恋心?!

前の楽しかった食事。

忘れられないあの笑顔。

それと楽しい会話。

また一緒に行きたいとあの子を誘う。

OKの返事。

心の中でガッツポーズ!

 

でどこに行きたいのか聞いてみる。

「行ってみたいところ…ほとんど行ったことないのでどこ行っても楽しそうです♪北海道とか??」

まさかの北海道!?

日帰りでは帰れない?

思わずビックリする。

しかしこれはあの子の冗談。

・・・・・。

 

人に相談してみたら北海道も日帰りが可能だそうだ。

次は試してみようかと思う。

春が近づいている雰囲気を感じる為に、それを体感しよう。

日本人といえば桜である。

僅かしか咲かないがとてもキレイである。

桜を見に行こうと決める。

 

その日は9時半に地下鉄淀屋橋駅改札で待ち合わせ。

朝、ワクワク感で早めに起きる。

サッサと用事を済ませて出発。

家から出た瞬間、太陽の光を浴びる。

いい天気だ。

深呼吸をして手を上に向かって開いてみる。

「うぉ~~」と叫びたくなるぐらいの爽快感である。

合わせてこれ以上になく幸せを感じる。

 

これからの時間で幸せになれるはずなのに、もうすでに幸せであるなんて。。

ボクは贅沢モンである。

 

それはさて置き、居ても経ってられないので足早に駅に向かう。

あの子は歩き易い靴が壊れて持ってないそうなので、早い時間から

開いている靴屋を下見する為にあえて本町駅で降りてみる。

本町駅から歩き、とりあえず靴屋を下見する。

9時前に店の前を通るとお店のオッチャンが開店準備中・・・・。

しかし女のコが履きたがる可愛い靴は置いてなさそうだ。

諦めて待ち合わせ場所に向かう。

 

少し早目の9時に駅に淀屋橋駅に到着する。

もしあの子が先に来ていたら・・・と思い

一応改札口に行くも勿論姿は見当たらず。

ここは期待通り。少し安心する。

そう簡単には現れる子ではない。

ボクのなかではあの子は天然記念物に登録されている。

思わず笑みがこぼれる。

居ないだけでも楽しませてくれる。

さすが!!

 

そのまま待つのも緊張するので一旦近くを歩き、時間を調整する。

中之島付近を歩いて一周する。

 

改めて自分はこの場所が好きなんだなと実感する。

そういえばあの子に初めて出逢った日も出会う前に中之島付近を散歩していた。

キレイで調和の取れた建物と水流のコンビネーション。

しかも適度な緑も備えている。

水がある環境って何気に落ち着かしてくれる。

大好きな場所である。

 

この散歩中に現れる子ではないと思っているので、

一旦コーヒーショップで休憩。

待ち合わせ10分前になったので改札口へ移動。

今日は人が多い。

どこからあの子が現れてもいいように目に力をいれて見渡す。

しかし姿はまだ見えない。

 

するとメールが届く。

「ギリギリに到着します」

彼女らしい。思わず笑みがこぼれる。

特別な雰囲気を持っている子である。

期待に応えてくれる。いい意味で。

 

待っていると電話がかかってくる。

「出口はどっちですか?」と。北口と伝える。

改札が二つあるのにどちらかを伝え忘れていた事を反省する。

実は先程のメールでどこで待っているかを返信しようか

迷って止めたので余計に悔やむ。

 

淀屋橋駅待ち合わせ場所といえば京阪電車の乗り場がある

北側しかないと思っているが自分の常識は他人の非常識。

こんな事を頭の中で反省しながら待つも一向に彼女は現れない。

同じ電車に乗っていたと思われる人らが改札を出て通り去っていく。

いつもより目を凝らしても、あの子を見つけれない。

まさか今日は透明人間になってきたのかと疑うぐらい。

 

するとメール。

なんか違う京阪側に出たかも?との事。

で京阪側をよーく見るも見えず。

電話するも出ず・・・。

 

中々一筋縄では逢えない。

さすがあの子らしい・・・と感じる。

 

しかし次の瞬間、うろうろしている黒っぽい格好をした子を発見!

電話をしている。

こっちの電話が鳴る。

しかしそれには出ずにコソッと近づく。

やっと会えた。

 

相変わらず可愛らしい。この瞬間にはこちらも照れる。

何か面白い冗談でも言えればよかったのに照れて言えず。。。

 

とりあえず、これから行く場所を説明。

淀川沿いに桜の木が沢山並んでいるスポット。

前に行った事がある。桜が咲きほこってキレイだった。

でもまだ開花までには少し早いみたい。

 

で京阪電車側に移動すると

「何も朝食べていないのでジュース買っていいですか?」と言う。

時間ギリギリなので朝飯も食べてなかったのか・・・。

取りあえずジュースを迷って選ぶ。

 

これから歩くので少しは食べとかないと体力的にしんどくなる。

そう思いサンドイッチも勧める。

・・・あの子はまた迷う。

 

あれもこれも良く見えてしまうのだろう。

その気持ちがよく分かる。自分もそうだから。

でもあの子の選択を待つと時間がかかりそうなのでリードして選んであげる。

春らしい菜の花入りのサンドイッチを勧めてみる。

あの子も気に入ったみたいですんなり購入してくれた。

 

