トゥライダ城の塔から見下ろす景色&番猫ちゃんとの戯れ-バルト三国旅行記-25

バルト三国旅行記:5日目

阪急交通社ツアー「バルト3国周遊 8日間」-2019年12月17~24日

高い所に登るなら階段を

ここはラトビアのスィグルダ地方にある、中世のお城跡であるトゥライダ城。その城の中にある博物館の中を見学しています。

 

トゥライダ城の見学

その城が使われていた時代に、兵士たちが使っていた刀剣や矢尻などが保管されています。

 

昔の手作り感が思いっ切り見られる鍵。鍵は現代でもまだ手作りで対応している所が多いね。

 

13~16世紀に渡ってこのトゥライダ城を増改築していった歴史が記されている。

 

この地方が栄えた、主に13~16世紀の歴史や出土品などが展示されているのである。

 

あれこれと説明してくれる添乗員さん。果たして添乗員さんの説明内容は、ツアー参加者さん達の記憶に残っているのだろうか?

ちなみにボクの場合は、とても興味ある場所以外はほとんど添乗員さんの話は忘れてしまうタイプである。。

 

トゥライダ城の塔に登ってみる

そして博物館となっている建物の見学を終了。ここからは自由時間で、塔は登りたい人は登り、しんどいと思う人はその辺を散策したりして過ごして下さいとの事。高い所へ登れるチャンスがあれば、必ず登るボクは迷わずに塔に向かう。

 

塔に入るとまず1階には、塔の説明板が置かれている。

 

昔の写真などを見ると、一番上のトンガリ帽子のような屋根が無かった時代もあるようだ。

 

塔の上まで登るには約400段の階段を登らないといけないと添乗員さんから聞いていたけど、そんなに階段は無かったように思った。でも実際に段数を数えて登った訳ではないのですが。。

 

塔の2階にはこのような広間があり、中で宴会が行える位の広さと暖炉もあった。

 

ここからはあまり広くはない、赤レンガで造られた階段を登って行きます。ここはちゃんと手すりも設置されており、段もあまり高くなく歩きやすい階段でした。

 

塔の階段を登る 動画

 

塔を登る途中には、矢狭間というか銃眼というか、どちらが当てはまるかは分からないが塔から矢や鉄砲を放つ隙間がある。どこの塔や城にも見られるように、外側は狭く内側は広い。こういった戦い時の知恵は世界共通なのである。

 

塔の上の展望台にて

塔の頂までは約3分程の道のり。360度に渡って開けた景色が見れる場所である。

 

屋上の屋根組みは、内側は木で支えられている。

 

塔の上からトゥライダ城跡地を眺めると、その跡地だったというのが分かる出土がある。

 

塔からはこのように遠くまで見渡せる景色が見える。近くに流れるガウヤ川も見えるし、周りには他に高い建物が無いのでとても見晴らしがいい。

 

塔の上から眺める景色 動画

 

反対側には綺麗に手入れされた、青々とした芝生が広がっている。そんな芝生に何か置かれているのが見えるので、塔を降りた後に行ってみる事に。

 

こちら側は園内に入って、ここまでやって来た道が見える。ただしこの塔の上からは現地ガイドの”トゥラニャン”の姿は確認できない・・・どこかに行ってしまったのかな?!

 

塔の下辺りを見上げると、塔の上まで階段を登って上がるのがシンドイと思う人達と添乗員さんが、塔には登らずに帰り道の方向に歩きだしていた。せっかく塔の上に登れば素晴らしい景色が見えるのに、歳を召されている方々は上に登る行為はシンドイだけだと諦めてしまうのだろう。

こういう光景を見ると、なるべく体が衰える前の若いうちに海外旅行に行っておかないといけないと思ってしまう。。

 

まあここからの光景も色んな建物が見えるというよりかは、周りの大自然が見られるだけなのでそこまでの感動も無いけどね・・・。

 

こちらは展望台に付き物の、有料の双眼鏡。ただこの姿は双眼鏡というよりも、ピクサー映画『ウォーリー』に出てくるロボットにも見えるような。

 

 

先程訪れたグートゥマニャ洞穴の落書きみたいに、ここ塔の頂上の木製ベンチにもこのように至る所に落書きならぬ”落彫り”がされていた。

 

