やめる・・・・という選択

「やめる」  という選択肢

これを実行するのは、以外と難しい。
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中々辞められない理由の一つとして「やめることイコール失敗」と思われている為だ。

失敗を怖がる人間は「やめる」という選択をしない。

特に会社が上層部の支配的な状態にある時は、「失敗」が大きく自分の足を引っ張ると考えてしまう。
非難

「失敗」→自分の立場を悪くするもの という認識に陥る。

そうなると「なるべく失敗しないようにしよう」となる。

また失敗しても隠そうとなるのだ。
隠す

よく起こることとして、上層部の視察時に「現場が忙しく稼働している」状態を造り出す事がある。

それを見て上層部が満足し、供給不足として新たに供給能力を高めようとするが実際はうまくいかない。

よく分析してみると、前もって視察日程が知らされている為にその予行演習まで行い「偽装」をしていたのであった。

自分の会社でも、グループ会社のトップが来るとなると数日前からピリピリした空気が漂い普段していない事を

いかにもいつもやっている事のように振る舞っていた。

0ベース思考—どんな難問もシンプルに解決できる
スティーヴン・レヴィット (著), スティーヴン・ダブナー (著), 櫻井祐子 (翻訳)

「だからあなたはやめるべき事を続けている」
やめる事をためらわせる力は少なくとも3つある。

一つ目が「やめるのは失敗だと認める事」だと思い込んでいる。

やめるべき

今の会社もこれ以上の失敗を起こしたくない経営者が「上手く行っているが成果が出てない」「失敗には当たらない」と失敗を認めない。

二つ目は「サンクコスト」(埋没費用)の考え方だ。

サンクコストとは埋没してしまった、取り返しのつかない費用という意味で、要はこれまでのプロジェクトに費やした時間やお金や労力の事を言う。

何かに投資すればするほど、いまさらやめるのは勿体無いという心理が働きやすくなる。
やめるべき2

今の会社でも、「生産管理システム」を導入したが使い易さやソフト作成会社との意思疎通が出来ていなかった為に手間がかかるシステムとなり、追加要素の続出で恐ろしくコストが掛かっている。
※聞く話によると当初は数百万で済む予定だったが気付けば数千万も費やしているそうな。。

膨大な費用をかけても手間が消えないのあれば、やり直した方がいいのに上層部は「今更引き返せない」という考えに陥っている。

3つ目に、目に見えるコストに囚われて「機会損失」(過失利益)のことまで頭が回らないという事。

やめるべき3

ドツボにはまっている状態ではどうしようもない。

それに気づいてどうするかの判断力が問われる。

ここで思い出すのが、ゴルフで深いバンカーに嵌った際の対処方法。

バンカーショト

基本、カップに向けてボールを進めていくスポーツである。

しかし、深いバンカーに嵌り正面に向けて脱出するのが困難な時がある。

そういった場合は一旦後ろを向いてボールを確実にバンカーから出すという選択肢を選ぶ。

貴重な「一打」を無駄にすると感じるが、長い目でみれば大きな「一打」になる。

特に他人のプレーをみているとそれがよくわかる。

とてもスイングがキレイでプレイが上手かった人がバンカーにはまり、抜け出せなくなった。

周りの人が「とりあえずボールを出してみたら?」とアドバイスするも当人の耳にはなにも入らない。

頭に

頭に血がのぼると状況判断力がなくなる。周りの声も聞こえない。

さっきまで冷静だった人が、急にバンカーから抜け出せずに10打叩きギブアップ。

これもいい教訓である。

一旦前に向かう事をやめてみる。

それによって違うものがみえてくる。

それを活かせる人間になりたいと強く思う今日この頃である。