その後京阪電車特急の二階建て車両に乗り込む。

この車両はみんな見晴しのいい2階に向かう。

でもボクは確実に座れそうな下側に向かう。

下側の景色も中々面白い。

普段と違う目線で見れる。

案の定2人掛けの空席あり。

 

で電車が動き出す。

早速先程のサンドイッチを取り出す。

彼女はまず菜の花入りを食べる。

思った以上に美味しいみたい。

菜の花がいいアクセントになっている模様。

普段コンビニでしかサンドイッチは買わないので余計美味しく感じるみたい。

 

全部食べたほうがいいのに、こちらに譲ってくる。

こういう優しさはスゴい好きな所。

自分を何よりも最優先にする人間は、ボクには無理である。

改めてこの子の横に座れている事を幸せに感じた。

 

でもサンドイッチも沢山入っている訳でもない。

朝飯はしっかり食べないといけない。

だからといってこの子の好意を無下にする訳にはいかない。

ボクも食べてみる。

中々美味しい!

 

何気にあの子を見ると先程のサンドイッチをすこし残している・・・。

美味しいって言ってたのに気が変わったのかな?

どうしたか聞いてみる。

次のを食べて美味しくなかった時用に口直しをする為だそうである。

 

そんな準備にも関わらず次のも美味しいと喜ぶ。

残り1個をこちらに譲ってくるので、半分残しの菜の花入りをパクッと頂く。

食べ終わるとあの子のお仕事の話に。

 

とかしていると乗換駅の樟葉に到着。

そこで電車を待つ間、新調した青いカバンの話を聞く。

いい感じのライトブルー色で今日の黒のパーカーにもよく似合っている。

メッシュありと迷ったそうである。

 

その後各駅停車に乗り込み二つ目の八幡市駅で降りる。

そこから桜が並んでいる遊歩道まで少し歩く。

歩きながら自然と喋り出す。

この子は虫が嫌いみたい。

 

昔、遠足現地集合の時に蛾に襲われた話を聞く。

橋を渡る時には高所恐怖症の話を聞く。

あの子は女のコ三人姉妹の真ん中。

コッチは男3兄弟の真ん中。

男と女の差はあるものの同じ真ん中なので通ずるものがある。

性格で似るところがあるのもうなずける。

 

淀川を渡る橋はそこそこ大きい。

それを渡りきった刹那、あの子から爆弾発言が飛び出す。

 

今まで人を殺したいと思ったのがお姉ちゃん?だったそうである。

まさかこんな子から「殺す」なんて言葉が出るとは思ってもいなかった。

妹が生まれる前までは仲良く順調だったのが産まれてからはあんまり相手にされなくなったとか??

どうしても下ができると今まで自分に来ていた寵愛が薄れると感じやすい。

別に周りからするとそんな気はないのに。。

欲張りなだけにそう感じてしまいやすいのか?

 

でもよくそんな小さい物心が付かないぐらいの事を覚えているな!と感心。

ボクは小学校ぐらいまでの記憶は殆ど無いのに。

そんな楽しい?話を聞いているうちに並木道に辿り着く。

 

桜が満開・・・を期待していたが残念ながらまだ蕾状態。

予報通りまだ時期的には少し早かったのか。

しかし一部フライング気味に咲いている木がある。

やっぱりどの世界でも、周りと合わせずに自分らしく生きているものがあるんだなと感じる。

「自分が咲きたい時に咲きます!」って主張しているような。

思わず有難うと心で呟く。

 

ふと空を見上げるととても澄んだ綺麗な青い空。

京都に来てもキレイな空である。

横にはキレイな透きとおった心をもつ女のコ。

幸せなシチュエーション。

 

ただ若干横風が強い。あの子の髪が流される。

歩くたびに髪の毛をかき上げなくてはならない。

そこで思い付いたのが風が吹く横方向を向きつつ横歩き!

強引にこの歩き方に誘ってみる。

 

すると狙い通り、髪は流されずにすむ。

しかし間髪入れずにあの子は大爆笑!

聞いてみると、周りの人らはこんな歩き方なんてしないって。

ボクからすると、だからってそれがしない理由にはならない。

確かに恥ずかしいかもしれない。

でも敢えてそれをやってみると色んな発見に繋がる。

照れる事はそういう事を発見できるチャンスなのである!

といつもの持論を語ったような。。

 

それと記憶に残っているのはこの時のあの子の笑い声。

今までで一番楽しそうな笑い声に感じた。

さっきまで人殺しのような陰気な話をしていた子とは思えない。

そんな暗い話より、その笑顔を見せてくれるだけで世界がどれだけ明るくなるか?