塔の頂上には半分以上のツアー参加者さん達が登って来ていた。やっぱり皆さん、高くて見晴らしのいい場所は気持ちがいいみたいで喜んでいましたね。

 

こちらの頂上の窓枠の赤レンガにも落彫りがされている。ひたすら彫れる所には彫るというのが、この地方の伝統なのかもね。

 

トゥライダ城頂上から景色 動画

 

という感じで頂上に7分程滞在し、写真や動画を撮り終えたので塔を降りる事に。

 

下には使われなくなった昔の大砲も置かれていた。ここが攻防の要であったというのを思い起こさせてくれるものである。

 

塔を降りた後は、さっき見えた芝生が広がってた場所に行ってみる。まだ自由時間はたっぷりと残っているので。

 

その途中に中が博物館の建物を通り過ぎようと歩いていると、その出入口に人影ならぬ猫影が見えるような・・?!

 

新しい猫ちゃんかなとも思ったけど、見覚えのあるような毛並みをしているような・・・という事は?!

 

なんとここで現地ガイドの”トゥラニャン”が待っててくれていたのである。

 

「塔の上から見えた景色はどうだったニャン? ワシはあれほど高い場所は苦手なので、実は今まで一回しか塔の上には登った事がないニャン♪」という顔の”トゥラニャン”

 

「12月などの冬のオフシーズンはお客さんが少なくて暇ニャンよ。だけどその分、一人一人にしっかりしたサービスが出来るのニャン!」と。

 

「一度は歴史から消えてしまったトゥライダ城ニャンだけど、とても住みやすくていい場所だニャ~~。お主も好きになっただろニャ~~?!」という目付きの”トゥラニャン”

 

全く警戒心の見せない”トゥラニャン”

余程肝っ玉が座っているのか?
余程ボクを気に入ってくれたのか?
余程頭頂部をマッサージして欲しかったのか??

 

頭をマッサージしている間、白い両前足をキチンと揃えてお座りする、上品な”トゥラニャン”。ひょっとすると数世代前の前世は、この地方の王様だったかお姫様だったのかもしれない。

もしかしたら”トゥライダの薔薇”と呼ばれた美女の生まれ変わりだったかも?!

 

”トゥラニャン”の気持ち良さそう仕草 動画

 

”トゥラニャン”に「次はあの芝生が広がっている場所へ行きたい!」と伝えると、「よし、ワシの後ろを付いてくるニャン!」と現地ガイドとしてやっと仕事をしてくれるみたい。

 

ダイナスの丘(民謡公園)にて

塔の上からだと遠くて小さくしか見えなかったけど、ご覧のような彫刻作品が多数置かれている場所のようだ。

 

ここはラトビア人は誰でも知っているという有名人の故クリシュヤーニス・バロンス(Krišjānis Barons-1835生まれ~1923年没)の功績を讃えて造られた公園なのです。彼はラトビア国内各地で伝統的に伝えられてきた民謡の民族音楽”ダイナス(Dainas)”を、それぞれの場所に足を運んで収集し、合計20万点を超える作品を集めた偉人な民謡収集家である。

彼が各地に伝わる民謡を聞きに行き、それを文字に起こして書き込んだ紙を集めて入れていた棚はラトビアの国宝になっている位なのです。「ダイナスの父」とも呼ばれたバロンズは、ユーロ通貨が導入される前のラトビア通貨時代には唯一実在の人物として紙幣に顔が印刷されていた程の人物なのである。

 

 

この地方で晩年を過ごしたバロンズの生誕150周年を記念して1985年にオープンし、26体の彫刻作品がバロンズに捧げられているのである。

 

そんな彫刻作品もユニークな作品ばかりで、見る角度によって違う作品に見えるようになっている。

 

こちらは作品ではなく、単なる大木のようにも見えるけど、あえてオブジェとしてここに置かれているようにも見える。

 

ちょっと手前の木々が邪魔だけど、トゥライダ城全体がこの辺りからだと全部見えるスポット。

 

塔に登らずに奥まで見てきたご夫婦とすれ違う時に「もっと奥まで作品があるよ!」と教えてくれたので、その言葉に従い先に進む。

 

人の彫刻があったり、このような馬の彫刻もあったりとバラエティーに富んでいる。

こんな旅はまた次回に続きます!

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