ポルトガル旅行記:3日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:決定版ポルトガル8日間」-2020年1月13~20日
住みやすさNo2の街
さてポルトガル旅行3日目の午前中は、北ポルトガルにあるギマランイスを訪れています。ここは12世紀に誕生したポルトガル王国の、初代国王アフォンソ1世が生まれた街として、その時代以降ポルトガル国内では親しまれている街。
ギマランイス旧市街地にて
そんな歴史ある街の旧市街地で、一旦40分程のフリータイムとなります。先にギマランイス城を見学したので、特に何があるという情報も知らない街で、自由時間を急に与えられても行くアテもないのでいつも通りに街をブラブラ歩く事にします。
旧市街地の通りを歩いてみた 動画
この歩いた通りはライーニャ・ドーナ・マリアⅡ通りという名前が、グーグルマップを見たら記載されていた。勿論その名前の由来などは分からないけど、建物の雰囲気がいいのだけは分かった。
日本国内にいる時からブラブラ歩きは得意技。というか海外旅行を楽しめる人間は、最低限ある程度歩ける体と性格じゃないと旅を満喫できないのではと思う。
自由時間といってもカフェに入ったり、レストランに入ったりする事はなく、お土産屋さんに入る事は多いけど、このギマランイス旧市街ではあまり見た感じお土産屋さんもありそうにないし・・・という事で歩く。。
まあ街並みを見て、建物などの写真を撮って歩いているだけで充分に楽しめるので問題はない。逆にそう思えない人には街のブラブラ歩きは楽しめないのだろう。
旧市街地の入り組んだ路地があったり、こんな風にちょっとだけ開けた場所に大きな木が1本植えられていたりとそれらを何気なく見られるのが楽しく感じれるギマランイス旧市街。
そうして歩いていると、ちょっと開けた広場のような通りに出てきた。この道に面した建物は高い建物が造られていて、この場所は街としては中心部のような感じがする。
こちらは聖フランシスコ教会という名前の教会。その横には隙間なく、別の建物が並んでいるのが何ともヨーロッパらしい街並み。
こちらの噴水には水が流れていて、ちょっとリラックスできる場所のようだけど、周囲は車がどんどんと通ってくるのであまり落ち着ける場所では無かった。。
先程の旧市街地の中にはあまり商業的なお店が無かったけど、この通りに面した建物の1階にはそれぞれにレストランとかお土産屋さんとか、色々とお店が入っているようだ。
そんな広場の真ん中でとりあえず写真を撮る。この奥に進むと庭園があるらしいけど、個人的にはさっき通った辺りの旧市街地の方が車が走って無く雰囲気がいいので、ちょっと戻る事にする。
車が走るメイン通り周辺の景色 動画
再びコテコテの旧市街の中に戻って来て、まだ通ってない通りを進んでみる。するとご覧のように建物の2階部分が通路で、何箇所も繋がっているのが見える。こういった建物間の通路も最初からではなく、後から追加したものなんだろうか?!
そんな通りを更に奥まで進むと、屋根の瓦を壁にしているような部分があった。ここも建物の端っこを後からくっ付けて改造したように見える。日本のようにあまり地震がないからか、建物がなかなか崩壊せず改修して再活用していくヨーロッパならではの工夫なのかもしれない。
このポルトガル旅行前は去年11月にポーランド、去年12月にバルト三国と行ったけどそれぞれに第二次世界大戦中に旧市街地が破壊されてしまった街が多く、訪れてみると旧市街地ではあるもののあまり古そうに見えない建物が多かった。というのもそれら旧市街地の建物は、破壊される前の建物を復元して再建されたものが多かった。だからこのギマランイス旧市街のように、古い建物が残っている地域には特別な雰囲気を感じるのである。
こちらにあった噴水も水が吹き出ていた。冬だからって訳で噴水の水を止めている訳ではなさそうだ。。
こちらに見える中央の建物は、旧ギマランイス商工会の建物だったらしく、1865年に組織されたギマランイス商工会だが現在では約300万ユーロの負債を抱えてしまい、この建物を売却せざるを得なくなってしまったようだ。
こちらの真ん中に見えるのはサン・クリスピム礼拝堂で、18~19世紀頃に建てられたネオバロック様式のものだそうだ。
このように可愛らしい人形などの置物が置かれているお店もある。特に行きたい・見たい物がなく、ブラブラ歩いているとこういうような道端にあった物などに興味を惹かれて、その結果思わぬ出会いをする事とかは度々ある。
ブラ歩きしていると、逆にそういう物や人などの出会いが楽しめるのである!
ただ残念ながら、ギマランイスの旧市街地では猫ちゃんを全然見かける事が出来なかった。綺麗に管理されている街なので、猫は家の中で飼わないといけないのかも?!
無造作にお土産を置いた店があり、店主も店内でスマホに夢中になっていた。「外に置いてある物は誰も盗らないだろう」とでも思っているのか?!