 

この時、もっともっとこの子の笑顔・笑い声を増やしてあげたいと強く思った。

それがボクの、唯一の存在価値ではないかと思う。

この子の笑顔が世界平和に貢献できると信じている。

そしてこの子は幸せになるべき子である。

それをこの時も強く感じた。

暗い話になったらその分こっちが明るく笑わせてあげるから。

 

そんなこんなでポカポカ陽気にも助けられる。

そこそこ歩いてきた。

あまり行き過ぎると駅が遠くなる。

そろそろ休憩をいれよう。

 

左側の斜面下側が雑草生い茂って、人も少ない。

あの辺が良さそうである。

斜面を降りようと提案するも、あの子は心配がる。

も強引に降りる。

と降りていくと砂に足を取られて滑りかける。

 

しかもあの子の手を握っていたので道連れになりそうだった。

危ない。少しヒヤリとする。

程なく斜面を降りきり、この為に持参したビニールゴザを敷く。

 

そこでゆっくり座って休憩タイム。

あの子はとにかく虫がダメだそうである。

脳みそがないのに動くというのが考えられないのだそうだ。

ゴザの向こうでてんとう虫がチラチラ動いているもそれも怖いそうである。

こっちからすれば虫側からした方が怖がっているのにと思う。

体の大きさが数百倍ぐらいあるのに、人間と昆虫では。

 

ここでさっきから話している得意ワザの口笛を催促する。

恥ずかしがって中々してくれない。

も思い切ったのか、ボクの後ろに回り込んでしてくれるみたい。

目を閉じてみる。

 

耳を澄ませれば色んな鳥の声がする。

そんな中、彼女の口笛みたいなのが聞こえる。

「ピヨピヨ」 小鳥のさえずり。

とても自然で上手い。違和感もない。

全国小鳥のさえずり真似選手権があればいい勝負するのではと感じる。

 

それから指パッチンの話になる。

あの子は全然音が鳴らない。

お母さんに親指が太くなるからやめときなさいって言われたとか・・。

 

日差しが思ったより暑くなってきた。

色々話をしているといい感じに時間が経っていた。

そろそろお昼時という事で移動する。

 

歩きながら話を更に聞く。

男心は男にきけ!ってな内容。

確かに男の考える事は男の方が理解し易い。

それ以外にあまり触れない方がいい話も出てくる。

これは、そ~~っとスルーする。

 

そんなこんなで駅にたどり着く。

ここから京都三条に向けて電車に乗る。

話を聞くのは楽しいが、いざこちらから話すとなれば何を言えばいいか悩む・・。

 

ゴトンゴトンと揺られて三条に到着。

下調べしていたパンケーキ屋さんに直行する。

あの子は「昼ご飯にパンケーキ?」って少し戸惑うもすぐに了承してくれる。

早速店内に入る。

 

パンケーキ屋さんだけあってさすがに店内は女性ばっかり。

テーブルに座りメニューを見る。

どれも美味しそうに見える。

また選ぶのに時間がかかりそうな予感。

 

ボクはバニラアイスと生クリームがのったメープルシロップのパンケーキをオーダー。

あの子はベリーと生クリームにチョコレートソースがのったパンケーキ。

運ばれてくるととても美味しそうに見える。

パンケーキ

二人でパシャパシャ撮影をする。

それから味わって食べる。

う~ん、美味しい!

普段ならこんなパンケーキ屋さんに入って食べる機会なんてない。

あの子に感謝。

 

で順調に食べているとあの子がスカートにこぼしてしまう。

直ぐに拭き取るもシミになりそうと心配している。

白っぽいスカートだったから分かりにくい。

その後食べ終わってからあの子はトイレへ。

 

その間に男性が1人でお店にやって来て普通にパンケーキを頼んでいた。

へえ~男1人でも来るんや と関心する。

・・も中々あの子が帰ってこない。

 

お店の中にトイレがあるはずなので前回みたいに外に出てウロウロはしていないハズ。。

少し心配して待っているとやっと現れた。

どうもトイレで軽くスカートを洗っていたみたい。

少しビシャビシャになっていた。

本人は満足気だったのでそれはヨシ。

 

程なく会計を済ませて出る。

あの子はコンタクトをしているので目が乾きやすい為、薬局により目薬を買う。

ドラックストアは中国人だらけ。

 

そこから調べていた弁当箱屋さんを訪問する。

弁当箱専門店。こけし型弁当箱が可愛らしかった。

中々面白く興味を惹かれるも買うまでは至らず。

 

そこから鴨川沿いを歩く。

ポカポカ陽気。

ここでも寝っ転がって昼寝タイムを取ろうと考える。

川沿いで風も軽く吹いてとても気持ちがいい。

とりあえず芝生に腰をかける。

 

そこでお喋りをしていると自分の名前を何回か言ってしまっていると告白があった。

確かに何回か「サ」や「サオ」っていう単語が出ていた。

何かな?と思って一応スルーしていたが、これが名前だったのか。

で気になるので思い切って名前を聞いてみる。

「サオリです」と教えてくれる。

 

ついでにどんな漢字なのかも聞いてみた。

すると「サンズイに少ないと糸へんに音にピッピッ!」と教えてくれる。

思わず胸の中で笑ってしまう。

 

最後のピッピッという表現があの子らしく、面白い可愛い。

略して「おもかわ」。(どうでもいいか)

 

ボクの中では実はこの織という漢字が結構好きなのだ。

初めてできた彼女の名前が香織。

初めてと偉そうに言っても人生で彼女という存在はこの子だけ・・。

この漢字をみて、何故か織という漢字に惹かれた。

 

画数が多く、左中右と漢字内容が違うが何故かバランスが取れている感じがする。

「沙織」

とてもいい名前である。

すごく外見が良く、また内面もすごい好きなのに名前まですごく 好きになれる名前!

