「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」訪問記
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」の中
「乙式一型偵察機」
乙式一型偵察機は1922年に各務原工場で初めて生産され、日本航空機産業の草分けともなった飛行機。こちらには1/1スケールのレプリカが展示されています。
ライト兄弟の初飛行より19年後の1922年に生産された飛行機。20世紀は航空産業が目覚ましく発展した時代である。
各ブースには案内板が設置されていて、親切である。また年配の係員さんも沢山いて、色々と教えてくれそう。
空を飛ぶには翼が大事なんだと実感する。どの飛行機も翼が付いている。鳥が羽ばたけるのも虫が飛べるのも翼・羽のおかげ。
デッカイ設計図前でご満悦のお坊ちゃま!でもまだまだこれからです。
戦前・戦後の航空産業の推移表
日本の航空機産業の推移表&飛行機の模型。
何気に見ると「蛾」みたいな爆撃機が・・・。
航空機産業も戦争で優位に立つために、次々と開発され進化していった。ちなみにヘリコプターが初飛行に成功したのは1942年の事。
三式戦闘機「飛燕」
世界で唯一現存する旧日本陸軍の戦闘機「飛燕」。今年の博物館リニューアルで展示されたもの。
こちらはエンジン。ドイツの開発した液冷航空エンジンをライセンス料を払って使用したが、使い慣れていないもので苦労したようだ。
案内板にはタッチパネルもあり、触りながらお勉強もできる。
お勉強中のお坊ちゃま。
戦闘だけではなく、生産も苦労したらしい。エンジンの生産が困難だった為に胴体は完成していても、エンジンの付いてない”首無し”状態が多数工場に置いてあったようだ。
日本帝国軍を代表する有名な戦闘機も零戦ほど、相手に恐怖感を与える事が出来なかったみたい。
ふと上を見上げると、零戦試作品のレプリカが展示されていた。
「十二試艦上戦闘機」(零式艦上戦闘機・零戦の試作機)
あの有名な零戦の試作品レプリカ。日本帝国軍で10,000機を越える数を生産された優秀な戦闘機。元々は艦上戦闘機として開発され、空母から発進して付近の捜索に使われる予定が2,200kmという当時では破格の航続距離と重装備、格闘性能と後続機の開発の遅れから戦争中はずっと主役の座にいた。
アメリカ軍に「ゼロファイターとドッグファイトはするな!」と恐れられた。しかし戦争が続くにつれ、弱点も見破られる。運動性能と長航続距離を確保する為に犠牲となった被弾性能が脆く、後半は熟練パイロットが戦死していき未熟パイロットが増えた事も重なり相手からも恐れなくなり散っていく運命となった。。
1/1のレプリカ。国内最多生産飛行機である。
試作戦闘機のスケジュール表。試作品のテスト飛行では、不調の場合にパイロットが殉職する事も多々あった。
宙に浮いていると、飛んでいるようにも見える。どうせならプロペラが回転するようにしていれば、本当に飛んでいるように見えて楽しいだろうに。
この角度から見ると映画「永遠のゼロ」のラストシーンを思い出す。
岡田准一演じる「宮部久蔵」がコクピットからこちらを見て挨拶するシーン。この映画は何度見ても切なくなる。。
事実上、日本初飛行に成功したとされる飛行機のレプリカも展示されている。
ハンス・グラーデ単葉機
枠組みは主に竹で出来ていて、軽いので強風が吹くと飛ばされていったみたい・・・。なんか竹とんぼの進化系みたい。
ごっつい一眼レフカメラを持ちながらも、たまにガラケーのカメラでも撮影して大忙しのお坊ちゃま。
その先は急に現代化した飛行機が勢ぞろい!
宇宙産業ブース
下に降りる前に上に上がろうという事で、上に昇るとそこは宇宙産業コーナーでまた時代がだいぶ進んだブース。
宇宙飛行士ゾーン
こちらは写真ではなく、立体のパネルになっているのでそれっぽく見える。
「てやんで~~!」な顔。
映画「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」を思い起こさせる宇宙服。これ1着だけで何億もするという世界一高い服!?
日本の宇宙飛行士ヒストリー動画
そして日本の宇宙飛行士の一覧パネル。あなたはどこまで知っていますか??
近代飛行機・戦闘機ゾーン
宇宙産業より下の飛行機群に興味をそそられる。
親父も甥っ子も同じ気持ちみたいで、足早に宇宙産業ブースを通り抜ける。。
この時代になるともうプロペラ機ではなく、ジェットエンジンが登場するようになっている。
飛行機好きには”たまらない”場所だろうが、そうでもない人間はそろそろ”飽き”が生じてくる時間。。。
ちなみに戦闘機の先端が尖っているのは、「ピトー管」といって速度計のようなものらしい。一瞬避雷針かと思ってしまった。。
T-2機
こちらは「ブルーインパルス」で有名なT-2機。
色んな戦闘機が並ぶ。戦後戦争をしなかった国の日本ではあるが、それでもこれだけの種類の戦闘機を保有しているのだ。
プロペラ機も置いてあります。
中には事前申込制にはなっているが、実際にコクピットに入る体験ができる機もあった。
戦闘用ヘリコプターの「アパッチ」
こちらは戦闘用ヘリコプターの「アパッチ」。そういう映画も昔あったな。
沢山の飛行機に囲まれ、幸せ絶頂なお坊ちゃま。
出口付近
プリクラ機
一時流行った「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」オリジナルのプリクラも置いてあった。1回500円なり。
「我々もブルーインパルスの一員だ~!」
お土産コーナー
そして出口にはグッズショップ・お土産物屋さんが。
ここでもあれやこれや、楽しそうに見回る甥っ子ちゃん。
どれも欲しくて、たまらない様子。
「ブルーインパルス」の帽子をかぶって、上機嫌の甥っ子ちゃん。
別のデザインの帽子を被って、もう1枚。こうやって飛行機好き男子が、飛行機好き親父になっていくのだろう・・・。
「いや~~楽しすぎるな~~!」って感じ。
色んなお菓子のお土産だ沢山並んでいます。こういったものでも作られる過程で色んな人が色んな事を考えて作り出している。
最近よく見かける宇宙食。ただ美味しそうなイメージがないのが残念なところ。
こういうお土産は行った感はあるが、貰った側があまり喜んでくれなさそうなイメージ。
飛行タグを集めるのが趣味だそうだ。欲しがっていたので、お金を渡して自分で買いに行かせる。店員さんが優しく対応してくれたみたいだが、この甥っ子ちゃんは人見知りなので返事を返せれなかったみたい。
こうして博物館を出て次の目的地に向かうのであった。。
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