ポルトガル旅行記:6日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
なかなか発車しないケーブルカー
さてこのポルトガル旅行も実質観光最終日で、リスボン市内を中心に午前中は観光を進めてきました。そろそろお昼の時間という事で、リベイラ市場付近に移動してきました。
リスボン市内にて
こちらの先に見えるのがリベイラ市場で1882年にオープンした市場で、2014年にはリニューアルされて建物内の大半はフードコートして賑わう場所となっています。
さてここで今回のポルトガル旅行中に、ず~~っとバスを運転してくれていたドライバーさんとはここでお別れです。明日空港へ行く時のバスは早朝と時間が早いので、代わりのバスになります。
そしてバスのフロントガラスに貼っていた今回のツアー案内の用紙を手に持つ添乗員さんと、ドライバーさんのツーショット撮影会が何故か始まりました。
そんな様子に、意外と喜んでいるように見えた添乗員さん。。
リベイラ市場にて
この白い建物がリベイラ市場(Mercado da Ribeira)。本日は昼食が付いてなくて自由食となります。なのでツアー参加者さん達が昼食を取り易いようにと、フードコートに連れてきてくれたのである。
住所:Av. 24 de Julho s/n, 1200-481 Lisboa
午後はケルース観光のオプショナルツアーもあったけど、残念ながら人数が集まらなかったので未催行に。だからここから実質フリータイムが始まります。
1882年に造られたリベイラ市場だけど、その後1930年頃に大規模な拡張工事により大きくなり、リスボン市民への食糧などを供給する場所として賑わう事になる。
しかしその後別の場所に出来た市場がメインとして使われる事になり、市場としての機能が弱くなった。その代わりとして21世紀に入るとレストランのお店を市場内に入れる事にした。そして2014年には建物をリニューアルして、今ではリスボン市内で人気ナンバーワンのフードコートとなったのである。
そんなフードコート内に足を踏み入れて行きます。
ただ個人的には空いたお店でゆっくりと食事をしたいタイプなので、これだけ人が居るフードコートはちょっと苦手なのです・・・
そんなフードコート内には30店舗を超える店が入居していて、お土産が買える雑貨店や缶詰屋さんとかもあるそうだ。
このリベイラ市場に入ってきたのは12時20分頃だったが、フードコート内のテーブルにはギッシリと人が座っていた。
ボクは混雑している場所で忙しなく食事を食べるのはあまり好まないので、ここで昼食を食べなくても構わない。だけど今回は午後の”ひたすら歩きのリスボン街歩きツアー”で4名の連れが居るので、そのメンバーに合わせる必要がある。
昼時に混み合うフードコートの景色 動画
まずは座る席を確保しないといけない。今回は5人だったのでなるべくみんなが座れる席がいいけど・・・と思ってフードコート内を見回すけど、全然座る席が見当たらない。「あっ空いている!」と思ったら椅子に荷物が置かれてたりと、昼時はなかなか席を探すだけで一苦労しそう。。
という事で席確保は後回しにして、まずはどんなお店があるかを先に見て回る事にする。
個人的には食べ物にこだわりが無いので特に食べたい物は無いし、連れの”メルハバおっちゃん”も「何でもいい」と言うし、他のメンバーも「任せるっ!」とだけ返って来る。。
フードコートの外周の店にはご覧のようにカウンター席になっていたけど、これだけフードコートが混み合っている割にカウンター席はガラガラという極端である。
カウンター席の前で考えている姿を見ても、店員さんは声すら掛けて来ない・・・。
メニューを見てもイマイチ分からないし、値段もそこそこするし・・・。
お客さんの入っているお店もあるけど、昼時なので注文しても中々料理が出てくるか分からないし・・・と思ってたら”メルハバおっちゃん”から「別にここで食べる必要ないし、外の店でもいいんじゃないの?!」との助言が。
リスボン市内を歩く
”メルハバおっちゃん”の意見に賛同し、リベイラ市場では何も食べずにとりあえずボクの考えていたルートを進んで、途中で良さげなレストラン等を見つけたらそこに入ろうという事に。
それとリスボンの街を散策して思った事は、とにかく落書きが多いという事。こちらは朝出勤してみたら配達の車に落書きがされていたけど、塗装を塗り直すのもお金がかかるので仕方なしにこのまま使おう・・・という感じに見える。
このように壁にも落書きのような、アートのような落書きがカラフルに描かれている。こういうのを見ていると段々とアート的な落書きを見るのが楽しくなってくる。
結局この日は結構リスボン市内を歩いたけど、一番楽しかったのはこういったアート的な落書き探しだったかもしれない。そんな落書きを見て回るには徒歩での散策が一番適していた。