この出会いは運命としか思えない。

 

この恥ずかしがり屋さんの性格も余計愛おしくさせる。

と同時にこの子の両親にも感謝する。

この子を大事に産んでくれてありがとう。

この子を大事に育ててくれてありがとう。

この子を大事に愛してくれてありがとう。

この子にいい名前をつけてくれてありがとう。

こんないい子に出会わせてくれてありがとう。

 

出会った場所は公には言えない所だが。

この子を見ていると多分両親がとてもいい人なんだろうなと強く感じる。

機会があれば是非会ってみたいと思う。

イイ人の周りには色んないい人達がいるもの。

あの子の両親に結婚してくれてありがとうとも言いたい。

お互いキチンと出会ってくれてありがとう。

 

映画「バックトゥザフューチャー」の一幕ではないが、両親の出会いの中に邪魔が入っていればこの子の存在はなかったかもしれない。

それはこっちの親にも同じ事が言える。

出会ってくれてありがとう・・と今まで感謝した事なんかない。

 

でもこの両親の存在があるからこそ今ここにいれている訳である。

ただ小さい頃は一家団らんで晩御飯を食べていた。

が、途中から親父はいない食卓になった。

親父は仕事熱心で色んな事に興味がありバイタリティがある。

 

仕事柄、夜中に帰ってくる事も多い。

ただ家には仕事を持ち帰らない人間。

かと言って愛人を作ったり、ギャンブルをしたりという人間でもなさそう。

趣味の延長が仕事なのであろう。

 

その当時はそれが何も気にはならなかった。

中学頃からボクもゲーム漬けとテレビでのプロレス観戦漬け。

で夜中まで起きる事が多くなった。

親父は夜中に車で帰ってくる。

 

駐車場は家から100mほど離れている。

夜中は周りが静かなので車のエンジン音の微妙な音をいつも感じていた。

それが帰宅前のわずかなサイン。

それを察知して急いで布団に入ったりしていた。

 

でもいざ自分も働くようになって、この歳になって色々感じる事がある。

夜中まで働けるってすごいパワーが必要である。

その分朝は弱めではあったが。

 

オカンに対しては、あまりウマが合わなかったのかもしれない。

もともと性格が違いすぎる。

破天荒で変わり者のオヤジ。

真面目一筋の母親。

 

だけどキチンと稼いではくれた。

でも前まではそれが当然と思っていた。

この歳になったからこそ、その凄さが分かる。

働いてお金を稼いで養うって事の。

 

今まで当然と思っていた自分が恥ずかしいし情けない。

情けない話に次いでもう一つ。

実はここだけの話、去年一回だけ人前で泣いた事がある。

それは去年からボクの仲間になった後輩A君の前で。

 

彼は中途採用ながら歳も近く、お互い男3兄弟の次男。

周りには変わり者と言われるタイプで意外と几帳面。

自分のポリシーは曲げない、という共通点がありすぐ意気投合。

後輩A君もお酒が好きなので週5で呑みに出掛けるくらい仲良しに。

 

彼に毎回言われる事がある。

ある時近くの居酒屋に行っていたらボクの上司が入ってきたそうだ。

そこで色々と喋っていたら「タナカみたいな奴が入ってきた!」と言われたそうだ。

それから「そのタナカって人がどんな奴だ」って気になっていたそうだ。

まだこの時は彼とは出会っていなかった。

で実際会ってみるとボクの事をスゴい気に入ったそうだ。

 

ある時お互い楽しくて有頂天になっていた。

その時、可愛がっていた後輩B君からショックな宣告があった。

「もうあなた達とは一緒に呑みに行きたくありません!」と。

この後輩B君はうだつのあがらない憎たらしい性格をしている。

が、その分可愛らしい面をもっているのでつい殴りたくなる。

 

ボクは軽く叩くぐらいであったが、後輩A君は同郷の後輩でもあり人一倍可愛がった。

酔っ払い出すと後輩B君を結構殴った。

普段は酒を呑んでも暴力は振るわないそうであるが、彼は殴れっていう顔をするという。

後々後輩B君の話を聞いたら、前にいた会社でもイジメに近い暴力を受けたそうな。

 

そんな可愛がっている後輩B君からのまさかの告白。

いきなりメールで送られてきた。

それを見た瞬間、奈落の底へ落とされたくらいの衝撃を感じた。

 

ちょうどこの時期、何でも出来るスーパーマリオになったような高揚感を持っていた。

でもこのメールの後、それがしぼんでいくのを感じた。

ちょうど仕事中だったが、仕事が何一つ手に付かなかった。

彼がこんな気持ちになっていたとは。

それに気付かなかった自分がとても情けなく感じた。

 

19時過ぎ位に後輩A君に仕事の説明をしていた。

その時に「こんなメールが来てね・・」伝える。

「実はボクも昼に彼から直接それを言われてヘコんでます・・」と。

二人して落ちこむ。

 

とりあえずここで嘆いても仕方ないので、どっかで反省会をしようと誘う。

一駅離れた居酒屋まで歩く。

酒を呑むも気分がのらない時に呑むお酒はあまり旨くない。

お互いに行き過ぎた事を反省する。

確かに何があっても暴力はいけない。

完全に僕らに悪い。

珍しくお互いにお酒が進まない。

 

