【神秘のペトラ遺跡&死海&聖地エルサレム巡礼旅】6日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年8月23日~30日
あなたは最後に何を祈る?!
エルサレム観光はいよいよ残り僅かとなってきました。旅の道中は長い旅行と思っていても、後半になるとその旅はドンドン早く終わるように感じてしまいます。だからボクは一切そういう事を考えずに「楽しい旅行だ~~!」とだけ考える事にします。そう言ってしまえば、人生だって死に際に振り返れば、あっという間の人生だと感じる訳で考え方1つでそんな事は変わっちゃうので。
旧市街地の観光をたっぷりとした後は再びバスに乗り込み、オリーブ山に向かいます。
イスラエルの国旗が風になびいています。その奥に見えるゴツゴツとした人工物のようなものはユダヤ人のお墓です。
ユダヤ人はエルサレムが支配された約2000年前から、エルサレム内では満足に生活が送れませんでした。今となっては嘆きの壁を目の前にして、充分満足するまで祈る事が出来ますがエルサレムの街にユダヤ人は強制退出された後、一部のユダヤ人はこのオリーブ山から旧エルサレム神殿跡に向かって祈りを捧げていたそうです。
オリーブ山付近からの眺め 動画
バスを降りた場所に顔出し看板があったので「記念に写真を撮ろう!」という事で積極的にチャレンジします。
こういう顔出し看板では”顔芸”だけでしか、自分の気持ちを表現できないので難しいし、何回かやってると表情もワンパターンになりがちです。なので、写真を撮れば撮る程に新しい表情を考えて創る必要性があります。
写真を撮ってくれている添乗員さんからのアドバイスで「なるべく顔を思いっ切り前に出してください!そうした方が違和感ない写真が撮れるので!」との事で、なるべく顔を前に押し出す”ドSちゃん姉さん”と”食パンマンお兄ちゃん”。
ただあまり顔を出し過ぎると、枠に顔が挟まって中々外れない時があるのでご注意を!
見えてきた教会は「Church of all Nations」(万国民の教会)と名付けられている。この名前の由来は16を超える国々からの援助があって造られた教会なので、全ての国への教会という意味で名付けられています。
その教会の斜め上にはロシア正教の教会である「マグダラのマリア教会」と呼ばれる建物があります。ここは観光コースには入ってないので訪問予定はありません。この”マグダラのマリア”とはイエス・キリストの処刑を間近で眺めて、十字架から降ろされた後にキリストの体に塗る香油を持ってきた人物とされている。
ちなみにこの教会は17世紀後半に当時のロシア皇帝アレクサンドル3世がマグダラのマリアと自分の母親のマリアを掛けて造ったとされていて、その母親の亡骸は地下聖堂に埋葬されているという。しかしこのロシア皇帝アレクサンドル3世は政略結婚させられたが、その寸前に恋焦がれてプロポーズした女性もマリアという名前だった。という事でこの教会に付けられているマリアは3人の女性を思って付けられたものだが、この皇帝にとっては愛して結婚できなかった恋人マリアを忘れる事が出来ずに名付けたのではと思ってしまう。そのマリアは別の男性と結婚し子供を産んだ直後に死去したという。男って過去の女性を忘れられない人種なのでね。。
1924年に完成した教会で、12世紀に十字軍によって造られた小聖堂と4世紀頃のビザンチン時代の教会の地盤が教会を造っている時に発見されて計画を大幅に変更し造られたそうだ。
教会の正面の柱には4つの像が並べられており、新約聖書(福音書)を書いたそれぞれ4人、マルコ・ルカ・マタイ・ヨハネが建てられている。
ここでも歩道の標識にはヘブライ語・イスラム語・英語で表記されているが、一番上に表記されているのがヘブライ語なので、ユダヤ人の現在の力状況を物語っているようにも見える。
そんな教会を見る前に先に入るのは「ゲッセマネの園」という、イエスが最後の晩餐の後に祈りを捧げた場所でここで捕らえられたとして知られる場所である。
ゲッセマネの園に入場
入ってすぐの場内での禁止事項の看板。海外ではこういった看板が日本国内では見られないものを多くて、こうやって何気なく眺めるだけでも楽しめる。今回最年少の女の子もそれが楽しくて、看板を見る度に写真に収めていた。
園内はさすがに緑だらけ。降雨量が少ない中東でも、これだけ緑があるというのはそれだけ手間をかけて育てられているという事だ。
中でも「オリーブの丘」と名前が付くだけに、大きなオリーブの木が並ぶ。
最後の晩餐を終えた後、夜にこの場所に弟子を引き連れてやってきたキリスト。その後に起こる事を予測して1人奥で祈ってから戻ると、見張りを頼んだ弟子たちは眠ってしまっていて、さすがにキリストも怒ったそうな。。殺されると思っている人間は過剰に不安になるが、弟子たちは自分達は安全だと思っていたのだろうか?!
