エルサレムのヴィア・ドロローサの道で、イエスが担いだ十字架を発見?!-イスラエル&ヨルダン旅行記41

【神秘のペトラ遺跡&死海&聖地エルサレム巡礼旅】6日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年8月23日~30日

 道端に置かれている十字架!

 第7ステーション

イスラエルのエルサレムで旧市街地内に設定されている、イエス・キリストが死刑執行が決まり処刑される場所まで十字架を担いで歩かされたという道「ヴィア・ドロローサ」を同じように歩きます。

 

約2000年前の面影はこの道にはありませんが、キリスト教徒にとっては聖地でありこの巡礼道はとても大事な場所。


⑦【イエス、2度目に倒れる】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


 

イエスが担いだとされる十字架は50キロ以上の重さがあったと推測される。昔は死刑囚にその罪の重さを感じさせる為に十字架を担がせていたそうだ。一説には全部だと重たすぎるので横棒だけ担がせたという話もある。どちらにしろ、鞭打ち刑で体力を消耗していたキリストがここで2度目に倒れた場所とされている。

そしてこの門にはイエス・キリストの死刑判決文が張り出されていたので”判決の門”と呼ばれている。

 

このヴィア・ドロローサは巡礼の道であるが、エルサレム市民からすれば”観光客寄せの道”でもある。その為に道中はお土産物屋さんがたくさん軒を揃えている。このヴィア・ドロローサもエルサレムの街にとっては昔から重要な収入源なのである。

 

今では飛行機全盛の時代になったが、昔はヨーロッパからはるばるこのエルサレムまで来るのは費用的にも安全面から見ても大変だった。17世紀にポーランド南部のカルヴァリア・ゼブジドフスカという人口約5000人の街に、ゴルゴタの丘に見立てた丘に教会を建てて象徴的なキリストの受難の巡礼地を造った。するとたった人口5000人の街に年間10万人を超える観光客(巡礼者)が訪れるようになったという。それだけヨーロッパのキリスト教徒にとっては、聖地巡礼という行為は大事なものなのである。

 

 第8ステーション

程なくして次の第8ステーションが見えてきた。こちらはギリシャ正教の修道院の壁に十字架の石が嵌め込まれている。


⑧【イエス、エルサレムの娘たちを慰める】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


 

ここも建物の中には入らずに、外から写真を撮るだけ。。

 

我々が第8ステーションの写真を撮っていると、韓国系と見られるクリスチャン団体がやってきて祈りを捧げている。キリストに対する信仰心が無い我々からすると、この巡礼道で我々が邪魔者みたいな感じを受けてしまう。ただしここはキリスト教徒の為の道ではなく、観光地。なので我々も普通に歩く権利はあるので、引け目を感じる必要はないのである。

 

エルサレムはユダヤ人の都市というイメージが強いけど、近年は1000年以上イスラム教が支配していた場所なのでイスラム教徒の人も多い。こういったバザール的な商店が並ぶ光景は、まさにイスラム圏の雰囲気が漂っている。

 

こういった光景もすでに見慣れてきたのだが、置かれている商品は意外と中国製品ばかりだったりするので実はイスラムっぽくなくなってきている現代である。

 

日本とは違い、こういったお店で売っている商品は欠陥品が平気で置かれていたりするのでお買い物する時は必ず購入する商品を細かく見て、問題ないのを確認してから購入してくださいね。

 

食べ物屋さんでは甘いものが大量に置かれている。昔は甘いものはあまり手に入らずに、貴重なものであったが現代は甘いものが溢れている世界。なのでその昔の感覚で甘いものを食べ続けるから、太り過ぎる人間が溢れる世界になっているのである。

 

人間は機械を使った進化が早すぎて、体の進化が間に合っていないそうだ。本来なら1000年以上かけて生存環境に対応して進化していくのだが、工業化が発達した頃からスピードが速くなり近年は特にパソコン化により急激なスピードで世界が動いている。

 

近年の地球温暖化の影響だろうか、建物の外側にはエアコンの室外機だらけ。エアコンが簡単に普及しているので室外機が増えて、逆に室外機から発生する熱が地球温暖化を促進しているのかもしれないな。。

 

エルサレムでは日中、日が当たるととても暑いのでなるべく日陰を歩こう。湿度が日本に比べると少ないので、同じ暑さでも日が当たらないだけで全然暑く感じないのである。

 

次のステーションに向かって歩いていると、知らぬ間に先程のカトリック信者らしき韓国系団体に追いつかれてしまう。

 

 

 第9ステーション

次の第9ステーションには十字架が立てかけてあります。実はこの第9ステーション、昔は聖墳墓教会の中庭にキリストが十字架を落とした時に当たった石があったのでその場所になっていたそうですが、16世紀にその石が紛失したらしく今はコプト正教会の聖アンソニー教会の壁にある柱が新しいステーションになっているのである。

 


⑨【イエス、3度目に倒れる】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


 

ここに置かれている十字架は勿論レプリカの飾りで、ここでもっと写真を撮りたかったのだが先程の韓国系カトリック信者団体が集団でお祈りしていたので自粛する事に・・。

 

そのまま進んでコプト派教会の方に進みます。ただし中には入らずに左側にある脇道に進みますが。ちなみにコプト派とはエジプトを起源とするキリスト教で、1世紀に新約聖書の作者の1人である聖マルコによって設立されたそうだ。

 

教会入口の脇に進むと、ちょっとした広場に出ます。

 

その広場は聖墳墓教会の屋上で、先にはポッコリとした建物の聖ヘレナ教会のドームがあります。

 

その聖ヘレナ教会のドームの奥には聖墳墓教会のドームも見えます。ここはそれ程重要な建物でないのか、韓国系カトリック信者団体は素通りしていきました。

 

ここで添乗員さんが電話対応していたので、その隙に記念写真を撮ります。何とも古そうで歴史を感じる壁です。

 

聖ヘレナ教会とは、ローマ皇帝コンスタンティヌスの母親であるヘレナを祀った教会である。彼女の功績により、この聖墳墓教会がこのように現代に残っていると言っても過言ではない。

 

そんな隙間から中を見てみる。その内側には見事に絵が描かれていて、公開してもいい位の場所のようだ。

 

ツアー参加者さん達はちょっとお疲れなのか、それとも紫外線から逃げているのか、日陰に逃げ込んでいるが紫外線に負けないボクはそれより写真撮影が大事!