またこのお店も対応が悪く、チ~ンとベルを鳴らしても店員さんが素通りする。

ベルを鳴らすと、とりあえずは「ハ~イ!」とは言ってくれる。

しかし奥のお客さんが呼んだと思うのか、通り過ぎてしまう。

3回も鳴らすもすべて素通り。

あえてコッチも前を通る際に声や手を挙げない。

3回目は意地で目を向けようともしなかった。

 

でもある程度アルコールが入るとやっぱりそこそこ酔ってくる。

後輩A君も非常に落ち込んでいた。

ボクと同じように。

どうしたらいいのか?自分が情けないと言う。

 

突然そこで情けなさ繋がりでビビッと違う事が脳裏をよぎった。

ウチの家庭はある程度の歳から両親が全く話をしなくなった。

別にしたくなかったらそれでもいいのではと思っていた。

でも20才位の時に母親が婆さんと新しい家を買った。

勿論親父と別居する為に。

 

婆さんが難波に独りで住んでいて高齢になっていた。

それでそろそろ一緒に住もうって事も含めて。

でアンタはどうするって決断を迫られる。

自分は甘えん坊で面倒くさがりなので、当然の如く母親側を選択。

それで引っ越し当日。

 

オカンが出て行くと伝えたのかはわからない。

その後もこの出来事については思い出さなかった。

でも親父もスゴい頑張っていたんだなという事が最近分かるようになった。

そんな親父に、ある日突然家に帰ったら誰も居ない真っ暗な家。

可愛がっていた息子が何の相談もなく消えた・・。

 

とても寂しかっただろう。

とても虚しかっただろう。

なんてヒドい事をしたのだろうか。

そう思った瞬間、後輩の前ながら号泣してしまった。

 

最近よく「キミは何がしたい?」と聞かれる。

具体的な仕事は思い浮かばない。

でも「ボクの人生に関わる人達を幸せにしてあげたい!」と強く思う。

 

そんな自分が大切な自分の親父にこんな仕打ちをしていたのかと。

情けなさと悔しさで自然と涙が溢れてくる。

人前で泣くなんて、成人してから2回目。

 

数年前に兄ちゃんが不慮の事故で亡くなった時以来。

あの時は物心付いてから初めて号泣した。

思いっきり泣いた。

思い切って泣いてみるとその後、少しスッキリした。

悔やんでも過去には戻れない。

この時も誰にも喋った事の無いことを言って泣いたのでスッキリした。

その後も後輩A君と色々話ししてとりあえず明日彼に謝ろうと決める。

ボクらが行き過ぎた行動をした。

それは事実であり、認めざるを得ない。

ただそこで彼からは逃げずに立ち向かおう。

 

ボクは少し前に自分に誓っていた。

「何があろうとも目を逸らさない!」

「自分からは逃げない!」と。

そんな彼を仲間外れにするのではなく、別の形で可愛がろうと。
(勿論怪しい事もしませんよ!)

 

しかし最終的には「殴らせる要因を作ったアイツが悪い!」に辿り着く。

確かにすごく殴りたくさせるのは彼のキャラ。

結構いじけるタイプ。でも彼が好きである。

帰り道では「アイツのせいでオレらが落ち込むのはおかしい」と叫ぶ。

 

それはさておき、今日は彼と呑めて良かった。

そのまま帰っていたらず~っと落ち込んでいただろう。

 

翌日、会社に行き朝早めに後輩B君を屋上に呼び出した。

ここは会社の中でもボクのお気に入りの場所。

6階建ての建物の上の屋上。

結構見晴らしがいい。

正面にはアベノハルカスが見える。

東を見ると生駒山も見える。

難波辺りも見えるし梅田方面もよく見える。

 

後輩Bくんは初めて上がってきたそうだ。

実は半年位前に急に屋上へ通じる階段に扉が付いた。

よその会社から来たバカが付けたのだ。

聞く所によると社内の鬱人間が飛び降りたら困るという理由らしい。

 

でも死ぬ奴なんかどっからでも死ね。

屋上という開放的な空間を解放して、リラックスさせてあげた方がよっぽどイイのに。

でもバカが付けた扉なので、なんとかよじ登れるのだ。

少し手は汚れるが。

 

で話は逸れたが後輩B君にお詫びをする。

自分たちの行き過ぎた行為を。

そしてこれからは絶対に殴らないし殴らせないと誓った。

その代わり、君とまた呑みに行きたいと伝えた。

 

・・・。

「あっハイっ・・・」。

「暴力がなければ行きます。あまり殴られるのが好きじゃないんで・・」

そら誰も殴られるのは好きじゃないでしょ!と心で呟く。

彼がこう答えてくれて良かった。

 

嫌と言われた場合はそれはそれでとは思っていた。

彼と、そして自分と向き合って良かったと感じた。

今でもたまに彼とも呑みに行く。

楽しい。勿論暴力は無し!

 

・・・っていつの間にか思いっきり話が脱線している・・・。

 

これを書いてみて、結構自分が情けない話が好きなんだと感じる。

でもそんな情けないボクでも今になって誇れる事がある。

周りに感謝できるようになった事!

