【チュニジア世界遺産紀行8日間】3日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】
円形闘技場で遊ぶ?!
円形闘技場の観客席にて
エルジェムの街にある円形闘技場のアリーナの観客席に出てきました。
世界でも3番目の大きさの現存する円形闘技場。ここで闘っていたであろう剣闘士(グラディアトル)の名前の由来は、彼らの一部がローマ軍の主要な武器であったグラディウスと呼ばれる剣を使っていた為と考えられている。ボクらの世代で「グラディウス」と聞くと、ファミコンのシューティングゲームを思い出してしまうね。。
円形闘技場の様子 動画
それにしても2世紀に建てられたとはビックリする位の大きさである。
アリーナの地下に通じる道から、猛獣を出入りさせていたのだろうか?地下が見える溝を挟むように穴が2か所あるので、ひょっとしたらあそこから昇降台のようなもので送り出していたかもね。
イタリアのコロッセオが出来た時は闘技場で盛大なイベントが毎日行われて、毎日数千頭もの猛獣が殺されたそうだ。。
ここも造られた当時の姿はもっと美しかっただろうに。。
闘技場も始めは”剣闘士同士の闘いの美しさ”に魅入る見世物だったが、だんだん大衆からの人気が出てきて当時の皇帝達が民衆の不満を政治から背けさせる為にプロパガンダとして用いだした。その内に観衆たちは単なる闘いだけでも物足りなくなってきて、命を懸けた真剣勝負を求めるようになりその内容がエスカレートしていった。後半になると闘った剣闘士2人のいずれかは必ず殺されるようになり剣闘士不足に陥る事態になっていった。それと共に当時勢力を拡大してきたキリスト教の反対にもより、闘技場での闘いは下火になっていき廃止されたという。
円形闘技場の様子 動画2
昔は手すりなどは無かったハズ。今では世界遺産で観光客が沢山訪れるので、それを考慮して付けられたみたい。
地表近くに降りてみる。円形闘技場にはあちこちに通じる通路や階段がそこそこあるので、子供達には楽しい遊び場になりそうだ。
しかし当時は命の奪い合いをしていた場所で、奴隷だけではなく罪人も戦わされていたが罪人は大した訓練も無しに闘技場に放り込まれたのでほぼ死んでいったという。まさに死刑代わりの執行のようだ。
今の時代では闘うのが猛獣であろうと奴隷であろうと「無残で野蛮的な考えの場所」と思われるが、当時は命の奪い合いが日常茶飯事だったので普通だったのだろう。
剣闘士たちの戦いも初期の頃は命の奪い合いまで行かずに終わっていたが、時代が進むにつれて激しさが増していき敗者は命を奪われるようになっていき、終いには剣闘士にならされていた奴隷の数自体が減少していったとされている。
こちらからアリーナに入る道の方が、逆から入るより建物の大きさが見えて迫力がある。
その反対側は特に何もありませんね。
そう言えば闘牛場で闘牛士が牛と闘う時って、牛がそのままの状態だと元気で暴れて危ないので”あえて先に負傷させてから闘わせていた”のである。
現代は闘牛士を守る為にそうしていて、闘牛士が簡単に死ぬ可能性があると闘牛士が足りなくなるからそうしているのだろうが、この闘技場が使われていた頃は犯罪者を死刑代わりの見世物として大した装備を持たせずに猛獣達が入っているアリーナに入れられ、食い殺される様子をショー代わりにしていたそうだ。
円形闘技場の様子 動画3
子供達と戯れる?!
