ヨーロッパ最西端であるロカ岬に辿り着き、果てなく広がる大西洋を眺める-ポルトガル旅行記44

ポルトガル旅行記:5日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日

ヨーロッパの端っこ

ポルトガルの首都リスボンに近い、世界遺産のシントラの街の見学が終了。ポルトガル王達が居城にしていた場所を立ち去り、これからヨーロッパ大陸の一番西に位置するロカ岬まで移動します。

 

ロカ岬まで移動する

バスで移動する途中に、シントラの街のハズレにあるシントラ駅の前を通過して行きます。しかし落書きだらけの車両・・・日本では考えられない光景です。。

 

今でも残る水道橋跡。ただ今では活用されていないけど、道路に跨り邪魔にも思うけど、こういった遺跡を残すのはヨーロッパの特徴だと思う。

 

そして街中では全然見られなかったけど、この辺りに生えている木がコルクの木だという。木の皮がトゲトゲとした感じのコルクの木は、樹皮のコルク層だけを利用しているので木を伐採している訳ではない。そしてまた数年かけて樹皮のコルク層が付いてきた頃合いに、そのコルク層だけを取り外すというサイクルなのでエコである。

 

ロカ岬に向けて走る事、約20分で左側に大西洋が見えてきました。ただ残念ながら、分厚い雲が空を覆っていたので綺麗な景色の写真は撮れそうにない・・・。

 

ロカ岬に向かう時に見えた大西洋 動画

 

大西洋は英語では「アトランティック・ オーシャン(Atlantic Ocean)」と表記される。これは伝説の大陸として考えられていたアトランティスから、名付けられたもの。それが中世に作成された、漢語で書かれた中国版世界地図に「大西洋」と記載されていたのが、そのまま日本でも大西洋と呼ばれる所以になったという。

 

道沿いに「Cabo da Roca」と看板が見えてきます。ヨーロッパ大陸の最西端までもう少しのようです。

 

 

 

遠くの方に灯台のような建物が見えてきました。そろそろロカ岬に辿り着きそうです。

 

 

ロカ岬(Cabo da Roca)にて

そしてロカ岬に到着します。ただし降りる前に添乗員さんから「ここはスリが多いらしいので、荷物には気を付けてください!」とのアナウンスがある。ポルトガルでも観光客が多い場所なので、それに釣られてスリも多くリスボンからやって来るという。

 

ここロカ岬は写真ストップだけだけど、”最西端到達証明書”なるものが11ユーロを支払うと自分の名前を入れて発行してくれるとの事。ただそれの発行に少々時間が掛かるらしいので、ここでは40分程の自由行動となる。

 

最西端のロカ岬の景色 動画

 

中央奥に立っている記念碑が、ヨーロッパ本土最西端を表している。

 

この場所は北緯38度47分・西経9度30分で、ヨーロッパというかユーラシア大陸の最西端。この広大な大西洋の向こうに夢の大陸があるハズだと、多くの人がここで大西洋を眺めてきた事だろう。

 

大西洋の海原が目の前に広がっているが、その風を遮るものが当然の如く何もないので、海原を走ってきた風が強い。。

 

最西端の記念碑の上には、ローマカトリックの国だけに何気なく十字架が置かれている。こんな最西端の場所は宗教には全然関係ないように見えるけど、ちゃんと主導権争いが陰では行われているのだろう。

 

目の前に広がる大きな海原をバックに、女優気分で記念撮影に興じる女性達。ただ今日はちょっと天気が良くないので、期待していたよりかはいい写真が撮れそうにないけど。。

 

でもなぜ人間はこれだけ、広大な海に憧れるのだろう? そこには生物が生まれた原点があるからかもしれない。

 

最西端のロカ岬の景色 動画2

 

こちらの記念碑の下側に、ポルトガルを代表する16世紀の詩人であったルイス・ヴァス・デ・カモンイス(Luís Vaz de Camões)が残した言葉が彫られている。

 

 

そのカモンイスの残した言葉はというと・・・・

『AQUI…ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMEÇA…』

 ここに地が果て、海が始まる!