 

同じく沢山の写真を撮りたい”ローマ法王オジサン”と写真を撮り続け、お互いに記念写真を撮り合う。ローマ法王オジサンから「さすが!絵になるし、いいポーズするね~!」とお褒めの言葉を頂き、いささか気分上々な男。。

 

さらに調子に乗って記念撮影を続行すると、今度はローマ法王オジサンの指がフレーム内にカットイン・・・。普段スマホで写真を撮らない人にとっては、仕方ない事なんで。。

 

ここは壁がブルーに塗られていて、何故か椅子が置かれていて写真撮影スポットのような匂いがする。

 

するとそんな匂いを嗅ぎつけた”ドSちゃんお姉さん”が近寄ってきて、可愛く記念写真を撮ってあげました!

 

その広場から入口のある小さな教会、エチオピア正教の聖ミカエル教会の中を進んで行きます。ちょっと薄暗い質素な教会の内部。

 

キリスト教の歴史になんて全然興味が無かったけど、エルサレムに行ってこのヴィア・ドロローサを実際に自分の足で歩いてみると意外とキリスト教の歴史に興味が出てきた。実話か空想話かは別として、キリスト教の歴史を知りだすと意外と楽しい。

 

 

 聖墳墓教会に到着!!

すると大きな建物が見えてきました。こちらがゴルゴタの丘があった場所に建てられたという”聖墳墓教会”でイエス・キリストが磔にされて処刑され、その後葬られたお墓がある場所の上に建てられた。

 

4世紀に当時のローマ皇帝コンスタンティヌスの母親であるヘレナが、大のキリスト教徒でエルサレムに来てキリストの生まれた場所や亡くなった場所を探し出し、このような教会をその上に造ったのである。

 

ここはキリスト教徒にとって一番重要な聖地だけあって、エルサレム内でも特に観光客の多い場所。

 

そんな場所を目の当たりにして、エルサレムとキリスト教の歴史に一層興味が出てきた男。。

 

このゴルゴタの丘跡を発見したエレナは夢でこの場所のお告げがあって、発見したという。その前にここに神殿がすでに建てられており、それを破壊すると縦穴があり、そこをヘレナが降りてみるとイエスが架けられた十字架が発見されたのだとか。。

ちなみに現在ではギリシャ正教会、カトリック教会、アルメニア教会、コプト正教会、エチオピア正教会、シリア正教会という6つの教会によって管理されており、修復などの管理の決定は全てから同意を得ないと実施されないという。

 

 第10ステーション

この聖墳墓教会入口横のこちらにある小聖堂が第10ステーションになっている。この階段を上った場所がゴルゴタの丘なんだそうだ。


⑩【イエス、衣を脱がされる】

ワルシャワの聖十字架教会に飾られているレリーフ


 

さていよいよキリスト教の聖地に足を踏み入れます。正直キリスト教徒でも無い人間が、そんな場所に足を踏み入れていいのかとも思いつつ、進んで行きます。

 

この聖墳墓教会は4世紀に最初に建てられたがその後イスラム教徒の攻撃により、度々破壊される。その後11世紀に十字軍の攻撃によりキリスト教徒がエルサレムを取り戻した時に再建され、その後大規模な改築がされて現在の原形になるのである。

 

さてここが聖墳墓教会の入口。ここは入口に荷物検査等のセキュリティーはありませんでした。

 

これはイエス・キリストが磔で死んだ後に十字架から降ろされて、ヨセフが麻布にキリストの体を包んで油を塗った場所とされている。そんなキリストが寝かせられたというこの石は熱を持っているという。後で帰る時に再びここを通るのでその時に触ってみる。

 


by『THE HOLY LAND-YESTERDAY AND TODAY』DAVID ROBERTS-VMB PUBLISHERS

約180年前にイギリスの画家がこの地を描いたもの。キリストが触れた物は聖遺物となっていて、聖杯や聖十字架、聖槍や聖釘など沢山あるけど、本当にそれらが力を持っていれば彼の着ていた服が一番神秘的な力を持っていたのではないかと思う。”キリストの履いていたパンツ”とかが一番効力ありそうだけど、それが伝説として伝わっていないのでその時代時代の人物に自己都合のいい話として使われただけだろうと考えてしまう。


ゴルゴタの丘があったとされる場所はこの上。壁にはそのキリストがここに横たえられた場面が描かれています。

 

聖墳墓教会を入ってすぐ右手にある階段を登っていきます。

 

意外と窮屈な階段。これを登るとゴルゴタの丘があったとされる場所に辿り着きます。

 

階段を上った場所から見える景色。ちょっと観光に疲れた人達が休憩する場所なのかな?!

 

2階に登ると、天井や壁にはモザイク画がびっしりと描かれています。

 

ゴールドに輝くその絵画に目を奪われ、約2000年前にキリストが処刑にされた場所という感じが全然しない。。

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