ふとアリーナの入口横を見ると、小さな女の子が岩に足を引っかけて楽しく遊んでポーズを撮っているのが目に入った。
子供ならではの遊び心があるポーズ。
よく見ればさっきまで色々と撮っていた動画にチラッと写り込んでいた子供だ。
ママも世界遺産で楽しそうな顔の子供の写真を撮るのに必死なようだ。
どこの国に行っても親バカはいるんだなと感じる景色。ボクも人の事は言えないだろうけども。。
大人は普通に辺りを見回しているだけ・・・・。
そんな子供達と”心は常に子供な”ボクとの記念写真。
お姉ちゃんはひたすら岩に足を引っ掛けて、登って嬉しそうにしている。
対する金髪の弟君に必殺アイテムの寿司キーホルダーをプレゼント!「とりあえず何か分からないけど、貰っておきます!!」というような感じでしたね。。
「そろそろお姉ちゃんもポーズを変えたら?!」と言いたくなる位、このポーズばかり。。
前歯が無い弟君。憎たらしそうな大人になりそうな予感がする顔つき・・・。
日本とかの世界遺産でこんな事をしていたら、係員が飛んできそうな・・。
これが重たい大人ならまだしも、少女なので特に問題もないでしょうしね。。
そして最後にそんな少女と合体技を決める漢。。。
そんな感じでこのエルジェムの円形闘技場を満喫したので、そろそろ戻る事にする。
この次は近くのレストランに行って昼食の予定。その前に「トイレは行ける時に行っておけ!」の格言に従って、闘技場敷地内のトイレに行きます。
こちらのトイレは無料で使えます。基本的に小便器は日本に比べると高い位置にあるのでオジサマたちは毎回苦戦していましたね。その内、人によっては小便器ではなく大便器の方を選んで用を足していましたね。
改めて外側から円形闘技場を見てみると、人類の力の凄さを感じますね!
この辺りは砂埃が舞っているので、顔や服などにも砂が付いています。スマホのケースとの隙間にもいつの間にか砂が侵入していましたね。
剣闘士は命を落とす者が多かったが、その中でも無事に生き残り、引退した者にはその証として木剣(ルディス)が与えられたという。そしてその剣闘士を引退したものは興行主側に回る人が多かったらしい。映画「グラディエーター」の中でもそういうシーンが出てきましたね。
色んな多くの命が散っていったハズの闘技場、そう思うと感慨深くなる・・・。
闘技場近くに居た猫ちゃん
そんな感じで歩いていると、ここでも猫ちゃんを見つけてちょっと癒されます。
すっかり猫ハンターとなりつつあるボク。ちょっと汚い水をペロペロと舐めています。そ~~っと後ろから近寄ってみます。
するとその気配に気付き「ニャンダ、オマエ!?」という顔で振り向いてました。
「この顔はどっかで見覚えある!」と思っていたら、昨日バルドー博物館の2階で見たモザイクにあった顔です。ギリシャ神話に出てくる”海神”であるオケアノスである。
このテーブルには色んな小物類のお土産が置いていましたが、それらを見ててもお店の人は全然出てきませんでした。
毎回現地で売っている日本語で書かれているガイドブックを買おうか、迷う。。勉強好きな人は躊躇せずに買っていくのだが、持って帰っても確実に”押し入れ行き”になるだけなんでね・・・。
このエルジェムの円形闘技場をかたどったミニチュアの置物。
旅行先のお土産物屋さんでこういった世界遺産をかたどったミニチュアの置物を見る度に、欲しくなる気持ちが出るが毎回我慢します。。
でもこんな花のような岩には全く興味は湧きませんがね。
ふと足元を見ると、先程水を飲んでいた猫ちゃんがまた寄ってきていた。
「このエルジェムの円形闘技場を見て、何か得るものがアッタニャカ??」という感じの顔?!
「本当に人間って生き物は、色んな物に興味があるんだな。オレはただのらりくらりと生きるだけなんだけどニャー・・・」と言いたそうな顔の猫ちゃん?!
闘技場をバックにちょっと真面目な顔をしている猫ちゃんの写真を、何気なく撮ってみました。
そして最近は慣れた手つきで猫の頭部をマッサージするボク。
そうやって触っていると、ズボンにすり寄ってくる猫ちゃん。とても愛しく思える瞬間です。
半年位までは、全然猫に触れなかった男とは思えないショット。
これも海外旅行に度々行って、成長した証ですね!
闘技場を後にし、バスに向かう
来る時に通ってきた道を戻って、バスまで戻ります。その道は車が走ってくるので注意しましょう。それにしても年代物のボロい車ですね。
置物などが無造作に置かれています。激安だけど品質が心配そうなオリーブの石鹸やサソリの標本まで売ってましたね。
いすゞの車が走ってきました。チュニジアでそこそこシェアを伸ばしているようです。
こちらのオジサマは途中にあったモザイク工房で、旅行の記念とばかりにお皿を購入していました。サイズにより値段に幅があり、20~60TND/1枚ぐらいだったと思います。
駐車場に戻り、バスに乗り込み昼食会場に向かいます。
その様子はまた次回に続きます!
↓↓↓↓チュニジア旅行記:初回↓↓
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