思うような写真が撮れない・・・。

 

ちょっと後ろに下がってみて、再度写真を撮る。周りがお祈りしている人ばかりの時に写真を撮るという行為をすると、何とも気まずい雰囲気がある。ただし写真撮影禁止の場所であれば遠慮するけど、そうじゃなかったので。。

 

関羽は三国志でも主要メンバーの1人で劉備玄徳の下で血の盃を交わし、信義や義理に厚い人物として尊敬されており、今では商売の神様として崇められているようだ。なのでお金が欲しい人はここでお祈りをすれば”いい事”が起こるかもしれないとか。

 

ちなみにボクはそんな他力本願にはあまり興味がないので、お祈りなんて事はしない。祈る時間があればその分自分で努力をした方がいいと思っているので。。

 

それにしても台湾の人々はお祈りを大事にしているように見受けられる。まあここはお祈りをしたい人が来る場所なので、そういう人達ばかりを目にするのでそう思いがちになるのかもしれないが。

 

まあ何でもかんでもお祈りすればいいものでもないと、個人的には思うのだけど。。これだけ神様がいるという事が台湾の人々がお祈り好きだという裏返しなのかもしれない。

 

ここで現地ガイドさんから、ここで行われる珍しいおまじないのやり方を教えてくれます。このような物を手に持ってから足元に落として、それが表を向いているか?裏を向いているかで願い事が通じたかを占うようです。

 

辺りに居た若い子たちは楽しそうに、祈ってはそれを足元に落としてを繰り返していました。まあ客観的にそれで願い事が叶うなら、みんな宝くじに当たっているだろうし・・・。

 

そんな神頼みに全然興味を抱かないボクはあっさりと龍山寺を出ます。ちょっとした自由時間でトイレに行き集合時間になるのを待ちます。

 

久々にアジアに旅行に来たので、いつもの海外旅行とはちょっと違った感じ。周りはアジア人ばかりなので、海外旅行に来た雰囲気があまり感じない・・・。

 

こういったボロマンションの様子は、前に行った事のある香港を思い出させる。あの時は街中を歩いていると、晴れているのに上から雨が降ってきて「なんで??」と思っていたら、一緒に行っている人に「それは上の階の住人がションベンしたヤツだよ!」と言われた。冗談だと思って、匂いを嗅ぐと臭かった・・・・orz。

 

今回男性の年配層5人のグループで参加している人達は、仲良しグループみたいな感じで歳の割には元気な感じだった。こちらのお父さんもショッピング時の買い方が豪快だったな。

 

その後バスに乗り、次の観光場所へと移動する。その途中に台湾でも有名なホテル「円山大飯店」が見えてくる。

 

ツアーによってはここで宿泊する事をメインの売りにしているものもあるが、現地ガイドさん曰く「周りには何も無いので意外と不便な場所にあるので、あまりオススメはしません・・」との事。約1年前にはコンビニも出来たそうだが。

 

そして次の目的地の「忠烈祠」の門が見えてきました。その前の道路は交通量が多く、バスは強引にその車の列に割り込んで行き、駐車しましたね。

 

  忠烈祠に到着

「国民革命忠烈祠」という中華民国における革命などで勇敢に戦って戦士した兵士達約33万人の死者を祀る場所である。

 

台北に来るとツアーでは必ず訪れるという程、人気の場所だそうだ。今回参加したこの「台湾北部周遊旅」は最もポピュラーなルートで、訪れる場所は定番のコース。

 

そんな戦死者を祀る場所ではあるが、観光客に人気になっているのは門の所で警備している衛兵。このように門の脇左右に1人ずつ立っている。ただしこの正面は立ち入り禁止、入るには脇を回って行く必要がある。

 

ここの衛兵も他の国でもよくあるように、身動きを一切せずにじ~~~っとしているのである。汗をかいても自分では拭かない。まばたきも基本少なくし、まばたきの回数を減らすトレーニングも積んでいるとか。

 

この衛兵は身長などの基準もあり、選ばれたものしか成れないとの事。そして一般兵士に比べると給料もいいそうなので、兵士の間でも憧れの職場であるという。そりゃ戦場に出る可能性を考えれば、ここで暑くてもじっと耐えているだけで闘って死ぬリスクがとても低くなるし、更に給料もいいとなれば願ったりだろう。

 

  忠烈祠の入口付近の景色 動画

 

こちらは台湾の国旗。元々は1928年に蔣介石が作った南京国民政府のマークをそのまま用いている。第二次世界大戦で日本は敗北し、台湾統治を手放しアメリカによって台湾は中国国民党に統治される事となる。そして中国本土で中国共産党との争いに負けた中国国民党は、本土を脱出し台湾の地に渡った。その為に台湾は「中華民国」とも呼ばれる。

 

傍から見れば「同じ中国でしょ?!」と思うけども、政党の違いが国を分けたのである。現在の中華人民共和国(中国)は台湾を中国の一部と考えていて、中国への接収をしようとしているがそういうルーツのある台湾は中国に組み込まれる事に反発している。

 

だから台湾にも軍隊はあるものの、役目としては他の国に侵攻したりするものではなく、中国からの侵略を防ぐ為のものとして考えられている。

 

「中華民国」という名前の国で、同じように中国語を喋るけど中国ではない台湾。全く国の成り立ちなど知らなかったけど、こうやって自分の足で訪れてみると段々興味が出てくる。

徐々に台湾の歴史について勉強していこうっと!

そんな様子はまた次回に続きます!

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