ラトビアのリガで最も有名な猫ちゃん?!-バルト三国旅行記-6

バルト三国旅行記:2日目

阪急交通社ツアー「バルト3国周遊 8日間」-2019年12月17~24日

ラトビアのリガで最も有名な猫

リーガ大聖堂にて

ここはラトビアでも世界遺産に登録されている旧市街地の中心地でもある、広場に面したリーガ大聖堂の内部。そんなリガの街のランドマークでもあり、歴史的な大聖堂の内部を見学中です。こちらは洗礼する時用の水受け。

 

この大聖堂には4つの有名なステンドグラスが窓に飾られています。勿論それぞれに大事な歴史を後世に語り継ぐ為の役割を果たしているものです。

 

そんなステンドグラスの一番上に嵌め込まれていた、こちらの人物はかの有名な「マルティン・ルター」。いつの間にか、宗祖の想いとは別に権力者の金まみれの道具となっていったカトリック派に異端を唱えた人物。金さえ積めば神様からの許しを貰えるとした”免罪符”などを非難し、カトリック派に対抗するプロテスタント派を設立するきっかけになった人物。それまでヨーロッパで拡張し続けたカトリックに対して、問題視をして宗教改革を行った人物である。

 

ここはカトリック派ではなく、プロテスタント派の大聖堂であるのでそんなルターの絵が描かれたステンドグラスも設置されているのである。

 

宗教も所詮、利権争いの元になるもの。そんな争いの種になるとは思っていなかったハズの宗祖のキリスト。しかし人類は常に自分の欲の為にしか行動しないので、尊い考えも後世の人達にとっては争いの元でしかない。

 

お金さえ寄付すれば免罪符という、罪を許してくれるものがまかり通っていた中世のカトリック。ルターのように異論を唱える者の台頭は必然だったのであろう。

 

ヨーロッパに行くと、このようなキリスト教でも国によって微妙に考えが違ったりという事を学べる機会でもある。

 

一言でまとめると”キリスト教”ではあるものの、それぞれに派閥があり考えも些細な点で異なっている。そしてヨーロッパでも西側と東側で大きく異なり、西側は金儲けに走るというイメージが先行しているようにも感じる。東側は国単位での正教として認知されている。

 

キリストの想いも後世はそれを利用する人達によって、大きく意図を外れて大きくなってしまったようだ。

 

所詮人間が宗教に頼るのは自分の不安を解消する為で、自分自身の事を一番に思って利用しているだけのものでもある。だからそれは神様に祈りを捧げる為ではなく、自分の利益の為に神様に祈っているポーズをしているだけのもののようにも捉えられてしまうのである。

 

 

再び旧市街地の散策

ヨーロッパの宗教について、あれこれと考えさせられた後は再びリガ旧市街を散策します。

 

もっと大勢の人達で賑わっているのかと思いきや、意外とそこまで混雑はしていないリガの中心部。

 

クリスマスマーケットで出店しているお店の売り物も、イマイチ欲しくなるような物は売っていない。。

 

それでもクリスマスの雰囲気を楽しむかの如く、眺めているだけの方が楽しいのかもしれない・・・。

 

あちらこちらにモミの木が設置されていて、それを盛り上げるかのように電飾が付けられてクリスマスムード一色の街。

 

ただでさえ夜のライトアップは雰囲気を感じるヨーロッパの街並みだけど、このようにクリスマスムードのライトアップはより一層雰囲気を高めてくれている。

 

ユーロ圏内は車のナンバープレートも統一されている。ラトビアの国の車であるという表示は、こちらのナンバープレートにもあるように「LV」で表示されているのである。

 

現地ガイドさんの後を付いて歩いて行くと、こちらのひと気が少ない道を歩いて行く。

 

そんな現地ガイドさんの後ろを歩いているツアー参加者さん達の様子。

 

スウェーデン門にて

こちらはひと気のあまり無い道を歩いていると、見えてきた門の上にあった紋章。

 

こちらはかつてこの街にあった城壁の跡地。かつて外国人と会う事の出来なかったリガの女性達、その掟を破ってスウェーデン兵士と隠れて密会していたという娘が居たらしい。しかしそれがバレてその娘はこの城壁の埋め込まれてしまったという話がある。その為、夜な夜なこの門の付近では女性のすすり泣きする声が聞こえるんだとか・・・。

 

そんな恐ろしい言い伝えがあるスウェーデン門沿いの道を歩いて行く。

 

こちらの建物に打ち込まれている十字架っぽいのは宗教の信仰を表しているものではなく、建物を補強する為の”くさび”である。

 

