聖地エルサレムの聖墳墓教会内にあるキリストの墓の光景はとても神々しい-イスラエル&ヨルダン旅行記43

【神秘のペトラ遺跡&死海&聖地エルサレム巡礼旅】6日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年8月23日~30日

 キリストのお墓は!

今エルサレムにあるイエス・キリストが亡くなった場所とされる聖墳墓教会を訪れています。4世紀に建てられた起源がある聖墳墓教会もその後の戦争や火災などで何度も焼失し、現在に至る。この部分は見た感じ、とても古そうな箇所である。

 

ここはキリスト教徒にとって一番の聖地であるが、キリスト教も宗派が大きく分かれていて、この聖墳墓教会は6つの会派が分かれて管理している。起源はキリストから派生したものであるが、時間が経てばそれは争いの元にもなっている。

 

 キリストのお墓とご対面!

先に進むと、写真で見た事のある景色が目に飛び込んで来た。一目で「キリストのお墓だ!」と分かる瞬間。

 

この中にキリストの遺体が安置された石があるというのだが、それは大理石に覆われて眺める事が出来ないようだ。しかしこのお墓の中を見ようと長蛇の列が出来ている。こちらの列に並ぶと約1~2時間はざらに掛かるらしい。カトリック信者なら時間をかけてまでお墓の中を見たいだろうけど、キリスト教に興味のない人間からすると「外側だけで充分だ!」という感じ。

 

キリストのお墓の上には、天蓋のような窓から太陽光が神々しく降り注いでいる。何とも神秘的な景色にも見える場所だ。

 

 

ベツレヘムのキリストが生まれたとされている”生誕(降臨)教会”では1時間半程、列に並んで中を見学したが、ここで中を並んでまで見たいという人はいなかった。さすがに2回も列に並ぶのはしんどいようだ。

 

こちらがそのキリストのお墓の正面であり、小さな入口がある。中は狭く、一度に3~4人しか入れないスペースのようだ。


by『THE HOLY LAND-YESTERDAY AND TODAY』DAVID ROBERTS-VMB PUBLISHERS

こちらは約180年前にこちらを訪れた画家が描いたもの。当時は今と違って、ここまで観光客が多くは無かったみたい。


キリストのお墓と言っても、死後3日後に復活して40日後に昇天したという。なのでお墓といっても飾りに近いものなのであるが。。

 

そんな歴史的なお墓を眺めながら、次に進みます。

 

ここの聖堂跡は火災で焼失した部屋らしく、何とも無残な内装となっています。

 

こちらの絵も燃えるまでは至っていないようですが、ススだらけで真っ黒になってしまってます。。

 

こちらの祭壇も無残な形のまま、置かれています。

 

ノートルダム大聖堂や首里城のように、過去の遺物も火災による焼失で失われた建造物は意外と多いようです。

 

大昔、この辺りにはユダヤ人のお墓が沢山あったようです。イエスもその一つのお墓にあてがわれたそうだ。

 

その先の穴の様子。入口が低いので「入る際は頭を打たないよう!」と注意されたものの、半分くらいの人が頭をぶつけていましたね。。

 

この中はご覧のように亡骸を安置するスペースが2箇所あるのみです。

 

熱心に写真を撮る”ローマ法王オジサン”。海外で沢山写真を撮るボクだけど、それ以上に写真を撮っていたのではないかと思う。ただ半分以上が自撮りの写真だったので、その撮った写真をどうするかに興味を惹かれた。本人曰くは「時間が出来てからゆっくりと考える」との事。

 

再びキリストのお墓のある場所に戻る。バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂でも天から降り注ぐ太陽光のように、ここキリストの墓の頭上からも煌びやか太陽光ライトが降り注いでいる。

 

こちらの小聖堂は「エディクラ」と呼ばれていて、過去に何回も破壊されていて現在目に出来るものは1810年頃に再建されたもの。その後1927年に起こった地震により、大きく損傷しているという。しかし6つのキリスト教会派が”ステイタス・クオ(現状維持法)”と呼ばれる規則を作り、管理や修復などは全ての会派が同意しないと決定できなくなっていて現代まで大幅な改修が行われないままになっているようだ。

 

