セルビアの首都ベオグラードでセルビア正教の聖サヴァ大聖堂を訪れる-バルカン半島旅行記43

【バルカン半島周遊6ヶ国】7日目

【1人参加旅ツアー・阪急交通社(トラピックス)】2019年5~6月

煌びやかな内装!?

ここはセルビアの首都ベオグラード市内。このバルカン半島周遊ツアーも最後の国のセルビアに入ってきました。

 

 聖サヴァ大聖堂の見学!

ベオグラード市内にバスが入って来て、大きな大聖堂が見えてきました。こちらでバスを降ります。

 

 

すると白髪&メガネのオジサンがいます。

 

どうもベオグラードの現地ガイドさんのようですが、添乗員さんと話ながらも手に持った袋をこちらに差し出してきます。

 

中身は飴ちゃんで「ドウゾ、ドウゾ!」という感じ。バスを降りて現地ガイドさんと会った瞬間からこうやって飴ちゃんをくれる人は初めて!それとお歳の割にはファッショナブルな服装をしていました。

 

ツアー参加者さん達全員に飴ちゃんを配る現地ガイドさん。関西人が多いツアーでは飴ちゃん作戦は大好評!しかもなかなか美味しい飴ちゃんでした。ドライバーさんも嬉しそうに食べていましたね。

 

とりあえず現地ガイドさんとも合流出来て、聖サヴァ大聖堂の見学に向かいます。

 

こちらの聖サヴァ大聖堂は1935年に建築が開始されたそうですが、未だに内部は建設途中で未完成の建物。

 

足元のタイルは割れている箇所があり、足元にはご注意を。

 

世界的にも大規模なセルビア正教の大聖堂。

 

色んな戦争の影響もあって、なかなか完成しない大聖堂。しかし外観と、地下の礼拝堂は完成しているので完成まではあと一歩の様子。

 

他の国からも来ている観光客団体さんを見かける。セルビアはバルカン半島の都市でも4番目に大きいので、色んな場所からやって来るようだ。

 

こちらの銅像はニコラ・テスラ(Nikola Tesla)。1856年に生まれ、1943年に亡くなったアメリカおよびセルビアの発明家・物理学者である。あの発明王エジソンのライバル的存在で、電気の流れでエジソンが直流を推していましたが、ニコラ・テスラは交流を推して現在では”交流”がメインで使われています。

直流、交流ってなんのこと?[関西電力]
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聖サヴァ大聖堂の正面側に回ってきます。どこの面が一体正面なのか??

 

 聖サヴァ大聖堂の様子 動画

 

とりあえずここで記念写真を撮ってもらう。ツアー参加者さんに写真を撮ってもらうと、こういった自分を入れた時の構図で、ちょっと考えの違いが浮き彫りになる瞬間がある。ボクとしては建物メインで自分は小さくなってもいいので・・・と思うが人によっては自分を中心に撮ってくれる場合がある。。

 

そういう意味では他人に撮ってもらう記念写真は、最初にどういう写真を撮って欲しいかを説明しておくか、伝えておく必要がある。

ボク的にはそういった写真も他人の考え方を勉強できる教材として考えるようにしている。何事も勉強なのである!!

この時期(6月上旬)はそこまで暑くないが、直射日光が当たるとそこそこ暑い。

 

大聖堂の周りには公園があって、噴水もある。それで場を涼しく、和やかにしてくれているように感じる。

 

青空にはためくセルビア国旗。この国旗の中にある紋章は”双頭の鷲”という鷲の紋章の一種で、頭を2つ持つ鷲の紋章。

 

 聖サヴァ大聖堂付近の様子 動画

 

聖サヴァは12~13世紀に生きたセルビア正教の大主教であり、聖人でもある。1594年にオスマン帝国がセルビアを支配している事に対して、セルビア人が反乱を起こした。その報復としてオスマン帝国は聖サヴァの遺体が安置されていた修道院からここベオグラードのこの地まで運んで、その聖サヴァの遺体を焼いたのである。

そしてその出来事を忘れないようにと、この聖サヴァ大聖堂は”その遺体が焼かれたこの場所”の上に建てられたのである。

 

多くのセルビア人正教徒の崇敬・敬愛を集めて、オスマン帝国支配下にあったセルビアの自由と解放を願って神への祈りを依願され続けた聖サヴァは、オスマン帝国に遺体を焼かれても彼らの心の中からは消えなかったのである。

 

このベオグラードの街は過去から色んな争いに遭い、”破壊と創造を約50回繰り返した街”と言われている。

 

その手前にはちょっとしたお土産物屋さんもある。

 

そんなセルビア人の心の支えでもある聖サヴァを祀る大聖堂。

 

まだ完成はしていないので、足場が見える。

 

こちらの入口から建物の内部に入れます。

 

 聖サヴァ大聖堂の内部に入る

その聖サヴァ大聖堂の中に入ります。こちらは入場料は不要のようです。

 

まだ未完成とあって、奥にはビニールシートが被せられていて中が見えません。

 

この大聖堂の中にも小さいながらお土産物屋さんがある。

 

ツアー参加者さん達が正面に置かれている画の方に群がっていた。

 

ちょっと保存状態があまり良くないのだろうが、幼子イエスを抱く聖母マリア。

 

画を見ているのかと思ったが、その奥の場所にビニールシートに切れ目があって大聖堂内部がちょこっと見えるみたいで、そこから覗いていたのだった。。

 

それにしてもキリストの影響は広範囲に広がっていて、いつもながらその影響力には驚かされる。

 

皆さんが見ていたビニールシートの切れ間に近づいて中を見てみる。

 

目下建設中の大聖堂内部。地下を豪勢に作り過ぎて、時間がかかり中々この1階部分に手が付けられなかったのかな?!

 

てっきりまだ内部は建設中だったので、これで終わりかと思ったら地下は見学可能だそうで階段を降りて行きます。

 

階段を降りた先に、何やら煌びやかな感じの空間が広がっています。

 

 聖サヴァ大聖堂の地下礼拝堂

地下に降りると、とても煌びやかな内装になっていて、入った瞬間にため息が漏れてしまいます・・。

 

 地下礼拝堂の様子 動画

 

頭上を見上げると、天井一面にも画が描かれています。

 

聖人の頭には宇宙服のヘルメットのように、丸い円が描かれています。

 

これらの画の金色は全て”24金”で作られているそうだ。とても豪勢!!

 

シャンデリアもとても豪勢な感じで、これらの画に負けていない。

 

奇跡の水を求めて、水差しを持ってキリストの近くに集まる女性達?!

 

バチカン市国にあるシスティーナ礼拝堂の「最後の審判」の天井画でもそうだったが、天井に絵を描くというのは姿勢的にとてもしんどいようだ。人間の体は下を向くのは問題ないが、上を見上げ続けるのには向いていないようで長時間その姿勢を続けると、色んな部位が痛くなる。。

 

今更、キリストの話とかを聞いてもこんな豪華な絵に囲まれているとそっちに夢中で話が頭に入って来ない・・・。

 

これだけの画を描くのに、膨大な時間がかかったのだろう。

 

そりゃ、予算の大半をこの地下に回してこれだけ豪勢に作れば、大聖堂の完成には時間がかかりますね。

 

 地下礼拝堂の様子 動画2

 

この柱に照明を仕込みライトアップしているのが、またこの24金の画を一段と豪華な感じにさせている。

 

セルビア正教の大聖堂なので、無宗教のボクには全然関係ない建物だが信者には大事なものなので、たまにお祈りする人も見かける。

 

この続きはまた次回に続きます!

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