【チュニジア世界遺産紀行8日間】3日目
【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】
目の前に現れたデカイ建造物は?!
ケロアンからバスで約1時間ちょい走って、エルジェムの街に到着しました。
エルジェムの円形闘技場を観光しに来るバスの専用駐車場にて下車します。こちらは現地ガイドさんが駐車料を支払っている様子。
円形闘技場に到着!
エルジェムの円形闘技場が見えてきました。正面の入口は右側から回り込んだ場所にあるので、もう少し歩かないといけないのですがこの柵から見えた景色だけで興奮してきます。
柵の合間にスマホを突っ込んで、柵が写らないように円形闘技場を撮ってみました。イタリアのコロッセオに行った際は内部入場をしていないので、このエルジェムでは内部入場できるのでとても楽しみでワクワク気分です!
ツアー参加者の皆さんもとりあえずこの場所から、まず写真を撮っています。
こちら側の道を通って、正面入り口まで歩いていきます。
その途中には円形闘技場の形に合わせてか、外側に輪が出来ている感じの建物が並んでいます。その建物にはお土産物屋やモザイクのお皿の工房などがあります。
この辺りはこのようなモザイク工房でも有名みたい。
それにしても大きい円形闘技場。しかし冷静に考えれば、イタリアのコロッセオの方がもっと大きかった感じがするけど、ここまで近寄れなかったのでエルジェムの円形闘技場の方が大きく思えてしまう。。
何軒かモザイクのお皿を作る工房があります。外には色んなデザインのものが飾られています。
ちょうどこのオジサンが作業中のようです。どんな作品を作っているのだろうか?!
バルドー博物館で見たようなイラストの作品もあります。そういえば昨日はモザイク画を見過ぎて、頭がパンクしそうになったっけ。。
”闘技場の保存状態が他の物よりも優れている”とされているが、上部の方は原形を留めていないようにも見える。しかしこの闘技場は結局完成していないままだったそうだ。
エルジェムの街自体は約20,000人の人口がいる。闘技場が出来た当時はもっと少ない人口だったようだ。
チュニジア国内には闘技場が大小25個程あるという。それだけその当時は闘いが流行っていたのだろうか?!
この円形闘技場のサイズは縦149m 横124m 高さ36mで中のアリーナは直径65mのようだ。
この円形闘技場には約35,000人の観客を収容できて、現在でも夏にこの場所でフェスティバルが行われているという。
2世紀(今から1800年程前)の頃は、現代のように色んな娯楽が溢れる時代でもなかったので、人間と動物の殺し合いが流行ったのだろうか。
途中にあるカフェでは、カラフルな椅子が目立っていた。
こちらの闘技場が建設されたのは2世紀のローマ帝国でアフリカを統治していた「ゴルディアヌス1世」の時代だったと考えられている。しかしその時に先代ローマ皇帝が暗殺され、代わりに皇帝となった「マクシミヌス・トラクス」を倒す為に当時80歳に近かったゴルディアヌス1世は息子(ゴルディアヌス2世)と共に”共同皇帝”を宣言し、闘いを挑んだ。
だが結果としては敗北し36日という短い治世で、息子は殺害されゴルディアヌス1世は息子の死を嘆き自殺したという。その後マクシミヌス・トラクスを倒す為に別の共同皇帝を立てて、それとゴルディアヌス3世(ゴルディアヌス1世の孫で当時13歳)を副官に任命し闘いを再度挑む。その結果、マクシミヌス・トラクスを殺害に成功するもこの時の共同皇帝も殺害され最終的にはゴルディアヌス3世がローマ皇帝となるのである(しかしこの政権は長く続かず、彼は19歳の時に殺される事になる・・・)。
その時代のローマ皇帝は近衛隊からも殺されたりする可能性があったり、周りから常に暗殺を狙われていた。。
そんな不安定な時代に建設が開始されたからか、資金不足や政情不安定の為に結局この円形闘技場は完成しなかったという。
円形闘技場の様子 動画
この辺りは風が強く、また砂が多かったので帰った後に顔を触ると砂だらけでザラザラしていた。。
正面側に周ってくると、観客席の大きさが実感できるようになってくる。
約1700年の時を経て、人類の色んな闘争を見てきた円形闘技場。これほどの大きな建築物がこれだけの長い期間、原形を留めてきた事に驚く。これだけの建築物をその当時に造った事にも驚くが、それが1700年も残るのもスゴイ!