まず第一チェックポイントは、急な坂が多いリスボンの街の名物であるケーブルカーに乗車する事。駅がある方向に向かって歩きます。
それにしても見事なまでに坂道が上まで続いていくリスボンの街。こんな階段とかを沢山登っているだけで、体が鍛えられそうだ。
昨日リスボン市内を散策したのは夜だったので、昼間の晴れた街の景色はまた別格。落書きは汚らしいけど、建物の造りや色使いは可愛らしくてカラフルだったので散策しながらも建物に見惚れる。
しかしそんな風に右や左の建物を次々と眺めながら歩いている内に、実はビッカ線ケーブルカーの駅を通り過ぎてしまっていたのである・・・orz
だいぶケーブルカーの駅を通り過ぎた所で「おかしいな・・・そろそろ駅に着くハズなのに・・・?」と思って、スマホを取り出してオフラインで使えるマップアプリをチェックしたら、思いっきり駅を通り過ぎていましたね。。
ビッカ線ケーブルカーの駅に到着
進んだ道を引き返して駅を探していたら、普通の建物に見えたこちらが「ビッカ線ケーブルカー(Elevador da Bica)」の駅。ここから上に登れるようだ。
住所:Rua de S. Paulo 234, 1200-109 Lisboa
この街で19世紀から稼働しているレトロなケーブルカー。リスボンに来る前は「首都の街でケーブルカーに乗る程の高低差があるのかな?!」と思っていたけど、リスボンの街を見てみたら納得。
ただ年代物のケーブルカーは、今では地元に住む人が活用するのではなく、観光客が観光の記念に乗る用途が多いという。だからか思った以上に頻繁に行き来するものではなく、全然動きそうな雰囲気が感じられなかった。
という事でボクはケーブルカーに乗るよりも、ケーブルカーの写真を撮る方が大事なので階段を登っていってケーブルカーの先回りをする事に。
ケーブルカー乗り場近くを徒歩で登る 動画
ケーブルカー乗り場を出て、回り道して登って行くとケーブルカー乗り場の上に出てきた。ここまで約3分程で来れた。
そんなケーブルカーの線路は、この辺りは狭い道を走るようで単線となっている。広い道ではなく、このような狭い道を通るのがこのリスボンのケーブルカーや路面電車が人気ある要因かもしれない。
横を見るとそんなレトロなケーブルカーを見ながら、ゆったりできるテラス席もあったりして、のんびりと過ごすには最高に思えるリスボンの街。
ビッカ線の線路の上を歩いてみる 動画
そんなビッカ線の線路がある通りの左右の路地には、こんなカラフルな真っ黄色のペンキが塗られた家もある。
人によってはこのように洗濯物を干している家は観光地にあってはいけないという意見もあるようだけど、ボクはそこに住んでいる住民の生活感が出ているが好きである。
街には人が住んで成り立つものであって、人が住まなくなった街は廃墟。でも人が住んでいる建物は建物自体も生きているように感じる。だから個人的にはどんどんと生活感を出せばいいと思う。
でも流石にブラジャーとかは干していなかったね。。
まだ下からのケーブルカーは動かないし、上にあるケーブルカーも全然動く様子は無い。ケーブルカーが出発するのは、多分20分間隔ぐらいになっていると思う。
この辺りからは単線ではなく、スペースが広がって2つの線路になって、上下から来る車両同士がここで交わす場所のようだ。
そんなケーブルカーの線路脇にはレストランやカフェなどが多く並んでいた。みんなリスボン独特の雰囲気を持つこのケーブルカーの路線に引き寄せられ、観光客のその半分以上はケーブルカーには乗らずに自分の足で坂を上っていた。
そして”落書きの街”というのがとてもフィットするリスボンでは、そんな街の名物であるケーブルカーの車体にもしっかりと落書きされているのである・・・。
しかもちゃんと車両の4面共に落書きがされている・・・。
でもこれがリスボンなのである!
今回の”ひたすら歩きのリスボン街歩きツアー”に参加した、メンバー4人とも下のケーブルカー乗り場からケーブルカーに乗って上がって来る予定だけど、全然来ないので上の駅で待ちぼうけ。。
下の駅とは違い、上の駅には駅舎も乗り場のようなタラップさえも無かった。
ビッカ線の上の停車場付近の景色 動画
上の停車場に停まっている車両にはそこそこに観光客のような人達が乗り込んでいるので、そろそろケーブルカーは動くハズ。後はひたすらに待つしかない。
ビッカ線ケーブルカーの車両の前に立って、そんな路線を見下ろす。高台に位置するので、路線の先にテージョ川も見えている。
遂にビッカ線が動き出します 動画
下の駅に着いてから、約12分後にやっとケーブルカーが動き出しました!
こんな旅はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポルトガル旅行記:初回↓↓
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