こちらのお店はコルク生地を使った、色んな製品が沢山展示されていた。このような靴もあるし、ベルトもあるしでこういったお店はポルトガルでしか見れないと思う。
ただ水分を弾くコルク素材なので、この靴を履くと中では足が蒸れてしまって、その影響で靴の中が臭くなるかもね。。
コルク素材の帽子は水分を弾くので、雨の日に被るのには最適だけど、いまいちデザインが地味に見えてしまう。コルク素材をアピールする柄というか、色なんだろうけどボクの好みのデザインではないのでパス。。
こちらのコルク製品が置かれていたお店は、店内が暗くなっていて店主が見当たらなかった。後で周りを見回していたら、この写真の右下に少しだけ写っているオバサンがこの店の主人だった。
どうりでボクがコルク商品を見ていたら、チラチラとこちらを見ていた訳だ。。
この辺りの地面を何気なしに見てみると、このように帆立の貝殻っぽいマークが彫られていた。このギマランイスの街は、聖ヤコブが祀られているサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に向かうポルトガル人の巡礼路だったのかもしれない。
街歩きしていると、意外と気付きにくかった、このマーク。
もしかしたらこのマークの上で、3周したら願い事が叶うとかいう言い伝えがあったのかもね?!
こんな街の景色を独り占めできるって、何気ない幸せに思う。この通りの先まで見ても、誰も歩いていない。。
ヨーロッパの街で、よくこのように面白いポスターや壁画を見かける。単なる古い街だけではなく、遊び心もふんだんに盛り込まれているヨーロッパである。
さっきみんなで通った時に前を通ったお土産屋さんを発見して、中に入ってみたらツアー参加者さん達数人と遭遇。するとこの店には女性陣が多く集まっていた。
ポルトガルでも色んなシャツやパーカーなどが売られていたけど、あまり生地の質が良くなく、縫製も甘かったりしたので今回は全然服関係は買わず仕舞い。
現代の有名なポルトガル人といえば、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドである。それ以外に現代生きている有名なポルトガル人を知らないし、過去で知っているポルトガル人といえばヴァスコ・ダ・ガマとフランシコス・ザビエルだけ・・・。
魚嫌いな子供が家庭にいたら、毎日こんな柄の食器で料理を出されたら家出してしまいそうに思うデザインの食器。。
朝方に雨が降ったのか、ちょっとだけ水が溜まっているテーブルの上。
そして旧市街の真ん中付近には、こんな植物も植えられていてオレンジのような実を付けている木も見る事が出来た。こういう景色も風情を感じれる瞬間である。
さて狭い旧市街なので、あまり行き所が無くて、ちょっと時間が早いけど集合地点に向かう。すると既に大半のツアー参加者さん達がまだ集合時間ではないのに集まっていた。
ただまだ自由時間が僅かに残っていたので、近くにあった城壁のような場所に登ってみて、ギマランイスの街を目に焼き付ける事にする。奥に見える塔が2つあるのは18世紀初頭に建てられた教会。
旧市街地で荷物配達の車1台が、荷物を降ろすのに停まっていたら、その後ろが渋滞になっていた。でも後ろの車もクラクションを鳴らさずに「いつもの事さ!」って感じにも見えた。さすが、のんびりとした性格のポルトガル人だ。
この先に見えるペーニャ山の上にも教会などが建てられている。ポルトガル人は高い所に教会を造るのが、好きなんだろうか?!
この右下の所が集合場所だけど、この城壁の上に立っているボクの存在には全然気付かないツアー参加者さん達。
というかボク自体に興味が無かっただけかもしれない・・・orz
大航海時代にはアフリカ大陸にいち早く進出し、ブラジルなどの国を植民地化して首都を海外に遷都した時代もありながら、その後国政政策の失敗や独裁政権や植民地の独立などで西ヨーロッパの中でも経済的に芳しくない国となったポルトガル。
集合場所の辺りにも小さな教会や礼拝堂が見える。カトリック信者が90%以上を占めるポルトガルなので、至る所にこのような教会や礼拝堂が設置されている。
ポルトガルでは女性や年配者は礼拝に来る可能性が高いが、若者や男性は礼拝に来る割合がどんどんと低くなってきているという。
確かキリストが担いでいる十字架は、自分が磔にされる十字架だったので大きいハズだけど、このキリスト像が担いでいるのは子供用に見えてしまうけど。。
ギマランイス中心部広場を眺める 動画
こちらは「ノッサ・セニョーラ・ダ・コンソラソン教会」としても知られる「サントス・パッソス教会」(Igreja e Oratórios de Nossa Senhora da Consolação e Santos Passos)は、18世紀初頭に建てられてその後改修されて今の形に至る。
さて、そろそろこのギマランイスの街とおさらばする時間となりました。
ポルトガル王国が生まれた街を去り、次はポルトガル第二の都市であるポルトへ向かいます。
こちらはある奥様に頂いたイチジク。他人を観察するのが好きなボクは、自分にはこういうように”イチジクを購入する”という考えが無かったので、このイチジクを購入している姿を頭の中に思い浮かべつつイチジクを口にするのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ポルトガル旅行記:初回↓↓
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