イタリア周遊10日間 ひとり旅ツアー(阪急交通社)口コミ旅行記-5日目
バチカン市国観光
サン・ピエトロ大聖堂
まだまだ内部の見学は続きます。
聖ペトロの司教座(カテドラ・ペトリ)
大聖堂の一番奥にある、ベルニーニの作品。中央の台座の上にブロンズの椅子があります。こちらは実際に「聖ペトロ」が教皇の時に使用していたものだそうで、教皇しか座る事が許されていない。元々は粗末な椅子だったが、ベルニーニによって加飾されて今に至る。
途中で装飾し直されたといえども2000年の歴史を誇る椅子とは・・・と感動する。恐るべしカトリックの総本山のサンピエトロ大聖堂。
「あちらの方向に進めば、分かるよ」と言いたげな像?!
中央に見えるのはパイプオルガンだろうか?
ミケランジェロが設計した大きなクーポラ以外にも小さめのクーポラがある。ただ小さめといっても、他の大聖堂のクーポラとは同じ大きさ程。
大きな壁画のかかった祭壇。
そろそろ自由時間のリミットが迫ってきているので、足早に出口を探して歩く。その途中で絵画を歩き撮り。
こちらの中は宝物庫になっているみたい。ただ入る時間はない。。
イノセント12世の墓
第52代のローマ教皇で、彼の政策に教皇領の民衆からは不評で彼の死は喜ばれたそうだ。
キリストの変容 ラファエロ作
こちらの絵画はラファエロの遺作である。これは旧約聖書にあるイエス・キリストが弟子を率いてガリヤラのタボール山に登った時に天からの声を聞き、己が神であることを示す場面を描いたものである。
そしてちょっと迷って、出口に到着。柵の向こうにはサン・ピエトロ広場が待ち受けている。
制限時間ギリギリに出てきたが、まだ数人が集まっていない。その人達が集まるまで記念撮影をしてみる。
サンピエトロ広場の様子 動画
今流行りのDA PUMPの「USA」ポーズをしているつもりの男!
現地ガイドのルディーさんと記念撮影。身長はほぼ同じくらいだった。
「エアー・シガレット?」でリラックス?!
約30万人を収容できる広場。椅子の数だけでも膨大な量!使わない時に収納しておくのも大変だろうと感じる。
バチカンのスイス傭兵
柵があって近寄れなかったので遠くからのショットなので、判りにくいがカラフルな軍服に身を包んだスイス傭兵が2人立っている。
なんでバチカン市国にスイス傭兵がいるの??
□POINT特に産業の無かったスイスは屈強な兵士を育てて、ヨーロッパの各地に派遣するという人材派遣型のビジネスを構築する。そして1500年代にフランスとイタリア領土を争っていたローマ帝国がスイス傭兵を雇用する。その後1527年に起こった「ローマ強略」ではバチカンに居た189人のスイス衛兵のうち、147人が戦死する。しかし生き残りのスイス傭兵によってローマ教皇は秘密の抜け道を使い、サンタンジェロ城に逃走し生き延びる。その時の彼らの忠誠心に感動し、それ以降~現在までスイス傭兵を雇い続けている。ちなみに現在スイスは傭兵の海外派遣は行っていないが、バチカンだけは例外となっている。
こちらはバチカン市国の黄色い郵便ポスト。ここから絵葉書を出すのが旅行の記念となっていいのだとか。
サンピエトロ広場内に車が停められている。このナンバーはバチカン特有のナンバープレートだそうだ。
さっき中を見学したサンピエトロ大聖堂。もう一回、勉強してから行ってみたい場所。
サン・ピエトロ広場
約2000年も前に造られたオベリスクが広場の中央にそびえ立っている。昔の人が見ても現代人が見ても神々しくみえる素晴らしい建造物である。
周囲には全部で284本の円柱がこの広場を取り囲んでいる。事前にガイドブックで調べると、この円柱は4本縦に並んでいて、”ある場所”に行くとそれが重なってみえるらしい。後で探してみようっと。
辺りは観光客だらけだけど、こういう人が多い所はスリに気を付けないといけない。
こちらのオベリスクは2000年前にイタリアに持ち帰られたが、元々は別の場所に建っていた。1586年に当時の教皇である「シクストゥス5世」がこの場所に移転させたのである。「シクストゥス5世」は思いつきで行動し頑固な人間であったらしいが、自ら言いだした事には全力で取り組み手掛けた事業の殆どを完成させており”最も業績を残した教皇”とされている。
「シクストゥス5世」によりこのサン・ピエトロ大聖堂の屋根はドーム型に変えられた。ちなみに彼によってコロッセオも失業者対策として紡織工場と従業員の住居に改造する予定だったらしい。ただし彼の死去により、その計画が実現する事はなかった。
もし「シクストゥス5世」があと少し長生きしていれば、今のコロッセオも原形が無くなってたかも?!
映画「天使と悪魔」で見たサン・ピエトロ広場に足を踏み入れている。よくこんだけの円柱と像を造ったなと思わず関心してしまう。
この続きはまた次回に!
↓↓イタリア旅行記:初回↓↓
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