【神話の国ギリシャとエーゲ海クルーズツアー】2日
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】
デルフィ遺跡:博物館の見学
展示品が盛り沢山のデルフィ博物館。
四角い柱の跡かな。
ギリシャでは神話の話が長く言い伝えられてきた。「本当に神様?!」と言いたくなるような泥臭い人間っぽいドラマが多いギリシャ神話。
こちらの文字が入ったレリーフは新しそうな感じがする。
デルフィの御者像
ここデルフィ遺跡の一番の目玉がこちらの「デルフィの御者像」。古代ギリシャにおいて青銅像は大量に制作されたが、その大半は後の時代に潰して材料を転用されてしまった為に現存するものはごく僅かとなってしまった。こちらの作品は数少ない青銅彫刻の原形として名高いものだ。
こちらの像が発見されたのは1896年にアポロン神殿のテラス近く。シチリアのゲラの領主ポリュザロスが紀元前478年頃のピュティア祭における戦車競走での勝利を記念して奉納したとされており、馬と戦車と御者からなる青銅群像の一部である。
紀元前373年の大地震で地中に埋もれた為にその後の略奪を逃れる事になる。左腕は残念ながら失われてしまったが、ガラスと貴石で出来た眼球や右手の手綱までも残っており、ほぼ完全な状態で発見された貴重な例になっているそうだ。
こちらの像は厳粛な作品で知られる紀元前5世紀前半の厳格様式の代表作で「ギリシャ彫刻の最高傑作の1つ」として評されており、こちらのデルフィ博物館で必ず見ておくべきものだ。
その御者と共に制作された戦車や馬の一部残骸がガラスの向こうにも展示されている。
これ全部が残っていたら、どんなに凄い歴史的なお宝だったのだろうか?
デルフィ博物館はこれにて終了。ここからデルフィ遺跡の方に向かいます。
博物館内のモニターにはデルフィ遺跡のどこに何があったのかを説明する画面が。。
博物館を後にします。さっきより日が高くなってきたので、先程までの肌寒い気温もちょっとマシになってきています。
こちらからデルフィ遺跡をちょっと下に見渡せますが、手前の木々が邪魔しています・・・。
残念ならがあまり見えてませんね。。
デルフィ遺跡を見下ろして・・動画
デルフィ遺跡に向かう前に休憩を
デルフィ遺跡に向かう前に一旦トイレ休憩タイム。
男性用トイレの小便器はヨーロッパテイストでやや高めの場所に設置されています。なので日本人のオジサン達が使うと”つま先立ち”状態にならざるを得ません。。
日本人の足が短いのか? ヨーロッパ人の足が長いのか?
トイレの横は売店でフルーツのフレッシュドリンクやコーヒーなども販売されています。
観光客がまだ少ないので、お店の方も暇そうにしていました。
その横には売店があり、少しお土産物雑貨も置いています。ちょっと時間があるので軽く物色する事に。
この辺の展示品は売り物なのかな?
ここのお土産物は「見るだけ~~」って感じの内容でしたね。。
ギリシャの郵便ポストは何の変哲もない黄色のポスト。
そして女性陣のトイレ休憩が全員済んだ所でデルフィ遺跡に向かいます。
辺りは隆起した山と緑一色の風景。
そろそろ岩が積み上げられた石垣が見えてきて、デルフィ遺跡が近くに来た感じがします。
古代のギリシャ人巡礼者達の多くは陸路からではなく、船でコリントス湾を渡って、湾の奥まった入江にあるキラ港(現在のイテア港の約2キロ東にあった港)に上陸してから標高600mの山道を登って行ったとされている。
デルフィ遺跡に入場する
先程博物館に入る時に使用したチケットをここでも使い、入場ゲートを通過してデルフィ遺跡に入る。
古代には「瀆神の罪」を犯した者をその頂上から突き落としたと言われている、屛風のようにそそり立っているファイドリアデス山の岩壁が見える。
まずは猫ちゃんがお出迎え?!
ここデルフィ遺跡でもまずは現地の猫ちゃんがお出迎えしてくれる!
「どっから来たニャ~??」
「日本からニャ~最近は中国人が多いニャ~」
出迎えてくれる猫の&デルフィ遺跡入口 動画
昨日アテネに到着した時は天気が悪かったが、本日は晴天で絶好の観光日和で気分は上々!!
また入口でデルフィ遺跡の地図を広げて現地ガイドさんが説明してくれます。
先程博物館で見たように元々ここデルフィ遺跡に置かれていたものも保存の為に、博物館に移転されているものも多い。
再びデルフィ遺跡の猫ちゃんから挨拶がある?!
「君たち、ゴミは絶対捨ててはいけないニャー!」
「遺跡には触ったり、勿論落書きは論外なのニャー!」
「他の猫ちゃんにも優しく接してあげてニャー!」
デルフィ遺跡を見上げての動画
という事でデルフィ遺跡を進んでいきます。
柱が無造作に立っています。。ここにも何か建物が建っていたのだろう。
こちらの加古川から来られていたオバサマは写真を撮ってもらおうとカメラを渡した際に手を滑らせてカメラを落としてしまい、それで液晶のモニター部分の画面が割れて壊れてしまいました。。
しかし阪急交通社経由の海外保険に加入していたので、後で添乗員さんに手伝ってもらって保険の申請を行い「古いヤツやから、逆に儲かった!」と喜んでおられました。。
ただ旅行中にスマホやカメラを壊すと折角の世界遺産の建物や景色が全然撮れなくなるので、落下防止のストラップなどを付けて落とさないように注意しましょう!
主門を入るとすぐにアテネやスパルタ・アルゴスなどの有力だったポリス(都市国家)がそれぞれの勝利を記念して造った青銅群像があった場所ですが、現在はその土台などしか残ってなく残念ながらそれらの像は現存していません。。
暴君ネロなどが大半を戦利品として持って帰ったり、銅の材料として潰されたりと。。
このように「昔、像があったんだろうな」と思わせる足跡のみが残っています。。
こちらは宝物庫の残骸の石みたい。。
この辺りは宝物庫が並ぶエリア。
このデルフィ遺跡には約20個もの宝物庫の遺構が残っているが、このエリアに集中して造られている。
そろそろ日差しも強くなってきた。気温は低めでもヨーロッパの日差しは紫外線が強いので、もう少し温暖な時期に行くと”日差し(紫外線)対策”は必須だ。
”神聖なる場所は高い所にある”というのは万国、古今東西共通なのだろう。
現地ガイドさんもいつの間にか、サングラスをかけている。。
この辺りも沢山の像があったのだろう。。その足場だけが無残にも残されている。
このデルフィ遺跡が全盛期だった時代の風景は、沢山の像や彫刻などに彩られて豪華な参道だったに違いない。。
この後はまた次回に続きます!
↓↓ギリシャ旅行記:初回↓↓
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