そんな大した事ではないかもしれない。

でもとても重要なことである。

 

とある本にこう書いてあった。

「成長とは大きくなる事ではなく、小さなことに感謝できるようになること!」

あの子との出会いでボクもすごく成長できている。

 

「沙織チャン、君の存在・出会いに本当に感謝してます。ありがとう!」って思っている。

と同時に名前を教えてくれてありがとう。

それだけでまたひとつ幸せになれた。

話を戻そう。

 

いい感じのポカポカ加減になってきたので二人で添い寝する。

カバンを枕代わりにして。

なんとも言えない開放感。

 

しかしあの子は中々寝ない。

思った以上に警戒しているのか?

横で手を握りながらそのままそ~っとする。

すると少し時間が経った頃ぐらいにカラダがピクッと動いた。

そこからす~っと力が抜けてきた。

ついに睡眠状態に入った模様である。

寝顔も可愛らしい。

 

しかしこちらがヘタに身動きすれば起こしてしまうかもしれない。

思わず緊張してしまう。

とりあえずゆっくり息を吐いてみる。

それから空を見上げてみる。

 

トンビらしき鳥が上空を優雅に飛び回っているのが見える。

あんな高い所を飛び回るのも気持ち良いだろう。

でも地面で日光を浴びながらの昼寝もそれに負けず気持ちイイ。

のんびりした時間が過ぎる。

 

こういう何気ない時間が幸せなんだろうなと感じる。

しかし何事にも終わりはくる。

太陽の傾きで日向が動き出している。

このままいくともうすぐ日陰になってしまう。

でも時間には逆らえない。

 

その動きを見守る。

どんどん日陰が迫る。

ついにあの子を日陰が呑み込んでしまった。

さすがに日陰になったので、敏感なあの子は目を覚ましてしまう。

もう少し寝かせてあげたかった。

まあ仕方ないと諦め、再び歩き出す。

 

京都博物館付近の岡崎地区に桜が咲く場所があると調べていたのでそこへ向かう。

歩きながらお喋りするのってスゴい楽しい。

特に好きな子と一緒に歩くのは格別!

 

すると下水処理場を過ぎた所位の川沿いにキレイに咲いている桜を見つける。

思わず足を止めて見惚れる。

楽し過ぎて忘れていたが今日の趣旨は桜を見る事であった。

 

そこからまた散策タイム。

後になって少し歩かせ過ぎたかなと反省。

ボクはぶらっと歩くのが好きである。

何も考えずに特に目標も立てずに。

 

1人の時は構わないが、今日みたいに連れが居てるとそういう訳にはいかない。

一緒に人と歩くという経験があまり無いので、それを申し訳なく思う。

しかしこの子も強い子なので、嫌がらず付いてきてくれる。

とても有難く思う。

 

途中汗をかいてきたのだろう。

汗の匂いが気になるとかでクリームを付け出す。

汗の匂いなんて気にもならない。

しかしクリームの匂いがイイ匂いだったので少しキュンとしてしまう。

そこからは特にあてもなく歩く。

 

周りも桜咲き始めを見に来た人達っぽい。

同じように少しまだ早いなと感じているのだろう。

途中から神社の屋台が増え出す。

ボクはこういう屋台では一切手を出さない人間である。

いい匂いがして気を取られそうになるも我慢する。

 

ただし今日はお連れ様がいる。

この子はどうかな?と様子を伺う。

大丈夫です♪ 的な感じ。

ただイイ匂いに惹かれてやっぱ欲しいのかな?とも思う。

この辺りが難しい所である。

 

自分は興味がなく、相手もそこまで素振りがないも実は・・・というのが見えにくい。

ここはこれからの自分の改善点であると感じた。

相手のいい所・願望を上手く引き出して調子に乗らしてあげる事。

精進あるのみ!

 

そんなこんなを妄想しているといつの間にか八坂神社に。

そこから歩いた所に綺麗な花が咲いている木に出会う。

ここで休憩も兼ねて撮影タイム。

 

あの子は楽しそうにパシャパシャ 写真を撮っている。

ボクもおもむろに携帯をだす。

ボクは綺麗な花より、可愛いあの子をフレームに入れたい。

 

こそ~っと撮ろうとすると、敏感体質だけにすぐに気付かれる。

パッと背中を向けられてしまう。

恥ずかしいのか、撮られたくないのか。

でも背中であろうとあの子と綺麗な花が同じフレームにはいっている。

これは絶好のシーンであると感じた。

思わずパシャとカメラボタンを押す。

さくら

あとでこの写真を見て感じるのは、あの子らしさが出ているという事。

う~ん、言葉では簡単には説明出来ないが。。

簡単に顔をこちらに向けてピースをする子ではないという感じかな?

 

で時計をみるとそこそこいい時間になっている。

あと最後に京都水族館も行ければと思っていたが、あまり時間がない。

とりあえずお腹も減ってきているので何か食べようかと京都駅方面へまた歩く。

 

甘いものがいいかなと探す。

途中ぜんざい屋さんで休憩がてら、イスに腰掛け待つもすぐに入れそうになく移動。

そこから更にあの子を連れ回す。

今では反省している、あれだけ無茶に連れ回した事を。

文句は言わないがそこそこの疲れと足の痛みがきていたのではないか?