 

ルイス・ヴァス・デ・カモンイス Luís Vaz de Camões 紙幣

カモンイスはポルトガルが最盛期でもあった大航海時代に、数々の叙事詩を残しポルトガルの紙幣にも彼の肖像画が使われている時代もあった。彼の肖像画を見ると右目を瞑っているけど、これはエンリケ航海王子がアフリカ大陸のセウタの街を攻めた時に彼も出向き、現地のイスラム教徒との戦争で目を負傷した痕だそうだ。

 

そんなロカ岬でもこの記念碑前での記念写真の撮影が、一番人気のスポット。この前では順番待ちの列が出来ていた。

 

でもこの記念碑に刻まれているプレートの面の前で写真を撮ると、肝心の大西洋の海原が全然写真に入らないのであるが・・・。

たぶんこのプレートを取り付けた当時には、これだけ観光客が来て写真を撮っていく光景など想像にもしていなかっただろう。。

 

そろそろ夕陽が沈んで行く時間、大西洋上の空には分厚い雲がかかっているので残念ながら夕陽は綺麗に見えそうがない。。

 

このヨーロッパ大陸で最西端の場所であるけど、ここに来ると中世の大航海時代に馳せたポルトガルの雰囲気に浸れる場所でもある。

 

この広い大西洋を眺めながら、多くの航海士がまだ見ぬ夢の大陸を求めて、旅立って行ったのである。しかし当時の航海は危険と隣り合わせで、海に出掛けても多くの乗務員達が死んでいった。

 

だからこの大西洋の海原に繰り出して行くという事は死と隣り合わせ。しかしそれでも男たちは浪漫と夢と莫大な金塊を求めて、旅立って行った。そんな彼らが約500年前に見た光景は、今でもそんなに変わらない光景だろう。

 

このロカ岬で今立っている場所は海抜100m程の場所。周囲には柵が巡らされているので安全だけど、高所恐怖症の人にはちょっと怖い場所かもしれない。

 

そんな柵の上に登るのが好きな男。

大概ドコに行っても、柵の上で写真を撮っているような気がする・・・

 

灯台のような建物がある、左側は柵の外に見えるけど大勢の人がいるのが見える。

 

という事で柵を乗り越えて・・・ではなく、柵の下をくぐって行ってみる。この辺りは監視員がいる訳でもなく、もし”この崖から落ちても大西洋の栄養分になるだけ”という、自己責任の場所。

 

最西端の場所と言ってもあの記念碑がある位で、他に最西端の場所を実感するものはない。だから視覚的ではなく、頭の中で「最西端の場所に来た~~~!」と自己満足する場所に近いかもしれない。

 

雲に覆われているけど、とても幻想的な景色になってきたロカ岬。

 

 

想像以上に多くの観光客がいたロカ岬。ただしこういう景色に見惚れたり、記念写真をつい撮りたくなる場所にスリが出没するのである。なので写真を撮りつつも周囲には気を付ける必要がある。

 

ロカ岬を眺める 動画

 

この柵の外側のエリア、下に崖が見える。下から100m程の高さがあり、結構危険な場所。そんな場所にも大勢の人達が写真を撮ったり、そんな景色を眺めている。

 

ここでは実際に崖から落下する事故も起きている。一昨年にはここで自撮りに夢中になった夫婦が、子供達の目の前でこの崖から落ちて死亡したらしい・・・。

日本ならそんな事件が起きれば、このエリアには絶対入れないようにするけど、それでも普通に立ち入りできるヨーロッパはまさに”自己責任(Self-responsibility)”である。ヨーロッパというか、海外の国では殆どそうであるが。。

 

崖の上から眺める 動画

 

こちらにはシュリ・チンモイ(Sri Chinmoy)という、インド人の宗教・哲学・ヨガ指導などに精通した人物が1986年に『Sri Chinmoy Peace Blossom(平和の花)』という国際運動を起こした。これは1999年にここでその運動が行われたという事が記されたプレートである。

 

そしてこちらがツーリストの案内所で、中にはトイレがある。ただしトイレは有料。

 

それとこのオフィスの中で最西端到達証明書を発行してくれる。ただしこのオフィスでは写真撮影が禁止とされており、その証明書の写真だけを撮って帰る人を警戒しているようだ。

 

このオフィスでは残念ながら、その証明書の写真は撮れずじまいだったけど、ツアー参加者さんが証明書を購入していたので、後でそれを写真に撮らせてもらおうっと。

 

ロカ岬の風景が入ったアズレージョ。アズレージョとはこのように絵が入れられたタイルを示すものだけど、ポルトガル伝統の青い染料で描かれたものがアズレージョというイメージで、このように最近のタイル画はあまりアズレージョという感じがしないような・・・。

 

こちらが11ユーロでツアー参加者さんが購入した最西端到達証明書。ロカ岬の写真が3枚と、自分の名前がポルトガル語で入れられている。

ただし個人的には不要な物が1つ増えるだけなので、こういう物を欲しいとは思わないけど写真は欲しい。。

 

そして自由時間が終わり、バスに戻ってこのポルトガルで最後の街であるリスボンに移動する。その道中、リスボンの地下鉄路線図を調べる。ホテルがある近くの駅「ローマ(Roma)」から市内中心部にはグリーンライン一本で行けるので、比較的便利そうな場所のようだ。

 

そして暗くなったリスボンにやっと到着、まずはこれから夕食に向かいます。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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