こっち側まで来ると、風が吹いてくる時に砂も運んできて目に入ったりする。。サングラス等があった方がいいかもしれませんね。。
円形闘技場【世界遺産】の正面玄関に到着!
バスの駐車場から5分程歩いて、闘技場の正面玄関入口に到着します。
円形闘技場の様子 動画2
正面玄関前の階段の上には、ラクダが鎮座していました。
恐らく観光客向け写真撮影用のラクダでしょうが、その付近にはそれを管理するオジサンの姿が見当たりませんでした。休憩中だったのでしょうか?
それと女の子は砂が飛んでくるので、目に入ったようで痛そうにしていましたね・・。
こちらが円形闘技場を正面から捉えた写真です。高さは36mだそうです。ローマ帝国の支配地域に造られたので、どの円形闘技場も似たような形をしているのでしょう。
その円形闘技場と砂を含んでいる風にはためくチュニジア国旗。
円形闘技場の様子 動画3
こちらのゲートを進んで行きます。
入場チケットは現地ガイドさんが手配してくれます。
入口前のプレハブ小屋では、手荷物の検査があります。そこまで厳しい訳ではありませんが。。
円形闘技場に入場!
遂に円形闘技場の足元までやってきました。近くで見上げるとこんなにデカイものを約1700年前によく造ったな・・と改めて感心してしまう。
しかしこのエルジェムの街も砂漠化が進行しているらしく、その影響で砂が吹き荒れています。
円形闘技場の様子 動画4
その敷地内にはお土産物屋もあります。帰りに時間があれば見てみようっと。
いよいよ円形闘技場の中に入っていきます。
どんな景色が待ち受けているのだろうか、楽しみな瞬間!
至る所に階段があり、好きに上段席まで登ったりできます。
円形闘技場の壁には穴がボコッと空いている箇所があります。
直ぐに中に入ってその景色を見たい気持ちをこらえて、焦らす(?!)現地ガイドさんの説明に耳を傾けます。こちらのオジサマも「早く中に行きたい~~!」と思っているかも。
先程の壁に穴が空いている理由は、その昔この外壁には大理石が嵌められていた跡です。しかしその後に他の建築物に流用する為に取り外されてしまいました。
その為にこのように無残にも穴ボコのみが残っているとの事。
日本で最古の建築物といえば、奈良の法隆寺。建物が造られてから約1300年、火災に弱い木造建築物としては世界最古だそうだ。日本とは違い、この辺りは地震が少ないので大昔の建物が崩壊しにくいから残っているのも多いんだろう。ローマ時代の柱とか、マグニチュード6.0の地震が来たら一発で倒壊しそう。。
円形闘技場の様子 動画5
この円形闘技場の説明板が設置してある。
「ハ~~イ、コンナにデカイ闘技場デ~~ス!」と言っていたのかな?!
そしていよいよ光が差し込む方向に進んで行きます。
円形闘技場の様子 動画6
辺りには風を遮るものがないからか、結構風が吹いていますね。
こちらは上段へ繋がる階段。後で自由時間があるみたいなので、上に登るのはその際にという事で。
いよいよ円形闘技場の内側に入ってきました。映画「グラディエーター」の闘技場の世界が広がっているハズ!
その続きはまた次回に続きます!
↓↓↓↓チュニジア旅行記:初回↓↓
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