そのキリストの墓が祀られている小聖堂の周りには順番待ちの行列が。さらに柵の外側にはその小聖堂を見ようと多くの人が集まっている。これだけ観光客が集まる場所で、テロが起こる可能性を考慮せず手荷物検査が行われないというのも少し腑に落ちない。ひょっとしたら今後荷物検査も導入されるかもしれない。

 

この小聖堂を正面から写真を撮ろうと、皆が集まっている。といっても今この写真でカメラを掲げている人達はボクらの団体メンバーなんだけどね。。

 

こちらが小聖堂の正面で、入口でもある。ここを入るとキリストが収められる予定だったお墓がある。結局3日しか使われずにキリストは最終的に昇天してしまったので亡骸は無いようだ。

 

遂に辿り着いたヴィア・ドロローサの最終地点。第14ステーションは「イエス、墓に葬られる」だ。人のお墓を見る度に、お墓の大きさよりも生きている時の方が大事だと思う。死んでしまえば全てが終わる。だから生きているこの瞬間を大事に、しっかりと楽しんで生きて死にたい!

 

天から降り注ぐ光を”ドSちゃん姉さん”と眺める。何とも神秘的な空間に設計されている。

 

見上げた天井はこのように光が差し込んでいる。天気の悪い日だと、こういう光景は見えなかったのかもしれない。

 

辺りには色んなスペースがあるものの、訪れる観光客はキリストのお墓が収められている小聖堂に集まっている。

 

天高い天井にまでもキリストの絵が描かれている。

 

世界最大宗教の聖地がここである。「岩に彫った自分の新しい墓の中に納め、墓の入口には大きな岩を転がしておいて立ち去った」

 

このツアーを申し込む時「8月と一番暑い時期だし、楽しめるかな~?!」と思っていたが、ペトラ遺跡・死海浮遊・エルサレム見学と、とても見所沢山で勉強にもなって素晴らしい旅だった。

だから声を大にして、あなたにもこの旅行をオススメします!

キリストの墓がある空間を出て、外に出る。その途中に入る時にもあったイエス・キリストが十字架から降ろされて寝かされた石が置かれている場所に出てくる。

 

現地ガイドさん曰く「この石は触ると温かいので、試しで是非触ってみて下さい!」と言われて、皆でこの石を触ってみる。

 

 塗油の石での景色 動画

 

ここを通る観光客はほとんどみんな触っていた。ボクも触ってみたけど、確かに温かく感じた。

 

見所の多いヴィア・ドロローサの巡礼を済ませて、エルサレムの旧市街地を再び歩く。

 

さすがに道端の商店にはイエス・キリスト関連の商品が目立つ。ただキリスト教には興味が全くないので、手が全然伸びないが。。

 

昨日購入したマフラーのようなエルサレム十字マークが入ったのも、色違いで何パターンか売られていた。

 

日本に住んでいるとあまり見かけないが、海外に行くとよく見かける教会。そろそろ色んな教会を見てきたので、教会を見てもあまり反応しなくなってきた・・。

 

道には何気なく毛皮が置かれている。これも商品なんだろうか?!

 

建物の中は日が当たらないので涼しかったけど、再び外を歩くと太陽光が当たってここが中東だったのを思い出す位の暑さを感じる。

 

キリスト教の聖地を先程見てきたが、このエルサレムという街はそれだけではなくユダヤ教とイスラム教も混ざって異質な感じの街並みである。

 

古くから観光の街だったのか、お土産屋さんの数がとても多かった。

 

旧市街地の道でもこのような小さなトラックが走っているので、周りには注意して歩きましょう。

 

そろそろ喉が渇いてくる頃合い。昼食のビールが楽しみである!ヨルダンではビールを置いてないレストランばかりだったので、ビールがあるイスラエルは天国にも思える。

 

明るい内は賑わう旧市街地も、夜になると早々に店じまいして閑散な通りに変貌する。昨晩何気なく迷い込んで歩いたのは、旧市街地だったと今頃気付く。。

 

嘆きの壁を見て、その地下も見て、ヴィア・ドロローサを歩きキリストの墓も見れて充分な観光をしたつもりでもまだ午前。これから昼食に向かうのである。

この続きはまた次回に続きます!

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