その素振りを何も見せずに楽しそうに付いてきてくれている。

本当にこの子には感謝している。

 

デート下手のボクには有り難すぎる配慮である。

「しんどいっ、あ~しんどい」って言われたら楽しくはなっていないだろう。

そう思うとこの子は天使である。

よ~く見ると羽が薄っすら生えている・・・んな訳ないね。

 

いつしかグルグル歩き回る病の末期患者レベルに達する。

流石に自分でもこれ以上はヤバいと感じたのか、ちょうど通った大丸に入る。

ここなら何か食べもん屋があるハズ。

エレベーターを待つ。

 

その時、おっぱいルーム的な表示があってあの子がそれに反応する。

思いもよらない反応だったので少し戸惑う。

どうやらおっぱいという文字に反応してこっちに「コラ~」的なリアクション。

何気にカワイイ。

別にこっちがおっぱいという文字に反応した訳ではないんだけどね。

まあ、でも笑えたからヨシと。

 

で大丸の食べ物屋さんが集まっている階に到着。

で何を食べたいかを聞いてみる。

そうするとあれもいいし、こっちもイイかな?とのいつもの感じ。

確かにこちらも迷う。

 

この時点で結構お腹が減ってきたので早く決めなければと感じた。

とりあえず一通り見回る。

雰囲気的に気に入ったイタリアンレストランに入る。

お客さんは少な目。

 

ボクは混雑している店はあまり好きではない。

空いている方がゆっくりできるから。

歩き回り、お腹が空いていたのであれこれオーダーする。

思った以上にボリュームがある。

 

初めは楽勝かなと思っていたが、次々お皿が運ばれてくる。

こうなるとあの子頼み!

頑張れって心で祈る。

 

どうやら目が乾いたらしく、コンタクトがしんどくなってきたらしい。

おもむろにコンタクトを外しだす。

自分も昔コンタクトをしていたのでしんどさは分かる。

それでも頑張れるだろうと期待する。

しかしここであの子の強敵が現れる。

 

睡魔である。

急にアクビを連発。

すごい眠たそうな感じになってきた。

目が半分閉まりかけている。

 

それでもご飯を口に運ぶ。

睡魔に負けないようにと体を揺らして抵抗している。

それを見守る。

こっちは結構お腹が一杯になってきている。

「眠た~い」と口走る。

以外と長時間戦っている。

 

横に入ってきたお客さんが気付けば帰ってしまっている。

テーブルはお皿で一杯。

結構食べた。

完食まではいかずともここまで食べたら大したものだ。

ここでお店を後にする。

 

お会計時に店員さんがうふふガールズカードはありますか?と言われる。

「????」

もあの子は「あっ持ってます!」とカードを取り出す。

どうもファッション店のポイントカードっぽい。

新たな知識が増えた。

 

そろそろいい時間になっている。帰ろう。

河原町の地下を駅に向かって歩く。

あの子は「明日仕事だ~。イヤだ~」とダダをこねる。

嫌なら休めばと声をかける。

「それはムリ~」  ・・・。

じゃ頑張るしかないやん。。。

 

駅に着く。

電車が来るのを待つもあの子は眠気のピークに。

特急とか準急もあったが、あの子との時間を長く過ごせるよう各停を選ぶ。

あの子は優しいので「梅田まで出てもイイですよ!」って言ってくれる。

 

でもボクの選択肢は変わらない。

この駅が始発の為、余裕で座れる。

今日の楽しいお出かけ。もう少しでお別れの時間。

 

こんな楽しい一日だったのに、まだまだあの子との時間を欲しがる自分。

あの子の帰る駅まで21駅もある。

これならもう少し一緒に居られる。

 

電車が動き出す。

そうしていると疲れのピークにあったのだろう、あの子はスヤスヤと眠りにつく。

しばらくすると頭がユラユラ揺れだす。

コックリさん状態になる。

だんだんこちら側に倒れてくる。

しかし以外と倒れないもの。

眠りながらも三半規管が機能している。

それを横で見守る。

 

どこまでいくのかな?と見ていると次の駅に着く。

するとパチッと目を開ける。

私、寝てませんよ!っていう感じの顔をする。

プシューッと扉が閉まる。

そこから数秒もかからずあの子のまぶたが閉じる。

 

多分とても重たいまぶたなんだろう。

間もなくまた頭がユラユラ揺れだす。

それを横で手をつなぎながら見守る。

 

こういう時ってこちらの肩に頭がのったらどうした方がいいのか?

そのまま寝かせてあげるのか、それともグッと肩で押して起こしてあげるのか?

