トロイ遺跡に着くと、まずは大きな木製の木馬がお出迎え-トルコ旅行記15

【トルコ周遊10日間ツアー】3日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年7月中旬

巨大な馬!?

 トロイ遺跡にやっと到着!

トルコのイスタンブールからチャナッカレを経由しフェリーなどを使って、約5時間の長時間をかけてやっとトロイ遺跡に辿り着きました。

 

真ん前には入場チケットの販売所があり、現地ガイドさんが我々の分をまとめて購入してくれます。

 

そんな入口のゲート前には我々を出迎えるかのように、ワンちゃんが寝っ転がっています。

「わざわざイスタンブールからここまで来たのか??お疲れワン!!遺跡とはいいながらも、人気のあるのは”馬”だよ!!」というような顔?!

 ゲート前でくつろぐワンちゃん 動画

 

 トロイ遺跡に入場!

こちらは入場チケット、35トルコリラで約700円。こちらのチケットに描かれている木馬は2004年のアメリカ映画「トロイ」(Troy)に登場する木馬で、ここには置かれていなくチャナッカレに置かれている。

 

するといきなり大きな木製の木馬が目に飛び込んできます。トロイ遺跡と聞くと、この木馬が先に頭に浮かんできますよね。でもこの遺跡のメインはこの木馬ではなく、9層にもなる古代トロイの都市跡なのです。

 

まずは敷地内にある無料トイレに向かいます。旅中はトイレに行ける時は、極力行っておいた方がいいですね。旅先では何が起こるか、分からないので「行ける時に行っておけ!!」です。

 

トイレから戻ると、気が早い人達が早速木馬の前で記念撮影をしていたり、木馬の中に入ったりしていました・・。

 

こちらの木馬はギリシャ神話に登場する「トロイア戦争」で、鉄壁の防御を誇る都市イリアスを陥落させる策として使われたとされる。勿論その現物ではなく、この木馬の話も神話上の話なので実在する証拠はなく、トルコの人々が想像で造ったレプリカのようなものである。

 

でもトロイと聞けば、この木馬が有名なのでとりあえず記念写真でも撮りますかね?!

 

この木馬は3階建てになっていて、胴体部分と背中部分に自由に入れるようになっている。

 

その中に入るには急勾配の階段があるので、体力に不安な方は慎重にご判断下さい。

 

よ~~く見るとツアー参加者さんが早速上に登って、窓からこちらに手を振っていましたね。

 

まずはこれから先に遺跡の見学をします。その終わった後に少し時間があるそうなので、木馬の中に入るのは後にします。

 

大きなしっぽ。。

 

トロイア戦争は神話の話で、木馬の欠片などは勿論現存していません。でも古代から使われたであろう木馬のイメージを絵画に表現したりされていて、本当にこれぐらいの大きさがあったのかは空想の世界。神話では5~6人が潜り込んでいたので、それにしてはちょっと大きいのかもしれませんが・・・。

 

だいたいツアーに来られる人の割合で多い世代は50~70歳代ですが、旅行中は皆さん”童心に返った”かのように楽しむので、ツアーを引率する側からするとあちこち勝手に行かれたりするので、添乗員さんとか現地ガイドさんとかの仕事も大変そうだなと感じる。

 

この地域に集落が出来たのは紀元前3000年頃とされている。その後エーゲ海の交易によって栄えるが、そういう場所ほど他の民族からすればみんなが欲しがる場所。繁栄と衰退を繰り返し、約3000年の間に9層もの都市跡が発見されたのである。

 

 トロイ遺跡の見学、スタート!

さてどんな遺跡が残っているのか??楽しみな瞬間が始まります!

 

まずはこちらにも表示されているように第6層のトロイの都市跡が見えてきます。

 

この第6層は紀元前1700~1250年頃の都市跡。ドイツ人商人のシュリーマンがこの丘で神話の世界と思われていたトロイアの地を発掘して発見し「トロイア戦争のあったのはここだ!」と特定した場所はそれ以前の第2の地層であった。ただその後の発掘作業ではトロイア戦争が起こった時の地層は第7層だったと特定される。

 

トロイの遺跡はこのドイツ人商人のシュリーマンによって発見される。しかし考古学者ではなく、単なる商人であった為にその大事な遺跡を粗末に扱ってしまった。その為にこのトロイ遺跡は考古学的な価値を損ねる結果となってしまった。

 

遺跡というものは発見しても、慎重に発掘を行わないとその原形を残せずに破壊してしまう事も多く、シュリーマンが発掘した場所では大きく原形が失われている箇所もある。

 

 トロイ遺跡の景色 動画

 

「ILIOS」(イリオス)はギリシャ神話に登場するここの都市の名前。「WILUSA」(ヴィルサ)はここの都市と同一視されていて、同じ場所をさす。ちなみにトロイというのはイリオスの英語読みで、同じ場所でも言語によって呼び方が変わるのである。

 

こちらの遺跡にはスロープが出来ていて、観光し易くなっている。

 

争いが絶えない地域にあったようで、城壁の石垣跡が目立つトロイ遺跡。

 

この城壁は同じような大きさの石を重ねたのではなく、ご覧のように色んな大きさの石を上手に積み上げていったようだ。

 