ここで死を目前に、祈っていたキリストは大量の汗を流し、一説には血の汗も流したとか。。死を前にした神の子であるキリストが祈るという事は、まさしくこれぞ”神頼み”であろうか。
オリーブの木は鳩と共に”平和の象徴”ともされている。乾燥にも強く、地中海沿岸の土地にはオリーブの木だらけ。果実だけではなく、木自体も木製品に活用されるのでとても重宝されている。数千年に渡って地中海沿岸に住む人間を養っている貴重な生命体である。そういう意味ではキリストよりも遥かに地球人に対して、貢献しているとも思える存在だ。
万国民の教会の正面に回ると、先程見えた福音書を作った4人の像がそれぞれに書物を持っている姿が間近に見える。
これから万国民の教会に入って行きます。
向こうの城壁奥には、遥か昔はエルサレム神殿があった場所。そろそろ太陽も傾いて、夕方を知らせてくれる時間となってきた。
教会の中はどこでもそうですが、男性の場合は帽子を外しましょう。
万国民の教会に内部に入る
この教会の奥にある祭壇にある岩が、キリストがゲッセマネで祈った場所とされているそうです。
万国民の教会の内部の景色 動画
教会の入口の扉は近くに生えているオリーブの木をモチーフにしたデザインとなっている。
エントランスのドアもこちらのような可愛らしくも見えるオリーブの木デザイン。
ヨーロッパの街でよくある教会で、十字架に磔されたキリスト像はよく見かけるけど、やっぱりエルサレムで見る十字架に磔されたキリスト像は生々しく見える。。
写真には捉えれなかったが、左側に人が集まっている所にゲッセマネでイエス・キリストがお祈りした場所の岩があるのだ。その奥の祭壇の絵には、その岩が描かれている。
実はこの教会では現地ガイドさんの説明を全然聞いてなかったので、この教会の祭壇にそんなイエス・キリストがお祈りした岩があるなんて知らなくてその写真を撮り損ねたのである。
・・・反省します・・・・orz
ここにある岩の上で最後に祈ったとされるイエス・キリストは、何を祈ったのであろう?!人類の幸せか、それとも自分の恐れる心を救ってもらおうとしていたのか?!
天井はキリストが祈った時の夜のイメージを作りだす為に、紫っぽいブルー色に塗られている。人は最後に祈れるとしたら何を祈るのだろう?? もし自分に最後に祈れる瞬間が来たら何を祈るだろうか??
多分祈っても仕方ないので、何も祈らないかもしれない・・orz
だれか聖職者のお墓だろうか。キリスト教の教会ではこういった地面の石碑がある場所は、その下に遺体が埋められている事が多い。
教会を見学して、再びオリーブの丘からエルサレム神殿跡を眺める。エルサレムの夕陽を見るのはこれが最後になるかもしれない。
そんな気持ちで憂鬱にはならない。何せ今回の旅は三大宗教の勉強にもなったし、とても色んなものが濃縮して味わえた気分で最高だった。
でもまだ終わりではない、終わるまでまだまだ全力で楽しみますよ!
帰り際にゲッセマネの園で樹齢1000年をゆうに超えるとされるオリーブの木を見物する。一説にはキリストがいた頃の時代から2000年以上も生えているという伝説もあるが。。
長寿の樹は根元がめちゃめちゃ太い。野球やゴルフ選手などは下半身が大事と言われるが、地面から水分を吸収する為に樹も大きい根っこが長寿の為には大事なのだろう。
こちらの出口の扉、何気なくエルサレム十字が赤色でペイントされていた。ローマ法王オジサンをこの扉をバックで記念写真を撮ってあげたっけ。
ユダヤ人として生まれたキリスト。ユダヤ人には当然だったユダヤ教に異論を放ち、革命を起こした戦士。命半ばでこの世を去る事になるが、その思想は世界中に伝わり多分キリストも満足しているハズ?!
何ともデザインがお洒落な教会の門。意外と細かく造られていて、手の込んでいる様子が分かる。
教会の上には山羊のような動物の像もあった。ライオンとかは古代ギリシャの神殿などで見かけた事があるけど、あまり山羊のような動物が象徴的な場所に飾られているのは見た事がない。
この万国民の教会で個人的に一番のお気に入りはこの門。よ~~く見ると凝った造りになっていたね。
この教会付近でバスを待つ。その途中、壁の隙間を何気なく覗くと、そんな隙間にもペットボトルが捨てられていた。消費の時代の20世紀が終わり、その時に大量に発生したゴミと心中する21世紀になるのか?!
エルサレムを堪能する男。キッパを被りながら観光すると、より深くエルサレムの印象が脳裏に残るような感じがしたような、しなかったような・・・。
再びバスに乗り込み、当初はこれでエルサレムの観光は終了だったけど”ローマ法王オジサン”の嘆願により再度嘆きの壁に向かいます。ある人曰く「もう一度嘆きの壁に行けて、嬉しい!!」と素晴らしいコメントを言ってましたね。確かにこのまま帰るよりもエルサレムの象徴である嘆きの壁を見るのは記念になりますね。
夕方に嘆きの壁近くに行き、バスを停めようとするとこの辺りはなかなか駐車できる場所がなく、運転手と現地民が揉めていました。海外の人気観光地では少しの間でもバスを一旦停車させているとバスの運転手に罰金が科せられることがあるので、バスの運転手も本気で怒っているようです。
こちらは購入した2種類のキッパ。右は昨晩購入した15ドルのキッパ、左は本日カルド地区で購入した5ドルのキッパ。物を見れば品質相応の値段であるのは一目瞭然。
何だかんだで再び嘆きの壁にやってきました。午前中の失敗は繰り返さずに、ちゃんと購入したキッパを持ち込み、再度キッパを被った写真を撮る気満々のボク。
そんな様子はまた次回に続きます!
↓↓↓↓ヨルダン&イスラエル旅行記:初回↓↓
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