そんなスウェーデン門沿いにはこちらのような、ちょっと怪しく怖い像が設置されている。

 

スウェーデン門に埋め込まれた娘の無念が詰まった像をイメージして造られたもののようだ。ここは明るかったが、真っ暗な場所だったら思わず背筋が凍りそうな感じになるだろう・・・。

 

ヨーロッパの街では夜でも、それなりに明るく人通りも少ないのであまり怖いという感じはしない。

 

クリスマスだからか、街もそこそこにライトアップされている。

 

本当に治安の悪い場所に行ったら別だろうけど、意外とヨーロッパの街ではどこも夜は人が少ないだけであまり危ない感じはしない。人が少ないのでちょっと不安になる気持ちを克服できればの話だけども。。

 

火薬庫跡にて

こちらは昔あった城壁に繋がっている塔の跡。当時は火薬庫として使われていて、今では博物館となっている。

 

そんな手前に設置されていた像は、パドックで意気込む馬のようにも見えた。

 

今では殆ど街中から消えてしまった城壁やそれに付随する建物だけど、このように一部は大事に保存されているのである。

 

こちらは近くの建物に埋め込まれていた像。

 

この辺りにはユーゲントシュティール様式の建物がそこそこあり、このような人物の体や顔などが不気味な感じに建物の装飾に組み込まれているのである。

 

 

ラトビアの有名な猫ちゃん

そして前にテレビでも見た事がある、ラトビアでも一番有名な猫ちゃんを見る事が出来るスポットにやってくる。

 

最近すっかり猫ちゃん好きになってしまったボクは「ドコに猫ちゃんが居てるの??」と思って付近に目をやると、現地ガイドさんがこちらの建物の上を指差して「アレが有名な猫ちゃんの像です!」と説明してくれた。

 

こちらがリガで有名な猫ちゃんの像。この家は元々商人の家だったけど、当時のハンザ同盟のギルドに拒否された為にその抗議で屋根の上にこのような猫ちゃんの像を造ったんだとか。ただし当時は反対向きで尻尾を外に向けて抗議していたんだけど、今では猫ちゃんはその向きを変えて前を見るようになったんだとか。

 

ヨーロッパの街には至る所に「この話、本当??」って思わずにはいられない逸話が沢山あります。そんな話を聞いているだけでも街歩きは楽しめますね!

 

そういった話という物も後世の人達に語り継がれる上で、多少脚色をされて面白い興味を引く話に変わっていきますからね。

ちなみにそういった話を面白く盛るのは大阪人の得意技ですからね!

 

こちらは横になって寝るにはしんどそうな、波々とした曲線を打つ椅子。

 

世界遺産に登録されているリガの旧市街地だけあって、この辺りは綺麗に街が管理されていてあまりゴミが落ちていない。

 

建物もレトロな感じで雰囲気を感じされてくれるものばかり。そしてそれぞれに綺麗に補修もされているので、古臭くも感じない。

 

場所毎にそれぞれがクリスマスムードを盛り上げようと色んな工夫をしているのが見てとれる。

 

ワーグナー通りにて

こちらの通りは「リヒャルト・ワーグナー」の名前が付けられた通りとなっている。というのも彼が2年間過ごした自宅があった場所に面しているからだという。

 

作曲家ワーグナーと言えば、バイエルン王国のルートヴィヒ2世が彼に心酔し財政的な援助を行った事で知られている。このルートヴィヒ2世はあのドイツで今では一番の観光地になっている豪華なノイシュバンシュタイン城を造らせた人物である。

 

過去に大成した芸術家や作曲家は、その人物を支援したパトロン(お金持ち)が必ずその陰にいるのである。そんな財政的な支援者なく、芸術などに没頭できる程世の中は甘くはないという事。ちなみにこちらの家がそのワーグナーが2年間過ごしたという自宅跡。

 

今ではコンサートホールになっているという、ワーグナーの自宅跡。彼がここに自宅を構えて、その後再びまた移転するのも負債から逃げる為だったとか。

 

そんなワーグナーの名前が記されたプレート。そんなワーグナーの曲でもよく耳にする1つがこの「ワルキューレの騎行」、マーチン・シーン(チャーリー・シーンのお父さん)が出演した映画『地獄の黙示録』で戦闘機の乗って出撃する印象的なシーンに使われていたので記憶に残っています。

 

 

 


そんなワーグナーの曲を頭で流しながら、街を歩いて行きます。

 


街中のショーウインドウもすっかりクリスマスムード一色。

 


このようなサンタの人形などが飾られていて、クリスマスムードを盛り上げていますね!

こんな旅はまた次回に続きます!

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