ここのトロイ遺跡はイスタンブールから約5時間もかかる場所ではあるが、トルコ観光のコースによく入っている人気の場所でわざわざそれだけの時間を掛けても周るスポットとしてとても人気があるという。

 

「この辺りにはリスも居ます!」と現地ガイドさんが言っていたが、後ろの壁辺りに本当にリスが出てきて、可愛らしい顔をしていた。

 

 トロイ遺跡に出没するリス 動画

 

重ねられた石に苔のような、ちょっと風化した汚れのようなものが付いているのを見ると、これらの石が過ごした長い時間を感じれる瞬間。

 

ただこのトロイ遺跡は日陰がないので、この時期(7月中旬)は直射日光が当たるととても暑いので日差し対策グッズは必須アイテムですね。

 

遺跡といっても紀元前のもので、同じ場所にあった都市が崩壊した後に何回も造られては壊されて・・・・の繰り返した場所なので、ほぼ石垣跡しか残存していない。。

 

 トロイ遺跡の景色 動画2

 

この辺りには大きな建物などが無いので、風がモロに当たる場所。

 

この遺跡の周りには特に何もなく、のどかな田園の景色が見える。

青空と相まって、とても気分がよくなる景色!

ベンチに座っているお兄ちゃんと、その傍らに寝そべっているワンちゃん。このお兄ちゃんはこの辺の人ではなく、単なる観光客のようだった。

 

ワンちゃんもあまり暑い場所では、しんどい様子。体は毛で覆われていても、暑いようで日陰でお休み中・・・。

 

歴史とは人間の繁栄と衰退の繰り返し。その繁栄している当時は、まさかその場所がその後ここまで衰退するとは思いもよらなかっただろう。。

 

こういった遺跡ではとても想像力が必要な場所。遺跡に残った石垣や足場を見て、こういう説明板や現地ガイドさんの話を聞いて、頭の中で立体的な都市があったというイメージを増幅させて、その余韻に浸らないと全然楽しめないのである。

ただ簡単な事ではなく、ガイドさんの話を聞いて「へぇ~~、へぇ~~」で過ごしてしまう事が多いけどね・・・

所々ではこのように第何層かが分かるような案内板が立てられている。

 

このトロイ遺跡の観光時間の目安は30~45分程。暑い時期なので、心配な人は水を持っていっておいた方がいいかもしれない。

 

そしてこのイリオス(トロイ)という都市の原点が築かれた第1層跡をこれから見学します。

 

この第1層跡は紀元前3000~2500年頃の物なので、その原形がほとんどありませんね。。ただ僅かに石垣跡が残っているレベルですね。

 

続いて第2層に向かいます。この遺跡は世界遺産に認定されているものの、遺跡内には観光客を監視したりする監視員は全然居なかった。

 

そしてお次の場所はテントが設置されており、風化するのを防いでいるようです。

 

こちらは「プリアモスの財宝」というお宝が発見されたという第2層跡。発見したドイツ人商人のシュリーマンは、発見した財宝を我が物にする為に歴史的な場所の発掘を続けたとも言われています。こういった発掘には膨大な費用がかかりますが、もし古代の遺跡が発掘されるとそれまでにかかった費用を大きく上回る見返りがあるとされています。

 

ある種、お金持ちの道楽みたいな行為であったかもしれません。一説にはシュリーマンは武器商人でもあったらしく、一代で膨大な富を築きました。

 

シュリーマンはトロイ遺跡で見つかった財宝を母国ドイツに献上し、ベルリンの名誉市民にもなったそうです。ここで発掘された「プリアモスの財宝」はドイツに送られましたが、その後の第二次世界大戦の影響でロシアに移動し(その後多くは行方不明になった)、今でもトルコ・ドイツ・ロシアがその所有権について争っているそうだ。

 

こちらはシュリーマンの妻、ソフィア(sophia schliemann)。シュリーマンは発掘された装飾品を妻に付けさせたそうだ。ここで発掘された財宝の一部はロシアのプーシキン美術館で見る事が出来る。

これでロシアに行く理由が1つ、出来ました!!

こちらのレンガ層は、当時のものではなく復元されたもの。

 

 トロイ遺跡第2層の様子 動画

 

だいたい男の欲求の源なんて、金銭欲か権力欲か性欲によるもの。ただそれが今までの人類の歴史を創る原動力になってきた事は確かである。まあ女性からしたら、考えられない事ばかりかもしれないが、それが男なのである・・・。

 

遺跡を見るのもいいけど、その発掘の舞台の裏で色んな人間模様がある歴史を調べてみるのもこれまた面白い。特にシュリーマンは努力の人間とされていて、当時中国や日本を訪問したことがあり、人一倍色んな勉強などをして巨万の富を築き、こうした歴史的な遺跡を発見したのである。

 

今となってはこれらの歴史はシュリーマンが発掘しなくても、いつかは誰かの手によって発見されていたハズ・・・なのでシュリーマンという考古学者じゃなくお宝目当ての人間によって発掘されたのが残念だ・・・という考えもある。

でもこの時にシュリーマンが発見しなければ、一生この遺跡が日の目を見なかった可能性もある。いずれにせよ、今この目の前にある事実を受け止めて、全てを受け入れる必要があると感じる。

これがあって今があるのである。

 

こんなトロイ遺跡見学の内容はまた次回に続きます!

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