今まで電車でこのような場面になった時は寝かせてあげた。

 

こういうときはその人の性格が出るんだろう。

と思っていると次の駅に到着。

するとまたパチっと目を開ける。

それからコッチをじ~~っと見つめる。

また扉が閉まる。

するとまぶたも閉まる。

でユラユラ頭を振りだす。

で駅に着くと目を開ける。

それからコッチをじ~~っと見つめる。

扉が閉まる。

まぶたも閉じる。

頭が揺れだす。

駅に着くと・・・。と繰り返す。

 

またこれが見事に規則的に繰り返す。

どこかのタイミングで変わるかな?と思うも、全く同じ行動。

あの子の可愛い動きと寝顔に見とれていると、もう半分くらい来ている。

 

急に焦り出す。

電車に乗るときは余裕があったのに、もうあと数駅。

正確な残りの駅数は数えていない。

数えられない。

カウントダウンはしたくない。

このまま永遠に電車が走り続けてくれないかと神に祈る。

銀河鉄道のように果てしない宇宙を飛んでくれないか。

 

どこまでもこの寝顔を見ていたい。

どこまでもこの子と一緒にいていたい。

そんな事はお構いなしにこの子は眠りについている。

幸せそうな寝顔である。

 

そうしている間にも無情にも残り駅は少なくなってきている。

あともう少ししか一緒にいれない。

今の自分であれば、幸せな時間を一緒に過ごせて感謝の気持ちを持てただろう。

でもこの時の自分はそんな余裕などない。

 

遂にあと一駅になる。

すると計ったかのようにこの子は目を覚ます。

目をつぶっていても居場所がわかるのか。

それとも雰囲気でわかったのか。

でも夜で周りは暗い。

人間の本能はスゴいものだ。

家の近くになるとそれが直感でわかるんだろう。

 

遂にあの子の降りる駅に着く。

スルッとあの子が降りる。

プシューッと別れの扉が閉まる。

 

あの子は手を振っている。

こっちも手を振る。

あの子はコンタクトを外しているのでこちらが見えているのだろうか?

 

電車は次の駅に向けて動き出す。

あの子がゆっくり離れていく。

あっという間に視界から消えた。。。

どういう気持ちだったんだろうか、この瞬間は。

よく覚えていない。

 

嬉しかったのか、楽しかったのか、もっと遊びたかったのか、寂しかったのか?

あの子の座っていた面影を思い出す。

まだ横で頭をユラユラと揺らしている幻影が見えそう。

 

でも、もうここにはいない。

次の駅に着く。

ここで乗り換える。

 

乗り換えた電車でうたた寝をする。

気付けば乗り過ごす所であった。

思った以上に疲れていたのか?

 

そういえばあの子と今日は12時間ほど一緒にいた事になる。

半日一緒にいても全然気分的にはしんどくなく、神経を使う訳でもなかった。

ごく自然に接する事が出来た。

 

あの子も楽しんでくれていたらいいな。

人を楽しませる事ほど楽しい事はない。

特に好きな相手であればなおさら。

またあの子と遊びに行けたらいいな。

 

次は今日以上にあの子を楽しませて、ボクも楽しくなる。

そう思うだけで力がみなぎってくる感覚がする。

楽しいって最高に幸せだね。

と感じた1日でした。

 

PS.今からもう一年以上前の事。
今振り返ってみると色々な事を感じる。
その時はあまり感じなかった事も、今だから感じる事もある。

その間ストレスがとても溜まり、爆発しかけた時期あった。
その時、キミが書いてくれたメッセージが心に残る。
「幸せは自分の心が決める!」
「人生楽しんで!」
と。

「早いような短いような・・アレ?一緒?(笑)」の名言?もあったけどね(笑)。

自分の心が決めるって結構意味が深いから、いまいちピンと来なかった。
それから数ヶ月経った。
少し仕事環境が変わった。
そこで少し落ち着いて考えてみた。

悪い面ばっかりを見てしまいがちであるが、良い面も色々なあった事に気づいた。
そこでふっと力が抜けた。

なんてボクは幸せだったのかと。

ムカムカとしていたのは、自分で知らないうちにそうさせていただけだったんだ。
何気ない幸せに気付いて、その幸せに感謝してみた。
すると今まで煙幕が張っていたようなムカムカする世界が急に晴れてスッキリした青空に変わった。

実は今とても楽しい。
幸せって事を感じるだけでぜんぜん気分が変わる。
やっと今頃になってキミの書いてくれたメッセージの意味が分かってきたような気がする。

ありがとう。

本当にありがとう。

本当に本当にありがとう。

キミには感謝してもしきれない。

キミに出逢えてなかったら・・と想像するとゾッとする。
でも出逢いって必然だと信じている。
逢うべくして出逢ったと。

本当に今が楽しい。
現に今回の日記もめちゃめちゃ時間がかかってやっと終いまで辿り着いた。
(終いのハズがまだ長々と書いている・・)
気付けばこんな遅い時間になっている。
でもあの日の事、キミの事を思い出していると時間が過ぎていくのも気にならない。
とても楽しかったんだなと実感する。

去年後半、とてもキミに逢いたかったがキミが忙しかったりで全然会えなかった。
その時、会いたすぎるのに会えないという葛藤で心臓が締め付けられた。
毎日のようにキミと会いたい気持ちに押し潰された。
気が変になりそうだった。
でわかった。

コレが「恋」なんだって。

今まで恋愛なんてほとんどしてこなかった。
傷つくのが怖かったから。
でも今は傷つくのは怖くない。

何度もクドイかも知れないがキミにはとても感謝している。

なんたってボクに愛を与えてくれたから。

それによって色んな事が変わった。
でも今度はボクが御返しをする番。

いっぱい笑わせてあげる。
いっぱい笑顔にさせてあげる。
いっぱい楽しくさせてあげる。

だからまたキミと会いたい。
もうすぐ初デートをした2月10日がくる。
それに合わせてまた会いたい。
ヨロシクっ!

 

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